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出会い編
殺人鬼が見つけたのはただ唯一のお人形-4 ★◆
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「あぁ、凄くイイ!!・・・恭華さん、貴方の中、とても気持ちいいですよ。熱くてしっかりと絡みつくように蠢く腸壁。たまりませんねぇ。・・・もしかして初めてではないんじゃないですか?」
興奮した殺人鬼が、気が狂わんばかりに腰を打ち付け、グチュグチュとガンガンと不快な音を立てる。
加減を知らないその無体な行為に、打ち付けられている尻は赤くなり、鷲掴みにされている尻の肉には血が滲み出る程に指が食い込んでいる。
腰の骨が砕かれるかと思うほど強打され、ゴリゴリと削られるように内壁を抉られ、ギリギリまで引かれた襞がカリに伸ばされてはグッと押し込まれ、流血させていく。
「やぁっ!!・・・」
苦痛しか感じない行為に、無駄と分かりつつも殺人鬼から腰を逃そうとする。
「逃しませんよ、恭華さん。貴方の心臓が止まるその時までねぇ」
きつく引き寄せられた腕により、折られたばかりの肋骨に痛みが走り、新たな悲鳴を上げ、新たな涙を流す。
「あぁっ!!・・・も、や、やめ・・・」
そんな恭華の願い虚しく、殺人鬼の腕の力が強まり、まるで先程の映像を再現させているかのように圧力がかけられていく。
「い、いやっ!!・・・あぁっ!!・・・・グッ、がっ!・・・・・・う、あぁぁっ!!!」
メキッという音を耳にした途端、キーンという耳鳴りが恭華を襲う。
骨を折られた衝動に、後孔がギュウっと締め付けられ、殺人鬼が背後でブルッと震える。
腹の底に熱いものがぶちまけられ、内側からの圧力が少し軽減されたが、殺人鬼が中から退く気配がない。
崩れ落ちそうになる恭華の髪が鷲掴みにされ、持ち上げられた痛みに恭華が小さく呻く。
「痛っ!・・・うぅっ・・・も、こ、殺せ・・・よ・・・」
グスグスと漏れそうな嗚咽を堪え、力を振り絞りそう伝える。
「まだです。まだまだですよ、恭華さん。殺してくれ?本当に可愛らしい」
早々に恭華の中で殺人鬼のそれが息を吹き返し、硬くなった肉棒により恭華の柔らかな粘膜がゴリゴリと力任せに擦り上げられていく。
「くっ・・・ふっ・・・」
悲鳴さえ漏れてこなくなった恭華に不満を覚えた殺人鬼が、深々とみっちり埋め込まれた性器をズルズルと腸壁ごと引きずり出すようにゆっくりと引き抜く。
「はっ、や、やぁっ!!・・・ハァハァっ・・・」
大きく括れたカリの部分が襞を捲り上げる感覚に耐えるように目を硬く瞑る。
目尻に浮かんでいた涙玉がポロリと落ちる。
質量を失いポッカリと開いた後孔がくぱくぱと呼吸をするようにひくつく。
スースーと空気がなだれ込み、代わりに放たれた白濁液を垂れ流す。
次第に内股を流れる血と重なり、ピンク色の体液が、血の海に呼ばれているかのように腿から下に向かい流れていく。
ハァハァと息を切らせ、涙に濡れる睫毛を伏せる恭華の顔は青白い。力を失った恭華の重心は、全て男に預けられていた。
「フフッ、いい色気です。恭華さんは何をとってもパーフェクトですね。ほら、見てくださいよ、僕のをこんなに切な気に張り詰めさせるなんて・・・貴方も罪な人ですねぇ」
目をチラリとも動かそうとしない恭華の手を取り、自分の屹立を撫でるように触らせる。
触れられた瞬間、指の先端がビクリと反応したが、その後は大人しくされるがままだ。
男の精液によってヌメリ気のある熱を持ったそれからドクドクと脈を感じられ、心底気持ち悪い。
だが既に無気力の恭華は早くあの死体の仲間になりたい、苦しみから解放されたいという欲望しかない。
生きている恭華を恨めしそうに無数の死体が見つめているが、その死体を恭華が恨めしそうに見つめる。
羨ましい、もうその羨望しかない。
輝きを失っている筈のその死体の瞳が、表情が、恭華には輝いて見えて仕方がない。
「恭華さん、そんなに羨ましそうに見つめても駄目ですよ?ダメです。僕はあなたを気に入ってしまいましたから。貴方には生きて僕のオモチャになってもらいます」
フフッ、特別です、と笑う殺人鬼の言葉に耳を疑う。
「ぇ?」
まさか、このまま生かすつもりだと言うのか?
バキバキに骨を折られ、ぐちゃぐちゃに犯され、まあついでに言えば友人も目の前で殺され、数多の惨殺を見せつけられ、その上楽にしてくれないと?
玩具になれ、だと?それはつまり、毎日飽きるまで抱かれるということ。
冗談じゃない。そうまでして生き延びたくない。そんな特別求めていない。頼むからもう解放してくれ。
そう訴えようと振り向こうとした際、予兆もなく握らされていた殺人鬼のそれが突きたてられた。
一度受け入れたとはいえ、閉まり始めた直腸を勢いよく串刺され、先程出血した縁からメリメリと引き裂かれるような音がする。
「あぁぁっ!!・・・・ふっ、くっ!・・・」
腰を打ち付けるために引かれている腕を離されれば、支えを失い簡単に崩れ落ちるだろう。
グチュグチュと殺人鬼が与える律動により、冷え切った脚に新たに生暖かい血が伝う。
「ああ、やはり気持ちがいい。挿入だけでイキそうです。・・・ですが少々、締め付けが足りませんねぇ」
う~ん、どうしましょうと呟いているその間にも、容赦なく腰を揺さぶられ、殺人鬼の動きに合わせて恭華が短く呻く。
締め付けろと言われても無理な話だ。
折られた肋骨に負担がかからないよう、力を入れることができない。
傷付いた肛門を庇おうと、無駄に足に力が入り、ブルブルと震えている。
痛みに必死で耐え、ハアハアと呼吸を乱す恭華の目の前に、突如ナイフがちらつく。
涙が膜を作っているため、薄らぼやけているが、それが刃物だということは恭華にも分かった。
「こ、殺し・・・」
やっと殺してもらえるのかという歓喜が半分、実際に死を目の前にして恐怖が半分、複雑な気持ちでゴクリと咽喉が鳴る。
「いいえ、先程も申し上げましたでしょ?恭華さん、貴方は殺しませんよ。ですから、今日見たことは誰にも言ってはいけませんよ?もちろん、警察にもです」
いいですね?と問う殺人鬼に対し、恭華は応えようもなく黙り込む。
「おや、反抗的でいけませんねぇ」
恭華の頬をベロリと舐め回す殺人鬼が、目の前でナイフを振り翳した。
「うあああああっ!!!いあぁぁぁぁっ!・・・ぬ、抜いっ・・・」
なりふり構わず、口から涎を垂らし、堰を切ったように流れる涙も惜しみくなく零す。
ベロベロと唾液を纏わりつけながら涙を舐め取っている殺人鬼を悦ばせる結果になろうとも、恭華の意志ではもはやどうにもならない。
最初、何をされたのか分からなかった。
次第に燃えるような痛みに襲われ、取り留めなく溢れ出す血を見て、初めて太腿にナイフを突き立てられたのだと理解した。
「フフッ、いい締め付けです。どちらを抜いて欲しいんですか?」
クスクスと愉快そうに笑う殺人鬼が二つの凶器で同時に抉る。
「あぁっ!!・・・ど、どっち・・・も・・・アァッ!!・・・」
太腿に深く刺さっているナイフを殺人鬼が握っている手の上から握る。
恋人同士が手を重ね合い、共同作業を行うようなこの状態よりも、今は先ず刺さったナイフをどうにかしたい、その一心だった。
「まるで恋人同士・・・いえ、夫婦初の共同作業、ケーキ入刀みたいですね❤」
普段なら一蹴してやってもおかしくない発言だが、そんなことはどうでもいい程に色々ツライ。
嫌な汗はダラダラと滝のように流れているが、真夏にも関わらず、寒い。
恭華の顔は驚くほど青く、唇は色を失っていた。
焦点が合わなくなってきた目は反転し、白目を剥きかけている。
「勝手に眠ってはいけませんよ?まだまだお楽しみはこれからでしょう」
グリグリとナイフを左右に抉り、痛みによって恭華の意識を呼び起こす。
「あがぁっ!!!・・・ああっ!」
我慢しかねた嗚咽がヒックヒックと、殺人鬼の耳に心地好く聞こえる程に大きくなる。
もう、寝かせてくれ。
血の気を失った白い唇が、音にならない声でそう呟く。
「誰にも言ってはいけませんよ?いいですね?」
先程と同じことを言われ、解放させたいという熱望から、ただ一心不乱に首を縦に振る。
「いい子ですねぇ。ご褒美に中にたっぷり注いであげますよ」
何の褒美にもなんねーぞ、こんちくしょーと抗議の一つでもしていただろう、いつもなら。
だが、やはり解放されたいという切望から、ただ一心不乱に壊れたオモチャのように首を振る。
フッと微笑んだ殺人鬼がナイフの柄を支えにし、腰を穿つ。
「やぁぁっ!やめっ、は、はな・・・せ・・・」
もうこの際、存分に犯してくれて構わないから、だからナイフからは手を離せ、そう訴えたかったが、半分以下しか言葉にならず、悲痛な叫びが漏れるだけだ。
刺されている足は徐々に感覚がなくなり、グラリと傾くが、殺人鬼が掴んでいる片腕に支えられる。
大きく弧を描くように打ち付けられ、最奥に熱い飛沫を感じる。
だが殺人鬼が離れる様子はない。
いい加減抜けよ、と思えど、もう殺人鬼の方を見る力さえ残されていない。
自分はよくやった。
間違いなくこの死体の山の中では功労賞を頂いても罰は当たらないだろうというくらいに。
もう、いいだろ?
心の中で殺人鬼にそう問いかけ、恭華は闇の手招くままに意識を失った。
「そうですね、貴方はよく頑張りましたよ、恭華さん。ですがまだ逝かせはしませんよ?」
ニタリと笑う殺人鬼は果てた自身を恭華の中から引き抜く。
「いいですか、卒業と同時にお迎えに上がります。それまでは自由に過ごして構いませんよ」
執行猶予です、と既に意識のない恭華の耳元で囁くように告げる。
青白い顔でぐったりとする恭華を抱え直し、廃墟を後にした。
興奮した殺人鬼が、気が狂わんばかりに腰を打ち付け、グチュグチュとガンガンと不快な音を立てる。
加減を知らないその無体な行為に、打ち付けられている尻は赤くなり、鷲掴みにされている尻の肉には血が滲み出る程に指が食い込んでいる。
腰の骨が砕かれるかと思うほど強打され、ゴリゴリと削られるように内壁を抉られ、ギリギリまで引かれた襞がカリに伸ばされてはグッと押し込まれ、流血させていく。
「やぁっ!!・・・」
苦痛しか感じない行為に、無駄と分かりつつも殺人鬼から腰を逃そうとする。
「逃しませんよ、恭華さん。貴方の心臓が止まるその時までねぇ」
きつく引き寄せられた腕により、折られたばかりの肋骨に痛みが走り、新たな悲鳴を上げ、新たな涙を流す。
「あぁっ!!・・・も、や、やめ・・・」
そんな恭華の願い虚しく、殺人鬼の腕の力が強まり、まるで先程の映像を再現させているかのように圧力がかけられていく。
「い、いやっ!!・・・あぁっ!!・・・・グッ、がっ!・・・・・・う、あぁぁっ!!!」
メキッという音を耳にした途端、キーンという耳鳴りが恭華を襲う。
骨を折られた衝動に、後孔がギュウっと締め付けられ、殺人鬼が背後でブルッと震える。
腹の底に熱いものがぶちまけられ、内側からの圧力が少し軽減されたが、殺人鬼が中から退く気配がない。
崩れ落ちそうになる恭華の髪が鷲掴みにされ、持ち上げられた痛みに恭華が小さく呻く。
「痛っ!・・・うぅっ・・・も、こ、殺せ・・・よ・・・」
グスグスと漏れそうな嗚咽を堪え、力を振り絞りそう伝える。
「まだです。まだまだですよ、恭華さん。殺してくれ?本当に可愛らしい」
早々に恭華の中で殺人鬼のそれが息を吹き返し、硬くなった肉棒により恭華の柔らかな粘膜がゴリゴリと力任せに擦り上げられていく。
「くっ・・・ふっ・・・」
悲鳴さえ漏れてこなくなった恭華に不満を覚えた殺人鬼が、深々とみっちり埋め込まれた性器をズルズルと腸壁ごと引きずり出すようにゆっくりと引き抜く。
「はっ、や、やぁっ!!・・・ハァハァっ・・・」
大きく括れたカリの部分が襞を捲り上げる感覚に耐えるように目を硬く瞑る。
目尻に浮かんでいた涙玉がポロリと落ちる。
質量を失いポッカリと開いた後孔がくぱくぱと呼吸をするようにひくつく。
スースーと空気がなだれ込み、代わりに放たれた白濁液を垂れ流す。
次第に内股を流れる血と重なり、ピンク色の体液が、血の海に呼ばれているかのように腿から下に向かい流れていく。
ハァハァと息を切らせ、涙に濡れる睫毛を伏せる恭華の顔は青白い。力を失った恭華の重心は、全て男に預けられていた。
「フフッ、いい色気です。恭華さんは何をとってもパーフェクトですね。ほら、見てくださいよ、僕のをこんなに切な気に張り詰めさせるなんて・・・貴方も罪な人ですねぇ」
目をチラリとも動かそうとしない恭華の手を取り、自分の屹立を撫でるように触らせる。
触れられた瞬間、指の先端がビクリと反応したが、その後は大人しくされるがままだ。
男の精液によってヌメリ気のある熱を持ったそれからドクドクと脈を感じられ、心底気持ち悪い。
だが既に無気力の恭華は早くあの死体の仲間になりたい、苦しみから解放されたいという欲望しかない。
生きている恭華を恨めしそうに無数の死体が見つめているが、その死体を恭華が恨めしそうに見つめる。
羨ましい、もうその羨望しかない。
輝きを失っている筈のその死体の瞳が、表情が、恭華には輝いて見えて仕方がない。
「恭華さん、そんなに羨ましそうに見つめても駄目ですよ?ダメです。僕はあなたを気に入ってしまいましたから。貴方には生きて僕のオモチャになってもらいます」
フフッ、特別です、と笑う殺人鬼の言葉に耳を疑う。
「ぇ?」
まさか、このまま生かすつもりだと言うのか?
バキバキに骨を折られ、ぐちゃぐちゃに犯され、まあついでに言えば友人も目の前で殺され、数多の惨殺を見せつけられ、その上楽にしてくれないと?
玩具になれ、だと?それはつまり、毎日飽きるまで抱かれるということ。
冗談じゃない。そうまでして生き延びたくない。そんな特別求めていない。頼むからもう解放してくれ。
そう訴えようと振り向こうとした際、予兆もなく握らされていた殺人鬼のそれが突きたてられた。
一度受け入れたとはいえ、閉まり始めた直腸を勢いよく串刺され、先程出血した縁からメリメリと引き裂かれるような音がする。
「あぁぁっ!!・・・・ふっ、くっ!・・・」
腰を打ち付けるために引かれている腕を離されれば、支えを失い簡単に崩れ落ちるだろう。
グチュグチュと殺人鬼が与える律動により、冷え切った脚に新たに生暖かい血が伝う。
「ああ、やはり気持ちがいい。挿入だけでイキそうです。・・・ですが少々、締め付けが足りませんねぇ」
う~ん、どうしましょうと呟いているその間にも、容赦なく腰を揺さぶられ、殺人鬼の動きに合わせて恭華が短く呻く。
締め付けろと言われても無理な話だ。
折られた肋骨に負担がかからないよう、力を入れることができない。
傷付いた肛門を庇おうと、無駄に足に力が入り、ブルブルと震えている。
痛みに必死で耐え、ハアハアと呼吸を乱す恭華の目の前に、突如ナイフがちらつく。
涙が膜を作っているため、薄らぼやけているが、それが刃物だということは恭華にも分かった。
「こ、殺し・・・」
やっと殺してもらえるのかという歓喜が半分、実際に死を目の前にして恐怖が半分、複雑な気持ちでゴクリと咽喉が鳴る。
「いいえ、先程も申し上げましたでしょ?恭華さん、貴方は殺しませんよ。ですから、今日見たことは誰にも言ってはいけませんよ?もちろん、警察にもです」
いいですね?と問う殺人鬼に対し、恭華は応えようもなく黙り込む。
「おや、反抗的でいけませんねぇ」
恭華の頬をベロリと舐め回す殺人鬼が、目の前でナイフを振り翳した。
「うあああああっ!!!いあぁぁぁぁっ!・・・ぬ、抜いっ・・・」
なりふり構わず、口から涎を垂らし、堰を切ったように流れる涙も惜しみくなく零す。
ベロベロと唾液を纏わりつけながら涙を舐め取っている殺人鬼を悦ばせる結果になろうとも、恭華の意志ではもはやどうにもならない。
最初、何をされたのか分からなかった。
次第に燃えるような痛みに襲われ、取り留めなく溢れ出す血を見て、初めて太腿にナイフを突き立てられたのだと理解した。
「フフッ、いい締め付けです。どちらを抜いて欲しいんですか?」
クスクスと愉快そうに笑う殺人鬼が二つの凶器で同時に抉る。
「あぁっ!!・・・ど、どっち・・・も・・・アァッ!!・・・」
太腿に深く刺さっているナイフを殺人鬼が握っている手の上から握る。
恋人同士が手を重ね合い、共同作業を行うようなこの状態よりも、今は先ず刺さったナイフをどうにかしたい、その一心だった。
「まるで恋人同士・・・いえ、夫婦初の共同作業、ケーキ入刀みたいですね❤」
普段なら一蹴してやってもおかしくない発言だが、そんなことはどうでもいい程に色々ツライ。
嫌な汗はダラダラと滝のように流れているが、真夏にも関わらず、寒い。
恭華の顔は驚くほど青く、唇は色を失っていた。
焦点が合わなくなってきた目は反転し、白目を剥きかけている。
「勝手に眠ってはいけませんよ?まだまだお楽しみはこれからでしょう」
グリグリとナイフを左右に抉り、痛みによって恭華の意識を呼び起こす。
「あがぁっ!!!・・・ああっ!」
我慢しかねた嗚咽がヒックヒックと、殺人鬼の耳に心地好く聞こえる程に大きくなる。
もう、寝かせてくれ。
血の気を失った白い唇が、音にならない声でそう呟く。
「誰にも言ってはいけませんよ?いいですね?」
先程と同じことを言われ、解放させたいという熱望から、ただ一心不乱に首を縦に振る。
「いい子ですねぇ。ご褒美に中にたっぷり注いであげますよ」
何の褒美にもなんねーぞ、こんちくしょーと抗議の一つでもしていただろう、いつもなら。
だが、やはり解放されたいという切望から、ただ一心不乱に壊れたオモチャのように首を振る。
フッと微笑んだ殺人鬼がナイフの柄を支えにし、腰を穿つ。
「やぁぁっ!やめっ、は、はな・・・せ・・・」
もうこの際、存分に犯してくれて構わないから、だからナイフからは手を離せ、そう訴えたかったが、半分以下しか言葉にならず、悲痛な叫びが漏れるだけだ。
刺されている足は徐々に感覚がなくなり、グラリと傾くが、殺人鬼が掴んでいる片腕に支えられる。
大きく弧を描くように打ち付けられ、最奥に熱い飛沫を感じる。
だが殺人鬼が離れる様子はない。
いい加減抜けよ、と思えど、もう殺人鬼の方を見る力さえ残されていない。
自分はよくやった。
間違いなくこの死体の山の中では功労賞を頂いても罰は当たらないだろうというくらいに。
もう、いいだろ?
心の中で殺人鬼にそう問いかけ、恭華は闇の手招くままに意識を失った。
「そうですね、貴方はよく頑張りましたよ、恭華さん。ですがまだ逝かせはしませんよ?」
ニタリと笑う殺人鬼は果てた自身を恭華の中から引き抜く。
「いいですか、卒業と同時にお迎えに上がります。それまでは自由に過ごして構いませんよ」
執行猶予です、と既に意識のない恭華の耳元で囁くように告げる。
青白い顔でぐったりとする恭華を抱え直し、廃墟を後にした。
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