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不幸自慢編
人形は孤独から仲間を探した-9 ◆
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「・・・ちょ、キツネさん・・・また恭華ちゃんに酷い暴力を・・・」
キツネに呼ばれ、上の階へと上がってきた稲荷がその光景を目にして眉をひそめる。
身体中が痣だらけで、首には指の形が判別できないほどに無数の絞めた痕が赤黒く残っている。
尻から太腿にかけて、肛門から血が流れ、その血に絡み合うようにキツネの精液が溢れ出ていた。
頬も酷く腫れ、その赤い頬には涙の痕が幾筋も残っている。
意識を失ってベッドにぐったりと肢体を投げ出している恭華は苦しそうに浅く呼吸を繰り返している。
「だって恭華さん、僕に逆らうんですもん」
キツネが口を尖らせ、稲荷に訴える。
「・・・・もん?」
『もん』じゃねーし、と口を尖らせて動物のキツネにより近づいたキツネに心の中でツッコミを入れる。
この男にそんな口調でそんな顔されても可愛さのかけらもない。若干の苛立ちさえも感じるのはなぜだろう、自分の心が狭いせいだろうか。
「今日は軽めにしておきました。これから恭華さんをご自宅にお送りするので」
ニヤッとキツネが笑い、苦痛に耐え忍ぶためにキュッときつくシーツを握ったのであろう恭華の手を握り、愛おしそうに撫でる。
「ああ、そうなんッスね・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
この男、今なんと?
「ええ、ですから、恭華さんのアパートにお送りします」
「こ、この状態でッスか?・・・センセーに一回・・・」
一見したところ刺し傷や骨折はないようだが、明らかに打撲が酷い。特に腹部は繰り返し打撃を与えられたのだろう、全体の色が変わっている。何より呼吸の乱れが激しく、恭華の顔に苦悶の表情が浮かんでいる。
九尾の診察を受けるべきではないだろうかと、恭華とキツネを交互に見る。
「いえ、薬は九尾に処方していただいたものがありましたから、飲ませておきました。ほら、稲荷早く車出してください」
恭華の髪を指で梳き、優し気な眼差しで見つめていた時とは一変し、短く冷たく命令する。
「あ、はい・・・でもまず恭華ちゃん手当してあげた方が・・・」
それから車を出しますから俺がやるッス、と稲荷が名乗り出る。
「ああ、結構です。これは恭華さんへの罰ですから、このまま放置で構いません」
嬉しそうにキツネがニヤリと笑う。
恭華を監禁して・・・いや恭華に出会ってから本当にキツネが変わった。日々生き生きしているだけではなく、殆ど感情を動かさなかった男のそれが恭華によって揺さぶられている。
だからこそ、恭華の存在はありがたい。他のどの捕虜でもなし得なかったキツネの心を満たすことができるかもしれない唯一の存在。
だが毎日のようにぐったりとした恭華の姿を目にし、その精神を削っていると思うと恭華が気の毒でならない。
恭華は弟のように可愛い。稲荷自身の感情も動かされ、恭華が大切な存在になっていっているのだ。
「いやいや、ダメッス!恭華ちゃん死んじゃ・・・・はい、車出してきます」
しゃべっている途中で、キツネの殺気立つような視線を感じ、閉口する。
恭華のアパートまで送り届け、キツネの手により布団が敷かれ恭華が転がされた。
本当に拭うことも手当てもされないまま、傷だらけで全裸のまま放置された。それどころか意識を失っている恭華の頬を強打し、無理矢理起こして約束を取り付ける。
「貴方のご希望通りお家にお届けしました。いいですか、恭華さん、明日の朝10時までにはご自分で帰ってくるんですよ。いいですね?迎えには来ませんからね、ご自分で帰ってくるんですよ?」
意識が朦朧としている恭華に、念を押すように何度も告げる。
コクンと小さくうなずいた恭華に布団を被せ、キツネは出てきた。
「ああぁぁぁっ、本当に恭華ちゃん放置してきたッスね・・・もう、何かあっても知らないッスよ?じゃあ帰りますよ?」
稲荷がサイドブレーキを外し、車を発進させようとした際、キツネの制止がかかった。
「待ってください、稲荷。ここで盗撮を・・・いえ監視を行います」
「え!?ま、待って、だって明日キツネさん仕事入ってたッスよね?」
稲荷は休みだが、キツネには仕事が入っていた筈だ。
「ああ、キャンセルしたので問題ありませんよ。それより静かにしてください。今、天使の寝顔を楽しんでいるところなんですから❤」
稲荷は気が利かないのだからと、ぶつぶつ文句を言いながら画面に釘付けになっている。
「ええええ!?あの大口を!?」
キツネにうるさいと睨まれていることも気にせず、「信じられない」と稲荷が驚嘆の声を上げる。
人殺しが生きがいであるキツネにとって、もちろん仕事はその生きがいへと直結するものだった。一度請けた暗殺の依頼を断るなど今までなかったことだ。
「稲荷、やることないならご飯でも買ってきてくださいよ。あんぱんと牛乳ですよ?」
「ああ、はいはい、買ってきますよー、あんぱんと牛乳ッスねー」
あんぱんと牛乳。
最近恭華と一緒に見だしたドラマの影響だろう。まさかこの男がドラマを真剣に見る日が来るなんて・・・。まさかそのドラマの感想を稲荷が聞かされる時が来るなんて・・・。
このままこの車内にいてキツネの機嫌を損ねたり、恭華がいかに可愛いか、魅力的かを切々と説かれるよりも、コンビニで雑誌を立ち読みしていたい。
自ら望むようにそそくさと出て行った。
帰ってきたのは3時間後。
「帰りましたー。遅くなってすみませんっした」
まんが雑誌を5冊も立ち読みしてしまった。店員さんに咳払いされるまで気が付けなかった。
ワゴンのドアを開いた瞬間にキツネが飛んできた。
「あ、稲荷稲荷、ちょっと見てくださいよ!ほら、この恭華さんの苦しそうな顔!可愛いですねぇ❤」
キツネがタブレットを稲荷に見せる。
「あ!恭華ちゃん、吐いちゃってるじゃないッスか!?苦しそう・・・」
可哀想に、キツネに殴られ内臓を傷つけられたまま放置されたせいじゃないだろうか?
やはり九尾に診せるべきだったのでは?
タブレットでは、トイレに行くこともできずに布団の上でゲーゲーと苦しそうに嘔吐している恭華が映っている。
「ええ、与えた薬の副作用が少々出てしまったみたいですね・・・まあ問題ありませんよ」
問題ないとキツネは言っているが、嘔吐しては気を失いということを繰り返している恭華を見ると、とても大丈夫そうには見えない。
それに夜明けを迎えるにつれ、徐々に恭華の具合は悪化しているようだ。元々荒かった呼吸だが、より乱れてきている。
顔も赤い。その顔を見ただけで、熱があることは明らかだった。
「あ・・・そろそろ出ないと朝10時までに間に合わないッスね・・・」
時刻は間もなく9時、そろそろ出かける準備をして出ないと朝の10時までにキツネのマンションには辿り着かない。
「ええ、そうですね」
だが恭華が起きられないことぐらい、キツネも承知のはずだ。このありさまを見れば。
今や恭華から吐き出されるのは透明な胃液のみだ。それでも吐き気は止まらないようで、殆ど出ないごく僅かな胃液を吐くために何度も嘔吐く。
そんな様子をキツネはただただ嬉しそうに見つめている。
キツネに呼ばれ、上の階へと上がってきた稲荷がその光景を目にして眉をひそめる。
身体中が痣だらけで、首には指の形が判別できないほどに無数の絞めた痕が赤黒く残っている。
尻から太腿にかけて、肛門から血が流れ、その血に絡み合うようにキツネの精液が溢れ出ていた。
頬も酷く腫れ、その赤い頬には涙の痕が幾筋も残っている。
意識を失ってベッドにぐったりと肢体を投げ出している恭華は苦しそうに浅く呼吸を繰り返している。
「だって恭華さん、僕に逆らうんですもん」
キツネが口を尖らせ、稲荷に訴える。
「・・・・もん?」
『もん』じゃねーし、と口を尖らせて動物のキツネにより近づいたキツネに心の中でツッコミを入れる。
この男にそんな口調でそんな顔されても可愛さのかけらもない。若干の苛立ちさえも感じるのはなぜだろう、自分の心が狭いせいだろうか。
「今日は軽めにしておきました。これから恭華さんをご自宅にお送りするので」
ニヤッとキツネが笑い、苦痛に耐え忍ぶためにキュッときつくシーツを握ったのであろう恭華の手を握り、愛おしそうに撫でる。
「ああ、そうなんッスね・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
この男、今なんと?
「ええ、ですから、恭華さんのアパートにお送りします」
「こ、この状態でッスか?・・・センセーに一回・・・」
一見したところ刺し傷や骨折はないようだが、明らかに打撲が酷い。特に腹部は繰り返し打撃を与えられたのだろう、全体の色が変わっている。何より呼吸の乱れが激しく、恭華の顔に苦悶の表情が浮かんでいる。
九尾の診察を受けるべきではないだろうかと、恭華とキツネを交互に見る。
「いえ、薬は九尾に処方していただいたものがありましたから、飲ませておきました。ほら、稲荷早く車出してください」
恭華の髪を指で梳き、優し気な眼差しで見つめていた時とは一変し、短く冷たく命令する。
「あ、はい・・・でもまず恭華ちゃん手当してあげた方が・・・」
それから車を出しますから俺がやるッス、と稲荷が名乗り出る。
「ああ、結構です。これは恭華さんへの罰ですから、このまま放置で構いません」
嬉しそうにキツネがニヤリと笑う。
恭華を監禁して・・・いや恭華に出会ってから本当にキツネが変わった。日々生き生きしているだけではなく、殆ど感情を動かさなかった男のそれが恭華によって揺さぶられている。
だからこそ、恭華の存在はありがたい。他のどの捕虜でもなし得なかったキツネの心を満たすことができるかもしれない唯一の存在。
だが毎日のようにぐったりとした恭華の姿を目にし、その精神を削っていると思うと恭華が気の毒でならない。
恭華は弟のように可愛い。稲荷自身の感情も動かされ、恭華が大切な存在になっていっているのだ。
「いやいや、ダメッス!恭華ちゃん死んじゃ・・・・はい、車出してきます」
しゃべっている途中で、キツネの殺気立つような視線を感じ、閉口する。
恭華のアパートまで送り届け、キツネの手により布団が敷かれ恭華が転がされた。
本当に拭うことも手当てもされないまま、傷だらけで全裸のまま放置された。それどころか意識を失っている恭華の頬を強打し、無理矢理起こして約束を取り付ける。
「貴方のご希望通りお家にお届けしました。いいですか、恭華さん、明日の朝10時までにはご自分で帰ってくるんですよ。いいですね?迎えには来ませんからね、ご自分で帰ってくるんですよ?」
意識が朦朧としている恭華に、念を押すように何度も告げる。
コクンと小さくうなずいた恭華に布団を被せ、キツネは出てきた。
「ああぁぁぁっ、本当に恭華ちゃん放置してきたッスね・・・もう、何かあっても知らないッスよ?じゃあ帰りますよ?」
稲荷がサイドブレーキを外し、車を発進させようとした際、キツネの制止がかかった。
「待ってください、稲荷。ここで盗撮を・・・いえ監視を行います」
「え!?ま、待って、だって明日キツネさん仕事入ってたッスよね?」
稲荷は休みだが、キツネには仕事が入っていた筈だ。
「ああ、キャンセルしたので問題ありませんよ。それより静かにしてください。今、天使の寝顔を楽しんでいるところなんですから❤」
稲荷は気が利かないのだからと、ぶつぶつ文句を言いながら画面に釘付けになっている。
「ええええ!?あの大口を!?」
キツネにうるさいと睨まれていることも気にせず、「信じられない」と稲荷が驚嘆の声を上げる。
人殺しが生きがいであるキツネにとって、もちろん仕事はその生きがいへと直結するものだった。一度請けた暗殺の依頼を断るなど今までなかったことだ。
「稲荷、やることないならご飯でも買ってきてくださいよ。あんぱんと牛乳ですよ?」
「ああ、はいはい、買ってきますよー、あんぱんと牛乳ッスねー」
あんぱんと牛乳。
最近恭華と一緒に見だしたドラマの影響だろう。まさかこの男がドラマを真剣に見る日が来るなんて・・・。まさかそのドラマの感想を稲荷が聞かされる時が来るなんて・・・。
このままこの車内にいてキツネの機嫌を損ねたり、恭華がいかに可愛いか、魅力的かを切々と説かれるよりも、コンビニで雑誌を立ち読みしていたい。
自ら望むようにそそくさと出て行った。
帰ってきたのは3時間後。
「帰りましたー。遅くなってすみませんっした」
まんが雑誌を5冊も立ち読みしてしまった。店員さんに咳払いされるまで気が付けなかった。
ワゴンのドアを開いた瞬間にキツネが飛んできた。
「あ、稲荷稲荷、ちょっと見てくださいよ!ほら、この恭華さんの苦しそうな顔!可愛いですねぇ❤」
キツネがタブレットを稲荷に見せる。
「あ!恭華ちゃん、吐いちゃってるじゃないッスか!?苦しそう・・・」
可哀想に、キツネに殴られ内臓を傷つけられたまま放置されたせいじゃないだろうか?
やはり九尾に診せるべきだったのでは?
タブレットでは、トイレに行くこともできずに布団の上でゲーゲーと苦しそうに嘔吐している恭華が映っている。
「ええ、与えた薬の副作用が少々出てしまったみたいですね・・・まあ問題ありませんよ」
問題ないとキツネは言っているが、嘔吐しては気を失いということを繰り返している恭華を見ると、とても大丈夫そうには見えない。
それに夜明けを迎えるにつれ、徐々に恭華の具合は悪化しているようだ。元々荒かった呼吸だが、より乱れてきている。
顔も赤い。その顔を見ただけで、熱があることは明らかだった。
「あ・・・そろそろ出ないと朝10時までに間に合わないッスね・・・」
時刻は間もなく9時、そろそろ出かける準備をして出ないと朝の10時までにキツネのマンションには辿り着かない。
「ええ、そうですね」
だが恭華が起きられないことぐらい、キツネも承知のはずだ。このありさまを見れば。
今や恭華から吐き出されるのは透明な胃液のみだ。それでも吐き気は止まらないようで、殆ど出ないごく僅かな胃液を吐くために何度も嘔吐く。
そんな様子をキツネはただただ嬉しそうに見つめている。
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