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夢のすきま
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光の中僕の意識は浮上した。
草や、木が風と戯れ
鳥や虫が歌い
幾つもの音が重なり響き
花のような、或いは想い人のような
甘くどこか懐かしく安心する香り
草花や木々の香り
それらを運んでくる優しい風
今は太陽は雲に遮られているのか
影になる。
そんな、心地のよい今までの退屈な場所とは違う所で名前を呼ばれた。
「うつる」
あどけなく少し舌っ足らずな少女の声が僕を呼ぶ。
もう少し目を閉じてこのままでいさせてくれ、と内心思う。
だが僕はその声に、自分の知らないはずの声に応えた。
「ゆめか……」
何故、その声をその声の主を、その名を知っているのか
その声に応えたのか。
…今はそんなことはいい。
僕は今、退屈な場所とは全く別の場所にいる。
そう、まるで君の名前のような
僕の現実逃避であり、唯一の時間である夢のような。
これほど現実的な夢もあるものなのか
これが夢であり、僕の現実逃避の果て
願いなのだろうか。
一人思い目を閉じたまま自己解釈の世界に入る。
だがそれは、すぐに遮られた。
「うつる、いつまで寝てるの。
早く起きて、もうすぐあなたの儀式なのよ。」
僕の儀式……?
僕はアフリカの民族でも
異世界の勇者でも
ましてや古代の人間でもない。
…異世界の夢でも見ているのだろう。
そう考えるのが合理的で夢らしいと思う。
そこまで至る前に
「本当に!は!や!く!」
少女の声は僕を急かし体を揺する。
よほどのことなのだろうか。
まぁ、これは夢だ。
僕の意思じゃどうしようもない。
「…あぁ、わかったよ」
目を開ける。
その瞬間雲に遮られていた太陽は輝き
音、香り、それらを優しく運んできた風は、僕の思考を、言葉を連れ去るように吹き
僕はたぶん人生の中で、これほど美しく、現実を忘れる程の景色は無いだろうと思った。
そこに、それらの景色に
何の違和感もなく
ただずっとそうしてきたかのように
太陽を背に浴び、長い髪を風に揺らし
一人立つ少女。
美しい。
そこで僕は自分の語彙力の限界を見た。
言葉を失い無言で佇む僕に彼女は
不安げに問う
「…うつる?体調、悪いの…?」
「あ、いや…ただ綺麗だなって…その」
「あなた本当にうつる?誰かにでも襲われたの?私が誰だかわかる?ここがどこだかわかる?」
彼女に問いただされたとき
僕の思考は止まっていた
なのに何故か口は思考とは裏腹に滑らかに知らないはずの言葉を喋りだす。
「あぁうつるだよ。君の名前はゆめ。ここはエリュシオン。大丈夫ちゃんと記憶だってある。」
疑惑の目で僕を見続けていた彼女は安堵したようにため息を一つつき、やれやれと言わんばかりに僕の腕を引く。
「そうとわかったら、はい!さっさと準備する!もう!わたしにどれだけ世話を焼かせるつもりなの!全くあなたの日なのよ…」
悪態をつきつつも僕を起き上がらせ
腕を引き連れていく彼女。
連れていかれた先は村。
どうやら夢の中での僕の家らしい。
夢の中では僕は一人で両親を早くに亡くしたらしい。
それを幼馴染みの彼女が、まるで実の姉のように僕に世話を焼いているらしいことがわかった。
それを知ったのは僕の家までの道中。
村人(?)達が
「今日だったのか」「俺も歳をとったもんだ」「はやいわねぇ」「うつるにーちゃんがんばって!」「今日もゆめはうつるのお守りか!」「うつるの両親もきっと空からみてくれてるさ」「一人残されてつらかったろうが今日からはもうお前も一人の大人の男の仲間入りだ!」「次はお前も親になるんだぞ! 」「今日の主役様のお通りだ!」
なんて言われていたらどれだけ鈍感な人でもすぐ気づくというものだ。
若干笑われ、囃し立てられてもいたが…
身の上を知るのには十分だ。
やがて日は沈み
夜のモノ達が、影からその姿を現す時間になる。
僕は現実で言うアイヌ民族のような不思議な、でも豪華できらびやかな初めて見る衣装を着せられていた。
一人着飾った僕はまるで江戸時代を思い起こさせるような
或いは縄文時代や弥生時代の教科書に出てくるイラストのような
古びた家の囲炉裏を見つめていた。
その家に僕を残し
ゆめは
「わたしも準備してくるから!その時また迎えに来るから!」
と飛び出して行った。
その時とはなんなのか
ずっと考えていると勢いよく扉が開く。
「うつる、さあ来て」
何かと思うが黙って家を出る。
家を出たとたん、また僕の思考は止まっていた。
僕と同じような、でもそれぞれ異なった模様や飾りの豪華できらびやかな服を着た女性が二人立っていた。
どうやら双子なのか彼女達の顔はそっくりで見分けるには服の違いしかなかった。
言葉も出ず間抜けに口を開けた僕に彼女達が同時に美しく透き通るような重なりあう声で話しかける。
「うつる殿。成人の儀の日を迎えられたことお祝い申し上げます。今宵これより長と司祭、エリュシオンの民の守り神・火の神リレスのおわします神殿までわたし達が案内させて頂きます。」
成人の儀とはなんなのか
僕はまだ18歳だというのに。
そんな事を考える余裕も何もなく
目を見張る。
恐らくその神殿であろう場所まで続く松明の光
「うつる殿。こちらへ」
止まっている暇もなく彼女達に急かされ歩き出す。
松明を持った村人達が道の両端に立ち
その間をゆっくりと歩みを進める。
神殿までは、さほど遠くなく、
1キロも歩いた程度だった。
神殿は豪華できらびやかというイメージとは程遠く、
日本の神天照大御神を祀る伊勢神宮のような
シンプルだが厳かなものだった。
そこには大きな松明が二つ焚かれ
本殿のような場所へ繋がる綺麗に敷かれた石畳の道
その先には、年老いた男性と、それを護るかのようにたつ屈強な男が二人、司祭らしき男性が一人立ち僕を待っているかのようだった。
「うつる殿。これより成人の儀を執り行います。本殿へとお進みください。」
彼女達にそう言われ
一歩ずつ歩を進める。
僕を待って居たであろう人たちの前に立つと
年老いた男性が口を開く。
「うつる。お前は両親を早くに亡くしたが、ここまでよう立派に育ち逞しくなった。さぞかし両親達も誇らしかろう。」
次に司祭が
「今宵、エリュシオンの民の神・火の神リレスにあなたに試練を賜ります。わたしについて、お入りなさい。」
司祭に続き入った場所には
大きな部屋に、また大きな囲炉裏のような火が焚かれたものが真ん中にあり
僕からちょうど向こう側に祭壇のようなものがあり、そこには幕がかかっており詳しく観察することはできない。
「ここにお座りください。」
と、火の前に座らされ
司祭は祝詞のようなものを唱え出す。
その瞬間火は龍のように立ち上ぼり渦を巻く。
火花が舞い、パチパチと薪のはぜる音が激しくなる。
するとそこへ巫女のような服を着た二人の女性が何かを持ち入ってくる。
よく見ると、僕を案内したあの双子の女性のようだ。
彼女達は僕の前まで歩き何かを置いた。
置かれたのは杯のようなものに透明な液体が入ったモノ。
「これより、リレス神に試練を賜ります。リレス神は汚れを嫌います故、こちらの神酒をお飲みください。」
どうやらこれは酒のようだ。
司祭は休むことなく祝詞を唱え、火は勢いを増す。
そんな状況でも心に余裕があるのか
燃え移ったりして家事にならないのか…
などと呑気に考えていた。
「うつる殿?」
「どうかされましたか?」
彼女達の声で現実(?)に引き戻され
杯を手に取るが躊躇する。
これを飲めばその試練とやらを受けるのか、そもそも酒なんて飲んだことがない。
そんな僕を急かすかのように彼女達が言う。
「お飲みください。」
もう知らんと言わんばかりに
一気に杯を傾け飲み干した。
喉が焼けるように熱く、それは食道を伝い胃まで続き、胃に入るとそこから温かくなる。
しばらくすると視界がボヤけ、意識が朦朧としてきた。
酒に弱いのだろうか…
もう酒なんて飲まない。などと考えていると。
どこからだろうか
深く響くような声が聞こえる。
(なぜ汝のような者が存在できるのか……我には、はかり知れん。しかし、それもまた面白い。だが汝には時間が無いようだ。しばし元居た場所に戻るがよい。)
不思議なしゃべり方をする声だなぁ
なんて考えている
その時右手の甲に焼けるような痛みが走る。
囲炉裏のような場所から龍が現れ
その手から伸びる指、鈎爪が
僕の右手の甲になにか不思議な模様を描く。
痛みをこらえる僕の前に
綺麗な女性が一人現れた。
酒を運んできた双子の女性とは別のようだ。
彼女は
「今宵、試練を賜りし青年よ。リレス神の御心のままに……
最後まで聞き終わる前に僕の意識は
ゆっくり滑るように
深い暗い場所へ落ちていった。
草や、木が風と戯れ
鳥や虫が歌い
幾つもの音が重なり響き
花のような、或いは想い人のような
甘くどこか懐かしく安心する香り
草花や木々の香り
それらを運んでくる優しい風
今は太陽は雲に遮られているのか
影になる。
そんな、心地のよい今までの退屈な場所とは違う所で名前を呼ばれた。
「うつる」
あどけなく少し舌っ足らずな少女の声が僕を呼ぶ。
もう少し目を閉じてこのままでいさせてくれ、と内心思う。
だが僕はその声に、自分の知らないはずの声に応えた。
「ゆめか……」
何故、その声をその声の主を、その名を知っているのか
その声に応えたのか。
…今はそんなことはいい。
僕は今、退屈な場所とは全く別の場所にいる。
そう、まるで君の名前のような
僕の現実逃避であり、唯一の時間である夢のような。
これほど現実的な夢もあるものなのか
これが夢であり、僕の現実逃避の果て
願いなのだろうか。
一人思い目を閉じたまま自己解釈の世界に入る。
だがそれは、すぐに遮られた。
「うつる、いつまで寝てるの。
早く起きて、もうすぐあなたの儀式なのよ。」
僕の儀式……?
僕はアフリカの民族でも
異世界の勇者でも
ましてや古代の人間でもない。
…異世界の夢でも見ているのだろう。
そう考えるのが合理的で夢らしいと思う。
そこまで至る前に
「本当に!は!や!く!」
少女の声は僕を急かし体を揺する。
よほどのことなのだろうか。
まぁ、これは夢だ。
僕の意思じゃどうしようもない。
「…あぁ、わかったよ」
目を開ける。
その瞬間雲に遮られていた太陽は輝き
音、香り、それらを優しく運んできた風は、僕の思考を、言葉を連れ去るように吹き
僕はたぶん人生の中で、これほど美しく、現実を忘れる程の景色は無いだろうと思った。
そこに、それらの景色に
何の違和感もなく
ただずっとそうしてきたかのように
太陽を背に浴び、長い髪を風に揺らし
一人立つ少女。
美しい。
そこで僕は自分の語彙力の限界を見た。
言葉を失い無言で佇む僕に彼女は
不安げに問う
「…うつる?体調、悪いの…?」
「あ、いや…ただ綺麗だなって…その」
「あなた本当にうつる?誰かにでも襲われたの?私が誰だかわかる?ここがどこだかわかる?」
彼女に問いただされたとき
僕の思考は止まっていた
なのに何故か口は思考とは裏腹に滑らかに知らないはずの言葉を喋りだす。
「あぁうつるだよ。君の名前はゆめ。ここはエリュシオン。大丈夫ちゃんと記憶だってある。」
疑惑の目で僕を見続けていた彼女は安堵したようにため息を一つつき、やれやれと言わんばかりに僕の腕を引く。
「そうとわかったら、はい!さっさと準備する!もう!わたしにどれだけ世話を焼かせるつもりなの!全くあなたの日なのよ…」
悪態をつきつつも僕を起き上がらせ
腕を引き連れていく彼女。
連れていかれた先は村。
どうやら夢の中での僕の家らしい。
夢の中では僕は一人で両親を早くに亡くしたらしい。
それを幼馴染みの彼女が、まるで実の姉のように僕に世話を焼いているらしいことがわかった。
それを知ったのは僕の家までの道中。
村人(?)達が
「今日だったのか」「俺も歳をとったもんだ」「はやいわねぇ」「うつるにーちゃんがんばって!」「今日もゆめはうつるのお守りか!」「うつるの両親もきっと空からみてくれてるさ」「一人残されてつらかったろうが今日からはもうお前も一人の大人の男の仲間入りだ!」「次はお前も親になるんだぞ! 」「今日の主役様のお通りだ!」
なんて言われていたらどれだけ鈍感な人でもすぐ気づくというものだ。
若干笑われ、囃し立てられてもいたが…
身の上を知るのには十分だ。
やがて日は沈み
夜のモノ達が、影からその姿を現す時間になる。
僕は現実で言うアイヌ民族のような不思議な、でも豪華できらびやかな初めて見る衣装を着せられていた。
一人着飾った僕はまるで江戸時代を思い起こさせるような
或いは縄文時代や弥生時代の教科書に出てくるイラストのような
古びた家の囲炉裏を見つめていた。
その家に僕を残し
ゆめは
「わたしも準備してくるから!その時また迎えに来るから!」
と飛び出して行った。
その時とはなんなのか
ずっと考えていると勢いよく扉が開く。
「うつる、さあ来て」
何かと思うが黙って家を出る。
家を出たとたん、また僕の思考は止まっていた。
僕と同じような、でもそれぞれ異なった模様や飾りの豪華できらびやかな服を着た女性が二人立っていた。
どうやら双子なのか彼女達の顔はそっくりで見分けるには服の違いしかなかった。
言葉も出ず間抜けに口を開けた僕に彼女達が同時に美しく透き通るような重なりあう声で話しかける。
「うつる殿。成人の儀の日を迎えられたことお祝い申し上げます。今宵これより長と司祭、エリュシオンの民の守り神・火の神リレスのおわします神殿までわたし達が案内させて頂きます。」
成人の儀とはなんなのか
僕はまだ18歳だというのに。
そんな事を考える余裕も何もなく
目を見張る。
恐らくその神殿であろう場所まで続く松明の光
「うつる殿。こちらへ」
止まっている暇もなく彼女達に急かされ歩き出す。
松明を持った村人達が道の両端に立ち
その間をゆっくりと歩みを進める。
神殿までは、さほど遠くなく、
1キロも歩いた程度だった。
神殿は豪華できらびやかというイメージとは程遠く、
日本の神天照大御神を祀る伊勢神宮のような
シンプルだが厳かなものだった。
そこには大きな松明が二つ焚かれ
本殿のような場所へ繋がる綺麗に敷かれた石畳の道
その先には、年老いた男性と、それを護るかのようにたつ屈強な男が二人、司祭らしき男性が一人立ち僕を待っているかのようだった。
「うつる殿。これより成人の儀を執り行います。本殿へとお進みください。」
彼女達にそう言われ
一歩ずつ歩を進める。
僕を待って居たであろう人たちの前に立つと
年老いた男性が口を開く。
「うつる。お前は両親を早くに亡くしたが、ここまでよう立派に育ち逞しくなった。さぞかし両親達も誇らしかろう。」
次に司祭が
「今宵、エリュシオンの民の神・火の神リレスにあなたに試練を賜ります。わたしについて、お入りなさい。」
司祭に続き入った場所には
大きな部屋に、また大きな囲炉裏のような火が焚かれたものが真ん中にあり
僕からちょうど向こう側に祭壇のようなものがあり、そこには幕がかかっており詳しく観察することはできない。
「ここにお座りください。」
と、火の前に座らされ
司祭は祝詞のようなものを唱え出す。
その瞬間火は龍のように立ち上ぼり渦を巻く。
火花が舞い、パチパチと薪のはぜる音が激しくなる。
するとそこへ巫女のような服を着た二人の女性が何かを持ち入ってくる。
よく見ると、僕を案内したあの双子の女性のようだ。
彼女達は僕の前まで歩き何かを置いた。
置かれたのは杯のようなものに透明な液体が入ったモノ。
「これより、リレス神に試練を賜ります。リレス神は汚れを嫌います故、こちらの神酒をお飲みください。」
どうやらこれは酒のようだ。
司祭は休むことなく祝詞を唱え、火は勢いを増す。
そんな状況でも心に余裕があるのか
燃え移ったりして家事にならないのか…
などと呑気に考えていた。
「うつる殿?」
「どうかされましたか?」
彼女達の声で現実(?)に引き戻され
杯を手に取るが躊躇する。
これを飲めばその試練とやらを受けるのか、そもそも酒なんて飲んだことがない。
そんな僕を急かすかのように彼女達が言う。
「お飲みください。」
もう知らんと言わんばかりに
一気に杯を傾け飲み干した。
喉が焼けるように熱く、それは食道を伝い胃まで続き、胃に入るとそこから温かくなる。
しばらくすると視界がボヤけ、意識が朦朧としてきた。
酒に弱いのだろうか…
もう酒なんて飲まない。などと考えていると。
どこからだろうか
深く響くような声が聞こえる。
(なぜ汝のような者が存在できるのか……我には、はかり知れん。しかし、それもまた面白い。だが汝には時間が無いようだ。しばし元居た場所に戻るがよい。)
不思議なしゃべり方をする声だなぁ
なんて考えている
その時右手の甲に焼けるような痛みが走る。
囲炉裏のような場所から龍が現れ
その手から伸びる指、鈎爪が
僕の右手の甲になにか不思議な模様を描く。
痛みをこらえる僕の前に
綺麗な女性が一人現れた。
酒を運んできた双子の女性とは別のようだ。
彼女は
「今宵、試練を賜りし青年よ。リレス神の御心のままに……
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