ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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お得な贅沢?

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アトランティーナと出会った頃は、ベッドに入ったら、
とにかく、頭の中と心の中を真っ白にすることに意識を
集中させることが出来てたけど、慣れてくると、たるんでくるというか、
なんというか・・・。

すぐ、余計なことを考えて眠れなくなっちゃったり・・・なんてことも
あったりして、特に今週は、そういう一週間だったようね気がする(汗)

でも、今夜は、久しぶりにしっかりと頭の中、心の中を真っ白にして、
余計なことは考えないって、心に決めたの。だって、明日と明後日は、
星の勉強をするワケでし、覚えることも多いって、アトランティーナが
言ってたから、ボゥ~ッとするワケにはいかないでしょ?

たった2日間だし、私が教えて欲しいって思ったことだし、私が覚えたいって
思ってることなんだから、しっかり集中して、きちんと身につけたいからね。
そのためには、目覚めスッキリな朝を迎えたいもん。

そうだ!前にアトランティーナに教えてもらった、早起きの魔法、やってみよ!
声に出して言うのは、ちょっと恥ずかしいから、って、別に誰が聞いてるワケでも
ないんだけどね(笑)でも、心の中で、お願いしよう。

『大天使メタトロン、明日は寝坊したくないから、9時にはベッドから出ます。
力を貸してください。ありがとうございます』

これで良し!準備は整った。あとは、寝ることに集中して、
深くて良い眠りにしよう!でも、ホントに最近、余計なことを考えちゃうことが
多かったからなぁ。ちょっと油断すると、すぐに、色々なことが浮かんでくる。
ちょっとやらないでいると元に戻っちゃうんだね(苦笑)
また、初心に戻って、一からやり直そう。

真っ白なペンキ缶を思い浮かべて、一気にバァ~ッと頭の中にも心の中にも
撒き散らしてっと。これで、頭の中も、心の中も真っ白だ!(笑)
そして、深く吸って、ゆっくり吐いて、身体に入ってる力を足先から順番に
抜いて行く・・・。ふぅ~、やっと少しずつ、身体が軽くなってきた。

最後に、ゆっくり呼吸を続けながら、身体がベッドに沈み込む
イメージして・・・。深~い眠りに落ちて行く・・・💤

ふわぁ~。今、何時だろう?あっ、スゴッ!9時だ!
目覚ましセットするの、忘れてたけど、ちゃんと9時に自然に目が覚めた!
大天使メタトロン、スゴイ!!!ありがとう!めっちゃ感謝♡

それに、寝る前に久しぶりに、頭と心の中を真っ白にして、深い呼吸と
身体から無駄な力を抜くことを意識したから、今朝は、マジで、スッキリ
爽やかだぁ!やっぱり、基本は大事だね(笑)これからも忘れないように、
基本に忠実にやっていこう。誰のためでもなく、私のためにね。

「おはよう、アトランティーナ!」

「おはよう、ミウ。ちゃんと起きられたのね」

「うん!昨夜は、今朝に疲れを残さないために基本に忠実に眠りに
就くようにしたの。それとね、目覚ましセットするの、忘れちゃったんだけど、
前にアトランティーナに教えてもらったでしょ?大天使メタトロン!
お願いして見たんだ。そしたらね、お願いした時間に、めっちゃ自然に
目が覚めたの!大天使メタトロン、スゴイね!」

「そう。それは良かったわね。
っていうか、ミウ、朝からテンション高いわね(笑)」

「だって、久しぶりに気持ち良いんだもん!
やっぱり、基本は大事だなって、改めて感じてるとこ」

「自分で体感するのが、一番よね。誰かに言われても、
自分で感じなければ分からないものね」

「うん!ホントにそうだね。今朝は、本当に気持ちが良いもん!」

「じゃ、勉強日和ね」

「そうだね!星のこと、勉強するのが、ますます楽しみになってきたよ」

「そうなの?じゃ、しっかり勉強していきましょうね。
でも、その前に、何か食べるでしょ?」

「うん!パンとサラダと卵料理。あと、コーヒーにしよう!
一緒に準備しようね、アトランティーナ」

「はいはい、そうしましょう(笑)」

休日の朝にゆったりと朝食を摂る。たったそれだけのことなのに、
とっても気持ちが良いし、贅沢しているような気分になる。
不思議だよね。贅沢って、何もたくさんお金を使ったり、
高級品に囲まれることじゃないんだなぁ・・・って、改めて思った。

もちろん、たくさんお金を使ったり、高級品に囲まれるっていう贅沢も
あるとは思う。でも、そういう贅沢って、あっという間に慣れちゃって、
贅沢って思わなくなるんじゃないかなぁ。
それで、『もっと、もっと・・・』って、キリがなくなっちゃうような
気がする。

そう考えると贅沢な気分を味わう方が、ちょっと得なような気が
するんだよね(笑)たぶん、休日の朝にゆったりと朝食を摂るって
ことだけじゃなくて、もっと色々、『贅沢だなぁ・・・』って感じる瞬間が、
他にもたくさんあるような気がするの。

そういう瞬間をたくさん見つけた方が、楽しいし、心が豊かになると思わない?
心に余裕ができれば、他のこともスムーズに進んで行くしね。
決して慣れることがない贅沢。これこそ、究極の贅沢なんじゃないかなぁ?

「ミウ、どうしたの?さっきからニヤニヤして。何、考えているの?」

「えっ、私、ニヤニヤしてた?」

「う~ん、ニヤニヤっていう表現は良くないわね。ニヤニヤっていうよりは、
優雅に微笑んでいたって言った方が良いかしら(笑)」

「またぁ・・・。アトランティーナ、私のこと、からかってるでしょ?」

「うふふ。そうじゃないわよ。ほんとにミウが微笑んでいたから、
何か良いことを思い浮かべているのかぁ、何かステキなことを
思い出しているのかなぁって思ったの」

「えっ、私、顔に出てたんだ(汗)」

「今日に限ったことじゃないけど、ミウは、顔に出やすいから、
何も言わなくても、なんとなく顔を見れば、分かっちゃうのよ」

「ふぇ~、なんか恥ずかしいかも(苦笑)」

「それだけ、ミウが素直ってことだから、良いんじゃない?可愛らしくて。
それで?何を考えていたの?それとも思い出していたのかしら?」

「ん?なんか、こうやって、休日の朝にゆったりと食事するって、
なんか贅沢な気分がして、いいなぁって思ってたの。

贅沢っていうと、たくさんお金を使ったり、高級品に囲まれたりって
いうのをイメージしちゃうじゃない?もちろん、それはそれで贅沢なのかも
しれないけど、そういう贅沢って、そのうち麻痺しちゃうんじゃないかなって
思ったんだよね。それで、『もっと、もっと・・・』って、
際限がなくなっちゃうような感じがして、それは寂しいなって思ったの。
だって、全然、心が満たされる感じがしないんだもん。

でもさ、こうやって、特にお金を使ってるワケじゃないけど、
心の贅沢っていうの?こういうのは、慣れるってことがないような気が
するんだよね。それに、探したら、もっと他にも、
こういう類の『今、私、贅沢してるなぁ・・・』って思える瞬間って
あると思うの。それを探した方が楽しいんじゃないかなって思ってた。

それに、そういう贅沢をしてると自然と心も豊かになって、その結果、
いつも心に余裕が生まれるから、色々なことがスムーズに運んで、
もっと余裕が出来て、これこそ、究極の贅沢じゃない!?って思ってた。
なんか、スゴイことに気づけたような気がして、思わず、顔が
緩んじゃったのかもしれないね(笑)」

「ええ、確かに素晴らしいことに気づいたと思うわよ。ミウの言う通り!
心が満たされること、心に余裕が生まれること、それが本当の意味での贅沢と
言えるわよね。

例えば、ある高級車Aという車があるとする。Aという車が高級車だから
欲しいと思う人とAという車が好きだから欲しいと思う人がいる。
同じ車を欲しいと思っているんだけど、動機が違うだけで、
さっきミウが言ったことが起こるのよね。

Aという車が高級車だから欲しいと思った人は、Aという車を手に入れても、
すぐに飽きてしまって、他の高級車が欲しいと思うようになる。
だから、Aという車を大事にすることもないし、Aという車を手に入れても
何も感じない。

ところが、Aという車が好きだから欲しいと思った人は、Aという車が
手に入ったことをとても嬉しいと思うでしょ?それが、高級車だったら尚更よね?
もちろん、Aという車を大切にするだろうし、好きな車を手に入れることが
出来たという満足感や達成感で、心が満たされると思うの。

こう考えた時に、果たして、どちらが幸せなのかな?ってことよね。
どちらも手に入れた車は同じ車。だけど、手に入れた動機が違うと、
同じ車でも意味合いが変わってくるのよ。

これは、車だけじゃなくて、家でも、宝石でも、服でもなんでも、
同じことが言えるの。何かを手に入れる時に大切なことは、
自分のハートがときめいているかどうかが大切なのよ。

流行っているから欲しい服なのか、それとも、その服が気に入ったから
欲しいと思ったのか。同じ服でも手に入れた後の気持ちは全然、
違うものになるでしょ?

だから、いつも自分の心の声に耳を澄ませておくことは、とても大事よね。
今、ハートが何を訴えているのか、何を感じているのか、それに敏感に
なるだけで、何倍も、いや、何十倍、何百倍、何千倍も幸せ感が
変わってくるのだから。どうせなら、一つの行動で、
よりたくさんの幸せ感を得た方が、お得でしょ?」

「そうだね(苦笑)どんなことでも、ちょっとでもお得な方が良いもんね(笑)」

「ええ。ミウは、お得感にこだわるタイプだものね」

「それも星で分かるの?」

「そうよ」

「恐るべしって感じだね(笑)」

「そうね。星は、覚えると面白いわよ。自分のことも分かるように
なるしね。自分の中でも矛盾するところがあったりもするでしょ?
それも星を知っていれば、自分の中で、何が起こっているのかを
分析することが出来るから、ミウはハマりそうよね。
だってミウ、何でも分析するでしょ?」

「えっ、そうかなぁ?あっ、でも、高校生くらいの時だったかな。
パパに言われたことがある!

<ミウは、そうやって、なんでも分析するんだね。そんなにいつも
分析してて疲れないの?>って。

言われた時は、パパが何を言ってるのか分かんなくて、
『はぁ?』って感じだったんだけど、私、無意識で
分析しまくってるのかもしれないね(笑)」

「そう!それが星の成せる技よ」

「へぇ~っ!面白いかも!なんか、今からワクワクしてきた」

「そのワクワクが大事よね。さっき、買う時の動機について話したけど、
何かをする時にも動機は、とても大事。イヤだけど仕方なくするのか、
楽しみでワクワクしながらするのか。これも、結果が大きく変わるからね」

「うん!それは、アトランティーナに何度も言われてるから、
理解してるつもり。基本的に、私、自分がイヤだと思うことは、
しない方だと思う。会社の仕事でもそう。結構、わがままに好き勝手に
自由にさせてもらってきたなって、その点では感謝してるんだ(笑)」

「ミウは、やることはしっかりやるし、仕事に対して真摯に
取り組んでいることは、みんなが分かっているから、
許されているのだと思うわ。好き勝手って言いながら、
きちんと責任は果たしているでしょ?単なるわがままではないと思うわよ。

好きなことを好きなようにして、きちんと結果を出すって、
それはそれでスゴイことだと思うから」

「ありがとう、アトランティーナ!ちょっと泣きそう」

「いいわよ。お泣きなさい(笑)」

「って言いながら、アトランティーナ、笑ってるじゃん!」

「別に私は笑っていても良いでしょ?泣くのはミウなんだから(笑)」

「もうっ!泣かないよ!」

「仕事もそうだけど、さっき話したみたいに、何かを買う時も何かをする時も、
その動機が一番大事。結果よりも動機よ!だって、動機次第で、結果も
変わるんだから。良い結果が欲しかったら、常に動機をチェックすることを
忘れないことね」

「うん!大丈夫・・・だと思う(苦笑)」

「ミウは、私も大丈夫だと思っているわ。なのに、どうして、そんなに
自信がないのかしらねぇ(苦笑)」

「大丈夫なつもりなんだけど、アトランティーナから見たら、
まだまだなのかなって思っちゃうと、つい(苦笑)」

「私であろうと、誰であろうと、人の目は気にしない!これを改めて、
肝に銘じてね。少し前にも話したけど、脳っていうのは、
とっても騙されやすい特性があるの。ミウが心の底から自信を持って、
言い切れば、脳は<あっ、そうなんだ!>って、勘違いでもなんでもしてくれて、
後は、ミウが言った通りに事が運んで行くのよ。

ミウが信じていれば、ウソにならないでしょ?っていうか、最初は、自分に
ウソをついてでも、自信を持って、堂々としていれば、その自信は、
自然とミウのものになっていくから。

もうっ!<っていうか>なんて、ミウの口グセがいつの間にか
うつっちゃったわ(苦笑)」

「スゴイね、アトランティーナ。私でさえ、聞き流しちゃったのに、
自分で気がつくんだね。いつも、そうやって、自分の言ったこととか、
ちゃんと気にしてるのって、なんか、大事なような気がした。
私も自分が今、何を話してるのかに、もう少し意識を向けてみようって思った」

「そう、それはとても良いことね。言ったことだけじゃなくて、
思ったこと、感じたことにも逐一、意識を向けると良いわね」

「う~~~。それは・・・ちょっとキツイかもしれません。
でも、やってみます(苦笑)」

「キツイと思ったら、出来ないわね。物事はなんでも、
出来るか、出来ないか、ではなくて、やるか、やらないか、の二択だから」

「あっ、そうでした(汗)やってみようと思います(苦笑)」

「私のためじゃなくて、ミウのためだし、ミウのことだから、
私は強制はしないわ」

「うん、分かってる。私自身が、もっと前に進んで行きたいから
トライしたいって思った」

「そう、それなら、良い方向に進んで行くわね。というより、
そろそろ、食事を終わらせて、勉強の方、始めない?遅くなっちゃうわよ」

「あっ、ホントだね(汗)アトランティーナと話してるとあっという間だよ。
それだけ、実り多いっていうか、楽しいってことなんだけどね。
アトランティーナとだったら、いつまでも話し続けられる自信がある(笑)」

「その自信、他に向けてもらっても良いかしら?(笑)」

「確かに(笑)」


<次回へ続く>
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