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少女期 スメラギ学園中等部1年生編(前)
119
試験会場内
「ここが…」
あれからすぐに私の順番になり、カイオンと別れた私は試験会場の中に入った。
中には私も含めて10人の受験生がいた。
広い訓練場のような場所には離れた所に的がいくつか並んでいる。
(凄い設備だな…)
「では、実技試験レベル1を開始します。受験番号順に呼びますので、呼ばれた方は前に出て下さい。まず430番から435番の方」
「「「「「はい!」」」」」
呼ばれた子達が前に出る。
(5人ずつか…)
私は呼ばれなかったので後ろから見ている。
「ここにラインがあるので、このラインに沿って左側から受験番号の若い方順に並んで下さいね」
受験生が並んでいく。
「では、試験内容を説明します。レベル1では、自分の得意の属性魔法で正面にある的に魔法を当てて下さい。唱える魔法も特に指定しません」
試験監督の男性が正面にある的を指差す。
「今回のレベル1を見て、次のレベルの案内メモをお渡しします。またレベル退場者には白紙をお渡ししますので、ご承知下さい」
「では、僕は5人の魔法を見ているので、お好きなタイミングで魔法を使って下さい」
説明は以上のようだ。
(シンプルだけど、白紙渡させるのは辛いなぁ…)
そう思っていると、前半の受験生達が魔法を放とうとしている
「【火の玉】!」
430番の子が放った【火の玉】がユラユラと的に向かって放たれる。
的に当たり少しだけ的が焦げる。
「やった、当たった!」
(え?あれでいいの?)
試験監督の方を見ると、うんうんと納得したような仕草をして魔法を放った子に紙を渡す。
受け取った子は紙を見て[レベル2]と書かれているのが見えた。
(え…あんなんでレベル上げてもらえるの?ならみんな行けるんじゃ…)
「【水の射撃】!」
(おぉ、次の子が打った…)
431番が放った魔法は先程の子より高威力で放たれ、的が少し抉れた。
「…君は、コチラでお願いします」
試験監督から受け取った紙には[レベル3]と記載がありそれを見て喜ぶ受験生を見て、飛び級できる事が分かった。
(てか、なんでみんな後ろに丸見えになるように紙広げるの?)
「ハハ…」思わず乾いた声が漏れる。
「【風の刃】!」
また別の子が魔法を放つが、その魔法は上手く的に当てることが出来なかった。
「クソ…」と小さく言うが、試験監督からもらった紙には[レベル2]と書いてある。
(合格基準なに…?レベル1だから魔法が使えればなんでも良いって事かな?)
と考えていると前半の5人全員が魔法を打ち終わっていた。
「では、次は後半の方、お願いします」
(あ、私の番か…)
私は自分の番になったので、前半の子と入れ替わるように前に出る。
(436番だからっと…)
私は先程430番の子が立っていた位置に立つ。
「では、ルールは先程と同様です。お願いします。」
(何使おう…一応、水属性で通すつもりだし、水が無難だよね…)
【水の射撃】
「「「っっ!!」」」
「無詠唱…!」
私が無詠唱で放った【水の射撃】が一直線に的に向かう。
「あ、やば…」
呟いた頃には時既に遅し。私の【水の射撃】は、当たり前のように的とその向こうにある壁を破壊した。
「「「「「…」」」」」
「どうしよう…これ、弁償ですか?」
(やばいやばいやばい…お金は結構あるから払えると思うけど…)
私の頭は今壁の弁償で頭がいっぱいだ。
「…弁償、の心配は結構です…所で今なんの魔法を?」
「ほ、本当ですか!?すみません…ありがとうございます!あと、今のはただの【水の射撃】ですよ」
「「「「…は?」」」」
(良かったぁ…)
私は弁償しなくてもいい、という言葉で頭がいっぱいで周りのリアクションなど、気にしていなかった。そんな私を見て「ゴホンッ」と咳払いした試験監督が口を開く。
「…所で、貴方、お名前は?」
「?私は、受験番号436番、アーシェンリファー・ウンディオーネです」
「アーシェンリファー…そうか、そう言う事ですか…。分かりました。ありがとうございます。貴方はコチラです。」
そう言って試験監督は紙を渡してきたので受け取り、中身を確認すると、[レベル10]と記載されていた。
(あ、よくわかんないけど、飛び級出来たった事で良いんだよね?10なんて、超ラッキーじゃん!)
私はとりあえず自分の結果に満足しつつ、他の受験生が終わるのを待つ事にする。
「さ、さて。気を取り直して、他の方も順次始めて下さいね」
試験監督の人がそう言って他の子の試験に戻った。
私達のグループの試験が終わり、それぞれが試験監督に渡された紙に沿って次の会場に行くようだ。
レベル2やレベル3が殆どで、私はそんな彼らを横目に1人レベル10の会場の場所が書かれている看板に沿って歩く。
見るに明らかに年下の子や年上の人もいるので、実技試験自体は高等部、中等部、初等部と全て合同なのかもしれないな、と考える。
レベルが高くなればなるほど受験生の人数も少なく、レベル10のエリアには最早3人しか並んでいなかった。
「…」
私は黙ってレベル10の順番の後ろに並ぶ。
どうやらレベル10は1人ずつ部屋に入室しており、レベル1程回転が良いわけではないようだが、受ける人数が少ないので、そんなに順番を待つ事はなく私の番が来た。
「次の方、どうぞ。お入り下さい」
「あ、はい…」
「失礼いたします」と試験会場に入室すると、
「よぉ、こないだ振りだな」
「「「…」」」
「…部屋を間違えたみたいです、失礼します」
私は部屋の中にいた人物の姿を確認して、すぐさま部屋を出ようとする。
「ちょちょちょ…間違ってませんよ!ここが、レベル10の試験会場です!」
そう言って私を部屋に案内した男性が一生懸命私の退室を止める。
「…はぁ…なんでいるんですか?デュランさん…」
「あ?なんでって…んなの、俺がこのレベル10試験の試験監督だからだろーが。お前こそ、俺の姿見て出てこうとするなんて、超失礼じゃね?落とすぞ?」
「うわー、職権乱用、最低です。て、いうか、教師ってまさかスメラギ学園のなんですか?」
「あ?言ってなかったか?」
デュランさん本人があっけらかんと言い切った。
(マジか、最悪じゃん…適当人間め…)
「はぁ…レベル10の試験、よろしくお願いします」
この学園の教師である以上、仕方がない。試験監督をやってもらうしかない。私はデュランさんに頭を下げた。
「…は?そんなの、もーいいだろ?お前にやる必要あんの?」
「は?」
「お前に実技試験なんてチンケなもんいらねぇだろ。合格合格。顔パスしておくから、もういいぞ」
「ちょっと…デュラン先生…流石にそれは…」
と私の後ろにいた男性も困っている。
「うるせぇな、俺がいいって言ってんだよ。それに、ここの試験内容はこないだコイツが受けた試験内容と大差ねぇし。書類は用意しておくから、無駄な時間使う必要がねぇ。それだけだ。」
「は、はぁ…」
「もう、後から何言われても知りませんからね!」
私と男性がほぼ同時にリアクションするが、
「お前が言わなきゃ良いだけだろう?」
「はぁ?ぼ、僕を巻き込まないで下さいよ!」
デュランさんはここでも超マイペースを発揮しているようで、私よりも一緒にいる男性の方が困っている。
「と、言うわけだ。アーシェンリファー、帰って良いぞ」
(こうなったらこの自己中さんは折れないだろうな…)
「わ、分かりました」
私は大人しくデュランさんの意見に従い、一応「失礼します」とだけ言って部屋から出て行った。
(これで、試験終わりか…帰ろう…)
最後の最後にある意味1番疲れる試験を受けた私は自宅に向かって歩いた。
「ここが…」
あれからすぐに私の順番になり、カイオンと別れた私は試験会場の中に入った。
中には私も含めて10人の受験生がいた。
広い訓練場のような場所には離れた所に的がいくつか並んでいる。
(凄い設備だな…)
「では、実技試験レベル1を開始します。受験番号順に呼びますので、呼ばれた方は前に出て下さい。まず430番から435番の方」
「「「「「はい!」」」」」
呼ばれた子達が前に出る。
(5人ずつか…)
私は呼ばれなかったので後ろから見ている。
「ここにラインがあるので、このラインに沿って左側から受験番号の若い方順に並んで下さいね」
受験生が並んでいく。
「では、試験内容を説明します。レベル1では、自分の得意の属性魔法で正面にある的に魔法を当てて下さい。唱える魔法も特に指定しません」
試験監督の男性が正面にある的を指差す。
「今回のレベル1を見て、次のレベルの案内メモをお渡しします。またレベル退場者には白紙をお渡ししますので、ご承知下さい」
「では、僕は5人の魔法を見ているので、お好きなタイミングで魔法を使って下さい」
説明は以上のようだ。
(シンプルだけど、白紙渡させるのは辛いなぁ…)
そう思っていると、前半の受験生達が魔法を放とうとしている
「【火の玉】!」
430番の子が放った【火の玉】がユラユラと的に向かって放たれる。
的に当たり少しだけ的が焦げる。
「やった、当たった!」
(え?あれでいいの?)
試験監督の方を見ると、うんうんと納得したような仕草をして魔法を放った子に紙を渡す。
受け取った子は紙を見て[レベル2]と書かれているのが見えた。
(え…あんなんでレベル上げてもらえるの?ならみんな行けるんじゃ…)
「【水の射撃】!」
(おぉ、次の子が打った…)
431番が放った魔法は先程の子より高威力で放たれ、的が少し抉れた。
「…君は、コチラでお願いします」
試験監督から受け取った紙には[レベル3]と記載がありそれを見て喜ぶ受験生を見て、飛び級できる事が分かった。
(てか、なんでみんな後ろに丸見えになるように紙広げるの?)
「ハハ…」思わず乾いた声が漏れる。
「【風の刃】!」
また別の子が魔法を放つが、その魔法は上手く的に当てることが出来なかった。
「クソ…」と小さく言うが、試験監督からもらった紙には[レベル2]と書いてある。
(合格基準なに…?レベル1だから魔法が使えればなんでも良いって事かな?)
と考えていると前半の5人全員が魔法を打ち終わっていた。
「では、次は後半の方、お願いします」
(あ、私の番か…)
私は自分の番になったので、前半の子と入れ替わるように前に出る。
(436番だからっと…)
私は先程430番の子が立っていた位置に立つ。
「では、ルールは先程と同様です。お願いします。」
(何使おう…一応、水属性で通すつもりだし、水が無難だよね…)
【水の射撃】
「「「っっ!!」」」
「無詠唱…!」
私が無詠唱で放った【水の射撃】が一直線に的に向かう。
「あ、やば…」
呟いた頃には時既に遅し。私の【水の射撃】は、当たり前のように的とその向こうにある壁を破壊した。
「「「「「…」」」」」
「どうしよう…これ、弁償ですか?」
(やばいやばいやばい…お金は結構あるから払えると思うけど…)
私の頭は今壁の弁償で頭がいっぱいだ。
「…弁償、の心配は結構です…所で今なんの魔法を?」
「ほ、本当ですか!?すみません…ありがとうございます!あと、今のはただの【水の射撃】ですよ」
「「「「…は?」」」」
(良かったぁ…)
私は弁償しなくてもいい、という言葉で頭がいっぱいで周りのリアクションなど、気にしていなかった。そんな私を見て「ゴホンッ」と咳払いした試験監督が口を開く。
「…所で、貴方、お名前は?」
「?私は、受験番号436番、アーシェンリファー・ウンディオーネです」
「アーシェンリファー…そうか、そう言う事ですか…。分かりました。ありがとうございます。貴方はコチラです。」
そう言って試験監督は紙を渡してきたので受け取り、中身を確認すると、[レベル10]と記載されていた。
(あ、よくわかんないけど、飛び級出来たった事で良いんだよね?10なんて、超ラッキーじゃん!)
私はとりあえず自分の結果に満足しつつ、他の受験生が終わるのを待つ事にする。
「さ、さて。気を取り直して、他の方も順次始めて下さいね」
試験監督の人がそう言って他の子の試験に戻った。
私達のグループの試験が終わり、それぞれが試験監督に渡された紙に沿って次の会場に行くようだ。
レベル2やレベル3が殆どで、私はそんな彼らを横目に1人レベル10の会場の場所が書かれている看板に沿って歩く。
見るに明らかに年下の子や年上の人もいるので、実技試験自体は高等部、中等部、初等部と全て合同なのかもしれないな、と考える。
レベルが高くなればなるほど受験生の人数も少なく、レベル10のエリアには最早3人しか並んでいなかった。
「…」
私は黙ってレベル10の順番の後ろに並ぶ。
どうやらレベル10は1人ずつ部屋に入室しており、レベル1程回転が良いわけではないようだが、受ける人数が少ないので、そんなに順番を待つ事はなく私の番が来た。
「次の方、どうぞ。お入り下さい」
「あ、はい…」
「失礼いたします」と試験会場に入室すると、
「よぉ、こないだ振りだな」
「「「…」」」
「…部屋を間違えたみたいです、失礼します」
私は部屋の中にいた人物の姿を確認して、すぐさま部屋を出ようとする。
「ちょちょちょ…間違ってませんよ!ここが、レベル10の試験会場です!」
そう言って私を部屋に案内した男性が一生懸命私の退室を止める。
「…はぁ…なんでいるんですか?デュランさん…」
「あ?なんでって…んなの、俺がこのレベル10試験の試験監督だからだろーが。お前こそ、俺の姿見て出てこうとするなんて、超失礼じゃね?落とすぞ?」
「うわー、職権乱用、最低です。て、いうか、教師ってまさかスメラギ学園のなんですか?」
「あ?言ってなかったか?」
デュランさん本人があっけらかんと言い切った。
(マジか、最悪じゃん…適当人間め…)
「はぁ…レベル10の試験、よろしくお願いします」
この学園の教師である以上、仕方がない。試験監督をやってもらうしかない。私はデュランさんに頭を下げた。
「…は?そんなの、もーいいだろ?お前にやる必要あんの?」
「は?」
「お前に実技試験なんてチンケなもんいらねぇだろ。合格合格。顔パスしておくから、もういいぞ」
「ちょっと…デュラン先生…流石にそれは…」
と私の後ろにいた男性も困っている。
「うるせぇな、俺がいいって言ってんだよ。それに、ここの試験内容はこないだコイツが受けた試験内容と大差ねぇし。書類は用意しておくから、無駄な時間使う必要がねぇ。それだけだ。」
「は、はぁ…」
「もう、後から何言われても知りませんからね!」
私と男性がほぼ同時にリアクションするが、
「お前が言わなきゃ良いだけだろう?」
「はぁ?ぼ、僕を巻き込まないで下さいよ!」
デュランさんはここでも超マイペースを発揮しているようで、私よりも一緒にいる男性の方が困っている。
「と、言うわけだ。アーシェンリファー、帰って良いぞ」
(こうなったらこの自己中さんは折れないだろうな…)
「わ、分かりました」
私は大人しくデュランさんの意見に従い、一応「失礼します」とだけ言って部屋から出て行った。
(これで、試験終わりか…帰ろう…)
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