ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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胸を張っていこう!

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とりあえず、藤崎さんへの個人的な連絡は後にするとして、
まずは、メールに返信しないとだね。実施日の連絡へのお礼と
打ち合わせ日の相談をするためにメンバーにスケジュールの確認をしよう。

「みんな、ブルータイガーの藤崎さんからメールが届きました。
実施日は1ヶ月後だそうです。そこで、実施に向けて、打ち合わせを
したいそうなんだけど、みんなのスケジュールは、どんな感じ?
この日はダメっていうのを教えてもらえるかな?」

「特に、ダメな日は、みんな無いと思いますよ。ほら、ずっとプレゼンに
かかりきりだったから、他に抱えてる仕事ってないと思いますし・・・。
それより、実施に向けての打ち合わせだったら、プロダクションの人も
一緒が良いですよね?そちらの都合の方が先かもです。
僕たちは、合わせられると思うので」

谷潤也がそう言うと、他のメンバーもうん、うんって頷いてくれた。

「ありがとう!もちろん、プロダクションの方にも確認するつもりだったけど、
まずは、みんなの都合を優先したかったんだよね(汗)」

「ありがとうございます!でも、潤也が言ったように、私たちが今、
抱えてる仕事はありませんから、プロダクションの方を優先して
頂いて大丈夫です」

中川理沙子もそう言ってくれた。なんか、プレゼン前の雰囲気とは、
まるで違って、話を進めやすい。

あのプレゼン、例え負けてたとしても私にとっては、大きな収穫を
もたらしてくれた、大切な宝物だなって思った。

それにしても・・・。もう少し、自分の主張っていうか、相手任せじゃなくて、
自分の意思っていうの?そういう主張があっても良いとは思うけどね。
だって、自分の仕事が全くないなんてことは、あり得ないから(苦笑)

そうだ!レオンくんなら、主張があるかもしれない!一人でやってること、
多いから、私も内容までは把握出来てないんだけどね。って、これじゃ、
チーフ失格かな(汗)

「レオンくんは?スケジュール、問題ない?」

「はい。僕も大丈夫です。リスケしやすいものばかりなので、
プロダクション優先で進めてください」

「ありがとう!レオンくん。でも、無理しないでね。
ダメな時は、ダメって言ってもらった方が良いから」

「はい、分かりました」

レオンくんも相手任せか・・・。ま、空気を読んだのかもしれないけどね。
ってことで、早速、プロダクションの方に電話をした。
プレゼンで勝ったことは伝えたけど、その先のことは話してなかったからな。
実施に向けても協力してくれる余力があるかどうか、ちょっと心配かも(汗)

「いつもお世話になっております。シネムンドの久遠です」

って、挨拶した途端、マシンガントークが始まってしまった(苦笑)
私たちだけじゃなく、プロダクション側もこんなに大きなプレゼンなんて
初めてだったんだよね。そりゃそうだよね。ウチと仕事してるプロダクション
なんだから、そんなに大きな会社じゃないのは、ウチと同じなんだもん。
まさか、勝てるとは思ってなかったみたいだしね(笑)

「それでね、実施する時も協力して頂きたいなって思ってるんだけど、
忙しいかな?」

「ヒマではないけど、せっかくの大きなイベントだし、ウチも協力して
良いのなら、喜んで、お手伝いさせて頂きますよ!で、いつ、やるんですか?」

「実施日は、1ヶ月後なんだけど、ブルータイガーさんと実施に
向けての打ち合わせがあって、そこにも参加して欲しいの。
それで、スケジュールを教えて欲しいんですよ。この日はダメっていう日、
あります?もしくは、この日が良いっていう日を複数教えてもらえると
助かります」

「う~ん。近い方が良いんだよね?」

「そうですね。その候補日を先方に伝えて、調整したいので」

「・・・うん。大丈夫!ミウちゃんの方とブルータイガーさんの方で
決めちゃって。それにウチも合わせるから」


「えっ!それで大丈夫なんですか?」

「うん、大丈夫。オリンピックじゃないけど、今回に関しては、参加することに
意義があるっていうか、プレゼンだけじゃなく、実施にも参加させて
頂くだけで、ウチとしては嬉しいから。会社案内にも載せられるでしょ?
そしたら、来年は、優秀な人材を獲得できるかもしれないじゃない(笑)
ま、そういうことだから、日程が決まったら教えて」

「はい!分かりました!なんか、色々ありがとうございます」

「ウチの方こそ、ありがとうだよ。実施にまで関わらせてもらえるなんて
思ってなかったらから、嬉しいよ。微力ではあるけど、お手伝いさせてもらうよ」

「微力だなんて、どんでもない!アテにしてますよ(笑)」

「こりゃ、まいったなぁ(笑)」

「じゃ、日程が決まったら、また電話しますね」

みんな、控えめっていうか、なんていうか・・・。
もっと、自己主張しても良いのになぁ・・・。確かに、ブルータイガーは
大きな会社だけど、私たちの全力を尽くして勝ち取ったものなんだし、
もう少し胸を張れば良いのにって思っちゃう。

あっ、それって、私の影響かも?そっか、私がいつも胸を張れていないから、
それが周りにも影響を及ぼしてるのかもしれない。

私が、しっかりと自信を持って、胸を張れるようになったら、
みんなも変わるかもしれないね。やっぱり、自己主張って大事だと思うもん。
それって、私にも言えることなんだよね(苦笑)

じゃ、私から胸を張っていこう!と思う。だって、脳って騙されやすいんでしょ?
だったら、まずは胸張って、自信ありげに行動するのが早道じゃない?
どんな時でも胸張ってたら、何かが変わるかもしれないしさ(笑)

電話が終わって、プロダクションサイドの言葉を伝えると、
みんなも苦笑いしてた。思ってることは、私と同じだよね(汗)
なので、早速、藤崎さんに実施日の連絡へのお礼と打ち合わせ日の
相談メールをした。追伸については、後ほど連絡する旨も忘れてないよ(笑)

すると、すぐに返信が来てビックリ!『えっ、藤崎さんって暇なの!?』って、
思わず、心の中で呟いてしまった。藤崎さんの方も今回のイベントが、
今はメインの仕事らしい。そこで、早い方が良いだろうってことになって、
打ち合わせは金曜日になった。今日が火曜日だから、3日後だね。

打ち合わせが3日後だったら、その前にプロダクションと先に
打ち合わせしといた方が良いかもしれない。そうすれば、より具体的な話が
出来るからね。メンバーのみんなに提案したら、もちろん、O Kが出たから、
プロダクションにも伝えて、明日の午後、プロダクションと
事前打ち合わせをすることになった。

ウチがお願いする立場でもあるから、来てもらうのではなくて、
ウチから行くことにしたんだ。プロダクション曰く、
「そういう心遣いが本当に嬉しい!」って。こんなことで喜んでもらえるなら、
いくらでも行くのにね(笑)

プレゼンが終わっても、気を抜けない時間は、まだまだ続きそう。
でも、1ヶ月後のことを思ったら、それも楽しいかも。っていうか、
終わっちゃったら、どうなるんだろう?本当に気が抜けちゃって、
何もする気にならなくなっちゃいそうだよね(苦笑)

そんなこんなで、午前中は、あっという間に過ぎて行った。
気がついたら、11時半を回った頃に、レオンくんがランチの誘いに来た。
たぶん、メールの内容が気になってるんだよね(汗)

なんか、レオンくんって、たまにお父さんみたいだったり
するんだよね(苦笑)でもまぁ、打ち合わせのこととか、
相談したいこともあるし、レオンくんだと、気を遣わないで済むっていうか、
一緒でも楽だから、別に良いんだけどね。って、私もレオンくんのこと、
お父さんみたいに思ってるのかな?レオンくんに知られたら、
怒られちゃいそうだよね(笑)


<次回へ続く>
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