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〜出会い編〜
七話 『入院生活七日目』
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入院生活は今日で最後だ。初日はお腹が痛くて死にそうな思いをしたのだが、今はもうすっかり治ってしまった。そして明日からはまた学校が始まるのだ。
普段は『しんどい…』とか、『怠いからサボりたい…部活に体力温存してぇ……』などと呟いている俺だったのだが、今じゃ学校に行きたい!と心の底から思えるようになった。
これはきっと心理現象なのだろうと思う。普段は怠い、嫌だなぁ……と思っていても、やはり、友達には会いたいし。授業は……受けたくないけど。
そんなことを思っていると、
「洋介!今日で退院なんだって?」
「ヨウスケはいいなー。退院出来て」
悟とつとむが来た。この二人も入院生活してから一週間ずっと会って遊んでたな……
「おう。そうだな。俺の症状は軽いし。……当分、カップ麺は食えそうにないけど……」
俺は苦笑しながら言った。あの日以来、カップ麺はトラウマで食べられなくなってしまった。当分はカップ麺は避けていこうと思っている。
「でも……ヨウスケと大富豪は楽しかったからまた遊ぼうぜ!」
「本当に!俺も洋介と遊ぶの好きだからまた来てよ!ここに!」
二人は笑顔で言う。……病室ってそんなに簡単に入れるもんなのか?という疑問はあったが、
「………分かった。必ず俺が強くなって戻ってきてやるから待っとけ!お前!」
と言っておいた。すると、
「え……じゃあ、ヨウスケ……一生来れないじゃん……」
「そうだな……強くなった洋介とかそれはもう洋介じゃないよ」
マジなトーンで言われ、割と真面目にショックだった。
△▼△▼
あの後、二人に謝られた。ただ…俺が無理矢理言わせた感じになってしまった。周りの視線が痛くて仕方なかったのであの言葉は取り消した。
そもそも、あの二人に超えられると思ってなかった。俺は頭はそんなに良くはないしカードゲームはそんなに得意でもないし。
小学生にすら負けている時点で終わっているし。
「………ん?あれは……」
そんなことを思っていると、車椅子に乗った少女を見つけた。その子は昨日の少女――笹川みのりさんだ。
今日は一人ではなく、入院生活の二日目……いや、三日目かに見た以来の男と一緒だった。
「(………彼氏か?)」
側から見たら彼氏彼女にしか見えない光景である。凄く声がかけづらい状況で辛い……今日が最後だから、笹川さんには挨拶したいのだが――。
……とりあえず、様子を見よう。そう思った矢先、二人の方に動きがあった。
『あの……!お話いいですか?』
俺より先に話しかけたのは笹川さんだった。その顔はとても真剣な表情をしていた。
「いいよ……だけど、その……あの人は……?」
チラッと見るとこっちをめちゃくちゃ睨んでる男が居て怖いんですけど……俺の視線に気付いたのか笹川さんは
『あの……あの人は気にしないでください』
と言った……けど、やはりあの視線は怖い。しかし、ここで逃げたら駄目だと思い、とりあえず言いたいことを言おうと――。
「あのさ……今日で…俺、退院するんだ。それでさ、最後に笹川さんと話したいなぁーって思って」
……嘘は付いてない。話はしたかったし。同じ中学だし。
すると彼女は笑顔になり、
『そうなんですね……私も話したいです』
そう言って微笑んでくれた。そして、俺たちは話した。話した内容はくだらないものだったし、笹川さんの記憶にも残らなかっただろう。
そもそも、あの男の圧力があってそんなに話せなかったし。
笹川さんと別れた後は担当医さんに別れの挨拶をして、荷物をまとめて病院を出た。
普段は『しんどい…』とか、『怠いからサボりたい…部活に体力温存してぇ……』などと呟いている俺だったのだが、今じゃ学校に行きたい!と心の底から思えるようになった。
これはきっと心理現象なのだろうと思う。普段は怠い、嫌だなぁ……と思っていても、やはり、友達には会いたいし。授業は……受けたくないけど。
そんなことを思っていると、
「洋介!今日で退院なんだって?」
「ヨウスケはいいなー。退院出来て」
悟とつとむが来た。この二人も入院生活してから一週間ずっと会って遊んでたな……
「おう。そうだな。俺の症状は軽いし。……当分、カップ麺は食えそうにないけど……」
俺は苦笑しながら言った。あの日以来、カップ麺はトラウマで食べられなくなってしまった。当分はカップ麺は避けていこうと思っている。
「でも……ヨウスケと大富豪は楽しかったからまた遊ぼうぜ!」
「本当に!俺も洋介と遊ぶの好きだからまた来てよ!ここに!」
二人は笑顔で言う。……病室ってそんなに簡単に入れるもんなのか?という疑問はあったが、
「………分かった。必ず俺が強くなって戻ってきてやるから待っとけ!お前!」
と言っておいた。すると、
「え……じゃあ、ヨウスケ……一生来れないじゃん……」
「そうだな……強くなった洋介とかそれはもう洋介じゃないよ」
マジなトーンで言われ、割と真面目にショックだった。
△▼△▼
あの後、二人に謝られた。ただ…俺が無理矢理言わせた感じになってしまった。周りの視線が痛くて仕方なかったのであの言葉は取り消した。
そもそも、あの二人に超えられると思ってなかった。俺は頭はそんなに良くはないしカードゲームはそんなに得意でもないし。
小学生にすら負けている時点で終わっているし。
「………ん?あれは……」
そんなことを思っていると、車椅子に乗った少女を見つけた。その子は昨日の少女――笹川みのりさんだ。
今日は一人ではなく、入院生活の二日目……いや、三日目かに見た以来の男と一緒だった。
「(………彼氏か?)」
側から見たら彼氏彼女にしか見えない光景である。凄く声がかけづらい状況で辛い……今日が最後だから、笹川さんには挨拶したいのだが――。
……とりあえず、様子を見よう。そう思った矢先、二人の方に動きがあった。
『あの……!お話いいですか?』
俺より先に話しかけたのは笹川さんだった。その顔はとても真剣な表情をしていた。
「いいよ……だけど、その……あの人は……?」
チラッと見るとこっちをめちゃくちゃ睨んでる男が居て怖いんですけど……俺の視線に気付いたのか笹川さんは
『あの……あの人は気にしないでください』
と言った……けど、やはりあの視線は怖い。しかし、ここで逃げたら駄目だと思い、とりあえず言いたいことを言おうと――。
「あのさ……今日で…俺、退院するんだ。それでさ、最後に笹川さんと話したいなぁーって思って」
……嘘は付いてない。話はしたかったし。同じ中学だし。
すると彼女は笑顔になり、
『そうなんですね……私も話したいです』
そう言って微笑んでくれた。そして、俺たちは話した。話した内容はくだらないものだったし、笹川さんの記憶にも残らなかっただろう。
そもそも、あの男の圧力があってそんなに話せなかったし。
笹川さんと別れた後は担当医さんに別れの挨拶をして、荷物をまとめて病院を出た。
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