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14.鮒橋の宿で尊皇攘夷派の反乱が!
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武乱炎上祭の屋敷の一室であった。
そこで、ふたりの男女が絡み合っていた。
真昼間からだ。
女忍者・由良――
勤番侍・鎖々木究――
このふたりは完全に出来上がっていた。
由良の舌がにゅちゅにゅと音をたて、鎖々木究の唇を割り侵入してくる。
湿った音が頭に響き、鎖々木は気が遠くなってくる。
口を吸われ、舌を座れるだけで、これほどの快感が我が身を襲うとは思えなかった。
「あふぁ、我慢できへんねん…… 究のことが忘れられへん…… ウチ、おかしくなってしもうた」
由良は圧し掛かり、鎖々木の肉を喰らうかのように唇を貪る。
細く白い指は、すでに下帯の中に侵入し、究の逸物を優しく握っていた。
「由良、いく、もう気を、気をやってしまう――」
つい最近まで無垢であった鎖々木究は、由良にいいように弄ばれていた。
「あはぁ、ええわぁ、パンパンで気をやる寸前の、究のが硬くて大きくてすきやぁ、あああ、惚れてまうのぉぉ~」
由良は己が中に鎖々木を導く。
ぐちゅっと湿った音が響く。
激しく腰を振り、由良は肉を貪る。
「ゆ、ゆらぁっぁぁ~~」
「あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ―― ああ、ええのぉぉ、ええとこに当たるのぉぉ、究のがすごくええとこにぃぃ」
「らめだぁぁぁ、あ゛ぅーあ゛ぅーあ゛ーあ゛ぅーあ゛ぅーあ゛ぅーあ゛ぅー ゆ、ゆらぁっぁぁぁ」
「もっときばってやぁぁ、あうッ きわむぅぅ」
「駄目だぁぁ、おかしくなるぅ!」
「あああ、い゛――のぉぉ、このおちんぽがしゅごいのぉぉ♥」
ふたりがガクガクと振るえ、キュッと抱き合った。
ドクドクと精を放って、脳天まで痺れる快感の中、鎖々木究は「これからどうなるんだ?」とちょっと思ったのであった。
◇◇◇◇◇◇
武乱家では、鎖々木究は「婿」であると認識された。
鎖々木の方も由良を嫁にすることに、全く異存はなかった。
確かに、嫁の身分がどうであるとか、面倒なことはあった。
が、実際に町人、農民出身の嫁を貰う武士もあった。
士農工商の身分制度は、それほどガチガチのものではなく、婚姻という形ではいくらでも抜け道はあったのだ。
「しかし、そろそろ江戸に戻らんといかんか……」
「うちも、いっしょか?」
「まあ、それは当然であろうな」
「好きやで、究様」
キュッと抱きつく由良。
この時代の女は意外に性に奔放であり、外国人が驚いたというくらいなものだ。
とにかく、任務がある。
最強の忍者である由良は手にした。
今は鎖々木にぞっこんであり、どんなことでもやってのけるだろう。
その意味では順調とはいえた。
が、問題は天牙独尊が今どこにいるかだ。
これは、江戸に残ったお庭番集が情報収集をしているはずだった。
今はどうなっているのか?
その情報を確認すべく、江戸に一度戻って、報告すべきか――
日数は限られている。
無駄な日を過ごして―― いやこれは、由良を手なずけ、信用を得るための必要な日であったと、鎖々木は自己の中で合理化していた。
(江戸まで四日ほどで、残り日数は……)
江戸砲撃までの日数はもう一〇日程しか残っていなかった。
「鎖々木様、江戸より書状が」
武乱家に仕える物が、言った。
「なに、入れ」
「はッ」
今はとくに他人に見られてまずいということもない。
鎖々木は書状を渡される。
そして、それを読み進める。
「分かったのか! 天牙独尊の居所が!」
その書状は、天牙独尊の居所を示すものであった。
そして、それは尊皇攘夷派の反乱も知らせるものであった。
「鮒橋の宿で、尊皇攘夷派の反乱―― そこに天牙が……」
幕末最強の生物――
そしてペリーのカツラを奪った男は、尊皇攘夷派と合流、その反乱に加わっていたのだ。
本来は一匹狼の無双無頼の輩であるはずの男がだ――
「鮒橋か……」
「いくんか、鮒橋に?」
「ああ。いくか」
「いこう、行って、天牙ってアホウを叩きのめせばええんやろ?」
「ま、そういうことだ」
鎖々木究と、忍法全裸無双の最強女忍者・由良は鮒橋の宿に向かうのであった。
そこで、ふたりの男女が絡み合っていた。
真昼間からだ。
女忍者・由良――
勤番侍・鎖々木究――
このふたりは完全に出来上がっていた。
由良の舌がにゅちゅにゅと音をたて、鎖々木究の唇を割り侵入してくる。
湿った音が頭に響き、鎖々木は気が遠くなってくる。
口を吸われ、舌を座れるだけで、これほどの快感が我が身を襲うとは思えなかった。
「あふぁ、我慢できへんねん…… 究のことが忘れられへん…… ウチ、おかしくなってしもうた」
由良は圧し掛かり、鎖々木の肉を喰らうかのように唇を貪る。
細く白い指は、すでに下帯の中に侵入し、究の逸物を優しく握っていた。
「由良、いく、もう気を、気をやってしまう――」
つい最近まで無垢であった鎖々木究は、由良にいいように弄ばれていた。
「あはぁ、ええわぁ、パンパンで気をやる寸前の、究のが硬くて大きくてすきやぁ、あああ、惚れてまうのぉぉ~」
由良は己が中に鎖々木を導く。
ぐちゅっと湿った音が響く。
激しく腰を振り、由良は肉を貪る。
「ゆ、ゆらぁっぁぁ~~」
「あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ♥、あ―― ああ、ええのぉぉ、ええとこに当たるのぉぉ、究のがすごくええとこにぃぃ」
「らめだぁぁぁ、あ゛ぅーあ゛ぅーあ゛ーあ゛ぅーあ゛ぅーあ゛ぅーあ゛ぅー ゆ、ゆらぁっぁぁぁ」
「もっときばってやぁぁ、あうッ きわむぅぅ」
「駄目だぁぁ、おかしくなるぅ!」
「あああ、い゛――のぉぉ、このおちんぽがしゅごいのぉぉ♥」
ふたりがガクガクと振るえ、キュッと抱き合った。
ドクドクと精を放って、脳天まで痺れる快感の中、鎖々木究は「これからどうなるんだ?」とちょっと思ったのであった。
◇◇◇◇◇◇
武乱家では、鎖々木究は「婿」であると認識された。
鎖々木の方も由良を嫁にすることに、全く異存はなかった。
確かに、嫁の身分がどうであるとか、面倒なことはあった。
が、実際に町人、農民出身の嫁を貰う武士もあった。
士農工商の身分制度は、それほどガチガチのものではなく、婚姻という形ではいくらでも抜け道はあったのだ。
「しかし、そろそろ江戸に戻らんといかんか……」
「うちも、いっしょか?」
「まあ、それは当然であろうな」
「好きやで、究様」
キュッと抱きつく由良。
この時代の女は意外に性に奔放であり、外国人が驚いたというくらいなものだ。
とにかく、任務がある。
最強の忍者である由良は手にした。
今は鎖々木にぞっこんであり、どんなことでもやってのけるだろう。
その意味では順調とはいえた。
が、問題は天牙独尊が今どこにいるかだ。
これは、江戸に残ったお庭番集が情報収集をしているはずだった。
今はどうなっているのか?
その情報を確認すべく、江戸に一度戻って、報告すべきか――
日数は限られている。
無駄な日を過ごして―― いやこれは、由良を手なずけ、信用を得るための必要な日であったと、鎖々木は自己の中で合理化していた。
(江戸まで四日ほどで、残り日数は……)
江戸砲撃までの日数はもう一〇日程しか残っていなかった。
「鎖々木様、江戸より書状が」
武乱家に仕える物が、言った。
「なに、入れ」
「はッ」
今はとくに他人に見られてまずいということもない。
鎖々木は書状を渡される。
そして、それを読み進める。
「分かったのか! 天牙独尊の居所が!」
その書状は、天牙独尊の居所を示すものであった。
そして、それは尊皇攘夷派の反乱も知らせるものであった。
「鮒橋の宿で、尊皇攘夷派の反乱―― そこに天牙が……」
幕末最強の生物――
そしてペリーのカツラを奪った男は、尊皇攘夷派と合流、その反乱に加わっていたのだ。
本来は一匹狼の無双無頼の輩であるはずの男がだ――
「鮒橋か……」
「いくんか、鮒橋に?」
「ああ。いくか」
「いこう、行って、天牙ってアホウを叩きのめせばええんやろ?」
「ま、そういうことだ」
鎖々木究と、忍法全裸無双の最強女忍者・由良は鮒橋の宿に向かうのであった。
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