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消えゆく芸術
5.芸術家の「ストリート」
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アルティストストリートは、その名の通り……街の人や車が通る道という道の至る所で、その美術作品が販売されたり、飾られたり、街そのものがアートと呼ばれることで、その名が付いたと言われている。
伝説の消えた芸術家と呼ばれた七名も、ここからその名を世界中に広め、移住したと言われている。
そういう、自分の作品と名を売る為に、『芸術家が通る道』としての意味としてもこの名は相応しいと思える。
そのせいもあってか、目がチカチカするほどに、この街では多彩な色と多種類の形状のもので溢れかえっていた。
その色彩の多様さから、様々な芸術家たちをこの街で取り扱う色彩に、存在しない色はないとまで、言わしめた事があるほどに。
そんな芸術家達的には桃源郷とまで言えるであろうこの場所で……なぜ伝説の芸術家たちは命を絶ったのか……はたまた、その存在を消し去ったのか。
その謎が残り続ける街へ、ヴァルとノアは車で向かっていた。
街の入り口である門が、すでにこの街は芸術家の街であることを象徴しているかのように、遥か頭上に立派なアンティークっぽいものが作られていた。
ヴァル達は車に乗ったまま、ドライブスルーで門番が居るところまで走っていく。
……変なところ近代的だ。いや……芸術、というもの自体が、最先端のものを生み出す第一歩なのかも、しれないな? なんて、ヴァルは皮肉っぽく心の中で思った。
「ガピー―いらっしゃいマセ。許可証、又は身分証の提示をお願いしまス」
ヴァルはやたらアンティーク調の旧型ロボットが門番をしてるんだな……と、一瞬思ったが……。オイオイ……こいつぁどうやら……わざと新型ロボットを、旧型に似せて、アンティークのこの門に似合うよう描かれているだけだ……コレ。
ヴァルはその事実に驚きながら、悲しみも感じてしまう。
この街では、全てがアート……作品なのだと。それを、街に入る前から、思い知らされる。
このロボットのように……。
ヴァルは心に感じる複雑な思いを静かに隠しながら、コートのポケットに入れていたMr.ハロドゥから手配してもらった(というか準備されていた)この街への招待状を、ロボットに見せる。
ほぉら。ヴァルの思った通り、ロボットは渡した用紙を一秒掛からずに一瞬でスキャンして見せた。
古ぼけたような、歯車が見え隠れするその見た目に反する、最新型の高性能ロボットである証拠だった。
つまり……コイツも誰かの作品という事だろう。
「ヴァルギリー・ウェルトニア様、イノア・バンディッシュ様、滞在と訪問許可が下りておりマす。ようこソ、アルティストストリートへ」
「……どうも」
そう言って返された招待状を受け取り、思わず不愛想に返してしまう。こいつは……この作品は生きているんだろうか?
ヴァルが、芸術を嫌うわけではないが、苦手意識を持つ理由にはこういう部分があるところを言う。
芸術家は、その作品に息を吹き込むと表現することがある。
だが……ああやってわざと古ぼけた風にペインティングされ、飾り同然に置かれたモノには……それは息を吹き込んだと言えるのか? ヴァルには、それはどうしても只の自分の腕を披露する為だけのエゴにしか思えなかった。
……ノアになら、それが分かるんだろうか? 少なくとも、ヴァルには芸術作品に命を吹き込む、その生涯をかけるという思念を理解することは、難しかった。
だから……だから、俺はこの街が嫌いなんだ。
かつて……ヴァルはこの街である少女に出会ったことがある。
その少女は美しく繊細な絵を描いたが……自分の満足のいく作品が描けないと言い始めた。
俗に言う、”スランプ”ってやつだ。それに悩まされ数年……ついに、彼女は自殺してしまった。ヴァルにとって、それは芸術に殺されたようにしか、感じれなかったのだ。
ヴァルはかつて、ドンベルト・ワーナーが住んでいたとされる家を目指しつつ、内心では過去の例の少女を可愛がっていた時の複雑な感情を抑えながら、助手席に座る静かすぎるノアの事を心配していた。
門を通り過ぎてからも、普段からは想像できない程に静かに運転している二人とは対照的に、二人の視界に映る景色は常にうるさかった。……うるさすぎる程だ。
使われていない色を探す方が大変で、その一つの色に染まらない街並みは、奇抜なようで、なぜかそれが普通であると思わせるところが、芸術……ってやつなんだろうか。
……ふん。
更にはそれぞれ色だけではなく、形も歪で、丸っこい家、四角い家に、ケトルのような家と組み合わせるもんだから、こっちの目から得る情報を狂わせようとして来ているのかと思うレベルだ。
そして、当然、この街でそれらに住まうのは金持ちか、その建造物のデザインをした本人かの、どちらかが多い。
……ここは、この風景と同じように、歪な者しか集まらない街……。
そして、それらにまた吸い込まれるように、この街に招き入れられた俺達も……歪な者の内に入るのかもしれないな。
実際、ヴァルやノアは、この世界のどこにいても、溶け込めているわけでも馴染めているわけでもない。
……ま、溶け込むつもりもないんだが、な。
本来ならば、世界は本来、赤、青、緑……――所謂光の三原色――すべてはその三つで構成された、いたってシンプルなもののはずなのに……。どうしてこんなにも、世界は複雑なのか……。
だが、この街に住まう者たちにとっては、その三色をいかに巧みに扱うかで、その芸術家の腕は見極めれると聞く。
シンプルな色を、自分のカンバスにどう巧みに現わしていくのかが、芸術家にとっての腕の見せ所らしい。
……単純に考えて、楽に生きていければいいものを。どうして自らその複雑さを求めていくのか、やはり、芸術は理解出来そうもないな……なんて、ヴァルは思う。
ノアは、ヴァルとは違い、普段から情熱だの芸術だのを語る男で、ヴァルは今までの経験上それらはスルーしてきた……が、今回の仕事では、その情熱が邪魔にならなければいいんだが……。
そんなヴァルの心配事などまるで気にも留めず、ノアは車の窓を開けて片肘をつきながら只々、その複雑な色で満ち溢れた外の世界を、静かに見つめていた。
「……なぁ、ノアさんよ」
「……ンあ?」
まるでとぼけるように返事をするノアだが、その目は外に向いたままである。
ドンベルト・ワーナーのかつての家は、この街の中で唯一残る自然と言えるだろうか、大きな山の麓に建っている。
……と、いうよりは、消えた芸術家達の家は全員、まるでその一つの山を取り囲むように豪邸を建てているのだ。
そこに行くにはまだ……少々時間がある。それまでに、ノアには聞いておくべきだろうな。
「今回の件、お前……降りてもいいんだぜ」
「……ッハ! 何を言い出すかと思えば!」
そう言ってようやく初めて、ノアはヴァルの方を向いた。
いつもの調子で返そうとしたんだろうが、ヴァルのその真剣……真剣過ぎるその顔と声のトーンに、ノアは無理して強がって言った言葉を撤回するように、また口を噤んだ。
「……今更、この街に来てまで辞められるかよ。……逃げてちゃ、いけねえんだ、俺だって……」
「……そうか……」
お前なら……いや、そうだ。お前は……腐っても俺の相棒だ。
俺の相棒なら、中途半端にこんなところで投げ出すような男なわけ、ねえよな。
ノアに聞こえないようにフッと鼻で笑ってから、ヴァルは自分の相棒への不安を取り除こうとした。
……信じてるぞ、ノア。
ヴァルは言わずとも伝わっているであろうその言葉を、わざわざ口から出すことはしなかった。
伝説の消えた芸術家と呼ばれた七名も、ここからその名を世界中に広め、移住したと言われている。
そういう、自分の作品と名を売る為に、『芸術家が通る道』としての意味としてもこの名は相応しいと思える。
そのせいもあってか、目がチカチカするほどに、この街では多彩な色と多種類の形状のもので溢れかえっていた。
その色彩の多様さから、様々な芸術家たちをこの街で取り扱う色彩に、存在しない色はないとまで、言わしめた事があるほどに。
そんな芸術家達的には桃源郷とまで言えるであろうこの場所で……なぜ伝説の芸術家たちは命を絶ったのか……はたまた、その存在を消し去ったのか。
その謎が残り続ける街へ、ヴァルとノアは車で向かっていた。
街の入り口である門が、すでにこの街は芸術家の街であることを象徴しているかのように、遥か頭上に立派なアンティークっぽいものが作られていた。
ヴァル達は車に乗ったまま、ドライブスルーで門番が居るところまで走っていく。
……変なところ近代的だ。いや……芸術、というもの自体が、最先端のものを生み出す第一歩なのかも、しれないな? なんて、ヴァルは皮肉っぽく心の中で思った。
「ガピー―いらっしゃいマセ。許可証、又は身分証の提示をお願いしまス」
ヴァルはやたらアンティーク調の旧型ロボットが門番をしてるんだな……と、一瞬思ったが……。オイオイ……こいつぁどうやら……わざと新型ロボットを、旧型に似せて、アンティークのこの門に似合うよう描かれているだけだ……コレ。
ヴァルはその事実に驚きながら、悲しみも感じてしまう。
この街では、全てがアート……作品なのだと。それを、街に入る前から、思い知らされる。
このロボットのように……。
ヴァルは心に感じる複雑な思いを静かに隠しながら、コートのポケットに入れていたMr.ハロドゥから手配してもらった(というか準備されていた)この街への招待状を、ロボットに見せる。
ほぉら。ヴァルの思った通り、ロボットは渡した用紙を一秒掛からずに一瞬でスキャンして見せた。
古ぼけたような、歯車が見え隠れするその見た目に反する、最新型の高性能ロボットである証拠だった。
つまり……コイツも誰かの作品という事だろう。
「ヴァルギリー・ウェルトニア様、イノア・バンディッシュ様、滞在と訪問許可が下りておりマす。ようこソ、アルティストストリートへ」
「……どうも」
そう言って返された招待状を受け取り、思わず不愛想に返してしまう。こいつは……この作品は生きているんだろうか?
ヴァルが、芸術を嫌うわけではないが、苦手意識を持つ理由にはこういう部分があるところを言う。
芸術家は、その作品に息を吹き込むと表現することがある。
だが……ああやってわざと古ぼけた風にペインティングされ、飾り同然に置かれたモノには……それは息を吹き込んだと言えるのか? ヴァルには、それはどうしても只の自分の腕を披露する為だけのエゴにしか思えなかった。
……ノアになら、それが分かるんだろうか? 少なくとも、ヴァルには芸術作品に命を吹き込む、その生涯をかけるという思念を理解することは、難しかった。
だから……だから、俺はこの街が嫌いなんだ。
かつて……ヴァルはこの街である少女に出会ったことがある。
その少女は美しく繊細な絵を描いたが……自分の満足のいく作品が描けないと言い始めた。
俗に言う、”スランプ”ってやつだ。それに悩まされ数年……ついに、彼女は自殺してしまった。ヴァルにとって、それは芸術に殺されたようにしか、感じれなかったのだ。
ヴァルはかつて、ドンベルト・ワーナーが住んでいたとされる家を目指しつつ、内心では過去の例の少女を可愛がっていた時の複雑な感情を抑えながら、助手席に座る静かすぎるノアの事を心配していた。
門を通り過ぎてからも、普段からは想像できない程に静かに運転している二人とは対照的に、二人の視界に映る景色は常にうるさかった。……うるさすぎる程だ。
使われていない色を探す方が大変で、その一つの色に染まらない街並みは、奇抜なようで、なぜかそれが普通であると思わせるところが、芸術……ってやつなんだろうか。
……ふん。
更にはそれぞれ色だけではなく、形も歪で、丸っこい家、四角い家に、ケトルのような家と組み合わせるもんだから、こっちの目から得る情報を狂わせようとして来ているのかと思うレベルだ。
そして、当然、この街でそれらに住まうのは金持ちか、その建造物のデザインをした本人かの、どちらかが多い。
……ここは、この風景と同じように、歪な者しか集まらない街……。
そして、それらにまた吸い込まれるように、この街に招き入れられた俺達も……歪な者の内に入るのかもしれないな。
実際、ヴァルやノアは、この世界のどこにいても、溶け込めているわけでも馴染めているわけでもない。
……ま、溶け込むつもりもないんだが、な。
本来ならば、世界は本来、赤、青、緑……――所謂光の三原色――すべてはその三つで構成された、いたってシンプルなもののはずなのに……。どうしてこんなにも、世界は複雑なのか……。
だが、この街に住まう者たちにとっては、その三色をいかに巧みに扱うかで、その芸術家の腕は見極めれると聞く。
シンプルな色を、自分のカンバスにどう巧みに現わしていくのかが、芸術家にとっての腕の見せ所らしい。
……単純に考えて、楽に生きていければいいものを。どうして自らその複雑さを求めていくのか、やはり、芸術は理解出来そうもないな……なんて、ヴァルは思う。
ノアは、ヴァルとは違い、普段から情熱だの芸術だのを語る男で、ヴァルは今までの経験上それらはスルーしてきた……が、今回の仕事では、その情熱が邪魔にならなければいいんだが……。
そんなヴァルの心配事などまるで気にも留めず、ノアは車の窓を開けて片肘をつきながら只々、その複雑な色で満ち溢れた外の世界を、静かに見つめていた。
「……なぁ、ノアさんよ」
「……ンあ?」
まるでとぼけるように返事をするノアだが、その目は外に向いたままである。
ドンベルト・ワーナーのかつての家は、この街の中で唯一残る自然と言えるだろうか、大きな山の麓に建っている。
……と、いうよりは、消えた芸術家達の家は全員、まるでその一つの山を取り囲むように豪邸を建てているのだ。
そこに行くにはまだ……少々時間がある。それまでに、ノアには聞いておくべきだろうな。
「今回の件、お前……降りてもいいんだぜ」
「……ッハ! 何を言い出すかと思えば!」
そう言ってようやく初めて、ノアはヴァルの方を向いた。
いつもの調子で返そうとしたんだろうが、ヴァルのその真剣……真剣過ぎるその顔と声のトーンに、ノアは無理して強がって言った言葉を撤回するように、また口を噤んだ。
「……今更、この街に来てまで辞められるかよ。……逃げてちゃ、いけねえんだ、俺だって……」
「……そうか……」
お前なら……いや、そうだ。お前は……腐っても俺の相棒だ。
俺の相棒なら、中途半端にこんなところで投げ出すような男なわけ、ねえよな。
ノアに聞こえないようにフッと鼻で笑ってから、ヴァルは自分の相棒への不安を取り除こうとした。
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