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第6話-2 ♥【決壊】「……明日、後悔しても遅いからな」
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「おい萌、さっきは悪かっ……って、おい」
心配して部屋から出てきた蒼の声が、リビングの入り口で止まった。
「……んぅ? あ、あおい~……?」
私はとろんとした目で彼を見上げた。
視界がぐにゃりと歪む。
目の前にいる蒼が、なんだか二重にも三重にも見えて、すごくキラキラして見える。
「お前、それ……!」
蒼が私の手元のグラスと、半分ほど減ったボトルを見て絶句した。
「それ、度数40度あるんだぞ!? お前どんだけ飲んだんだよ!」
「えへへ……なんかねぇ、お水みたいで美味しかったのぉ……」
ふら、と立ち上がろうとして、足がもつれた。 重力に逆らえず、身体が前のめりに倒れ込む。
「っと! 危ねぇな!」
ふわり。 硬い床の代わりに私を受け止めたのは、蒼の温かい胸だった。
鼻先をくすぐる、彼の匂い。それがたまらなく愛おしくて、私は猫のように彼の胸板に頬をすり寄せた。
「あおいぃ……あったかい……」 「っ、おま……!」
私の動きに合わせて、緩んでいたバスローブの襟元が、さらに大きくはだけた。
湯上がりのピンク色に染まったデコルテ。
アルコールで熱を帯びた、しっとりとした肌。 そして、無防備に見え隠れする胸の膨らみ。
蒼の腕が、ビクンと強張ったのが分かった。
「……萌」
頭上から降ってきた声は、今まで聞いたことがないほど低く、震えていた。
「これ以上、俺を試すな。……今離れないと、もう止まれねぇぞ」
警告。
でも、酔いに支配された私の頭には、その言葉の危険さが届かない。
むしろ、その熱い瞳に見つめられるだけで、身体の奥が甘く疼いてしまう。
「……とまんなくて、いいよぉ」
私は無意識に、彼の方へと腕を伸ばし、その首筋に手を回していた。
「あおい、して……?」
その一言が、最後の一押しだった。
「――――ッ、くそ!」
蒼の理性が、音を立てて弾け飛んだ。
ガシッ! と強い力で抱きしめられ、そのまま私はソファへと押し倒された。
「んぁっ……!」
覆いかぶさる彼の影。
眼鏡を投げ捨てたその瞳は、獲物を前にした獣のようにギラギラと燃えているけれど、どこか泣きたくなるほど愛しさに満ちていた。
「もう逃がさねぇ」
蒼の手が、私の頬を包み込む。
その手は熱く、震えていて、私を壊さないように、それでいて二度と離さないという執着が滲んでいた。
「よくしてやるから……全部、俺に預けろ」
甘く、掠れた囁きと共に、唇が重なった。
「んんっ……、ぁ……っ」
それは、今までのような威嚇や焦らしのキスじゃなかった。
互いの呼吸を奪い合い、魂ごと溶け合わせるような、深く、濃厚な口づけ。 アルコールの香りと、彼自身のムスクの香りが混じり合い、私の思考を完全にシャットダウンさせる。
「はぁっ、あお……っ、あつ……い……」
「俺もだ……。おかしくなりそうなんだよ、お前のせいで」
バスローブの紐が解かれ、彼の熱い掌が、露わになった素肌を滑っていく。
首筋、鎖骨、そしてその下へ。 彼が触れる場所から、花が咲くように快感が弾けた。
「かわいい……。全部、桜色になってる」
「んぅ……っ、はずかし……っ」
「隠すな。……ちゃんと見せて」
窓の外の月明かりだけが、絡み合う二人の影を照らしている。
抵抗なんてできない。 だって、こんなに熱くて、こんなに愛されていると感じるのは、生まれて初めてだったから。
「萌……」
「あお、い……すき……」
その言葉を合図に、蒼は私をさらに深く抱きしめた。 夜はまだ、始まったばかりだった――。
--------------------------------------------------
チュン、チュン……。
爽やかな朝の光が、散乱した衣服と、ベッドの上で絡まり合う二人を照らし出していた。
心配して部屋から出てきた蒼の声が、リビングの入り口で止まった。
「……んぅ? あ、あおい~……?」
私はとろんとした目で彼を見上げた。
視界がぐにゃりと歪む。
目の前にいる蒼が、なんだか二重にも三重にも見えて、すごくキラキラして見える。
「お前、それ……!」
蒼が私の手元のグラスと、半分ほど減ったボトルを見て絶句した。
「それ、度数40度あるんだぞ!? お前どんだけ飲んだんだよ!」
「えへへ……なんかねぇ、お水みたいで美味しかったのぉ……」
ふら、と立ち上がろうとして、足がもつれた。 重力に逆らえず、身体が前のめりに倒れ込む。
「っと! 危ねぇな!」
ふわり。 硬い床の代わりに私を受け止めたのは、蒼の温かい胸だった。
鼻先をくすぐる、彼の匂い。それがたまらなく愛おしくて、私は猫のように彼の胸板に頬をすり寄せた。
「あおいぃ……あったかい……」 「っ、おま……!」
私の動きに合わせて、緩んでいたバスローブの襟元が、さらに大きくはだけた。
湯上がりのピンク色に染まったデコルテ。
アルコールで熱を帯びた、しっとりとした肌。 そして、無防備に見え隠れする胸の膨らみ。
蒼の腕が、ビクンと強張ったのが分かった。
「……萌」
頭上から降ってきた声は、今まで聞いたことがないほど低く、震えていた。
「これ以上、俺を試すな。……今離れないと、もう止まれねぇぞ」
警告。
でも、酔いに支配された私の頭には、その言葉の危険さが届かない。
むしろ、その熱い瞳に見つめられるだけで、身体の奥が甘く疼いてしまう。
「……とまんなくて、いいよぉ」
私は無意識に、彼の方へと腕を伸ばし、その首筋に手を回していた。
「あおい、して……?」
その一言が、最後の一押しだった。
「――――ッ、くそ!」
蒼の理性が、音を立てて弾け飛んだ。
ガシッ! と強い力で抱きしめられ、そのまま私はソファへと押し倒された。
「んぁっ……!」
覆いかぶさる彼の影。
眼鏡を投げ捨てたその瞳は、獲物を前にした獣のようにギラギラと燃えているけれど、どこか泣きたくなるほど愛しさに満ちていた。
「もう逃がさねぇ」
蒼の手が、私の頬を包み込む。
その手は熱く、震えていて、私を壊さないように、それでいて二度と離さないという執着が滲んでいた。
「よくしてやるから……全部、俺に預けろ」
甘く、掠れた囁きと共に、唇が重なった。
「んんっ……、ぁ……っ」
それは、今までのような威嚇や焦らしのキスじゃなかった。
互いの呼吸を奪い合い、魂ごと溶け合わせるような、深く、濃厚な口づけ。 アルコールの香りと、彼自身のムスクの香りが混じり合い、私の思考を完全にシャットダウンさせる。
「はぁっ、あお……っ、あつ……い……」
「俺もだ……。おかしくなりそうなんだよ、お前のせいで」
バスローブの紐が解かれ、彼の熱い掌が、露わになった素肌を滑っていく。
首筋、鎖骨、そしてその下へ。 彼が触れる場所から、花が咲くように快感が弾けた。
「かわいい……。全部、桜色になってる」
「んぅ……っ、はずかし……っ」
「隠すな。……ちゃんと見せて」
窓の外の月明かりだけが、絡み合う二人の影を照らしている。
抵抗なんてできない。 だって、こんなに熱くて、こんなに愛されていると感じるのは、生まれて初めてだったから。
「萌……」
「あお、い……すき……」
その言葉を合図に、蒼は私をさらに深く抱きしめた。 夜はまだ、始まったばかりだった――。
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チュン、チュン……。
爽やかな朝の光が、散乱した衣服と、ベッドの上で絡まり合う二人を照らし出していた。
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