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5《彼女視点》
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津田君は謝った
瞬時にそう理解してしまった私は、収まっていた足の震えに加え、肩が震え、全速力で走った後のような息苦しさに、それでも嗚呼を飲み込んだ
最初からわかっていた事だった
これは本当の告白ではなく、嘘の、作られた告白で、津田君には最初から私を振るように仕向けた
何より、私を好きになってもらうような努力などしてないのだから、どちらにしろ結果は分かりきっていた
「っ…ぅ…~~~」
何とか声が出ないように歯を食いしばる
足に血が巡っていないのか、足先の感覚が薄い
「ごめんね?
泣くほど俺の事、好き?」
嗚呼を殺しているため、首だけで肯定すると、いつの間に近づいてきていたのか、震えていた手を握られる
「でも俺は桜坂さんが思ってるほど優しくないよ?
それでも好き?」
何を言ってるのだと思い、握られた手とは反対の手で乱暴に顔を拭いてから津田君を見た
「ん?」
どうする?と問いかけるような顔をしているのに、その瞳の奥では、まさに捕食者みたいな怖い感じの目をしていた
表情もどこか怖い感じの笑顔に見えて、元より震えていた足は限界が来たようで、膝カックンでもされたようにカクンと崩れ落ちた
しかし私が地に着く事は許されなかった
腰に回された津田君の腕は容易に私を支え、椅子に座らされた
「そ、それでも!
津田君が…好きっ…だから…」
足は震え続け、座った拍子に目線が外れた事で漸く発した言葉は、自分から出た声とは思えない程怯えた声で、平気などではない
瞬時にそう理解してしまった私は、収まっていた足の震えに加え、肩が震え、全速力で走った後のような息苦しさに、それでも嗚呼を飲み込んだ
最初からわかっていた事だった
これは本当の告白ではなく、嘘の、作られた告白で、津田君には最初から私を振るように仕向けた
何より、私を好きになってもらうような努力などしてないのだから、どちらにしろ結果は分かりきっていた
「っ…ぅ…~~~」
何とか声が出ないように歯を食いしばる
足に血が巡っていないのか、足先の感覚が薄い
「ごめんね?
泣くほど俺の事、好き?」
嗚呼を殺しているため、首だけで肯定すると、いつの間に近づいてきていたのか、震えていた手を握られる
「でも俺は桜坂さんが思ってるほど優しくないよ?
それでも好き?」
何を言ってるのだと思い、握られた手とは反対の手で乱暴に顔を拭いてから津田君を見た
「ん?」
どうする?と問いかけるような顔をしているのに、その瞳の奥では、まさに捕食者みたいな怖い感じの目をしていた
表情もどこか怖い感じの笑顔に見えて、元より震えていた足は限界が来たようで、膝カックンでもされたようにカクンと崩れ落ちた
しかし私が地に着く事は許されなかった
腰に回された津田君の腕は容易に私を支え、椅子に座らされた
「そ、それでも!
津田君が…好きっ…だから…」
足は震え続け、座った拍子に目線が外れた事で漸く発した言葉は、自分から出た声とは思えない程怯えた声で、平気などではない
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