殺人鬼と綺麗な人形はやがて手を取り涙する

なつみかん

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不幸自慢編

人形は孤独から仲間を探した-6 ★

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「フフッ、泣いた顔、随分愛らしいですねぇ❤どうしましょう、殺すつもりで杭打ってしまいましたが、暫く生かしておきたくなってきました・・・」
恭華さんには及びませんけどねぇ、と男が独り言を漏らしながらベロリと頬を舐め上げる。

「困りましたねぇ・・・このままだと挿入するのが難しいんですけど・・・」
全く困った様子のない男はニマニマと不愉快な笑みを浮かべながら無造作に兎夜の性器を掴む。

鈴口を親指の先で探ると、何の躊躇いもなく杭を突き立てた。

「ャアァァァァッーーーッ!!!」
全身の筋肉が硬直し、全神経が傷付けられたような痛みに目を見開き、背中を反り返らせて絶叫する。

飛散する唾液をそのままに、口の端が切れているのも気が付かないまま大口を開けて悲鳴を上げる。
手足の杭を引き千切らんばかりにガタガタと揺らし、痛みの根源をどこかに逃そうとした。

「フフッ、相当痛みますよねぇ?腸までは届いていないと思いますけど・・・手足、千切れますよ?」
兎夜の今後の生活など一切気にせずに、苦痛を与えることだけを考え穿たれた杭だ。
尿道が傷付けられ、杭が刺さっている鈴口の隙間から、ダラダラと流血する。

兎夜がガタガタと暴れる度に、男が打った杭が動く。男の言う通り、杭を中心に手足が裂け始めている。

「アアァァッ・・・・も、・・・こ、殺し・・・」
痛みが和らぐことはない。恐怖に打ち勝つこともない。遥は助けに来てくれない。こんな苦痛を与え続けられるくらいならば、もう殺して欲しい。

目を見開いたままボロボロと涙を流しながら何度も繰り返し呟く。

「これはいい反応ですねぇ。恭華さんにもいつか試してみましょう❤」
フフフフフフと不気味に笑い、口元に垂れた涎をごしごしと拭う。

「フフッ、さて次が最後の杭です・・・」
男は前をくつろげると、既に硬くなった熱い自身を兎夜の開かれている股に押し進める。

「ゃ!・・・・ゃめっ・・・」
入口にピタリと男の先端が擦り付けられ、男のやろうとしていることを察する。

「ご明察。これが最期の杭です」

「ぃ、ゃっ!!やだっ!!」
嫌だ、嫌だ!遥以外の男を受け入れるなどできない。したくない。
嗚咽を漏らしながら首を振る。

兎夜の悲痛な叫びと表情にニマッと男が笑む。

グッと腰に指が食い込む程きつく掴まれると、慣らされることのないまま、一気に最奥まで男の肉を突き入れられる。

「イヤアアアアッ!!・・・ぁぁ・・」
串刺しにされ、兎夜の腰が宙に浮く。

男の杭が穿ち入れられ、直腸も裂傷したに違いない。肛門が裂け、太腿へと血が伝う。
腰を浮かせるために足に力が入り、打たれた杭が容赦なく足の甲を裂いていく。男により身体中が裂かれていく。

何より心が。
遥以外に犯されたという、受け入れ難い事実に心が裂かれていく。

「フフッ、なかなかイイですよ。ですが貴方、昨日も男に抱かれていますね?形が・・・それと締まりが・・・」
その腸内の形を確かめるように、男が大きく腰を回し、腸壁を擦り上げていく。

「いあぁぁっ!・・・も、ぬ、抜い・・・」

「どの杭を抜いて欲しいんですか?こちらですか?」
男が、兎夜の性器に突き立てられた杭を人差し指で押し込み、グリグリと回す。

「アアァァッー!!!」
ビクンッ、ビクンッと全身を痙攣させ、筋肉の収縮を繰り返す。

「よく締まりますねぇ❤それともこちらですか?」
ガンガンと腰を打ち付け、その肉棒で兎夜の腹の中を乱暴に殴る。

「ァッ・・・・」
ハァハァと息を乱していた兎夜の呼吸が、顔色の悪さと比例して徐々に浅くなり、終息間近であることを示す。
唇には潤いがなくなり、頬は血の気がなくなり、血色の良かった顔はすべて真っ白に変わっていた。

「まだですよ、まだまだ僕は満足していませんよ。力を入れてください?」
次第に弛緩していく兎夜の頬をバシバシと無遠慮に叩く。

「ぅ・・・・ぁ・・・」

焦点が合わず、視線を惑わせる兎夜の頬を両手で挟み、そのキツネ顔を覗かせる。

「残念です。そろそろ限界ですかね・・・僕はもう少し遊んでいたかったのですがねぇ」
最後に僕の試したかったことをさせていただきますね、と男が弾むような声で兎夜に話しかける。

「ぁ・・・は、はる・・・」
遥さん・・・さようなら・・・

グサッ!

「ぅっ!!ぁ?」
鳩尾付近に深々と埋め込まれたナイフにさえ、反応が薄い。

「フフッ、刺されている感覚さえありませんか・・・残念です」
もう少し面白い反応を見せていただけると思ったのですがと、呟きながら男がナイフを下に引き、腹部を裂いていく。

「ぁっ・・・」
薄く開いた口からツーと血が伝う。

「綺麗に開けましたよ」
満足気にナイフを顔の前にかざし、ナイフの刃に伝う血液を舐め取る。

縦一直線に腹部にできた裂け目に手を突っ込み、内臓を握りつぶす。

「ガフッ!!」
目の前が真っ暗で何も見えない。男に何をされているのか、何も分からないが、唐突に吐き気が込み上げ、盛大に嘔吐した。

「おや、傷付けてしまいましたか、綺麗な血を吐きましたねぇ」
冷たい男の指がより冷たい唇に、血化粧を施すようになぞっていく。

「やはり内臓から直接締め付けるとイイ締め付けになりますねぇ❤」
男が何か言っている。

だが先程から周囲の音が殆ど聞こえない。ただただ次第に間隔が開いていく己の心臓の音を耳にする。

ぐちゃぐちゃと内臓を掻き乱され、腹部に焼けるような鋭い痛みを感じる。だが、それを訴えることはもうできない。

薄れゆく意識を止めることができず、わなわなと唇を震わせ、静かに頭が目眩んでいく。

遥・・・さん・・・

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