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12.ヒミツのお茶会
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「――すまないね。わざわざ届けてもらって」
「いえ」
「どうしても今日中に確認したい項目があってね。さっ、どうぞ」
入った専務室。
そこで会った、(おそらく)専務だろう人に、応接セット、ソファに腰掛けるように促される。
(この人が五ケ谷不動産の専務?)
爽やかな笑顔でわたしを迎え入れてくれた人。
おそらく、三十代前半から半ばぐらいの年齢。
専務っていうから、もっといかついいかめしい男性、もしくは白髪交じりのおじいちゃん専務をイメージしてたけど。
実際は、とってもダンディ。デキる男感満載のイケメン紳士。知的でやり手な印象。
これで独身カノジョナシなら、世の女性たちはほっとかないだろうな~って感じ。いや。独身カノジョナシじゃなくても、ほっとかない。そんな気がする。もしかしたら、男性である針さんが秘書なのは、そういう煩わしい女子の熱視線を避けるためなのかもしれない。
向かいの一人掛けソファに腰掛けた専務。渡した資料を読む姿、どこかの俳優さんみたいに、カッコいい。紙をめくる長くスラッとした指、袖口からチラ見えする高級そうな腕時計も、すっごくサマになってる。
久我くんといい、高峰さんといい、この専務といい。
最近のわたし、やたらとカッコいい人に会う率高くない? ――久我くんは元から知ってた相手だけど。
「どうした?」
「あ、いえ。なんでもありません!」
ウッカリ見惚れてましたなんて、口が裂けても言えませんって。
「そ、それより、弊社の者がこちらに伺ってるはずですが……」
話題を変える。
今日は、久我くんと高峰さんがこっちに来てるはずなんだけど。
「ああ、あの二人か。あの二人なら、別室で担当者と協議を進めているはずだ」
協議を? 進めている?
なら、どうして、わたしはこっちに呼ばれたの?
渡した資料。
緊急で必要になってるから、わたしがパシリさせられたんだよね?
だったら、どうしてその協議場に持っていかなくて、こっちに持ってこさせられたの?
それも。
「どうぞ」
カチャリとわずかに音を立てて、目の前のテーブルに置かれたカップ。二つ。
一つはわたしの。もう一つは専務の。
針さんが笑顔を添えて出してくれたので、わたしも「ありがとうございます」で笑顔を返す。けど。
(わたし、どうしてここでお茶してるんだろう)
そっとカップを持ち、音を立てずに、マナーを意識しながら温かい紅茶を飲む。
馥郁とした香り高い紅茶。
ダージリンかアッサムかアールグレイかナンナノか。緑茶、ほうじ茶でないことだけは確か。もちろん、烏龍茶でもない。ティーバッグチョイチョイチョイでもないんだろうなあ、なお紅茶。
(普通、パシリって言ったら、「ごくろうさん」で終わりよね?)
いくら急ぎで読みたい資料だったとしても、パシリにお茶を出すなんて、おかしくない?
仮に。専務がとっても優しい、仏様のような慈悲の心をお持ちであっても、「ご苦労さま、助かったよ」で終わりじゃないの? わざわざ室内に招き寄せる、お茶を出す意味がわからない。
資料を読んで、わからないところ、疑問点を尋ねるなら、パシリじゃなくて、担当者である久我くんか高峰さんを呼び出すんじゃない?
意味のわからない、今の状況。
「――なるほど、な」
ある程度読み込んだんだろう。専務が、パサッと机の上に書類を置いた。
(け、結果はどうなんでしょう!?)
パシリが知ってどうなるってわけじゃないけど、その書類がお目に適ったのかどうかは、すっごく気になる。だって、その書類って、久我くんと高峰さんが、頑張って作成したものだよね? 内容はわかんないけど、二人が必死に作ったものなら、専務からはOK、悪くないよって答えをもらいたい。
「ああ、悪くないから。そんな気にしないで」
わたし、どんな顔してたんだろう。わたしの顔を見た専務が破顔した。
「よくできてる。問題ない」
「そ、そうですか」
それはよかったです。
夜、久我くんに教えてあげなきゃ。
「今回、こうしてお呼び立てしたのはね、キミに訊きたいことがあったからなんだ」
「訊きたいこと……ですか?」
わたし、ただの営業事務だから、契約のこととか、全く知りませんけど? 訊くなら、久我くんか高峰さんにしてください。
「ああ。あの久我将人について、ちょっとね」
「久我くんの?」
「彼の人となりを教えてほしいんだ」
なぜ?
疑問に思うわたしの前、メッチャ優雅に、ティーカップを持ち上げた専務。
「この契約は、我が社にとっても重要なものだからね。キミの知ってる限りでいいから、教えてくれないか」
なるほど。
五ケ谷不動産と、わが大鳥家具の契約。
我が社にとって大口の契約なのはもちろんだけど、こちら五ケ谷不動産にとっても、大切な契約。
その窓口になってる久我くんのことを知りたい。だから、彼のことを知ってるかもしれない、わたしをこうして呼び出した。
それでなくても、久我くんはまだ二十五歳。契約相手としては、ちょっと不安を感じる年齢。この専務さんが、彼のことを気になる、知りたいって思っても不思議じゃない。
なるほど。なるほど。
ウンウンと、心のなかで納得して頷く。
それならば。
「彼、久我将人は、仕事ぶりもそうですが、その性格もとても素晴らしい人物だと思います」
「ほう」
「明るく朗らかで、弱い者を捨てて置けない、情に厚い性格です」
セックスの相性が最高だったからって、ただの同期だったわたしをマンションに置いてくれるんだもん。優しいと思うのよ。
「仕事でも非常に熱心で。責任感も強く、何ごとにも真摯に取り組む、向上心に溢れた人です」
セフレとしてわたしを部屋に置いたのに、セックスなんてそっちのけで、ずっと夜遅くまで仕事に取り組んでるし。
料理だって、一生懸命覚えようとしてたし。
「そういう人だから、我が社の者たちも彼を信頼して、御社との契約を任せたのだと思います」
「なるほど」
空になったティーカップを、机に戻した専務。
「なら、このまま彼と仕事を続けても問題ない、か」
「はい!」
久我くんは、まだ二十五と若いけど、問題なんて全くありません!
「――向井さんは、彼を好きなのかな?」
――――は?
「なななっ、なにをっ!」
ブワッと一気に汗が吹き出る。
さっき飲んだ紅茶も汗になって吹き出してる感じ。
「いや、あまりに元気よく即答してくれたからね。彼を気に入ってるのかなって」
口元を隠しながら、クスクス笑う専務。
脇に立ってた針さんが、「ン゛ン゛っ」と咳払いするけど、専務の笑いは止まらない。
「若いっていいねえ」
うう。恥ずかしすぎる。
即答した自分を殴ってやりたい。そして、マントル直行便の穴をここに掘りたい。潜りたい。
「とりあえず。彼がそういう人物なら、契約はこのまま続行させてもらうよ。今のところ、なにか非があるわけでもないしね」
だから、安心して。
専務が、目尻に浮かんだ涙を拭って、笑いを納める。
「ただ、一つだけ。今日、私が彼のことについてキミに質問したこと。これは、内緒にしておいてくれないか?」
どうして?
そりゃあ、こんな風に笑われたことを、話すつもりはなかったけど。
「自分の知らないところで、自分の人となりを訊かれた――なんて知ったら、彼だっていい気分にはなれないだろう?」
なるほど。
そういう聞き合わせは、本人の知らないままのがいいかもしれない。
「承知いたしました」
このことは、(彼のためにも)秘密にいたします。
「いえ」
「どうしても今日中に確認したい項目があってね。さっ、どうぞ」
入った専務室。
そこで会った、(おそらく)専務だろう人に、応接セット、ソファに腰掛けるように促される。
(この人が五ケ谷不動産の専務?)
爽やかな笑顔でわたしを迎え入れてくれた人。
おそらく、三十代前半から半ばぐらいの年齢。
専務っていうから、もっといかついいかめしい男性、もしくは白髪交じりのおじいちゃん専務をイメージしてたけど。
実際は、とってもダンディ。デキる男感満載のイケメン紳士。知的でやり手な印象。
これで独身カノジョナシなら、世の女性たちはほっとかないだろうな~って感じ。いや。独身カノジョナシじゃなくても、ほっとかない。そんな気がする。もしかしたら、男性である針さんが秘書なのは、そういう煩わしい女子の熱視線を避けるためなのかもしれない。
向かいの一人掛けソファに腰掛けた専務。渡した資料を読む姿、どこかの俳優さんみたいに、カッコいい。紙をめくる長くスラッとした指、袖口からチラ見えする高級そうな腕時計も、すっごくサマになってる。
久我くんといい、高峰さんといい、この専務といい。
最近のわたし、やたらとカッコいい人に会う率高くない? ――久我くんは元から知ってた相手だけど。
「どうした?」
「あ、いえ。なんでもありません!」
ウッカリ見惚れてましたなんて、口が裂けても言えませんって。
「そ、それより、弊社の者がこちらに伺ってるはずですが……」
話題を変える。
今日は、久我くんと高峰さんがこっちに来てるはずなんだけど。
「ああ、あの二人か。あの二人なら、別室で担当者と協議を進めているはずだ」
協議を? 進めている?
なら、どうして、わたしはこっちに呼ばれたの?
渡した資料。
緊急で必要になってるから、わたしがパシリさせられたんだよね?
だったら、どうしてその協議場に持っていかなくて、こっちに持ってこさせられたの?
それも。
「どうぞ」
カチャリとわずかに音を立てて、目の前のテーブルに置かれたカップ。二つ。
一つはわたしの。もう一つは専務の。
針さんが笑顔を添えて出してくれたので、わたしも「ありがとうございます」で笑顔を返す。けど。
(わたし、どうしてここでお茶してるんだろう)
そっとカップを持ち、音を立てずに、マナーを意識しながら温かい紅茶を飲む。
馥郁とした香り高い紅茶。
ダージリンかアッサムかアールグレイかナンナノか。緑茶、ほうじ茶でないことだけは確か。もちろん、烏龍茶でもない。ティーバッグチョイチョイチョイでもないんだろうなあ、なお紅茶。
(普通、パシリって言ったら、「ごくろうさん」で終わりよね?)
いくら急ぎで読みたい資料だったとしても、パシリにお茶を出すなんて、おかしくない?
仮に。専務がとっても優しい、仏様のような慈悲の心をお持ちであっても、「ご苦労さま、助かったよ」で終わりじゃないの? わざわざ室内に招き寄せる、お茶を出す意味がわからない。
資料を読んで、わからないところ、疑問点を尋ねるなら、パシリじゃなくて、担当者である久我くんか高峰さんを呼び出すんじゃない?
意味のわからない、今の状況。
「――なるほど、な」
ある程度読み込んだんだろう。専務が、パサッと机の上に書類を置いた。
(け、結果はどうなんでしょう!?)
パシリが知ってどうなるってわけじゃないけど、その書類がお目に適ったのかどうかは、すっごく気になる。だって、その書類って、久我くんと高峰さんが、頑張って作成したものだよね? 内容はわかんないけど、二人が必死に作ったものなら、専務からはOK、悪くないよって答えをもらいたい。
「ああ、悪くないから。そんな気にしないで」
わたし、どんな顔してたんだろう。わたしの顔を見た専務が破顔した。
「よくできてる。問題ない」
「そ、そうですか」
それはよかったです。
夜、久我くんに教えてあげなきゃ。
「今回、こうしてお呼び立てしたのはね、キミに訊きたいことがあったからなんだ」
「訊きたいこと……ですか?」
わたし、ただの営業事務だから、契約のこととか、全く知りませんけど? 訊くなら、久我くんか高峰さんにしてください。
「ああ。あの久我将人について、ちょっとね」
「久我くんの?」
「彼の人となりを教えてほしいんだ」
なぜ?
疑問に思うわたしの前、メッチャ優雅に、ティーカップを持ち上げた専務。
「この契約は、我が社にとっても重要なものだからね。キミの知ってる限りでいいから、教えてくれないか」
なるほど。
五ケ谷不動産と、わが大鳥家具の契約。
我が社にとって大口の契約なのはもちろんだけど、こちら五ケ谷不動産にとっても、大切な契約。
その窓口になってる久我くんのことを知りたい。だから、彼のことを知ってるかもしれない、わたしをこうして呼び出した。
それでなくても、久我くんはまだ二十五歳。契約相手としては、ちょっと不安を感じる年齢。この専務さんが、彼のことを気になる、知りたいって思っても不思議じゃない。
なるほど。なるほど。
ウンウンと、心のなかで納得して頷く。
それならば。
「彼、久我将人は、仕事ぶりもそうですが、その性格もとても素晴らしい人物だと思います」
「ほう」
「明るく朗らかで、弱い者を捨てて置けない、情に厚い性格です」
セックスの相性が最高だったからって、ただの同期だったわたしをマンションに置いてくれるんだもん。優しいと思うのよ。
「仕事でも非常に熱心で。責任感も強く、何ごとにも真摯に取り組む、向上心に溢れた人です」
セフレとしてわたしを部屋に置いたのに、セックスなんてそっちのけで、ずっと夜遅くまで仕事に取り組んでるし。
料理だって、一生懸命覚えようとしてたし。
「そういう人だから、我が社の者たちも彼を信頼して、御社との契約を任せたのだと思います」
「なるほど」
空になったティーカップを、机に戻した専務。
「なら、このまま彼と仕事を続けても問題ない、か」
「はい!」
久我くんは、まだ二十五と若いけど、問題なんて全くありません!
「――向井さんは、彼を好きなのかな?」
――――は?
「なななっ、なにをっ!」
ブワッと一気に汗が吹き出る。
さっき飲んだ紅茶も汗になって吹き出してる感じ。
「いや、あまりに元気よく即答してくれたからね。彼を気に入ってるのかなって」
口元を隠しながら、クスクス笑う専務。
脇に立ってた針さんが、「ン゛ン゛っ」と咳払いするけど、専務の笑いは止まらない。
「若いっていいねえ」
うう。恥ずかしすぎる。
即答した自分を殴ってやりたい。そして、マントル直行便の穴をここに掘りたい。潜りたい。
「とりあえず。彼がそういう人物なら、契約はこのまま続行させてもらうよ。今のところ、なにか非があるわけでもないしね」
だから、安心して。
専務が、目尻に浮かんだ涙を拭って、笑いを納める。
「ただ、一つだけ。今日、私が彼のことについてキミに質問したこと。これは、内緒にしておいてくれないか?」
どうして?
そりゃあ、こんな風に笑われたことを、話すつもりはなかったけど。
「自分の知らないところで、自分の人となりを訊かれた――なんて知ったら、彼だっていい気分にはなれないだろう?」
なるほど。
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