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自分軸グラグラ?
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藤崎さんオススメのハンバーグ屋さんに到着したことが分かったのも、
藤崎さんが止まったからなんだよね(苦笑)それがお店の前だったから、
きっと、ここがそうなんだなって思ったワケ(汗)藤崎さんに悪いこと
しちゃったなぁ・・・。
でも、一見、お店って感じじゃないんだよね。普通のお家みたいな感じ。
一軒家レストランなのかな?ってことは、高級なお店なの!?
でも、こういう言い方は失礼なのかもしれないけど、高級感は、
あんまり感じないかも。っていうか、一軒家レストランは高級っていう
刷り込みもどうかと思うけどね(苦笑)ま、今日は割り勘のつもりで
来てるから、高級じゃない方が有り難いかな(汗)
「久遠さん、大丈夫ですか?」
「あっ、はい、大丈夫です。なんか、すみません。いつも独りで
行動することが多いので、歩き出すと色々なことが浮かんで、
自分の世界に入っちゃうんですよね(苦笑)」
「いえ、大丈夫です。僕もそんなにお喋りな方ではないので。ただ、僕が
久遠さんのことを退屈させてしまっているんだったら、申し訳ないなと
思って(苦笑)」
「いえいえ、とんでもないです!退屈なんてしてませんから!」
「ふふふ、そんな一生懸命に否定してくれなくても大丈夫です(笑)
お店、ここなんですよ。予約してあるので、すぐに席に案内してくれると
思うので、入りましょうか」
「はい!今からとっても楽しみです」
「良かった。やっと、久遠さんの笑顔が見れた」
ほらね、また、そういうこと言っちゃう。勘違いしちゃうよ、藤崎さん。
っていうか、意識させないで欲しいわ。また、顔が熱くなっちゃったじゃん!
藤崎さんのエスコートでお店の中に入ると外観とは違って、洗練されてる
っていうか、オシャレっていうか、ステキなお店だった。思わず背筋が
伸びちゃう感じ。なんか、ヨーロッパの貴族のお屋敷みたいな感じだった。
ヨーロッパの貴族のお屋敷なんて、入ったことないんだけどね(笑)
空間を贅沢に使っていて、テーブル同士が離れてるの。とっても落ち着いた
雰囲気で、大人のデートにピッタリって感じ。っていうか、今日はデート
なのかな?(苦笑)
お店の人に案内されて、2階に上がったんだ。2階は個室みたいで、
廊下の両側に扉がある。扉には花の絵が額縁に入って提げられてる。
きっと、その提げられている絵の花がお部屋の名前なんだろうね。
『私たちが入る部屋は、何の花なんだろう?』って楽しみにしてたら、
全部通り過ぎて、廊下の奥まで来ちゃった。廊下の奥に扉があって、
その扉をお店の人が開いた。
そしたら、そこは、なんとテラス席。屋根はあるけど、ライトアップ
されたお庭が眼下に広がっていて、お庭に咲いているお花の甘い香りも
漂ってて、めっちゃロマンティック!テラスには照明はなくて、
キャンドルがたくさん並べられてたんだよね。
心の中で、『さすが、魚座!めっちゃロマンティック』って
叫んじゃった(笑)ここなら花柄のワンピを着て来ても似合いそうって
感じ。こんなステキなお店に連れて来てもらったことなんてないから、
嬉しいと通り越して感動しちゃった。
お店の人が椅子を引いてくれて、私が座ったのを見てから藤崎さんも
席に座った。藤崎さんって、こういう人なんだぁと新しい発見。
こんなに紳士的っていうか、エスコート上手っていうか、それも
わざとらしくなく、自然と出来るっていうのは、やっぱり海外経験が
あるってことなんだよね。ん?これも単なる私の刷り込みなのかな?
お店の人が藤崎さんと私にメニューを渡す。私のメニューには、値段が
書かれていない。やっぱり、このお店、高級なお店なんじゃないの!?
でもここは、藤崎さんに恥をかかせてはいけないので、慣れてる風を装って
おいた方が良いよね(汗)内心バクバクだけど、<では、失礼します>と
お辞儀して去って行くお店の人に、笑顔で会釈を返してみた。
「藤崎さん!このお店って、高級なお店ですよね?ハンバーグ屋さんじゃ
ないじゃないですか!?」
「ハンバーグ屋さんって言いましたっけ?僕は、ハンバーグが美味しい、
オススメのお店があるって言ったと思うんですけど・・・」
「あっ、そうかも。私の頭の中で、勝手にハンバーグ屋さんって変換されてた
だけかも。でも、こんなにステキなお店だって知ってたら、もっとオシャレして
来たのに・・・」
「今日の久遠さんもステキですよ。それに、いつもと少し雰囲気も
違いますよね?充分オシャレじゃないですか。それ以上のオシャレは
必要ありませんよ。メニューは、ご覧になりましたか?」
「いや、まだ、ちゃんとは見ていませんけど、私、ハンバーグと思っていたので、
ハンバーグが良いです」
「はい。でも、ハンバーグも種類があるので、どのハンバーグにしますか?
あと、ハンバーグの前に飲み物はどうしますか?久遠さん、お酒は
お好きですか?」
「飲めないことはないですけど、あまり強い方じゃないし、出来れば
ソフトドリンクが良いかなぁって感じなんですけど・・・」
「じゃ、最初だけ、グラスでワインか、シャパンはいかがですか?
このお店は、ワインもシャンパンも美味しいものを揃えているんですよ」
「じゃ、グラスで最初の一杯だけ。藤崎さんにお任せしても良いですか?」
「もちろんです。じゃ、口当たりの良い、飲みやすいもの、
フルーティーなものにしましょう」
「そうして頂けると助かります」
はぁ~。今日ってデートなの!?っていうか、私自身のスタンスが
定まらないまま来ちゃったから、戸惑いがハンパない!だって、まさか、
こんな感じのお店だなんて思ってもみなかったもん。最初から反則技を
かけられて、どうかわしたら良いのか分からなくて、頭の中が真っ白に
なっちゃってる感じ。こういう予定外のこと、マジで苦手かも(汗)
あっ、これって乙女座が顔を出してるっぽい。乙女座って、実務能力が
高くて、何でもテキパキこなせるんだけど、それは、あくまで予定内のことで
あって、予定外のことに対しては、対応できないんだよね。正に今、
そんな感じです(苦笑)
こうして、外側は平然さを装ってるけど、内側では変な汗をかきまくってる
私に気づいているのか、いないのか、藤崎さんは、テーブルの上に置いて
あるベルを一振りした。すると、すぐにお店の人がやって来て、
藤崎さんはスマートにシャンパンを注文してくれた。
慣れてる。いや、慣れ過ぎてる。いつも、こういうお店で食事してるの
かなぁ?藤崎さんって、どこぞのお坊ちゃまくんだったりするの?
同じ会社じゃないし、あまり個人的な話もしたことないから、
彼の今世での素性が全く分からない。事前調査、しておくべきだったのかな。
とはいえ、来てしまった以上、これからだよね。それにしても、
落ち着かないよぉ~(涙)ここは思い切って、その辺りを聞いてみよう!
それにしても・・・自分軸グラグラだよ(汗)
「藤崎さんって、いつもこういうお店でお食事されてるんですか?」
「こういうお店って?」
「オシャレで、高級感のあるお店ということです」
「あ~、ここは・・・特別ですね。普段は、あまり外では食べないので。
と言っても料理はしないので、デパ地下とか、お弁当屋さんとか、
コンビニで買って、家で食べます。でも、何か買って来て会社で食べることも
ありますね。お昼は、ほとんどそうしています」
「そうなんですね。いや、まさか、こんな感じのお店に連れて来て頂ける
なんて思ってなかったものですから、ちょっと落ち着かないというか(苦笑)」
「そんな固くならないでください。実は僕もこのお店は、ウチの芳村に
連れて来て貰ったお店なんです。その時に食べたハンバーグの味が
忘れられなくて、ハンバーグが好きな久遠さんにも味わって頂きたいなと
思ったんです。それで、ハンバーグは、どのハンバーグにしますか?」
「えっと・・・私は、これ、上から3番目のハンバーグが良いかな。
これって、チーズハンバーグのことですよね?」
「そうですね。分かりにくいですよね、こういう書き方だと。
上から3番目のハンバーグは、チーズハンバーグです。あと、その前に
前菜とスープも頼みましょう。何が良いですか?」
「前菜は、真鯛のカルパッチョが良いです。スープは、シャンピニオン
ポタージュでお願いします」
「分かりました。じゃ、僕は、前菜はオマール海老のポワレと帆立のムース
仕立てにして、スープはカリフラワーのポタージュにしようかな。
このお店は気取ったお店ではないので、シェアしましょうね」
私たちの会話が聞かれていたのかどうかは分からないけど、注文する料理が
決まったタイミングで、お店の人がシャンパンを手に入って来た。
目の前に置かれたシャンパンは、キレイなピンク色で可愛らしい。
香りもイチゴかな?甘酸っぱい香りで、思わず頬が緩んだ。
藤崎さんは、シャンパンを持って来てくれたお店の人に、スープ、前菜、
そして、ハンバーグを注文してくれた。それにしても、こういう感じのお店は
久しぶりで、リラックスできない。だって、こんなお店、一人では
来ないでしょ。一人で入るお店といえば、カウンターだけの
ファストフードだもんね。
ん?ってことは、藤崎さんは、他にも誰か誘って、このお店に来てるってこと?
どう考えても、男性同士で来るお店ではないよね?じゃ、誰と来たの?
なんか、めっちゃ気になってきた。でも、それって、聞いても良いこと
なのかな?って思っていると、
「じゃ、久遠さん、せっかくなので乾杯しましょう」
と言って、グラスを掲げた。
「では、何に乾杯しますか?」
と聞けば、
「こうして、一緒に食事することが実現したことを祝って、
というのはいかがでしょう?」
と言われてしまった(汗)もう、抵抗するのは止めようと腹を括り、
「そうですね。あと、今日は金曜日なので、今週もお疲れさまでしたと
いうことで、乾杯!」
ひと口飲むとフワ~ッと爽やかな甘さとほんの少しの酸味が口いっぱいに
広がった。シュワシュワッと炭酸も弾けて、アルコール分を感じさせない、
飲みやすいシャンパンだった。これなら、私も飲めるね。
っと、聞きたいことは、先に聞いておかなくちゃね。ふぅ~っと息を
吐き出して、藤崎さんに視線を向けた。
<次回へ続く>
藤崎さんが止まったからなんだよね(苦笑)それがお店の前だったから、
きっと、ここがそうなんだなって思ったワケ(汗)藤崎さんに悪いこと
しちゃったなぁ・・・。
でも、一見、お店って感じじゃないんだよね。普通のお家みたいな感じ。
一軒家レストランなのかな?ってことは、高級なお店なの!?
でも、こういう言い方は失礼なのかもしれないけど、高級感は、
あんまり感じないかも。っていうか、一軒家レストランは高級っていう
刷り込みもどうかと思うけどね(苦笑)ま、今日は割り勘のつもりで
来てるから、高級じゃない方が有り難いかな(汗)
「久遠さん、大丈夫ですか?」
「あっ、はい、大丈夫です。なんか、すみません。いつも独りで
行動することが多いので、歩き出すと色々なことが浮かんで、
自分の世界に入っちゃうんですよね(苦笑)」
「いえ、大丈夫です。僕もそんなにお喋りな方ではないので。ただ、僕が
久遠さんのことを退屈させてしまっているんだったら、申し訳ないなと
思って(苦笑)」
「いえいえ、とんでもないです!退屈なんてしてませんから!」
「ふふふ、そんな一生懸命に否定してくれなくても大丈夫です(笑)
お店、ここなんですよ。予約してあるので、すぐに席に案内してくれると
思うので、入りましょうか」
「はい!今からとっても楽しみです」
「良かった。やっと、久遠さんの笑顔が見れた」
ほらね、また、そういうこと言っちゃう。勘違いしちゃうよ、藤崎さん。
っていうか、意識させないで欲しいわ。また、顔が熱くなっちゃったじゃん!
藤崎さんのエスコートでお店の中に入ると外観とは違って、洗練されてる
っていうか、オシャレっていうか、ステキなお店だった。思わず背筋が
伸びちゃう感じ。なんか、ヨーロッパの貴族のお屋敷みたいな感じだった。
ヨーロッパの貴族のお屋敷なんて、入ったことないんだけどね(笑)
空間を贅沢に使っていて、テーブル同士が離れてるの。とっても落ち着いた
雰囲気で、大人のデートにピッタリって感じ。っていうか、今日はデート
なのかな?(苦笑)
お店の人に案内されて、2階に上がったんだ。2階は個室みたいで、
廊下の両側に扉がある。扉には花の絵が額縁に入って提げられてる。
きっと、その提げられている絵の花がお部屋の名前なんだろうね。
『私たちが入る部屋は、何の花なんだろう?』って楽しみにしてたら、
全部通り過ぎて、廊下の奥まで来ちゃった。廊下の奥に扉があって、
その扉をお店の人が開いた。
そしたら、そこは、なんとテラス席。屋根はあるけど、ライトアップ
されたお庭が眼下に広がっていて、お庭に咲いているお花の甘い香りも
漂ってて、めっちゃロマンティック!テラスには照明はなくて、
キャンドルがたくさん並べられてたんだよね。
心の中で、『さすが、魚座!めっちゃロマンティック』って
叫んじゃった(笑)ここなら花柄のワンピを着て来ても似合いそうって
感じ。こんなステキなお店に連れて来てもらったことなんてないから、
嬉しいと通り越して感動しちゃった。
お店の人が椅子を引いてくれて、私が座ったのを見てから藤崎さんも
席に座った。藤崎さんって、こういう人なんだぁと新しい発見。
こんなに紳士的っていうか、エスコート上手っていうか、それも
わざとらしくなく、自然と出来るっていうのは、やっぱり海外経験が
あるってことなんだよね。ん?これも単なる私の刷り込みなのかな?
お店の人が藤崎さんと私にメニューを渡す。私のメニューには、値段が
書かれていない。やっぱり、このお店、高級なお店なんじゃないの!?
でもここは、藤崎さんに恥をかかせてはいけないので、慣れてる風を装って
おいた方が良いよね(汗)内心バクバクだけど、<では、失礼します>と
お辞儀して去って行くお店の人に、笑顔で会釈を返してみた。
「藤崎さん!このお店って、高級なお店ですよね?ハンバーグ屋さんじゃ
ないじゃないですか!?」
「ハンバーグ屋さんって言いましたっけ?僕は、ハンバーグが美味しい、
オススメのお店があるって言ったと思うんですけど・・・」
「あっ、そうかも。私の頭の中で、勝手にハンバーグ屋さんって変換されてた
だけかも。でも、こんなにステキなお店だって知ってたら、もっとオシャレして
来たのに・・・」
「今日の久遠さんもステキですよ。それに、いつもと少し雰囲気も
違いますよね?充分オシャレじゃないですか。それ以上のオシャレは
必要ありませんよ。メニューは、ご覧になりましたか?」
「いや、まだ、ちゃんとは見ていませんけど、私、ハンバーグと思っていたので、
ハンバーグが良いです」
「はい。でも、ハンバーグも種類があるので、どのハンバーグにしますか?
あと、ハンバーグの前に飲み物はどうしますか?久遠さん、お酒は
お好きですか?」
「飲めないことはないですけど、あまり強い方じゃないし、出来れば
ソフトドリンクが良いかなぁって感じなんですけど・・・」
「じゃ、最初だけ、グラスでワインか、シャパンはいかがですか?
このお店は、ワインもシャンパンも美味しいものを揃えているんですよ」
「じゃ、グラスで最初の一杯だけ。藤崎さんにお任せしても良いですか?」
「もちろんです。じゃ、口当たりの良い、飲みやすいもの、
フルーティーなものにしましょう」
「そうして頂けると助かります」
はぁ~。今日ってデートなの!?っていうか、私自身のスタンスが
定まらないまま来ちゃったから、戸惑いがハンパない!だって、まさか、
こんな感じのお店だなんて思ってもみなかったもん。最初から反則技を
かけられて、どうかわしたら良いのか分からなくて、頭の中が真っ白に
なっちゃってる感じ。こういう予定外のこと、マジで苦手かも(汗)
あっ、これって乙女座が顔を出してるっぽい。乙女座って、実務能力が
高くて、何でもテキパキこなせるんだけど、それは、あくまで予定内のことで
あって、予定外のことに対しては、対応できないんだよね。正に今、
そんな感じです(苦笑)
こうして、外側は平然さを装ってるけど、内側では変な汗をかきまくってる
私に気づいているのか、いないのか、藤崎さんは、テーブルの上に置いて
あるベルを一振りした。すると、すぐにお店の人がやって来て、
藤崎さんはスマートにシャンパンを注文してくれた。
慣れてる。いや、慣れ過ぎてる。いつも、こういうお店で食事してるの
かなぁ?藤崎さんって、どこぞのお坊ちゃまくんだったりするの?
同じ会社じゃないし、あまり個人的な話もしたことないから、
彼の今世での素性が全く分からない。事前調査、しておくべきだったのかな。
とはいえ、来てしまった以上、これからだよね。それにしても、
落ち着かないよぉ~(涙)ここは思い切って、その辺りを聞いてみよう!
それにしても・・・自分軸グラグラだよ(汗)
「藤崎さんって、いつもこういうお店でお食事されてるんですか?」
「こういうお店って?」
「オシャレで、高級感のあるお店ということです」
「あ~、ここは・・・特別ですね。普段は、あまり外では食べないので。
と言っても料理はしないので、デパ地下とか、お弁当屋さんとか、
コンビニで買って、家で食べます。でも、何か買って来て会社で食べることも
ありますね。お昼は、ほとんどそうしています」
「そうなんですね。いや、まさか、こんな感じのお店に連れて来て頂ける
なんて思ってなかったものですから、ちょっと落ち着かないというか(苦笑)」
「そんな固くならないでください。実は僕もこのお店は、ウチの芳村に
連れて来て貰ったお店なんです。その時に食べたハンバーグの味が
忘れられなくて、ハンバーグが好きな久遠さんにも味わって頂きたいなと
思ったんです。それで、ハンバーグは、どのハンバーグにしますか?」
「えっと・・・私は、これ、上から3番目のハンバーグが良いかな。
これって、チーズハンバーグのことですよね?」
「そうですね。分かりにくいですよね、こういう書き方だと。
上から3番目のハンバーグは、チーズハンバーグです。あと、その前に
前菜とスープも頼みましょう。何が良いですか?」
「前菜は、真鯛のカルパッチョが良いです。スープは、シャンピニオン
ポタージュでお願いします」
「分かりました。じゃ、僕は、前菜はオマール海老のポワレと帆立のムース
仕立てにして、スープはカリフラワーのポタージュにしようかな。
このお店は気取ったお店ではないので、シェアしましょうね」
私たちの会話が聞かれていたのかどうかは分からないけど、注文する料理が
決まったタイミングで、お店の人がシャンパンを手に入って来た。
目の前に置かれたシャンパンは、キレイなピンク色で可愛らしい。
香りもイチゴかな?甘酸っぱい香りで、思わず頬が緩んだ。
藤崎さんは、シャンパンを持って来てくれたお店の人に、スープ、前菜、
そして、ハンバーグを注文してくれた。それにしても、こういう感じのお店は
久しぶりで、リラックスできない。だって、こんなお店、一人では
来ないでしょ。一人で入るお店といえば、カウンターだけの
ファストフードだもんね。
ん?ってことは、藤崎さんは、他にも誰か誘って、このお店に来てるってこと?
どう考えても、男性同士で来るお店ではないよね?じゃ、誰と来たの?
なんか、めっちゃ気になってきた。でも、それって、聞いても良いこと
なのかな?って思っていると、
「じゃ、久遠さん、せっかくなので乾杯しましょう」
と言って、グラスを掲げた。
「では、何に乾杯しますか?」
と聞けば、
「こうして、一緒に食事することが実現したことを祝って、
というのはいかがでしょう?」
と言われてしまった(汗)もう、抵抗するのは止めようと腹を括り、
「そうですね。あと、今日は金曜日なので、今週もお疲れさまでしたと
いうことで、乾杯!」
ひと口飲むとフワ~ッと爽やかな甘さとほんの少しの酸味が口いっぱいに
広がった。シュワシュワッと炭酸も弾けて、アルコール分を感じさせない、
飲みやすいシャンパンだった。これなら、私も飲めるね。
っと、聞きたいことは、先に聞いておかなくちゃね。ふぅ~っと息を
吐き出して、藤崎さんに視線を向けた。
<次回へ続く>
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