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1《彼女視点》
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時刻はまだ6時
外は夕日に染まっていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
明日の放課後
旧校舎の1-2に来てもらえますか?
大切なお話が_
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今の時代、スマホが殆どの中、私は最近になって漸くまともに話せるようになった彼と連絡先を交換した
高校に入学してすぐの事
昼休みの終わりを知らせる予鈴が鳴り、慌てて教室を移動するクラスメイト達、そんな中彼はゆっくりとした動作で起き上がった
トイレにいた私は少し遅れ、渡り廊下は私と彼だけだった
渡り廊下からは中庭の桜が見える
桜の木の下にあるベンチで寝ていた彼が見えた
すでに一回予鈴が鳴っているため、声をかけようとした私は、声をかける事すら出来ず、風で舞った桜を見る彼に見とれてしまった
その時、まだ入学したてにも関わらず私は彼から目が離せなくなった
元々クラスは別だったため、殆ど接点は無く、進級して彼と同じクラスになれた時は舞い上がった
でも、私は物語の女の子達と違って可愛くも、綺麗でもない
普段は泣かないようにしているため、クールに見られがちだけど本当の私は泣き虫で臆病でもある
告白など、出来るはずが無かった
だが、数日前の事
友達とゲームして完膚なきまでに負けてしまった私に罰ゲームという名の精神的ダメージを負った
いや、負うことになった
『罰ゲームだし…
告白とかどうよ!』
その一言で告白が決まってしまったが、まさかクラスで中心的存在の彼に白羽の矢が立つとは思わなかった
咄嗟に拒否したが、凄い剣幕の友人達に対して完膚なきまでに負けた私に拒否権など言えず、あれから数日が経った
いつやるの?と言われたのが今日の事だ
もう、先延ばしに出来ないと思い、何とか連絡先を交換した私は彼を呼び出すためのメールを打つが、その手はプルプルと震えるばかり
嫌われるのは嫌だ。
きっと彼なら罰ゲームだと言えば、少し笑って仕方ないという顔をするだろうが、呼び出す為のメールでさえ、目の前がぼやけて布団にポツポツと零れ落ちて枕を濡らす
罰ゲームだから、私が悪いのはわかっているけど、それでも振られる事を想像すると涙は後から後から零れ落ちて一向に止まない
「ふぅ……ひっ…~~~」
何とか嗚呼を殺す
明日、確実に振られると分かっていての告白に、自分自身を笑っている自分がいる
〝これは私への罰だ〟
罰だと言いながらチャンスだとどこかで思っている自分自身が嫌になるし、気持ち悪いのに、それでも希望を持ってしまう愚かな自分に
正に罰ゲームだなと思うと、泣きながらも笑ってしまった
外は夕日に染まっていた
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明日の放課後
旧校舎の1-2に来てもらえますか?
大切なお話が_
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今の時代、スマホが殆どの中、私は最近になって漸くまともに話せるようになった彼と連絡先を交換した
高校に入学してすぐの事
昼休みの終わりを知らせる予鈴が鳴り、慌てて教室を移動するクラスメイト達、そんな中彼はゆっくりとした動作で起き上がった
トイレにいた私は少し遅れ、渡り廊下は私と彼だけだった
渡り廊下からは中庭の桜が見える
桜の木の下にあるベンチで寝ていた彼が見えた
すでに一回予鈴が鳴っているため、声をかけようとした私は、声をかける事すら出来ず、風で舞った桜を見る彼に見とれてしまった
その時、まだ入学したてにも関わらず私は彼から目が離せなくなった
元々クラスは別だったため、殆ど接点は無く、進級して彼と同じクラスになれた時は舞い上がった
でも、私は物語の女の子達と違って可愛くも、綺麗でもない
普段は泣かないようにしているため、クールに見られがちだけど本当の私は泣き虫で臆病でもある
告白など、出来るはずが無かった
だが、数日前の事
友達とゲームして完膚なきまでに負けてしまった私に罰ゲームという名の精神的ダメージを負った
いや、負うことになった
『罰ゲームだし…
告白とかどうよ!』
その一言で告白が決まってしまったが、まさかクラスで中心的存在の彼に白羽の矢が立つとは思わなかった
咄嗟に拒否したが、凄い剣幕の友人達に対して完膚なきまでに負けた私に拒否権など言えず、あれから数日が経った
いつやるの?と言われたのが今日の事だ
もう、先延ばしに出来ないと思い、何とか連絡先を交換した私は彼を呼び出すためのメールを打つが、その手はプルプルと震えるばかり
嫌われるのは嫌だ。
きっと彼なら罰ゲームだと言えば、少し笑って仕方ないという顔をするだろうが、呼び出す為のメールでさえ、目の前がぼやけて布団にポツポツと零れ落ちて枕を濡らす
罰ゲームだから、私が悪いのはわかっているけど、それでも振られる事を想像すると涙は後から後から零れ落ちて一向に止まない
「ふぅ……ひっ…~~~」
何とか嗚呼を殺す
明日、確実に振られると分かっていての告白に、自分自身を笑っている自分がいる
〝これは私への罰だ〟
罰だと言いながらチャンスだとどこかで思っている自分自身が嫌になるし、気持ち悪いのに、それでも希望を持ってしまう愚かな自分に
正に罰ゲームだなと思うと、泣きながらも笑ってしまった
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