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〜青春編〜
十九話 『口止め』
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『はーー?お前……っ!それハーレムじゃん!ハーレムじゃん!』
家に帰るなり、俺は裕介に今日の出来事を全てラインで話したのだが、案の定というべきか、裕介に揶揄われた。まぁ、確かに客観的に見たら羨ましい状況ではあるとは思うけどさ……
実際体験してみたら分かるんだよ……大変さが。それに、笹川さんの兄である雄太さんに睨まれたしな……!
『にしても、石崎と笹川ってそういうことするんだなー。ちょっと意外だな』
『俺もそう思ったよ……他の男だったら襲われてるよ……』
『あー、それは言えてるわ』
まぁ、石崎さんも相手は選んでるだろうし大丈夫だとは思うが……ターゲットはきっとチキンでヘタレな奴なんだろうな。俺みたいな奴しか言わないだろうし。
『ま、とっとと寝ろ。……おかずにすんなよ?』
お、おかずとか言うんじゃねぇ!!この変態野郎!!俺はそんなことしない………しな……いや、少しだけならいいかな……なんて思ってないからな!?本当だからな!?
いや、でも……。
「……き、今日は姉ちゃんも母さんも父さんも帰ってこない日だし……」
言い訳をするように、そう言いながら俺はトイレに向かった。……決して変態ではないぞ?とゆうか、完全な男子中学生の行動だよなこれ。
別に手は出してねーし……いや、そんな度胸ないだけだが。
そんな言い訳をしながら俺はトイレへと向かった。
△▼△▼
「あ、あのね……中村くん、昨日はごめんなさい。私……あのとき、酔ってたわ。本当に申し訳なかったと思ってる」
翌朝、学校に登校する途中で石崎さんに遭遇したため挨拶を交わしているときに、いきなり謝られた。やっぱり、昨日酔ってたの!?中学生で酒飲んだ……ってことでいいんだよね?
「お願いだから黙っててもらえない?私だって知っててあの酒を飲んだわけじゃないし……!お願い!」
まぁ、そんな頭を下げなくても誰にも言うつもりは………って!ああ……しまった!裕介にはもう言ってしまった……!いや、でも、あいつは人のことを面白おかしくいうタイプじゃねーし……大丈夫か。
「あ、あの……すみません……石崎さん、裕介には言ってしましました……」
「えぇっ!?そ、そうなの?!いや、でも宮沢くんなら大丈夫……よね?」
「多分大丈夫だとは思います……」
断言出来ないのは仕方がないと思う。裕介がどんな反応をするのか全く分からないからだ。そんなことを思いながら教室に入り、
「裕介!昨日ラインで言ったことは絶対秘密にしとけよ!?」
小声でそう告げると、裕介はニヤニヤしながらそう言った。………こいつ……絶対に楽しんでやがるな――!?
「ま、安心しろよ。俺は口が堅い方なんだぜ?」
ドヤ顔で裕介がそう言っているが信用出来るはずもなく、むしろ不安しかないのだが――。
「ハーレム状態になってんな?羨ましい限りだぜ」
そう言いながら、裕介はまたニヤニヤと笑った。
家に帰るなり、俺は裕介に今日の出来事を全てラインで話したのだが、案の定というべきか、裕介に揶揄われた。まぁ、確かに客観的に見たら羨ましい状況ではあるとは思うけどさ……
実際体験してみたら分かるんだよ……大変さが。それに、笹川さんの兄である雄太さんに睨まれたしな……!
『にしても、石崎と笹川ってそういうことするんだなー。ちょっと意外だな』
『俺もそう思ったよ……他の男だったら襲われてるよ……』
『あー、それは言えてるわ』
まぁ、石崎さんも相手は選んでるだろうし大丈夫だとは思うが……ターゲットはきっとチキンでヘタレな奴なんだろうな。俺みたいな奴しか言わないだろうし。
『ま、とっとと寝ろ。……おかずにすんなよ?』
お、おかずとか言うんじゃねぇ!!この変態野郎!!俺はそんなことしない………しな……いや、少しだけならいいかな……なんて思ってないからな!?本当だからな!?
いや、でも……。
「……き、今日は姉ちゃんも母さんも父さんも帰ってこない日だし……」
言い訳をするように、そう言いながら俺はトイレに向かった。……決して変態ではないぞ?とゆうか、完全な男子中学生の行動だよなこれ。
別に手は出してねーし……いや、そんな度胸ないだけだが。
そんな言い訳をしながら俺はトイレへと向かった。
△▼△▼
「あ、あのね……中村くん、昨日はごめんなさい。私……あのとき、酔ってたわ。本当に申し訳なかったと思ってる」
翌朝、学校に登校する途中で石崎さんに遭遇したため挨拶を交わしているときに、いきなり謝られた。やっぱり、昨日酔ってたの!?中学生で酒飲んだ……ってことでいいんだよね?
「お願いだから黙っててもらえない?私だって知っててあの酒を飲んだわけじゃないし……!お願い!」
まぁ、そんな頭を下げなくても誰にも言うつもりは………って!ああ……しまった!裕介にはもう言ってしまった……!いや、でも、あいつは人のことを面白おかしくいうタイプじゃねーし……大丈夫か。
「あ、あの……すみません……石崎さん、裕介には言ってしましました……」
「えぇっ!?そ、そうなの?!いや、でも宮沢くんなら大丈夫……よね?」
「多分大丈夫だとは思います……」
断言出来ないのは仕方がないと思う。裕介がどんな反応をするのか全く分からないからだ。そんなことを思いながら教室に入り、
「裕介!昨日ラインで言ったことは絶対秘密にしとけよ!?」
小声でそう告げると、裕介はニヤニヤしながらそう言った。………こいつ……絶対に楽しんでやがるな――!?
「ま、安心しろよ。俺は口が堅い方なんだぜ?」
ドヤ顔で裕介がそう言っているが信用出来るはずもなく、むしろ不安しかないのだが――。
「ハーレム状態になってんな?羨ましい限りだぜ」
そう言いながら、裕介はまたニヤニヤと笑った。
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