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不幸自慢編
人形は孤独から仲間を探した-5 ◆
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ああ、やっぱりか!やっぱり杭か!!兎夜の顔が青ざめ恐怖に満ちていく。
「や、やめ・・・まさか・・・」
鋭利な先端がじわじわと掌に食い込み、男のやろうとしていることが容易に想像できた。
「フフッ、そのまさかですよ」
グッと力を入れられた杭がプスッと肌を突き破り血溜りを作っていく。茶色かった木目が血を吸い込み赤く変色していく。
「アアッ!痛っ!!!」
頭上で行われているため、現在どのような状況にあるのか兎夜には全く見えない。だが耐えがたい痛みが掌を襲っていることだけは確かだ。
「大袈裟ですねぇ。まだ貫通はしていませんよ?」
ニンマリを笑う男の顔が徐々にぼやけていく。目に涙が溜まっていくのを感じ取れたが、兎夜の意志では止められない。
男がグリグリと杭を捻りながらねじり込んでいく。
「アァッー!!グ、グリグリしないで・・・」
目の端からポロッと涙が零れ落ちた。
「あとはこれで打ち付けます」
「くっ!こ、これ?」
涙で滲んだ瞳を動かし、男が掴んでいるものを辛うじて目にした。
男が握っていたのは、裁判官が法廷で鳴らすような木槌。
それをどうするのかは、もう容易に想像ができた。
「ヤ、ヤメロっ!やめてくれっ!!」
動く首を嫌だと横に振り、唇を震わせながら懇願する。ジタバタと足を動かすが、どうにもならない。
「フフッ、その顔、僕の大好物です❤」
大きく振りかぶった男がカンっと意外にも甲高い音を立てながら木槌を打っていく。
「ウアァッ!!イァッー!!」
カンカンと打たれる度に骨を振動させながらめり込んでいく杭を感じ、兎夜が悲鳴を上げる。
「い、痛い!!・・・外して・・・」
痛いなどというのもではない。頭上で血が大量に流れ、頭が血溜りに浸っていく。
杭は両掌を貫通し、ダイニングテーブルにまで突き刺さっていて自分ではどうやっても外れない。
「フフッ、いいですねぇ。その苦痛に耐える顔。なかなか可愛らしいですよ?」
ベロリと頬に伝う涙を舐めとる。
蝶の標本のようにダイニングテーブルに磔にされ、最後の抵抗とばかりに男を足で遠ざけようとする。
兎夜に蹴る勇気は既になく、その動きは撫で付けるようにささやかで弱々しかった。
「おやおやいけませんねぇ」
ニヤッと笑う男の両手には杭が一本ずつ握られていた。
「ぁあ・・・ゃ、やめ、やめっ・・・」
ガタガタ震える兎夜が男から逃れるように膝を胸に付けるようにキュッと折り曲げる。
夥しい汗が浮かんでいるのに体は冷たい。凍るように寒い、冷たい、震えが止まらない。
ガチガチと歯を鳴らし、ガタガタと身体を震わせる。意図せず体が小刻みに動いてしまう度に杭を打たれた掌から血が漏れ出し激痛を走らせる。
「フフッ、貴方はこれからあと4本、杭を打たれるのですよ」
カタカタと震える兎夜の足を取り、ニンマリと微笑んで見せる。
「っ!!!!・・・・ぁ・・・・ゃ・・・」
掴まれた足さえ振りほどくこともせず、首をひたすら力なく振る。
怖い、怖い、怖い、痛い、痛い、痛い・・・殺される!本当に殺される!
男は兎夜の膝を立て、足を開かせるようにダイニングテーブルの角に固定する。
足の甲に杭が当てがわれ、その上からカンっと軽く木槌がノックした。先端だけが突き刺さり、血玉を浮かせた。
「ひぃっ!・・・は、は、遥さ・・・」
助けて。遥さん・・・
打たれている様子を目にできなかった手とは異なり、まざまざと目にできる恐怖。
「遥?彼女ですか?・・・いえ、違いますねぇ。男性ですか・・・貴方、男性とお付き合いしていらっしゃるんですね。でもいけませんねぇ、僕の前で他の男性の名前を呼ぶなんて・・・兎夜さん?」
罪な人です、と囁き木槌を振り上げた。
ガンッ、ガンッ
「うわぁぁぁぁぁっ!!!ヤアァァッ!!!」
男の力は強く、骨を容易に貫通させ杭が足の甲にめり込んでいく。
正常な判断力や思考を失いつつある頭では、何故この男が、男と付き合っているのか、何故兎夜の名前が分かったのかなど考えることも出来ない。
兎夜の悲痛な叫びさえ、心地よい子守唄を楽しむように目を細め、嬉しそうに口元の笑みを深めている。
ダランっとダイニングテーブルに投げ出されたもう一本の足を男が掴み、同様に膝を曲げさせる。足を固定されると、M字開脚のように股を大きく開かされる形となった。
チクリと足の甲に鋭い痛みを感じ、新しく杭が当てがわれたのを感じた。
「も・・・・ゃ・・・はる・・・」
掌からの出血、足の甲からの急激な失血により、寒さを感じ徐々に意識が失われていくのを感じる。
ガンッ、ガンッ
杭が打たれる。新たな痛みは足に集中し、既に打たれていた両手と片足は麻痺し冷たいのか温かいのか、血の温度も分からない。
「アァーッ!!は、遥さ・・・」
泣き叫ぶ声もかすれ始め、弱々しく囁くように遥の名前を何度も呼ぶ。
「次の杭、どこに打つと思いますか?」
フフフフフフフッと不気味に男が笑う。男の手には先に打たれた杭よりも断然細い杭が握られていた。
随分細くなり割り箸ぐらいの細さになっている。それがどこに打たれるのかなど考えたくもない。考える思考がない。
兎夜はただひたすら首を振った。分からないということではない。もうやめてくれという意味で。
こんなに遥に助けを求めているのに遥は来てくれない。いつもは呼んでなくても勝手に現れる癖に。
やっぱり昨日、ニンジンが嫌いだからと言って遥の手料理を残してしまったことを怒っているのだろうか。もうニンジンを残したり、こっそり捨てたりしない。だから、だからどうか来て欲しい。
遥の顔が見たい。遥の腕の中で安心したい。遥の胸の鼓動を聴いて落ち着きたい。
「遥さんという方は羨ましいですねぇ・・・こんなに想われて。恭華さんもこれぐらい僕のこと想ってくれればいいんですけどね・・・」
ブツブツと呟く男は、恐怖と苦痛ですっかり委縮してしまった兎夜の性器が握られた。
「っ!・・・」
唐突に男の冷たい手で握られ兎夜が身を震わせより縮こまる。
「おや、こちらはまだ温かさを感じますね」
身体中の血液を失い、血色が悪い白くなった手足はとっくに冷たくなっていた。だが、それに反し、体温を残している性器に触れ、男が口にした言葉だ。
「ふぁっ・・・な、なにす・・・」
男の行動一つ一つが恐怖でしかない。両手足を磔にされた兎夜は何の抵抗もできずに僅かに首を振る。
男の冷たい掌が兎夜のそれを擦り上げ、先端をグリッと刺激していく。
「う~ん・・・勃ちませんねぇ・・・」
しばらく刺激を与えても反応を見せない性器を手放す。
「・・・ヒッ、ヒック・・・や、もぅ・・グスッ・・・」
グズグズと鼻をすすり、嗚咽を静かに漏らす。
堪えていた涙が決壊し、ボロボロと泣き始める。遥が来てくれない。それが分かった瞬間から兎夜の末路は決まっていた。
「や、やめ・・・まさか・・・」
鋭利な先端がじわじわと掌に食い込み、男のやろうとしていることが容易に想像できた。
「フフッ、そのまさかですよ」
グッと力を入れられた杭がプスッと肌を突き破り血溜りを作っていく。茶色かった木目が血を吸い込み赤く変色していく。
「アアッ!痛っ!!!」
頭上で行われているため、現在どのような状況にあるのか兎夜には全く見えない。だが耐えがたい痛みが掌を襲っていることだけは確かだ。
「大袈裟ですねぇ。まだ貫通はしていませんよ?」
ニンマリを笑う男の顔が徐々にぼやけていく。目に涙が溜まっていくのを感じ取れたが、兎夜の意志では止められない。
男がグリグリと杭を捻りながらねじり込んでいく。
「アァッー!!グ、グリグリしないで・・・」
目の端からポロッと涙が零れ落ちた。
「あとはこれで打ち付けます」
「くっ!こ、これ?」
涙で滲んだ瞳を動かし、男が掴んでいるものを辛うじて目にした。
男が握っていたのは、裁判官が法廷で鳴らすような木槌。
それをどうするのかは、もう容易に想像ができた。
「ヤ、ヤメロっ!やめてくれっ!!」
動く首を嫌だと横に振り、唇を震わせながら懇願する。ジタバタと足を動かすが、どうにもならない。
「フフッ、その顔、僕の大好物です❤」
大きく振りかぶった男がカンっと意外にも甲高い音を立てながら木槌を打っていく。
「ウアァッ!!イァッー!!」
カンカンと打たれる度に骨を振動させながらめり込んでいく杭を感じ、兎夜が悲鳴を上げる。
「い、痛い!!・・・外して・・・」
痛いなどというのもではない。頭上で血が大量に流れ、頭が血溜りに浸っていく。
杭は両掌を貫通し、ダイニングテーブルにまで突き刺さっていて自分ではどうやっても外れない。
「フフッ、いいですねぇ。その苦痛に耐える顔。なかなか可愛らしいですよ?」
ベロリと頬に伝う涙を舐めとる。
蝶の標本のようにダイニングテーブルに磔にされ、最後の抵抗とばかりに男を足で遠ざけようとする。
兎夜に蹴る勇気は既になく、その動きは撫で付けるようにささやかで弱々しかった。
「おやおやいけませんねぇ」
ニヤッと笑う男の両手には杭が一本ずつ握られていた。
「ぁあ・・・ゃ、やめ、やめっ・・・」
ガタガタ震える兎夜が男から逃れるように膝を胸に付けるようにキュッと折り曲げる。
夥しい汗が浮かんでいるのに体は冷たい。凍るように寒い、冷たい、震えが止まらない。
ガチガチと歯を鳴らし、ガタガタと身体を震わせる。意図せず体が小刻みに動いてしまう度に杭を打たれた掌から血が漏れ出し激痛を走らせる。
「フフッ、貴方はこれからあと4本、杭を打たれるのですよ」
カタカタと震える兎夜の足を取り、ニンマリと微笑んで見せる。
「っ!!!!・・・・ぁ・・・・ゃ・・・」
掴まれた足さえ振りほどくこともせず、首をひたすら力なく振る。
怖い、怖い、怖い、痛い、痛い、痛い・・・殺される!本当に殺される!
男は兎夜の膝を立て、足を開かせるようにダイニングテーブルの角に固定する。
足の甲に杭が当てがわれ、その上からカンっと軽く木槌がノックした。先端だけが突き刺さり、血玉を浮かせた。
「ひぃっ!・・・は、は、遥さ・・・」
助けて。遥さん・・・
打たれている様子を目にできなかった手とは異なり、まざまざと目にできる恐怖。
「遥?彼女ですか?・・・いえ、違いますねぇ。男性ですか・・・貴方、男性とお付き合いしていらっしゃるんですね。でもいけませんねぇ、僕の前で他の男性の名前を呼ぶなんて・・・兎夜さん?」
罪な人です、と囁き木槌を振り上げた。
ガンッ、ガンッ
「うわぁぁぁぁぁっ!!!ヤアァァッ!!!」
男の力は強く、骨を容易に貫通させ杭が足の甲にめり込んでいく。
正常な判断力や思考を失いつつある頭では、何故この男が、男と付き合っているのか、何故兎夜の名前が分かったのかなど考えることも出来ない。
兎夜の悲痛な叫びさえ、心地よい子守唄を楽しむように目を細め、嬉しそうに口元の笑みを深めている。
ダランっとダイニングテーブルに投げ出されたもう一本の足を男が掴み、同様に膝を曲げさせる。足を固定されると、M字開脚のように股を大きく開かされる形となった。
チクリと足の甲に鋭い痛みを感じ、新しく杭が当てがわれたのを感じた。
「も・・・・ゃ・・・はる・・・」
掌からの出血、足の甲からの急激な失血により、寒さを感じ徐々に意識が失われていくのを感じる。
ガンッ、ガンッ
杭が打たれる。新たな痛みは足に集中し、既に打たれていた両手と片足は麻痺し冷たいのか温かいのか、血の温度も分からない。
「アァーッ!!は、遥さ・・・」
泣き叫ぶ声もかすれ始め、弱々しく囁くように遥の名前を何度も呼ぶ。
「次の杭、どこに打つと思いますか?」
フフフフフフフッと不気味に男が笑う。男の手には先に打たれた杭よりも断然細い杭が握られていた。
随分細くなり割り箸ぐらいの細さになっている。それがどこに打たれるのかなど考えたくもない。考える思考がない。
兎夜はただひたすら首を振った。分からないということではない。もうやめてくれという意味で。
こんなに遥に助けを求めているのに遥は来てくれない。いつもは呼んでなくても勝手に現れる癖に。
やっぱり昨日、ニンジンが嫌いだからと言って遥の手料理を残してしまったことを怒っているのだろうか。もうニンジンを残したり、こっそり捨てたりしない。だから、だからどうか来て欲しい。
遥の顔が見たい。遥の腕の中で安心したい。遥の胸の鼓動を聴いて落ち着きたい。
「遥さんという方は羨ましいですねぇ・・・こんなに想われて。恭華さんもこれぐらい僕のこと想ってくれればいいんですけどね・・・」
ブツブツと呟く男は、恐怖と苦痛ですっかり委縮してしまった兎夜の性器が握られた。
「っ!・・・」
唐突に男の冷たい手で握られ兎夜が身を震わせより縮こまる。
「おや、こちらはまだ温かさを感じますね」
身体中の血液を失い、血色が悪い白くなった手足はとっくに冷たくなっていた。だが、それに反し、体温を残している性器に触れ、男が口にした言葉だ。
「ふぁっ・・・な、なにす・・・」
男の行動一つ一つが恐怖でしかない。両手足を磔にされた兎夜は何の抵抗もできずに僅かに首を振る。
男の冷たい掌が兎夜のそれを擦り上げ、先端をグリッと刺激していく。
「う~ん・・・勃ちませんねぇ・・・」
しばらく刺激を与えても反応を見せない性器を手放す。
「・・・ヒッ、ヒック・・・や、もぅ・・グスッ・・・」
グズグズと鼻をすすり、嗚咽を静かに漏らす。
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