ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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天使の資質?

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なんの気負いもなく、身体の話、っていうかセックスの話をする日が
来るなんて思ってもみなかった(汗)セックスの話って、下ネタとして
扱われるから、人前でするのはタブーだって、ずっと思ってたし、
敢えて自分からすることなんてなかったもんね。

でも、話してみると、今まで気負い過ぎだったなって思った。
だって、自然なことなんだもんね、セックスって。それに、神さまが創った
ものなんだから、本来は神聖なものであって、汚らわしいとかって思う方が
汚らわしいのかもしれないって思っちゃった。

でも、たぶんだけど、恋人同士でも、夫婦でも、何かしらの悩みって
いうか、問題を抱えてるカップルって意外と多いのかもしれないなって
思った。

でも、誰にも相談することも出来なくて一人で抱え込んでる人、多いのかも
しれないよね。っていうか、誰かに相談して良いとも思っていないのかも
しれない。もっとオープンに話せる場所っていうか、相談できる場所があったら
良いのかもしれないよね。

離婚原因になる【性格の不一致】って、実は【性の不一致】だっていうのも
聞いたこともあるしね。そう考えると、私はアトランティーナが傍に居て
くれるから、いつでも相談できて、本当に有り難いなって思った。

セックスの悩みだけでなくて、どんな悩みや疑問にでも答えてくれるし、
必要なら勉強だって出来る。これって、思ってる以上に恵まれた環境なんだよな
って改めて思う。

ランチとお茶の時間を終えて、色んな話も出来て、気がついたら、
もう夕飯の時間になった。ここは、アトランティーナだけに任せるんじゃなくて、
弦ちゃんと一緒にお手伝いをしようってことになったんだ。

三人でワイワイしながら作った方が楽しいしね。アトランティーナは、
邪魔だからって手伝わなくて良いって言ってたけど(笑)

「ミウは、ともかくとして、弦夜も意外と出来るのね。もっと邪魔になるかと
思ったけど、手伝ってくれて助かったわ。ありがとう」

「いいえ、どういたしまして。僕は、あまり家で料理とかはしませんけど、
子供の頃は、母の手伝いとかしていましたからね。こう見えて、意外と
出来るんですよ(笑)」

「そういえば、弦ちゃんの子供の頃って想像できないね。なんか、ずっと
天使だったイメージがあるかも」

「一応、肉体を持って、人間として、母から生まれたんですよ(笑)
だから、父も母も居ますから(笑)ただ、大学を出てすぐくらいに事故で二人とも
亡くなってしまったんですけどね。愛情豊かな良い父と母でしたよ」

「あっ、そうなんだ。なんか、変なこと聞いてっていうか、言って、ごめんね」

「いいえ、全然変なことじゃないから、気にしないで。だって、ミウさんも
お母さんを早くに亡くして、お父さんもミウさんが成人したくらいに
亡くなってるよね。だから、僕と同じだよ。

もし、違うことがあるとすれば、僕は、ずっと守護天使の記憶を持ったまま
だから、父と母を亡くしても、一般的な人が感じるような悲しみは
感じなかったってことくらいかな。もちろん、全く悲しくなかったって
言ったら嘘になるけど、何も手につかなくなったり、何日間も塞ぎ込むような
ことはなかったよ。

肉体があるということは、いずれ、その肉体から離れる日が来るのは
当然のことだからね。それが、早くなるのか、遅くなるのかの違いだけ。
むしろ、肉体を離れた方が、何も制限もなくなるから、自由に行きたいところに
行けるし、観たいものも観たい時に観ることが出来るからね。

まぁ、うちの両親は、まだ若いうちだったから、もっと実際に手を触れたり、
感動したりってことをしたかったかもしれないけど。歳を重ねて、身体の自由が
効かなくなった場合には、死を迎えた後、『やっと解放された!』って、
魂が喜んで飛び回ることもあるみたいだからさ。

うちの両親も自由になれて喜んでいたかもしれないって思うと、僕が
悲しんでいたら喜べないかなとも思ったんだよね(苦笑)」

「なるほどね。元守護天使だと、そういった原理っていうか、そういうのも
分かってるから、割り切れるっていうか、感じ方っていうのかなぁ、違うんだね」

「ミウさんは、どうだったの?すごく悲しかった?」

「う~ん、ママの時は小さかったから、よく覚えてないんだよね(苦笑)
パパがいつも傍に居てくれたから、寂しいってこともなかったし・・・。
でも、一般的な子供だったら、もっと悲しんだのかもしれないなって、今は思う。
私もどこか達観した子供だったのかもしれないね(苦笑)

私は、アトランティーナに出会って、色々なことを教えてもらったけど、
なんとなく、子供の頃から、他の子供とは違うところがあったの。

だから、無意識の領域に色々な情報がストックされてて、理屈じゃない部分で
理解してたことがあったのかもしれないなって、今は思う。子供の頃は、
そこまで分かってはいなかったけどね(笑)」

「そうだよね。だって、ミウさんも元々は天使だからね。最初に魂が創られた時は
天使で、そこからなぜか人間として生きることが増えていったタイプの魂だから、
人間として生きるために創られた魂とは、最初の情報量が違うのかもしれないね。
でしょ?アトランティーナ」

「まぁ・・・そういうことね。でも、人間として生きた時間が長いから、
天使の時に得たものが、無意識の領域に押しやられてしまったということは
あるわね。でも、話せばすぐに思い出してくれるし、そこは教え甲斐がある
というか、理解が早いというか、そんな感じかしらね(笑)」

「あっ、それでアトランティーナは、私のこと、よく褒めてくれるんだね」

「ま、それだけではないけど、ミウは努力家だし、教えたことはすぐに
実践するし、それは、本当に素晴らしいことよ。いくら、元々が天使とはいえ、
一般的な人たちに染まってしまって、変なところだけ人間らしくなってしまう
ことが多いから(苦笑)

でもミウは、人間らしくなったところもたくさんあるけど、ピュアなところ、
ま、素直さなんだけど、そういうところと好奇心旺盛なところ、いつも前を
向いて進んで行く勇気、そして、愛について関心が深いところ、無邪気に
楽しめるところなんかは、天使の資質を残してくれているからね。
これからも忘れないでいて欲しいと思うわ」

「天使の資質かぁ・・・。そんなこと考えたことなかったかも。っていうか、
今まで、アトランティーナ、そんなこと言ったことなかったよね?」

「特に言う必要もないかなって思ったから言わなかっただけよ。
だって、天使の資質を持った人間もいるしね。ま、少数ではあるけど・・・」

「じゃあ、これから天使の資質を持つ人を増やしていけば良いよね?
そうすれば、もっと幸せを感じやすくなるし、今よりももっと幸せになって
いくもんね。っていうか、天使の資質って何?(笑)」

「天使の資質、そうね、簡単にまとめると・・・愛情豊かで、素直で、個を
尊重することが出来るって感じかしら?ミウ自身が持っている天使の資質は
そのままに、天使の資質を持つ人を増やしていく、それがミウの使命でも
あるしね」

「ルシフェールの誘惑に負けない人たちを増やしていくのが、
ミウさんの使命なんでしょ?」

「そう!エゴに振り回されて、自分から幸せを遠ざけて行ったり、幸せは争って、
奪うものだって思ってる人たちに、それは違うよって伝えることが
私の使命だって思ってる。

争わなくても、奪わなくても、自分次第でいくらでも幸せを手に入れることが
出来るんだよって、私の行動で示していくのが、私の使命!そうだよね?
アトランティーナ」

「そうね。幸せは争って奪うものではないということをこの地球に
浸透させていきたいわね。愛は、無限に広がっていくものだし、みんなが
考えているような大それたものでもないから、それも伝えて行って欲しいわね」

「うん!大丈夫。そのつもりだから」

「ミウさん、なんか頼もしいね。じゃ、これからは僕もお手伝いをしないとだね」

「弦夜、当然でしょ!そのためにミウの恋人候補を元守護天使にって
思ったんだから、しっかりミウのお手伝い、頼むわよ。まぁ、お手伝いと
いっても、何も難しく考えないで良いのよ。ただ、ミウと弦夜が幸せな
恋人同士でいてくれるだけで良いの。

その二人を見て、それぞれ感じることもあるだろうしね。それで、何かを
聞かれた時にちょっとしたアドバイスをしてくれるだけで、あなた達の使命を
全うしたことになるわ。人は、言葉で聞くよりも実際に見たことの方が印象に
残るものだからね。

例えば、どんなに素晴らしいことを語ったとしても、その語った本人たちが
いがみ合っていたら、全く説得力がないでしょ?だから、二人がお互いを
尊重し合って、大切にし合っている姿を見てもらうことが重要なのよ。これが、
愛し合っている者たちの姿なんだって、語るよりも見た方が良いの。マネも
しやすいでしょ?

と言っても、絶対に別れてはいけないわけではないから、安心してね。
『このまま関係を続けて行っても良いことはない』って、お互いに感じた時には、
関係を解消してくれても問題ないからプレッシャーは感じなくて良いわよ」

「えっ、そうなの!?」

「何、ミウ?別れる気満々なの?(笑)」

「えっ、ミウさん、そうなんですか!?」

「いや、そういうワケじゃないけど・・・(苦笑)だって、別れることを
前提につきあうっていうのも変でしょ?だから、今から別れるとかは思ってない
けど、何がなんでも別れちゃダメって言われるのかなって思ってたから、
ちょっと意外だっただけ(苦笑)」

なんか、油断ならないっていうか、なんというか・・・(苦笑)
二人とも、鋭すぎるよね(汗)っていうか、私が素直すぎるってことか!?(笑)
思ったことが、すぐ顔に出ちゃうところ、少しずつでも直した方が良いのかも
しれない。でも、これって、性格とは違うから直らないかもね(苦笑)

と言っても、別に弦ちゃんとの別れを想定していたワケじゃないんだよ。
ただ、アトランティーナの口から、<別れることもアリ>みたいな言葉が
出たのが、ちょっと意外だったんだよね。ほら、なんかさ、一回つきあい
始めたら、我慢しなきゃいけないっていうか、すぐに別れたらいけない
ような気がするでしょ?そんなこと、ないのかな?


<次回へ続く>
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