ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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自己価値!?

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みんなが言うように、マジで弦ちゃん、どさくさに紛れたよね(笑)
でも、思ってたよりも、みんなすんなり受け容れてくれて、良かった。
あんなに心配してたのに、なんだったんだろうね(苦笑)

でも、何でもそうなのかもしれない。心配って、不安に似てるじゃない?
そういうのって、必要ないのかもしれないって思った。ただ、自分が
どうなりたいのかってことを決めて、後は、何も考えずに、
ただひたすらに『そうなる!』って信じていれば、その方向に向かって
行くのかもしれないね。

部長は、弦ちゃんと私がつきあうようになるだろうって予測してたのかも
しれない。だって、弦ちゃんが爆弾発言した時も特に驚いてなかったからね。

部長の中では、レオンくんが弦ちゃんだったんだろうな。アトランティーナと
同じだね。もしかしたら、弦ちゃんの上司、芳村部長も弦ちゃんと私が
つきあうことになるだろうって思ってたのかも!?

いや、最初から弦ちゃんと私がつきあうことになるって、決まってたのかも
しれない。だって、芳村部長も私の元守護天使なんだもんね。そういう存在が、
弦ちゃんの傍に居たってことは、そういうことなんだよね、きっと(苦笑)
ま、今となっては、どっちでも良いんだけどね(笑)

「久遠さん、せっかくですから、第1回目を今、ここでやりませんか?
藤崎さんは、会社に戻った方が良いようでしたら、ここでお戻り頂いて、
私たちだけで行うというのはどうでしょう?」

「そうですね!今、盛り上がってる時に第1回目をやれば、ここだけの話で
終わることもなさそうですからね。藤崎さんは、どうします?」

「僕も乗り掛かった船でもあるので、このまま最後までおつきあいさせて
ください」

「ありがとうございます。芳村部長に一報入れておいた方が良いのでは
ありませんか?」

「真田部長、ありがとうございます。そうですね。一応、もう少しかかる旨、
一報入れておきます」

「そうしてください。長らく、こちらにお引き留めしているので、
申し訳ありませんから」

「そんなお気遣いは・・・。僕が勝手にこちらにお邪魔して、ご一緒させて
頂いているんですから。お気になさらないでください」

こうして、決意表明っていうの?どういうタイトルをつけたら良いのか、
分かんないけど、急遽、第1回目を行うことになったんだ。弦ちゃんも
芳村部長にメールして、このまま残ることになったの。さて、どんな展開に
なるのやら(汗)

「では、久遠さん、早速ですが、仕切って頂いてもよろしいですか?」

「はい、分かりました。では、始めます。それぞれ、自分の、今の目標って
いうか、目指すことを発表してもらっても良いかな?その際、
『こう言った方が良いのかな?』とかっていうのはナシね。ぶっちゃけないと
叶うものも叶わなくなるし、それじゃあ、こういう機会を持つのも意味が
なくなるから」

「ってことは、自分をさらすってことですよね!?」

「ま、そうなるかな。だから、ここで聞いたこと、今後もこのミーティング
でのことは他言無用ってことで、みんな約束してください。それが守られないと、
安心して話が出来ないでしょ?ここで話したことが、チーム以外でも広まって
しまったら、チーム内の信頼関係も崩れちゃうし・・・。

さっき潤也くんが言った、一枚岩のチームワークを築くことも出来なくなるしね。
それだけは、約束してください」

「はい!了解です!」

「もちろん、他言はしません」

「ここで聞いたことは、ここだけの話ってこと、肝に銘じます」

「私は、話す相手もいないから安心してください(苦笑)」

「ではまず、こういう機会を持つキッカケを作ってくれた智ちゃんから
スタートしようか」

「私ですか!?でも、そうですよね。っていうか、私が最初の方が
みんな話しやすいかも。だって、私以上に底辺の願いを持ってる人って、
そうそう居ないと思うから(苦笑)」

「智ちゃん、私から提案させてもらっても良いかな?」

「えっ、チーフが、私が叶えたいことを決めるってことですか?」

「う~ん、そういうことではなくて・・・。今の話を聞いて、
ま、さっきの話も含めてなんだけど、今、ちょっとひらめいたことが
あるんだよね。それを話しても良いかな?もしかしたら、智ちゃんだけ
じゃなくて、メンバー全員に言えることかもしれないから」

「えっ、めっちゃ興味ある!チーフ、何ですか?」

「自己価値についてだね。自分の価値について、どう思ってるっていうか、
感じてるっていうか、どう考えてるのかなって思ったの。何を願うにしても、
まずは、自己価値っていうところが低いと上手くいかないことが
多いんだよね(苦笑)」

「なるほどですね!自己価値ですか・・・。あんまり考えたことないからなぁ」

「確かに久遠さんの言う通りですね。ではまず、叶えたい願いや目指すものを
考える前に、自己価値について、少し考えてみてください。考えるという
よりは、感じた方が良いのかな?ね、レオンくん?」

「そうですね。ただ、自己価値って言っても、潤也が言ったように、
これまで考えたことがある人の方が少ないと思うんです。だから、いきなり、
自己価値について、考えなさい、感じなさいと言われても分からないと
思います。

なので、ちょっと例を挙げてみるので、それを元に思い出してみるという
作業をした方が良いのかなと思いますが、真田部長、いかがですか?」

「さすが、レオンくん!そうですね。では、その方向性で進めてみると
良いですね。いかがですか、久遠さん?」

「やっぱり、部長とレオンくんが居てくれてよかったです。その通りですね!
じゃ、レオンくん、例を挙げてもらっても良いかな?」

「分かりました。例えば、過去を振り返って思い出してみてください。
自分が考えていることをそのまま誰かに話すことは出来るでしょうか?
『こんなこと言ったら、バカだって思われないだろうか?』
『みんなに支持してもらえないな』と思って、話せなかったことは
ありませんか?

あとは、やってみたいことがあるのに、スタートする前から諦めてしまった
ことはありませんか?他には、自分とは違う意見の人に対して、
<自分は、そうは思わない>って発言することは出来ますか?」

「う~ん、俺は、比較的何でも言える方ではあると思うけど、それでも
やっぱり、実際に口にすることは、選んでるかもしれない。当たり障りの
ないことを言ってるような気がする」

「えっ、潤也が!?結構、ひどいこともズケズケ言ってる印象が
あるんだけど(笑)さっきも智ちゃんにキツイこと言ってたよね?」

「あっ、悪い(汗)あれは・・・。あっ、このチーム内だと何でも言える
のかもしれない!前のチームの時は、今ほど言えてなかった気がする。
たぶん、チーフが、何を言っても頭ごなしに否定したりしないから
言いやすいんだと思う。今、気がついた!(笑)」

「あっ、それはあるね。私もこのチームに来てからは、いっぱい言ってる気が
する。それで、傷つけちゃったこともあるかも(汗)」

「それは、潤也や理沙だけじゃないと思う。たぶん、僕もだけど、智も
そうなんじゃないかな?智もこのチームで、このチーフだから毒が吐ける
っていうか、普段だったら言わないようなことも言えちゃったり
してるんじゃない?」

「あっ、そうかもです。私は、ずっと喋らなくて、ただ心の中で毒を
吐きまくってました。だから、誰かに向かってってことは、今まで
無かったかもしれません」

「久遠チーフ、やっぱり、あなたは素晴らしいチーフですね。みんなが素直に
言いたいことを言える環境を作ってきたということですから。

でも、ということは、皆さん、相手によって変わるということですよね?
それは、自己価値について、見直す必要があるということになるんですよ。

もし、自分の価値を自分で認めることが出来ていたら、相手が誰であろうと
自分が思ったことをきちんと言葉にして、表現することが出来ますからね。
想像してください。もし、皆さんが、一国の王様や女王様だったとしたら、
思ったことを言うことが出来るのではありませんか?」

「王様ねぇ・・・。でも、そうかもしれない。王様だったら、俺が言ったことを
否定する人は居ないだろうからね。いや、でも、表立って言わないだけで、
腹の中ではバカにしてるかもって思ったら、やっぱり躊躇しちゃうの
かもなぁ(苦笑)」

「確かにね。誰も何も言えない立場に居るからって、思ったことを何でも
言えるようになるわけじゃないと思います。やっぱり、他の人の目っていうか、
自分がどう見られてるのか、どう思われてるのかってことが気に
なっちゃうかな(苦笑)」

「僕もそうです。偉くなったとしても、思ったことが言えるとは限らないと
思います。そう考えると、やっぱり、自信があるかないかってことに
繋がるのかな・・・」

「私は・・・女王様になってる自分が想像できない。だから、女王様だった
としたら、思ったことを言うことが出来るのかってことも分からないです」

う~ん、やっぱり、ここに行き着くよね(汗)私がいつまでも自信が持てない
状況でいるから、こういう話になってるってことなのかな?

それにしても・・・自信を持つって永遠のテーマのような気がするよね(苦笑)
でも、これを機に私もみんなも自信が持てるようになったら、きっとこの先の
人生が大きく変わるような気もするから、私にとっても、みんなにとっても、
チャンス到来ってことになるんだろうけどね(苦笑)


<次回へ続く>
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