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7.危機
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「も、もうムリ・・・・・・」
も、燃え尽きたゼ。
何とか問題集を三冊解ききった。
「お疲れ様です」
彩香が冷たい麦茶を注いでくれた。
「さんきゅ」
麦茶を飲み干し、バックからスマホを出した。
「夕飯も食べていきますか?」
彩香が魅力的な提案をしてくれた。
「いいの?」
「頑張る人にはご褒美があるのです」
なんとまあ、優しいんでござんしょ! 彩香神様!
「精一杯頑張らせていただきます!」
夕飯が楽しみだぜ、ヒャッハー!
俺がうきうきしているとー
「戒場君、この紙って何なのですか?」
彩香が持っている紙は屋敷侵入のためのルートが記されたルーズリーフだった。
「あー、それは・・・・・・」
まさかそれは、忍び込むために用意した屋敷の中の図面ですとは言えない。どうしよ・・・・・・あっ!
いい言い訳を考えた。どうでもいいけどいい言い訳を考えたって言いにくいな。
「実は今、ラノベを書いているんだ。それで資料として用意したんだ」
「ふーん」
顔が怪しんでいる。俺は汗を拭こうとハンカチを取り出した。
すると彩香は顔をひきつらせ、
「そ、それって・・・・・・」
「ん?」
よく見るとブラジャーだった。
「あっ! こ、これはだな、ベッー」
「キャーッ!!」
彩香は立てかけてあった木刀で俺をめった打ちしてきた。
「こ、これには理由が・・・・・・ガクッ」
俺が目を覚ましたのは十分後だった。
「ごめんなさいです!」
すげー勢いで謝られた。
「元は私がベットに置き忘れたのがいけないんです。本当にごめんなさい」
こんなに謝られるとこっちが悪いことをされたように感じてしまう。
「別にいいよ、本当に悪いのは俺だから。慌ててポケットに入れなかったら良かったんだから」
いやはや本当に申し訳ない。俺はこの気持ちでいっぱいだ。
「ただいまー」
どうやらだれか帰ってきたようだ。
「えっ!? 何で帰ってきたのですか!?」
彩香が慌てている。どうやら俺がいるとマズいようだ。
「帰ったほうが良い?」
彩香にこそっとつぶやいた。
「あー、大丈、夫です、たぶん」
「たぶんかよ」
こんな時間まで男を家に置いていて良いと言う親はいないだろう。
「あら、誰か来てるの?」
終夜君ぴーんち! マズいぞこれは。
も、燃え尽きたゼ。
何とか問題集を三冊解ききった。
「お疲れ様です」
彩香が冷たい麦茶を注いでくれた。
「さんきゅ」
麦茶を飲み干し、バックからスマホを出した。
「夕飯も食べていきますか?」
彩香が魅力的な提案をしてくれた。
「いいの?」
「頑張る人にはご褒美があるのです」
なんとまあ、優しいんでござんしょ! 彩香神様!
「精一杯頑張らせていただきます!」
夕飯が楽しみだぜ、ヒャッハー!
俺がうきうきしているとー
「戒場君、この紙って何なのですか?」
彩香が持っている紙は屋敷侵入のためのルートが記されたルーズリーフだった。
「あー、それは・・・・・・」
まさかそれは、忍び込むために用意した屋敷の中の図面ですとは言えない。どうしよ・・・・・・あっ!
いい言い訳を考えた。どうでもいいけどいい言い訳を考えたって言いにくいな。
「実は今、ラノベを書いているんだ。それで資料として用意したんだ」
「ふーん」
顔が怪しんでいる。俺は汗を拭こうとハンカチを取り出した。
すると彩香は顔をひきつらせ、
「そ、それって・・・・・・」
「ん?」
よく見るとブラジャーだった。
「あっ! こ、これはだな、ベッー」
「キャーッ!!」
彩香は立てかけてあった木刀で俺をめった打ちしてきた。
「こ、これには理由が・・・・・・ガクッ」
俺が目を覚ましたのは十分後だった。
「ごめんなさいです!」
すげー勢いで謝られた。
「元は私がベットに置き忘れたのがいけないんです。本当にごめんなさい」
こんなに謝られるとこっちが悪いことをされたように感じてしまう。
「別にいいよ、本当に悪いのは俺だから。慌ててポケットに入れなかったら良かったんだから」
いやはや本当に申し訳ない。俺はこの気持ちでいっぱいだ。
「ただいまー」
どうやらだれか帰ってきたようだ。
「えっ!? 何で帰ってきたのですか!?」
彩香が慌てている。どうやら俺がいるとマズいようだ。
「帰ったほうが良い?」
彩香にこそっとつぶやいた。
「あー、大丈、夫です、たぶん」
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こんな時間まで男を家に置いていて良いと言う親はいないだろう。
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