ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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小学生のランドセル

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なんかさ、素直って言われるのは良いことだとは思うんだけど、
なんか、ちょっとだけ抵抗を感じちゃうんだよね(苦笑)
だって、私、バカみたいじゃない?そんなことないのかなぁ?

「ミウ、金星と火星から、好みのタイプが分かるという話をしたけど、

それだけじゃないの。金星と火星から理想の愛され方や愛し方も分かるのよ」

「えっ、そうなの!?」

「興味ある?」

「そりゃ、もちろん!・・・あるでしょ(汗)」

「じゃ、その辺りの話もしておくわね。ミウの金星は、牡牛座でしょ?
金星牡牛座が求める恋愛は、のんびりとした穏やかな関係なの。
落ち着きとか、安定、安心を求めていて、一緒に居て安心できる、
頼り甲斐のある人に惹かれるのよ。刺激的なイケメンが現れたとしても、
『浮気されそう』って不安になるから近づかないの。いつも不安でいるなんて、
金星牡牛座は耐えられないからね」

「そっか・・・。なるほどね(苦笑)」

「なに?納得の仕方が、やけに深いんだけど(笑)」

「ううん。なんでもない・・・って言っても、アトランティーナは
聞いてくるよね?(笑)」

「ミウが話したくないのなら、無理には聞かないわよ」

「いや、さっきは言いたくないって思ってたんだけど、言わないと、
私の中にあるモヤモヤが晴れないから言うわ。若い頃は、結構、イケメンが
好きだったの。でもね、顔しか見てなかったつもりはないんだけど、
結局は、顔から入ってるから、好きになった時には、何を見ても良い方に
捉えちゃったりするんだよね(苦笑)それで、散々、イヤな思いをしたんだ。

もちろんって言うのも変だけど、浮気もされたしね。
それに、大事にもされなかったし。最初は、大事にしてくれるんだけど、
つきあううちに、どんどん酷い扱いをされるようになったんだ。

でもね、それも今から思うと私が原因だったのかもしれないって思うの。
私が私のことを低く見てて、私が私のことを大事にしてなかったから、
最初は大事にしてくれてたのに、大事にしてくれなくなっちゃったのかなって。
そう思ったら、怖くて、また恋愛したいなんて思えないよね?

でも、アトランティーナに出会って、少しずつ私の中が変わっていって、
まだ少しだけだけど、自信も持てるようになって、大きなプレゼンにも
トライして、勝つことが出来て、それで知り合った藤崎さんだから、
今度は、同じ失敗をしないような気がして、食事にも行ってみようかなって
思えたんだよね。う~ん、今は、そんな感じかな(苦笑)」

「そうね。以前のミウと今のミウとでは、別人って思うほど変わったから、
もう過去と同じ結果にはならないと思うわよ。だから、過去の自分を
引きずるのは、もう今日を最後にしてね。

過去のミウも一生懸命に生きていたから、過去のミウに<お疲れさま。
大変だったね。でも、もう大丈夫だよ>って、声をかけてあげて欲しい。
そして、今のミウが幸せになって、【もう大丈夫だよ】という言葉の意味を
見せてあげて欲しいかしらね」

「うん、そうだね。もう、過去のことを気にするのは止めにする。
やっぱり、話してよかったかも。なんか、スッキリした!
ありがとう、アトランティーナ!」

「いいえ。話そうと決めたのはミウだから、ミウの勇気を褒めてあげてね」

「うん!『私、ありがとう!強くなったね。これから一緒に幸せになろうね!』
うわぁ、なんか、胸の真ん中がポワッてあったかくなったよ!
アトランティーナ、スゴイね!」

「ミウは、本当に強くなったわ。もちろん、良い意味でね。
じゃ、最後、ミウの火星を見て見ましょうね。ミウの火星は、乙女座に居るの。
火星に居る乙女座は、効率を重視するというのは、勉強したわよね?

頭脳も明晰で、分析力に長けていて、細部まで完璧な計画を立てることが
出来るという強みを持っている。ただ、細かいところまで目が行き過ぎて、
アラ探しをしてしまうこともある。それが過ぎると、つい辛辣なことを
言ってしまって、後悔することもあるという話もしたわね。

ミウの場合、太陽と水星が蟹座で、月が蠍座だから、つい、キツイことを
言ってしまった場合、余計に悔やむことになるの。
だから、いい加減になりなさいと言うのではなくて、一人で背負い込まないで、
周囲と協力しながら、達成するという目標を立てると良いわね。

どんな仕事でも独りで、最初から最後まで出来ることなんてないでしょ?
どんな仕事でも、誰かの協力がなければ、完遂することは出来ないはず。
ならば、最初から、ミウが、じゃなくて、ミウと仲間が達成することに
すれば良いと思わない?

そうやって、負担も減れば、テンパってしまうこともないだろうし、
そうすれば、言わなくて良いことを言う機会も減るはずよ。

自分の傾向を知ることで、上手く事が運ぶように対策を練ることは、
どんな場面でも大切なこと。そのために星が色々なことを教えてくれて
いるのよ」

「本当にそうだね。先に知っていたら、避けられることもあるもんね。
星を勉強するってことは、受験の傾向と対策みたいなもんなんだね。
その対象が自分っていうのが、ちょっと面白いけどね(笑)」

「じゃ、最後に、火星が教えてくれる愛し方について話すわね。
好みのタイプは、クールで知的で、誠実な男性に惹かれるという話は
したでしょ?理想だけでなく、地に足のついた現実的な考え方をする人に
惹かれるのよ。

過去のことは忘れなさいって言ったのに、申し訳ないけど、実際、ミウが
若い頃におつきあいをしていた男性は、みんな、この条件には合って
いなかったんじゃないかしらね。だから、ミウは一緒に居ても
安心できなかったし、いつも不安を抱えていたんじゃないかしら?

そういう状態だったから、火星の乙女座が思わず辛辣な言葉を彼に浴びせて
いたのかもしれないわよね。それで、彼が浮気したり、ミウの扱いが
ぞんざいになってしまったということもあるかもしれない。
だから、星が教えてくれる好みのタイプも無視しない方が良いってことよね。

そんなミウは、というか、星が教えてくれる本来のミウは、
勢い任せのアプローチは基本的にはしないの。慎重に、その時々に合わせた
スマートな行動を取るのよ。あとは、最近のミウにありがちだけど・・・
相手を分析しすぎて考え込んでしまったり、慎重になり過ぎて、開いていた
チャンスの扉が閉まってしまう、ということもあるの。

だから、弦夜との食事もイベントが終わってからって思っていたんでしょ?
そういうところよね?でも、弦夜にイベントの前って言われて、
それを受け容れたミウは、成長したと思うわ。この結果を踏まえてだったら、
話は別だけど、その前だものね。怖かったでしょ?よく踏ん張れたわね」

「アトランティーナ、そんなふうに言われると泣けてきちゃうよ。
だって、本当に何が正解なのか分かんなくて、ただ、誘ってくれている、
この流れを途切れさせたら次が無いような気がして、何も考えずに
返事したんだもん」

「そう!それが良かったのよ。さっきも言ったけど、分析し過ぎて、
考え過ぎて、慎重になり過ぎて、チャンスを逃してしまうのが、
火星乙女座だから、ミウは、本当によくやったわ。

ちゃんと、自分のこと、褒めてあげてね。そして、その勇気をこれからも
忘れないで。そうすれば、ミウは、今よりもっと幸せになれるから。

過去の出来事は、事実としては残るけど、それだけのこと。今のミウは、
その過去から学んだんだから、その学んだことだけを持って、後は、過去に
置いてきちゃいなさい。いつまでも背負い込んでいたら、持ちきれなくて、
本当に必要なものを持てなくなっちゃうでしょ?

だから、両手は、常に空けておいて、いつでも必要なものを拾えるように
しておかなくちゃね。両手が空いていないと転んだ時も
顔から突っ込んじゃうでしょ?小学生のランドセルと同じよ」

「そっか!なるほどね。今、分かったよ。私、なんでも顔から突っ込んで
行っちゃうタイプじゃない?両手が塞がってたんだね(笑)必要じゃない
ものまで持ち越してきちゃってたんだ!すっごく分かりやすかった。
ありがとう、アトランティーナ!これからは、要らないものは、捨てる
ということを徹底させるようにしてみる!」

「そうね。今、ミウが一つ心を決めたでしょ?【要らないものは、捨てる】って。
おそらく、これからのミウは、今までよりも身軽になるから、もっと色々なことが
見えるようになるし、感じられるようにもなると思う。その中で、本当に自分に
必要なものを見極める力も身についていくはずよ。ますます楽しみが増えたわね」

「ありがとう、アトランティーナ!そうなったら、今よりもっと楽しくなるね!
でもさ、仕事だと、どこまでも突っ走って行けるっていうか、真正面から
突っ込んで行くくらいの勢いがあるんだけどね(笑)こと、恋愛に関しては、
やっぱり過去が禍してるのかどうかは分かんないけど、尻込みしちゃうって
いうか、逃げ腰だったりするんだよね(苦笑)」

「もう、そういうのは今ので終わりね」

「あっ、そうだ!そんなこと言ってたら、一生変わらないもんね!
いけない、いけない」

「そうやって、自分で気づけるようになったんだもの。大したものよ、ミウは」

「アトランティーナ、褒め過ぎだって(笑)」

「じゃ、この後、ちょっとだけ休憩して、弦夜について、少し話しましょうね」

「うん!お願いします!」


<次回へ続く>
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