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執行猶予編
人形は残酷な夢を見た-32
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「・・・」
最悪だ。
目覚めは、やはり爽やかな鳥の声がいい。眩しい光に目を細めるくらいの陽に包まれて。
目が覚めた時、できればすやすやと穏やかに眠る女性の顔を目にして微笑ましく見守りたい。
叶わないなら、悪戯っ子の顔をした女性が顔を覗き込みながらおはようと、そういう朝なら大歓迎だ。
だが聞こえてきたのは悠長な低い声。
目を開けた先には悪戯っ子の顔をしたキツネの顔。
これはもう最悪と表現するしかないだろう。
チラリとキツネに目をやるが、気分が悪くなりすぐに逸らす。
そして無言でいたら、先にしびれを切らしたキツネが口を開いた。
「おはようございます、恭華さん。具合はいかがですか?」
「・・・最悪だ」
自分の声が思ったよりもか細く掠れていて、発した自分が一番驚く。
身体が怠い、節々が痛い。
相当熱があるようだと、額に手を当てようとしたが、点滴に繋がれていて上がらなかった。
「恭華さん、僕、まだ怒っていますからね?」
動けない恭華を覗き込んだキツネの目が光る。
「謝る気になりましたか?反省はできましたか?」
キツネの見定めるような視線から逃れるように、顔を横に背ける。
「ほう、謝る気なし、反省の色なし、と」
キツネが言い終わるや否や、部屋の温度が下がる。
凍てつくような雰囲気に、恭華の視線が泳ぐ。
「恭華さん、ここ65階なんですよ?血塗れにしたくないので、下の階に行きましょうね?」
バッと恭華の布団を剥ぐ。
「ぇ?ま、待って!!は、反省・・・・してる・・・」
慌てた恭華がポソッと呟く。
剥がれた布団を取り返そうと、キツネから奪おうと手を伸ばす。
伸びた恭華の腕を取り、キツネが顔を近づける。
「え?何ですか?聞こえませんよ?ポチを目の前にした貴方は随分素直でしたねぇ?ごめんなさい、キツネって、そう叫んでいらっしゃいましたよねぇ?」
「んなっ!?き、聞こえてたのかよっ!!性格悪っ!!何で聞こえてたのに戻ってこないんだよ!?」
本当に本当に怖かったんだからな!とキツネを強く睨みつける。
「で?恭華さんの言わなければいけないことはそんなことでしたか?」
その細い目からは見て取ることができないが、恭華を睨み返すようにジッと見つめられている気がする。
「・・・・・・ご、ご、ご・・・」
言葉を詰まらせ、もじもじもじもじ焦らした挙句にその言葉はどうしても出ない。
恭華からすれば謝る理由などない。間違ったことをしたという気も、悪いことをしたという気もないのだから。
むしろ自分の身を守る上で当然の行いをしただけだ。
だからどうしても言いたくはない。否、言わなくてはいけない相手ではないのだ。
「・・・・・・・・・・・・ふぅ。行きましょう、下の階」
点滴を取り、恭華を抱えようと、腰の下に手を滑り込ませる。
「や、やだっ!」
キツネに抱えられまいと、片手でベッドヘッドを掴み、最後の抵抗を見せる。
つい一昨日、掌にナイフを貫通させられたのだ。生々しい傷は力を入れる度に痛みを伴った。
だがここで離したら終わりだ。それこそ、この手の痛みなど屁でもないというくらいに、別の苦痛を与えられるのだ。
「恭華さん、離してください。腕落としますよ?」
「やっ!」
恭華がパッと手を離した隙に、キツネが抱え上げる。
長い足で大きなコンパスを広げるように、大股で歩き出し寝室を出る。
キツネに抱えられながら、キョロキョロと部屋の中を見回す。
「い、稲荷いないのか?」
ガランとしたリビングや人気のない部屋の中を見た恭華が愕然とする。
「おや、稲荷に助けを求めようなんて考えていましたか?」
フフッとキツネが不気味に笑う。
「べ、別に・・・・」
実際はそう思っていた。
稲荷がいることをかなり期待していた。
稲荷に助けを求めたら救ってくれるのではないかということもかなり期待していた。
それだけに恭華の落胆は大きい。
「稲荷はもう恭華さんの前には現れませんよ」
「え?・・・・お前、まさか稲荷を・・・」
殺したんじゃ・・・
「違います。稲荷の意志ですよ。恭華さん、貴方は稲荷を怒らせたんですよ。嫌われてしまいましたね」
フフッ、可哀想にと、大層お喜びになっている声と表情のキツネが告げる。
「なっ!?何でっ!?」
そんな!稲荷に嫌われるようなことをしただろうかと、恭華の眉が寄る。
その表情からはショックというよりは、まだキツネを疑っている様子が見える。
「まだ分からないのですか?恭華さん、貴方がしたことは、何も僕に対する裏切りだけではないのですよ。すべての情報を漏らしたんです。稲荷やお揚げ、それにこの怪我の治療をしてくれた九尾までも売ったということになるんですよ?」
キツネに言われ、恭華がハッとする。
そうだ、自分はキツネをはじめとする、全ての情報を警察にリークしてしまったのだ。
暗殺業にとって裏切りは死に値する。
殺害されようと、報復を受けようと、それは当然の報い。
暗殺業を幼い頃よりキツネから仕込まれていた稲荷や揚羽にとって、その掟は絶対だ。
「稲荷はあんなに恭華さんのことを可愛がっていましたからねぇ。甲斐甲斐しく世話もしていましたし。ショックだったんでしょうね、顔も見たくないそうです」
キツネの言葉に恭華は鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
巻き付いているキツネの首に顔を埋める。
「・・・・さい・・・・ごめ・・・・さい・・・・ごめん・・・い」
掠れるような声で何度も何度も呟く。壊れたラジオのように途切れ途切れに何度も何度も。
自分は、自分のために優しくしてくれた人を、尽くしてくれていた人を裏切ってしまったのだと。
「俺、稲荷に謝っ」
「無駄ですよ、稲荷は貴方に会いません。稲荷の中で貴方は殺されたんですよ」
恭華に被せるように投げかけられた言葉が、まっすぐ胸に突き刺さる。
殺されるってこういうことなんだ。
身体的に殺されなくとも、恭華は本当に死んだような気がした。殺される思いがした。
「恭華さん、稲荷が嫌っても僕は貴方のこと嫌いになんてなりませんよ❤」
恭華の頭にチュッと唇を寄せる。
「い、稲荷に会いたい・・・頼む、キツネ!!稲荷に会わせてくれないか?俺、稲荷が好きなんだ、稲荷に嫌われたくない!!」
完全にキツネをスルーする恭華に悪気はない。ただ頭の中が稲荷一色となっているだけなのだ。
稲荷はちょうど、智輝のような存在。稲荷とは友達になりたいと思っていた。
「どうですかねぇ、稲荷?」
キツネの視線が一つの部屋のドアに注がれる。
「え?稲荷?」
恭華が、まさかと驚きの声を上げる。
ガチャリとキツネが開けた部屋には、恭華が今一番会いたかった人物がいた。
だがその眼光は鋭く、普段の雰囲気からは考えられない程に真っ暗な冷たい空気を纏い、殺気を漲らせている。
その稲荷に恐怖し、キュッとキツネに強く巻き付く。
最悪だ。
目覚めは、やはり爽やかな鳥の声がいい。眩しい光に目を細めるくらいの陽に包まれて。
目が覚めた時、できればすやすやと穏やかに眠る女性の顔を目にして微笑ましく見守りたい。
叶わないなら、悪戯っ子の顔をした女性が顔を覗き込みながらおはようと、そういう朝なら大歓迎だ。
だが聞こえてきたのは悠長な低い声。
目を開けた先には悪戯っ子の顔をしたキツネの顔。
これはもう最悪と表現するしかないだろう。
チラリとキツネに目をやるが、気分が悪くなりすぐに逸らす。
そして無言でいたら、先にしびれを切らしたキツネが口を開いた。
「おはようございます、恭華さん。具合はいかがですか?」
「・・・最悪だ」
自分の声が思ったよりもか細く掠れていて、発した自分が一番驚く。
身体が怠い、節々が痛い。
相当熱があるようだと、額に手を当てようとしたが、点滴に繋がれていて上がらなかった。
「恭華さん、僕、まだ怒っていますからね?」
動けない恭華を覗き込んだキツネの目が光る。
「謝る気になりましたか?反省はできましたか?」
キツネの見定めるような視線から逃れるように、顔を横に背ける。
「ほう、謝る気なし、反省の色なし、と」
キツネが言い終わるや否や、部屋の温度が下がる。
凍てつくような雰囲気に、恭華の視線が泳ぐ。
「恭華さん、ここ65階なんですよ?血塗れにしたくないので、下の階に行きましょうね?」
バッと恭華の布団を剥ぐ。
「ぇ?ま、待って!!は、反省・・・・してる・・・」
慌てた恭華がポソッと呟く。
剥がれた布団を取り返そうと、キツネから奪おうと手を伸ばす。
伸びた恭華の腕を取り、キツネが顔を近づける。
「え?何ですか?聞こえませんよ?ポチを目の前にした貴方は随分素直でしたねぇ?ごめんなさい、キツネって、そう叫んでいらっしゃいましたよねぇ?」
「んなっ!?き、聞こえてたのかよっ!!性格悪っ!!何で聞こえてたのに戻ってこないんだよ!?」
本当に本当に怖かったんだからな!とキツネを強く睨みつける。
「で?恭華さんの言わなければいけないことはそんなことでしたか?」
その細い目からは見て取ることができないが、恭華を睨み返すようにジッと見つめられている気がする。
「・・・・・・ご、ご、ご・・・」
言葉を詰まらせ、もじもじもじもじ焦らした挙句にその言葉はどうしても出ない。
恭華からすれば謝る理由などない。間違ったことをしたという気も、悪いことをしたという気もないのだから。
むしろ自分の身を守る上で当然の行いをしただけだ。
だからどうしても言いたくはない。否、言わなくてはいけない相手ではないのだ。
「・・・・・・・・・・・・ふぅ。行きましょう、下の階」
点滴を取り、恭華を抱えようと、腰の下に手を滑り込ませる。
「や、やだっ!」
キツネに抱えられまいと、片手でベッドヘッドを掴み、最後の抵抗を見せる。
つい一昨日、掌にナイフを貫通させられたのだ。生々しい傷は力を入れる度に痛みを伴った。
だがここで離したら終わりだ。それこそ、この手の痛みなど屁でもないというくらいに、別の苦痛を与えられるのだ。
「恭華さん、離してください。腕落としますよ?」
「やっ!」
恭華がパッと手を離した隙に、キツネが抱え上げる。
長い足で大きなコンパスを広げるように、大股で歩き出し寝室を出る。
キツネに抱えられながら、キョロキョロと部屋の中を見回す。
「い、稲荷いないのか?」
ガランとしたリビングや人気のない部屋の中を見た恭華が愕然とする。
「おや、稲荷に助けを求めようなんて考えていましたか?」
フフッとキツネが不気味に笑う。
「べ、別に・・・・」
実際はそう思っていた。
稲荷がいることをかなり期待していた。
稲荷に助けを求めたら救ってくれるのではないかということもかなり期待していた。
それだけに恭華の落胆は大きい。
「稲荷はもう恭華さんの前には現れませんよ」
「え?・・・・お前、まさか稲荷を・・・」
殺したんじゃ・・・
「違います。稲荷の意志ですよ。恭華さん、貴方は稲荷を怒らせたんですよ。嫌われてしまいましたね」
フフッ、可哀想にと、大層お喜びになっている声と表情のキツネが告げる。
「なっ!?何でっ!?」
そんな!稲荷に嫌われるようなことをしただろうかと、恭華の眉が寄る。
その表情からはショックというよりは、まだキツネを疑っている様子が見える。
「まだ分からないのですか?恭華さん、貴方がしたことは、何も僕に対する裏切りだけではないのですよ。すべての情報を漏らしたんです。稲荷やお揚げ、それにこの怪我の治療をしてくれた九尾までも売ったということになるんですよ?」
キツネに言われ、恭華がハッとする。
そうだ、自分はキツネをはじめとする、全ての情報を警察にリークしてしまったのだ。
暗殺業にとって裏切りは死に値する。
殺害されようと、報復を受けようと、それは当然の報い。
暗殺業を幼い頃よりキツネから仕込まれていた稲荷や揚羽にとって、その掟は絶対だ。
「稲荷はあんなに恭華さんのことを可愛がっていましたからねぇ。甲斐甲斐しく世話もしていましたし。ショックだったんでしょうね、顔も見たくないそうです」
キツネの言葉に恭華は鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
巻き付いているキツネの首に顔を埋める。
「・・・・さい・・・・ごめ・・・・さい・・・・ごめん・・・い」
掠れるような声で何度も何度も呟く。壊れたラジオのように途切れ途切れに何度も何度も。
自分は、自分のために優しくしてくれた人を、尽くしてくれていた人を裏切ってしまったのだと。
「俺、稲荷に謝っ」
「無駄ですよ、稲荷は貴方に会いません。稲荷の中で貴方は殺されたんですよ」
恭華に被せるように投げかけられた言葉が、まっすぐ胸に突き刺さる。
殺されるってこういうことなんだ。
身体的に殺されなくとも、恭華は本当に死んだような気がした。殺される思いがした。
「恭華さん、稲荷が嫌っても僕は貴方のこと嫌いになんてなりませんよ❤」
恭華の頭にチュッと唇を寄せる。
「い、稲荷に会いたい・・・頼む、キツネ!!稲荷に会わせてくれないか?俺、稲荷が好きなんだ、稲荷に嫌われたくない!!」
完全にキツネをスルーする恭華に悪気はない。ただ頭の中が稲荷一色となっているだけなのだ。
稲荷はちょうど、智輝のような存在。稲荷とは友達になりたいと思っていた。
「どうですかねぇ、稲荷?」
キツネの視線が一つの部屋のドアに注がれる。
「え?稲荷?」
恭華が、まさかと驚きの声を上げる。
ガチャリとキツネが開けた部屋には、恭華が今一番会いたかった人物がいた。
だがその眼光は鋭く、普段の雰囲気からは考えられない程に真っ暗な冷たい空気を纏い、殺気を漲らせている。
その稲荷に恐怖し、キュッとキツネに強く巻き付く。
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