ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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年齢・・・気になるよね?

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藤崎さんのことを待ちながら、また一つ、私の中で解決策が見つかった。
最近の私、ホント時間でも何でも無駄にしなくなったなって思う。
毎日、褒めてあげることがいっぱいあって、嬉しくなっちゃう。

でも、そうやって、自分が出来たことや出来てることに気がつけるように
なったのも、また前進したってことなワケで・・・。感動だよね。
ありがとう、私。

そんなことを考えていたら、藤崎さんがやって来た。しかし、なぜか
心配そうな顔してるの。『私、何か変だった?』って思ってたら、
どうも、顔がニヤけてたらしいんだよね(笑)

「お待たせしました!久遠さん、何かあったんですか?」

「あっ、こんばんは!お疲れさまです。何もないですけど、
どうしてですか?」

「何もないなら良いんですけど・・・。若干、顔がニヤけていたように
見えたので、僕を待っている間にナンパでもされたのかなぁって、
少し心配になりました(汗)」

「えっ、私、顔、ニヤけてました!?」

「ええ、ほんの少しですけど・・・」

「うわっ、恥ずかしい!いや、ちょっと考えごとをしてたんですけど、
我ながら良い考えが浮かんで。たぶん、それで、顔がニヤけて
しまったんだと思います(苦笑)」

「そうですか!それなら良かった!お待たせした上にナンパまでされてたら、
どうしようかと思ってしまって、少し焦りました(笑)」

「ありがとうございます!って言うのも、ちょっと変ですかね(笑)」

出だしは上々。楽しい時間が過ごせそうで良かった。これも、私がキチンと
気持ちを切り替えられたお陰。色々なことに気づかせてくれた、目に見えない
存在たちなのか、宇宙なのか、分かんないけど、ありがとうございます!

それにしても、ナンパされてたとして、それが心配って・・・。
19やハタチの女の子ならまだしも、私もそれなりにいい歳なワケで、
もうナンパをされることもないし、仮にされたとしても心配されるほどのこと
でもないんだけどね(苦笑)

「久遠さん、また、何か考え事してましたか?」

「えっ、なんでですか?」

「久遠さんって、自分では分かっていないかもしれませんけど、
顔に出ますよね?(笑)表情がクルクル変わって、百面相している
みたいですよ(笑)」

「えっ、そんなに顔に出ます!?」

「ええ、もの凄く(笑)きっと素直な人なんでしょうね。とっても良いと
思います」

「あ、ありがとうございます(汗)いや、考え事っていうか、藤崎さんが、
私がナンパされてたんじゃないかって、心配したって言ったので、
私もそこそこいい歳ですから、心配っていうのもどうなのかなって思ってた
だけです。せっかく心配してくださったのに、申し訳ありません」

「あ~、そこですか?(笑)僕が心配したのは、久遠さんがナンパされたこと
自体ではなくて、それで、久遠さんがついて行ってしまったらっていう心配です」

「えっ!?仮にナンパされたとしても、藤崎さんと約束してるのに、ついて行く
はずないじゃないですか!そこまで失礼なヤツじゃありませんよ」

「でも、もし、もの凄~くイケメンで、久遠さんのタイプだったとしたら、
ついて行かなかったとしても、ちょっと残念に思ったりしませんか?」

「う~ん・・・なってみないと分からないですけど、ちょっとは後ろ髪引かれる
気分にはなるかな?(笑)」

「でしょ!?僕の心配は、そこなんです。自分が良いなって思っている人の
気持ちが、他に向いてしまうことを心配したんです」

「えっ!?」

「あっ、そこは聞き流してくれて大丈夫です。そういえば、お腹は空いて
いますか?」

「は、はい、良い感じに空いてます」

「じゃ、ハンバーグのお店、行きましょうか」

「はい!お願いします」

さっき、なんか聞き捨てならないことを言ったような気がするんだけど、
気のせいじゃないよね?<自分が良いなって思ってる人>って言ったよね?
それって、私のことで間違ってないよね?<そこは聞き流してくれて
大丈夫です>って、聞き流せるワケないじゃん!さりげなく、あんなこと
言うんだもん。それも予告なしに。どんな顔して良いのか分かんない!
ヤバっ!暗いから見なくて良かった。たぶん、今、私の頬、赤くなってると
思う。だって、顔が熱いんだもん(汗)

ところで、今更なんだけど、藤崎さんって幾つなんだろう?確かレオンくんは、
私の1個上なんだよね。っていうか、元守護天使さんなんだから、
今の年齢とかって、あんまり関係ないって言えば、そうなんだけどね(苦笑)
こうして、年齢を気にしちゃうところ、私もまだまだだなって思っちゃう(汗)

さっきのナンパの話もそう。『もう私は、ナンパをされる歳じゃない』って
思ったでしょ?別にナンパされたいワケじゃないけど、なんか諦めに似た感情が
そこにあったことは否めない。しかも、年齢のせいにしてね(苦笑)

『年齢なんて関係ない』って思いながらも、私の深い部分では、年齢を気にして、
『歳を重ねたことを卑下するのはおかしい』って言いながら、自分は自分の年齢を
肯定的に捉えることが出来ないでいる。なんか、これも一種の呪いみたいだなって
思う(苦笑)

藤崎さんの年齢を気にしてるのもそうだよね。幾つなのかは分かんないけど、
なんか年下っぽい気がして、『私じゃなくて、もっと若い子の方が
良いんじゃない?』って思ってる私がいるの。だから、五十嵐智美にも過剰に
反応しちゃったのかもしれない。今になって、やっと気づけたかも。彼女なら、
藤崎さんより年下だから、それでムキになっちゃったんだね(苦笑)

でも、本当は、藤崎さんが元守護天使だろうとなかろうと、年齢って関係ない
のかもしれないよね。前に派遣社員の女性に言われたことがあったんだよね。
彼女は、私よりも年下だったんだけど、いつも大人しめの服を着てたの。
私は、モノトーンだったけど、色を抑えてた反動なのか、デザインはいつも
奇抜だったのね(苦笑)

その彼女に、<久遠さんは、いつもオシャレですよね>って言われたから、
<〇〇ちゃんも、もっと冒険してみれば良いじゃない。私より若いんだしさ>って
言ったのね。そしたら、<年齢じゃなくて、似合うかどうかですから(苦笑)
久遠さんが着たら似合うし、オシャレですけど、私が着ても、そういう感じには
ならないですから(笑)>って返されたの。

確かに、洋服って年齢よりも自分に似合うかどうかの方が大事だよね。
以前、ヨーロッパに旅行に行った時、髪の毛が真っ白で、顔も皺くちゃな
お婆さんが、ギンガムチェックのサンドレスを着てたのね。日本では
あり得ないじゃない?でもね、そのお婆さん、そのサンドレスが
とっても似合ってたの。可愛らしくて、今でも印象に残ってる。

洋服でも持ち物でも恋愛でも仕事でも何でも、年齢を理由に諦めるのは
ナンセンスってことなんだよね。特に恋愛とかって人間関係でしょ? 
実際の年齢よりも、人生への向き合い方の方が人間関係では大事だよね。

だって、何も考えず、何もしないでいても月日は流れて年齢は重ねられる
ワケだから、20代の頃から全く成長しない40代や50代はいるワケだよ。
それに対して、一瞬、一瞬を大事にしながら一生懸命生きている20代もいる
ワケで、両者を比べた場合、どう考えても後者の方が人として魅力的だったり
するでしょ。

それにしても、なんで、年齢のこと、気にしちゃうんだろう。世の中の流れって
いうか、みんなの当たり前を受け容れてしまってるってことだよね。他のことは、
自分の価値観を貫けるのに、どうして年齢に関してだけは、自分の価値観を貫く
ことが出来ないんだろう?だって、頭では、肉体年齢を気にするなんて
ナンセンスだって分かってるんだもん。

80代になってもスーパーモデルで活躍している人を見れば、純粋に
『カッコイイな。私もそうなりたい』って思うしね。スーパーモデルに
なりたいワケじゃなくて、80代になっても現役で、好きな仕事を続けて
いたいってことだけどね(笑)

自分以外の人のことは認められるのに、どうして自分のことは認められ
ないんだろう?これね、実は、ずっと考えてることなんだ(汗)たぶんね、
アトランティーナに出会ってから気づいたんだけど、自信の無さが
原因なんじゃないかなって思うんだよね。

若い時は、『まだ若いから』っていうのを理由にして、『私なんて、
まだまだだ』って思ってたし、30歳になった今では『もう若くないから』って
いうのを理由にして、自分に制限を加えてるような気がするの。

でも、思うんだよね。あと10年とか、20年とか経った時に今を
振り返ったら、『なんで、まだ30代の時に、もう若くないとかって
思ってたんだろう?30代なんて、まだまだ若いのに!』って思うんじゃ
ないかなぁ(苦笑)

だから、年齢を理由にするのは止めた方が良いんだよね(汗)年齢が幾つで
あっても、その時々の今に集中することが大事なんだと思う。今、この瞬間が
全てなんだよね。って、頭では分かってるんだけど、これがなかなか
染み込まなくて困っちゃうんだけどね(苦笑)

どうして、こんなに年齢のことが気になるんだろう?近いうちに、しっかり
向き合わないといけないね!

ってなことを考えてたら、藤崎さんオススメのハンバーグ屋さんに到着した。
私がずっと考え事をしていたせいで、駅からお店までの道のり、
藤崎さんとの会話がなかったの。ダメだね。独りで行動することが多いから、
歩いている時は、色々なことを考えちゃうクセが抜けなくて(苦笑)


<次回へ続く>
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