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第1章
同類 01
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ジリリリリリリッ
目覚まし時計が鳴り響く。
「今…何時だ…?」
8時15分。普通ならここで慌てふためくのだろうが僕の心は実に落ち着いている。
顔を洗って、トースターにパンを放り込む。パンが焼けるまでの間に着替えを済ませ、トーストにピーナッツバターを塗りたくりほおばる。そして一言
「ごちそうさまでした。」
いただきますを言っていないことは放っておいて。
靴をはき、ドアを開く。そして誰もいない部屋に向かってまた一言
「いってきます。」
わずか3秒で校門に到着した。教室についてしばらくするとチャイムがなり先生が
「座れー」
と、眠そうな顔をして教室に入ってくる。そして日直の誰かさんが
「起立、気をつけ、礼」
はい。学校のはじまりはじまりっと。
こんな風にハンドガンの弾と同じくらいの速度で移動できても遅刻せずにいられるのと購買に一番乗りでたどりつけることくらいしか使い道がない。と思っていたんだ、ついこの間までは。
ある日家に着くと黒いスーツを着て、サングラスをしたスキンヘッドが3人。
「やばい…。」
思わず口に出してしまった。
逃げる間もなくスタンガンで気絶させられ、恐らく車に積まれた僕はそのままどこかへとキッドナップ。目がさめると嫌に広いコンクリート壁の部屋の中に僕を含め男が3人、女の子が2人の計5人がいた。
何が起こっているのか全く見当がつかない。
「おい!なんなんだってんだよ!」
スクールカースト最上位っぽい奴が叫ぶ。
「今はお答えできません。」
なんという威圧感。さすがはスキンヘッドにサングラス、スクールカースト最上位(っぽい奴)も黙り込む。周りの奴らとは一切面識がない、が女の子の1人は僕と同じあおば高校の制服を着ている。僕は2年だから1年の子かな?
「皆様、お互いの共通点にお気づきでしょうか?」
丁寧な口調が余計に威圧感を増幅させている。
「そんなことよりここはどこなんだよ!」
しつこいぞ、最上位くん。
「先ほどから申し上げております通り、今はお答えできません。」
「チッ…」
最上位くんにしつこいとは言ったもののたしかにここがどこなのかはここにいる全員が抱いている大きな疑問だろう。
「えー、折角あつまってもらったのでまずは、皆様の特技をお答えいただけますでしょうか?」
「俺か?俺の特技はサッカーだけど?」
「いえ、そのようなものではなく今まで誰にも教えてこなかったような"特別"な"技"をお聞きしたいのです。」
最上位くんは少し考えてから掌を上に向けて少し力を込めた。
ボッ
アルコールランプの火を大きくしたような炎が最上位くんの掌から現れる。
「やはり、我々の調査通りです。そして皆さんの反応から見ても同じように特技をお持ちだと思われます。さあ、お見せください。」
今度はセミロングの女の子が目をつむると、その子は液状になった。どこの高校か知らないけど制服が脱げてるから戻った時は裸ってことか…
「これでいいの?」
まるで水の中から話しかけられたような声だ。実に聞き取りづらい。
「素晴らしい。他の皆様もどうぞお見せください!」
初めてサングラスのスキンヘッドが嬉しそうな素振りを見せた。
「では、拙者が。」
あ、このサムライくん絶対刀関係の特技だろ。
ジャキッ
サムライくんのひじから下が幅の広い日本刀のように変化した。ちょっとかっこいいかも。
僕は適当にサングラスのスキンヘッドの背後に高速で周りこんで終わり。あとは同じあおば高校の女の子だけが僕らに特技を見せていない。
「さあ、貴女も早く。」
彼女はビクッと怯えながら
「あ、あの…」
と言った。一体どんな特技なのだろうか。
目覚まし時計が鳴り響く。
「今…何時だ…?」
8時15分。普通ならここで慌てふためくのだろうが僕の心は実に落ち着いている。
顔を洗って、トースターにパンを放り込む。パンが焼けるまでの間に着替えを済ませ、トーストにピーナッツバターを塗りたくりほおばる。そして一言
「ごちそうさまでした。」
いただきますを言っていないことは放っておいて。
靴をはき、ドアを開く。そして誰もいない部屋に向かってまた一言
「いってきます。」
わずか3秒で校門に到着した。教室についてしばらくするとチャイムがなり先生が
「座れー」
と、眠そうな顔をして教室に入ってくる。そして日直の誰かさんが
「起立、気をつけ、礼」
はい。学校のはじまりはじまりっと。
こんな風にハンドガンの弾と同じくらいの速度で移動できても遅刻せずにいられるのと購買に一番乗りでたどりつけることくらいしか使い道がない。と思っていたんだ、ついこの間までは。
ある日家に着くと黒いスーツを着て、サングラスをしたスキンヘッドが3人。
「やばい…。」
思わず口に出してしまった。
逃げる間もなくスタンガンで気絶させられ、恐らく車に積まれた僕はそのままどこかへとキッドナップ。目がさめると嫌に広いコンクリート壁の部屋の中に僕を含め男が3人、女の子が2人の計5人がいた。
何が起こっているのか全く見当がつかない。
「おい!なんなんだってんだよ!」
スクールカースト最上位っぽい奴が叫ぶ。
「今はお答えできません。」
なんという威圧感。さすがはスキンヘッドにサングラス、スクールカースト最上位(っぽい奴)も黙り込む。周りの奴らとは一切面識がない、が女の子の1人は僕と同じあおば高校の制服を着ている。僕は2年だから1年の子かな?
「皆様、お互いの共通点にお気づきでしょうか?」
丁寧な口調が余計に威圧感を増幅させている。
「そんなことよりここはどこなんだよ!」
しつこいぞ、最上位くん。
「先ほどから申し上げております通り、今はお答えできません。」
「チッ…」
最上位くんにしつこいとは言ったもののたしかにここがどこなのかはここにいる全員が抱いている大きな疑問だろう。
「えー、折角あつまってもらったのでまずは、皆様の特技をお答えいただけますでしょうか?」
「俺か?俺の特技はサッカーだけど?」
「いえ、そのようなものではなく今まで誰にも教えてこなかったような"特別"な"技"をお聞きしたいのです。」
最上位くんは少し考えてから掌を上に向けて少し力を込めた。
ボッ
アルコールランプの火を大きくしたような炎が最上位くんの掌から現れる。
「やはり、我々の調査通りです。そして皆さんの反応から見ても同じように特技をお持ちだと思われます。さあ、お見せください。」
今度はセミロングの女の子が目をつむると、その子は液状になった。どこの高校か知らないけど制服が脱げてるから戻った時は裸ってことか…
「これでいいの?」
まるで水の中から話しかけられたような声だ。実に聞き取りづらい。
「素晴らしい。他の皆様もどうぞお見せください!」
初めてサングラスのスキンヘッドが嬉しそうな素振りを見せた。
「では、拙者が。」
あ、このサムライくん絶対刀関係の特技だろ。
ジャキッ
サムライくんのひじから下が幅の広い日本刀のように変化した。ちょっとかっこいいかも。
僕は適当にサングラスのスキンヘッドの背後に高速で周りこんで終わり。あとは同じあおば高校の女の子だけが僕らに特技を見せていない。
「さあ、貴女も早く。」
彼女はビクッと怯えながら
「あ、あの…」
と言った。一体どんな特技なのだろうか。
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