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その1:混迷の大東亜1942
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この海戦の結果について、後世の歴史家の大多数は日本軍の勝利であるとしている。
妥当な意見だ。
結果を見れば自明ともいえる。
米海軍の喪失した正規空母は3隻。その他にも多くの艦が損傷している。
日本海軍は2隻の正規空母が中破。喪失艦はゼロである。
米海軍は投入した全空母を喪失した。
1942年6月4日から7日にかけ、日米が激突した海戦。
ミッドウェー海戦と呼称されることになる海戦とはそのようなものであった。
米軍の敗因はなんだったのか?
後の歴史家は様々な意見を出している。
暗号解読に成功してしまったことが敗因とする説もある。
結果として、避けられる災厄であったとする説だ。
現存艦隊主義(フリートビーイング)に徹すべきであったとする意見だ。
ただ、当時の米海軍のおかれた政治的状況がそれを許さなかったであろうとする反論もある。
持ちうる全ての戦力を集結し、日本海軍に打撃を与える。
連戦連敗の中、米海軍の士気は最低水準にあったともいえる。
この作戦に先立つ、米陸軍機B25による空母による東京爆撃計画も、日本海軍の漁船による警戒網にかかり、失敗していた。
ただ、この作戦が成功していたとしても、軍事的には大きな意味はなったであろうと推測される。
数機の中型爆撃機で投下できる爆弾で出来ることは限られる。
むしろ、早々に作戦を中断し、反転したことは賞賛に値するという意見が多い。
無理に作戦を続行した場合、日本海軍の異常な航続力を持った中型攻撃機の攻撃に晒されただろうとする意見がある。
その蓋然性は高い。
ミッドウェー海戦の話に戻ろう。米軍の戦力集中。それは敗因というよりも被害の拡大であったかもしれない。
より大きな敗因。
それは、当時の日米の練度の差であったかもしれない。
なにせこの戦いで初めて魚雷を見たという雷撃機搭乗員もいたくらいだ。
この海戦で米雷撃機は、日本海軍機動部隊のCAP前に全滅している。
また、作戦指導の未熟さを指摘する意見もある。
敵を先に発見したのは米海軍であった。しかし、攻撃を急ぐあまり、結果として戦力の逐次投入となってしまったのだ。
分散された航空攻撃は、一部が接敵に失敗。また、接敵に成功した部隊も、多くは攻撃に失敗している。
更に、米軍は運にも見放されていた。
軍事作戦とは、見えざる障害をいかに乗り越えるか?
その連続した作業であるといえる。
この海戦において、勝利の女神は完全に日本海軍に微笑んでいたのだ。
米海軍の中でも比較的練度の高かった部隊。
当時、日本に対し機材性能で確実に勝利していたドーントレスを操る急降下爆撃隊だ。
彼らの放った500ポンド爆弾は確実に日本海軍正規空母を捉えた。
加賀、蒼龍に数発の命中弾を出した。
しかし、艦中央部を貫いた爆弾は全て不発。信管不良であった。
後に日本海軍を悩ませるGP爆弾も、当時は多くの問題を抱えていた。
それは、政治と労働組合結びつき、容易に生産体制の改善ができないという米国内の政治体制に根差していた。
これは、米海軍の主力魚雷であったMK14でも同じことが起きている。
(尚、GP爆弾の問題よりも、MK14の問題解決には長い時間を要している)
もし、この信管不良がなければ、海戦は全く逆の様相を呈したのではないかとする意見もある。
「あの爆弾の信管不良がなければ」という「たら、れば」は後に多くの人たちが語っている物である。
しかし、歴史に「たら、れば」はない。
あるのは厳然とした結果のみであった。
この海戦で米海軍は負けた。これが事実だ。
エンタープライズ、ホーネットを航空攻撃で失い、航空攻撃をなんとかしのぎきったヨークタウンが伊号第168潜水艦により止めをさされた。
正規空母3隻の喪失。
ミッドウェー海戦後に米海軍が太平洋戦線で運用できる空母はサラトガ、ワスプの2隻。そして性能の劣るレンジャー。
太平洋戦線では当時世界最高水準の対艦攻撃能力を持った日本海軍が相手である。
当初はレンジャーの運用は困難と見られていたが、もはやそのようなことを言っている段階ではなかったのである。
いかに、巨大な生産力を持つ米国と言え、この被害は軽いものではない。
更に、航空隊の人的被害は、許容水準を超えるという意見も当時はあったのである。
結果、米海軍の政治的立場は非常に危うくなった。
勝利。
なによりも勝利が必要であった。
打ち続く敗戦の中、米海軍は勝利を欲していたのである。
一方で、日本側に問題が無かったというわけではない。
ミッドウェー海戦の結果は日本側にも大きな影を落としていた。
それは、作戦目的の不徹底からくるものであった。
米空母の殲滅とミッドウェー島の攻略。
二重の作戦目標が大きな問題となったのである。
日本海軍機動部隊は、米空母の殲滅により、機動部隊は早々に撤退。搭載機の消耗が大きいという理由だ。
当時の航空機はただ飛ばすということだけでも消耗する機械であったのだ。
また、飛行甲板を損傷した加賀、蒼龍は作戦継続は困難であった。
結果として、ミッドウェー島の攻略の方は失敗した。
十分な航空支援を受けられず、航空部隊の輸送船の多くが損傷。
同島の攻略は早々に断念された。
結果、日本皇国・陸軍と海軍の関係は悪化した。
当初から良好とは言い難い関係にあった陸海軍であったが、この海戦により一時的、致命的ともいえるほど対立が先鋭化したのである。
また、皇国海軍「聯合艦隊」内部で起案されていたハワイ攻略作戦も棚上げとなった。
そもそも、この作戦自体が、皇国の国力、特に船舶事情を無視した作戦ではあったのだが。
陸海軍の対立は戦争継続に好ましくないと考える者は、両組織に存在していた。
結果、海軍側が大きく陸軍に譲歩する形となったのである。
それは、当初の日本皇国の作戦目標に沿った形での戦争計画に戻るものであった。
大陸における、重慶政府の屈服。
英国の早期脱落。
今次対戦の最終的な終結の方法は、大きくこの2つであるとされていた。
実際に、日本が米国を軍事的に圧倒することはできない。
この常識ともいえる判断を当時の政府中枢、軍首脳も共有していた。
言ってみれば、長期自給体制の確立により、相手を戦争から降ろさせるというものだ。
また、聯合艦隊首脳部では、連続した打撃による米国との早期講和が可能とする意見を持っていた。
米軍の巨大な生産力の前では長期自給体制など不可能とする考えが根底にあった。
どちらの考えも同等に正しく、同等に誤りを含んでいた。
後世の後知恵であれば、いかようにも批判はできるだろう。
しかし、当時の時間軸の中、限られた情報の中、どのように戦争を終結させるのか?
その回答を得ることは神でない身には不可能であったろう。
1942年――
日本海軍、機動部隊はインド洋方面に攻勢に出る。
これは、英国の早期脱落を狙い、重慶政府ののど元を締め上げるためであった。
悪夢であった。
これは当時の英国政府にとっては、悪夢という以外に形容できない事態であった。
当時、世界最高水準までにハード、運用技術を高めた日本海軍の空母機動部隊。
それに対抗するにはあまりにも英国海軍は脆弱過ぎた。
決して技術力の低い国ではない。
空母、航空機、電子機器、あらゆる面でその技術は日本皇国を凌いでいた。
しかし、その国の技術水準がそのまま、ダイレクトに軍事兵器に反映するというわけではない。
英国は空軍の独立という軍事行政により、有力な艦上機の開発に失敗していた。
まあ、英国の主敵に、空母機動部隊がどうしても必要という相手はいなかった。
それよりも優先しなければいけない軍事兵器があったのだ。
どのような国家であっても、持てるリソースは、その国の置かれた軍事的な環境に従い配分される。
乱暴に言ってしまえば、英国海軍には日本海軍を阻止する力が無いとうことだ。
「インド洋に彼らを阻む戦力はなかった。我らはあらゆる面で脆弱であった」
(チャーチル回顧録より引用)
このチャーチルの言葉が全てを言いあらわしている。
インド洋を制圧されれば英国は危機どころではない。
戦争経済が完全に立ちいかなくなる。
日本皇国の英国の早期脱落という戦略目標は達成される可能性は高い。
英国・首相チャーチルは米国に泣きついている。この時の史料は戦後50年たって公開された。
米国にとっても英国の脱落は絶対に避けねばならないことの一つであった。
かといって、ミッドウェー海戦の敗戦によりアメリカの取れる選択肢も限られていた。
米国のまともな正規空母は2隻のみ。
米国側では、日本は新造艦を加え最大で8隻の空母を投入可能と見ていた。そしてそれは事実であった。
8対2である。
戦力が二乗比となるという法則に従えば16:1だ。
再編中の空母戦力を、インド洋に派遣するなど自殺行為である。
太平洋における防御態勢の構築。時間を稼ぐこと。これが米国にとっては至上命題となっていた。
また、太平洋における英国連邦内の国家・オーストラリアは、日本軍の進撃に非情な危機感を持っていた。
当たり前の話だ。
敵はもう玄関口まで来ているのである。
結果として、米国がとったのはソロモン諸島を拠点とする攻勢防御であった。
オーストラリアとの連絡線を確保し、日本海軍を誘致。
戦力の一部を吸引することで、英国を支援するというものだ。
作戦としては消極的と言えた。
しかし、当時の米国には選択肢が無かったのである。
そして、決定したのが「望楼作戦」であった。
戦場は、ソロモン諸島「ガダルカナル島」であった――
妥当な意見だ。
結果を見れば自明ともいえる。
米海軍の喪失した正規空母は3隻。その他にも多くの艦が損傷している。
日本海軍は2隻の正規空母が中破。喪失艦はゼロである。
米海軍は投入した全空母を喪失した。
1942年6月4日から7日にかけ、日米が激突した海戦。
ミッドウェー海戦と呼称されることになる海戦とはそのようなものであった。
米軍の敗因はなんだったのか?
後の歴史家は様々な意見を出している。
暗号解読に成功してしまったことが敗因とする説もある。
結果として、避けられる災厄であったとする説だ。
現存艦隊主義(フリートビーイング)に徹すべきであったとする意見だ。
ただ、当時の米海軍のおかれた政治的状況がそれを許さなかったであろうとする反論もある。
持ちうる全ての戦力を集結し、日本海軍に打撃を与える。
連戦連敗の中、米海軍の士気は最低水準にあったともいえる。
この作戦に先立つ、米陸軍機B25による空母による東京爆撃計画も、日本海軍の漁船による警戒網にかかり、失敗していた。
ただ、この作戦が成功していたとしても、軍事的には大きな意味はなったであろうと推測される。
数機の中型爆撃機で投下できる爆弾で出来ることは限られる。
むしろ、早々に作戦を中断し、反転したことは賞賛に値するという意見が多い。
無理に作戦を続行した場合、日本海軍の異常な航続力を持った中型攻撃機の攻撃に晒されただろうとする意見がある。
その蓋然性は高い。
ミッドウェー海戦の話に戻ろう。米軍の戦力集中。それは敗因というよりも被害の拡大であったかもしれない。
より大きな敗因。
それは、当時の日米の練度の差であったかもしれない。
なにせこの戦いで初めて魚雷を見たという雷撃機搭乗員もいたくらいだ。
この海戦で米雷撃機は、日本海軍機動部隊のCAP前に全滅している。
また、作戦指導の未熟さを指摘する意見もある。
敵を先に発見したのは米海軍であった。しかし、攻撃を急ぐあまり、結果として戦力の逐次投入となってしまったのだ。
分散された航空攻撃は、一部が接敵に失敗。また、接敵に成功した部隊も、多くは攻撃に失敗している。
更に、米軍は運にも見放されていた。
軍事作戦とは、見えざる障害をいかに乗り越えるか?
その連続した作業であるといえる。
この海戦において、勝利の女神は完全に日本海軍に微笑んでいたのだ。
米海軍の中でも比較的練度の高かった部隊。
当時、日本に対し機材性能で確実に勝利していたドーントレスを操る急降下爆撃隊だ。
彼らの放った500ポンド爆弾は確実に日本海軍正規空母を捉えた。
加賀、蒼龍に数発の命中弾を出した。
しかし、艦中央部を貫いた爆弾は全て不発。信管不良であった。
後に日本海軍を悩ませるGP爆弾も、当時は多くの問題を抱えていた。
それは、政治と労働組合結びつき、容易に生産体制の改善ができないという米国内の政治体制に根差していた。
これは、米海軍の主力魚雷であったMK14でも同じことが起きている。
(尚、GP爆弾の問題よりも、MK14の問題解決には長い時間を要している)
もし、この信管不良がなければ、海戦は全く逆の様相を呈したのではないかとする意見もある。
「あの爆弾の信管不良がなければ」という「たら、れば」は後に多くの人たちが語っている物である。
しかし、歴史に「たら、れば」はない。
あるのは厳然とした結果のみであった。
この海戦で米海軍は負けた。これが事実だ。
エンタープライズ、ホーネットを航空攻撃で失い、航空攻撃をなんとかしのぎきったヨークタウンが伊号第168潜水艦により止めをさされた。
正規空母3隻の喪失。
ミッドウェー海戦後に米海軍が太平洋戦線で運用できる空母はサラトガ、ワスプの2隻。そして性能の劣るレンジャー。
太平洋戦線では当時世界最高水準の対艦攻撃能力を持った日本海軍が相手である。
当初はレンジャーの運用は困難と見られていたが、もはやそのようなことを言っている段階ではなかったのである。
いかに、巨大な生産力を持つ米国と言え、この被害は軽いものではない。
更に、航空隊の人的被害は、許容水準を超えるという意見も当時はあったのである。
結果、米海軍の政治的立場は非常に危うくなった。
勝利。
なによりも勝利が必要であった。
打ち続く敗戦の中、米海軍は勝利を欲していたのである。
一方で、日本側に問題が無かったというわけではない。
ミッドウェー海戦の結果は日本側にも大きな影を落としていた。
それは、作戦目的の不徹底からくるものであった。
米空母の殲滅とミッドウェー島の攻略。
二重の作戦目標が大きな問題となったのである。
日本海軍機動部隊は、米空母の殲滅により、機動部隊は早々に撤退。搭載機の消耗が大きいという理由だ。
当時の航空機はただ飛ばすということだけでも消耗する機械であったのだ。
また、飛行甲板を損傷した加賀、蒼龍は作戦継続は困難であった。
結果として、ミッドウェー島の攻略の方は失敗した。
十分な航空支援を受けられず、航空部隊の輸送船の多くが損傷。
同島の攻略は早々に断念された。
結果、日本皇国・陸軍と海軍の関係は悪化した。
当初から良好とは言い難い関係にあった陸海軍であったが、この海戦により一時的、致命的ともいえるほど対立が先鋭化したのである。
また、皇国海軍「聯合艦隊」内部で起案されていたハワイ攻略作戦も棚上げとなった。
そもそも、この作戦自体が、皇国の国力、特に船舶事情を無視した作戦ではあったのだが。
陸海軍の対立は戦争継続に好ましくないと考える者は、両組織に存在していた。
結果、海軍側が大きく陸軍に譲歩する形となったのである。
それは、当初の日本皇国の作戦目標に沿った形での戦争計画に戻るものであった。
大陸における、重慶政府の屈服。
英国の早期脱落。
今次対戦の最終的な終結の方法は、大きくこの2つであるとされていた。
実際に、日本が米国を軍事的に圧倒することはできない。
この常識ともいえる判断を当時の政府中枢、軍首脳も共有していた。
言ってみれば、長期自給体制の確立により、相手を戦争から降ろさせるというものだ。
また、聯合艦隊首脳部では、連続した打撃による米国との早期講和が可能とする意見を持っていた。
米軍の巨大な生産力の前では長期自給体制など不可能とする考えが根底にあった。
どちらの考えも同等に正しく、同等に誤りを含んでいた。
後世の後知恵であれば、いかようにも批判はできるだろう。
しかし、当時の時間軸の中、限られた情報の中、どのように戦争を終結させるのか?
その回答を得ることは神でない身には不可能であったろう。
1942年――
日本海軍、機動部隊はインド洋方面に攻勢に出る。
これは、英国の早期脱落を狙い、重慶政府ののど元を締め上げるためであった。
悪夢であった。
これは当時の英国政府にとっては、悪夢という以外に形容できない事態であった。
当時、世界最高水準までにハード、運用技術を高めた日本海軍の空母機動部隊。
それに対抗するにはあまりにも英国海軍は脆弱過ぎた。
決して技術力の低い国ではない。
空母、航空機、電子機器、あらゆる面でその技術は日本皇国を凌いでいた。
しかし、その国の技術水準がそのまま、ダイレクトに軍事兵器に反映するというわけではない。
英国は空軍の独立という軍事行政により、有力な艦上機の開発に失敗していた。
まあ、英国の主敵に、空母機動部隊がどうしても必要という相手はいなかった。
それよりも優先しなければいけない軍事兵器があったのだ。
どのような国家であっても、持てるリソースは、その国の置かれた軍事的な環境に従い配分される。
乱暴に言ってしまえば、英国海軍には日本海軍を阻止する力が無いとうことだ。
「インド洋に彼らを阻む戦力はなかった。我らはあらゆる面で脆弱であった」
(チャーチル回顧録より引用)
このチャーチルの言葉が全てを言いあらわしている。
インド洋を制圧されれば英国は危機どころではない。
戦争経済が完全に立ちいかなくなる。
日本皇国の英国の早期脱落という戦略目標は達成される可能性は高い。
英国・首相チャーチルは米国に泣きついている。この時の史料は戦後50年たって公開された。
米国にとっても英国の脱落は絶対に避けねばならないことの一つであった。
かといって、ミッドウェー海戦の敗戦によりアメリカの取れる選択肢も限られていた。
米国のまともな正規空母は2隻のみ。
米国側では、日本は新造艦を加え最大で8隻の空母を投入可能と見ていた。そしてそれは事実であった。
8対2である。
戦力が二乗比となるという法則に従えば16:1だ。
再編中の空母戦力を、インド洋に派遣するなど自殺行為である。
太平洋における防御態勢の構築。時間を稼ぐこと。これが米国にとっては至上命題となっていた。
また、太平洋における英国連邦内の国家・オーストラリアは、日本軍の進撃に非情な危機感を持っていた。
当たり前の話だ。
敵はもう玄関口まで来ているのである。
結果として、米国がとったのはソロモン諸島を拠点とする攻勢防御であった。
オーストラリアとの連絡線を確保し、日本海軍を誘致。
戦力の一部を吸引することで、英国を支援するというものだ。
作戦としては消極的と言えた。
しかし、当時の米国には選択肢が無かったのである。
そして、決定したのが「望楼作戦」であった。
戦場は、ソロモン諸島「ガダルカナル島」であった――
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