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第14話 いざいざ参るよ、舞踏会。
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「どう、ティーナさん。楽しんでいらっしゃるかしら」
「ええ、とても。お気遣いありがとうございます、夫人」
ちょうど近くに給仕がいたので、シャンパンをもらって、軽くグラスを掲げてみせる。
「そう? それならよろしいけど」
舞踏会を催してくださった伯爵夫人。
会が始まってから、アタシが一度も踊ってないこと、ずっと壁に寄り添って立ち続けてることを気にして、お声をかけてくださったんだろうけど。
「今日はティーナさんのためにたくさんお招きしていますから。ゆっくり楽しんでいってくださいね」
「ありがとう……ございます」
たくさんお招き……ねえ。
音楽に合わせて踊る紳士淑女。どっちかというと若い、どっちかというと男性が多いような気はしてたけど。
(アタシの夫候補として取り揃えられてたのね)
伯爵夫人のお目に適った男性たち。
身分、年齢、容姿、性格。
どれも、メイフォード子爵家の唯一の相続人となった令嬢にふさわしい相手なんだろうけど。
「ああ、でも安易にお誘いをお受けしてはいけませんわよ」
「そうですわ。よぉく観察なさって、それからお決めになられればよろしいのよ」
「ティーナさんのお眼に適う素敵な殿方を、ね」
笑いさざめきながら近づいてきたのは、結婚仲介人……もとい、以前のお茶会でご一緒した御婦人たち。軽くドレスのスカートをつまんでお辞儀をする。
「ここに集まってるのは伯爵夫人のお眼に適っただけで、ティーナさんがお気に召すかどうかは別問題ですもの」
「でも、アタクシ、ダンスがあまり得意じゃなくって……」
「そういう場合はお話ししながら相手を見定めればよろしいの。なにがなんでも踊って決めろとは申しませんわ」
「それか、苦手なティーナさんを優しく導いてくださる殿方がよろしいわね」
なるほど。
苦手ならお喋りで。それか優しくアタシの不得手な部分をフォローしてくれる殿方を。
ということは、キースなんかは選考基準大ハズレってことね。あのグルングルンダンスは「導いてる」とは程遠かった。
「大丈夫よ。ここで見つからなければ次で探せばいいの。焦って捕まえる必要はないわ」
「そうね、焦っていいことはなにもないわ」
「いい? ティーナさん。まずはお相手の容姿をしっかり観察するの。次に仕草ね。それと機知に富んだ会話。粗野な動き、お喋りの下手な相手では楽しくないですもの」
「そ、ソウデスネ」
適当に相槌を打っておく。
(人生の伴侶……ねえ)
選べと言われてるんだから選ばなきゃいけないんだろうけど。
(選べるのかなあ)
というより、どっちかというと「選ばれるのかなあ」。
伯爵夫人に誘われたからやってきたけど、「コイツ、確か庶子だったよなあ。子爵だった兄が死んだことで相続人になったにわか令嬢じゃん」とか思われてたりとか。
それか「子爵家がもれなく付いてくるって言われてもあのチンクシャじゃなあ」って思われてたりして。
ガーン。
自分で考えて勝手に落ち込む。
三年前、兄さまに迎え入れられたことで令嬢と認められたアタシ。それまでは母さんと、母さんが亡くなってからは、十四になるまで一人で街で暮らしてた。ジュディスと同じ花売りもしてたこともあるし、兄さまに引き取られた時はパブの給仕だった。学校なんて行ったことないから、突然「キミはボクの妹、子爵令嬢だよ」って言われて寄宿学校に入れられても戸惑うことばかりだった。もちろん、そのことでイジメられたし。――やり返したけど。
そんなアタシも、再来月には十八歳。結婚できる大人と認められる。
大人と認められ、かつ伴侶となる相手がいれば結婚して、夫婦で子爵家を受け継ぐことになる。兄さまの喪中だから結婚はっていうのなら、それが開けるまで婚約状態にしておけばいい。そうなれば、ボードウィン卿の庇護は必要なくなり、子爵家相続で異議を申し立てることは難しくなる。結婚相手にそれなりの身分があればなおさら。
だから。だからこそ敵は焦ってアタシをどうにかしようと躍起になってるんだろうし。
でも。
(結婚……ねえ)
子爵令嬢って認められた時と同じで、あんまり実感がない。結婚すれば、「メイフォード子爵令嬢」から「メイフォード子爵夫人」に呼び方がわかる。それか「夫の身分夫人」。でも、アタシはアタシで。ただの花売りティーナで。
伯爵夫人たちみたいに、こんな夜会を開くなんてできないし、機知に富んだ会話も、ウットリするようなダンスも披露できない。
ハッキリ言って、「貴婦人として、なんの品位も面白みもない女」。
子爵家っていう余録がついても、相手にしてくれるような奇特な人っているのかな。
「――こんばんは、伯爵夫人」
「あら」
思案するアタシのそば、近づいてきた一人の紳士。――って、あれ? この声、聞いたこと、あるような?
「本日はお招きいただき、光栄に存じます」
その紳士に、ご夫人方が道を開ける。
夜会の場にふさわしい燕尾服。ジャケットの色は夜の光に映えるようミッドナイトブルー。襟、ピークドラペルは艶やかなサテン地。ウェストコートはもちろん白。白無地イカ胸シャツの襟元にはウェストコートと同じ生地の蝶ネクタイ。いつものようにジャケットの前にブラス・ボタンはついてない。完璧なまでに仕上がってる紳士の装い。――だけど。
(キース、アンタ、何やってんのよぉぉっ!!)
扇子で隠しそびれた口あんぐり。
髪も丁寧になでつけた紳士。磨き上げられチリ一つない黒靴の紳士。
優雅な物腰でご婦人方に挨拶をする紳士。
(キースのそっくりさん?)
一瞬だけそう思ったけど。んなわけない。だって。
「今日は是非ご紹介したい方がいらっしゃるの。メイフォード子爵家の、ティーナ・ブランドン嬢よ」
「ほう。ではメイフォード卿の?」
「ええ、妹君よ」
……それよ、それ。「ほう」のところで一瞬だけ見せた、ニヤッて感じの笑い。伯爵夫人は気づかなかったみたいだけど、その「ニヤッ」がまんまキースなのよ!! どこからどう見てもウチのクソ執事。
「お初お目にかかります。レディ」
軽く胸に手を当てお辞儀するキース。
「よろしければ、一曲いかがですか?」
アンタ、この状況、楽しんでない?
「ええ、とても。お気遣いありがとうございます、夫人」
ちょうど近くに給仕がいたので、シャンパンをもらって、軽くグラスを掲げてみせる。
「そう? それならよろしいけど」
舞踏会を催してくださった伯爵夫人。
会が始まってから、アタシが一度も踊ってないこと、ずっと壁に寄り添って立ち続けてることを気にして、お声をかけてくださったんだろうけど。
「今日はティーナさんのためにたくさんお招きしていますから。ゆっくり楽しんでいってくださいね」
「ありがとう……ございます」
たくさんお招き……ねえ。
音楽に合わせて踊る紳士淑女。どっちかというと若い、どっちかというと男性が多いような気はしてたけど。
(アタシの夫候補として取り揃えられてたのね)
伯爵夫人のお目に適った男性たち。
身分、年齢、容姿、性格。
どれも、メイフォード子爵家の唯一の相続人となった令嬢にふさわしい相手なんだろうけど。
「ああ、でも安易にお誘いをお受けしてはいけませんわよ」
「そうですわ。よぉく観察なさって、それからお決めになられればよろしいのよ」
「ティーナさんのお眼に適う素敵な殿方を、ね」
笑いさざめきながら近づいてきたのは、結婚仲介人……もとい、以前のお茶会でご一緒した御婦人たち。軽くドレスのスカートをつまんでお辞儀をする。
「ここに集まってるのは伯爵夫人のお眼に適っただけで、ティーナさんがお気に召すかどうかは別問題ですもの」
「でも、アタクシ、ダンスがあまり得意じゃなくって……」
「そういう場合はお話ししながら相手を見定めればよろしいの。なにがなんでも踊って決めろとは申しませんわ」
「それか、苦手なティーナさんを優しく導いてくださる殿方がよろしいわね」
なるほど。
苦手ならお喋りで。それか優しくアタシの不得手な部分をフォローしてくれる殿方を。
ということは、キースなんかは選考基準大ハズレってことね。あのグルングルンダンスは「導いてる」とは程遠かった。
「大丈夫よ。ここで見つからなければ次で探せばいいの。焦って捕まえる必要はないわ」
「そうね、焦っていいことはなにもないわ」
「いい? ティーナさん。まずはお相手の容姿をしっかり観察するの。次に仕草ね。それと機知に富んだ会話。粗野な動き、お喋りの下手な相手では楽しくないですもの」
「そ、ソウデスネ」
適当に相槌を打っておく。
(人生の伴侶……ねえ)
選べと言われてるんだから選ばなきゃいけないんだろうけど。
(選べるのかなあ)
というより、どっちかというと「選ばれるのかなあ」。
伯爵夫人に誘われたからやってきたけど、「コイツ、確か庶子だったよなあ。子爵だった兄が死んだことで相続人になったにわか令嬢じゃん」とか思われてたりとか。
それか「子爵家がもれなく付いてくるって言われてもあのチンクシャじゃなあ」って思われてたりして。
ガーン。
自分で考えて勝手に落ち込む。
三年前、兄さまに迎え入れられたことで令嬢と認められたアタシ。それまでは母さんと、母さんが亡くなってからは、十四になるまで一人で街で暮らしてた。ジュディスと同じ花売りもしてたこともあるし、兄さまに引き取られた時はパブの給仕だった。学校なんて行ったことないから、突然「キミはボクの妹、子爵令嬢だよ」って言われて寄宿学校に入れられても戸惑うことばかりだった。もちろん、そのことでイジメられたし。――やり返したけど。
そんなアタシも、再来月には十八歳。結婚できる大人と認められる。
大人と認められ、かつ伴侶となる相手がいれば結婚して、夫婦で子爵家を受け継ぐことになる。兄さまの喪中だから結婚はっていうのなら、それが開けるまで婚約状態にしておけばいい。そうなれば、ボードウィン卿の庇護は必要なくなり、子爵家相続で異議を申し立てることは難しくなる。結婚相手にそれなりの身分があればなおさら。
だから。だからこそ敵は焦ってアタシをどうにかしようと躍起になってるんだろうし。
でも。
(結婚……ねえ)
子爵令嬢って認められた時と同じで、あんまり実感がない。結婚すれば、「メイフォード子爵令嬢」から「メイフォード子爵夫人」に呼び方がわかる。それか「夫の身分夫人」。でも、アタシはアタシで。ただの花売りティーナで。
伯爵夫人たちみたいに、こんな夜会を開くなんてできないし、機知に富んだ会話も、ウットリするようなダンスも披露できない。
ハッキリ言って、「貴婦人として、なんの品位も面白みもない女」。
子爵家っていう余録がついても、相手にしてくれるような奇特な人っているのかな。
「――こんばんは、伯爵夫人」
「あら」
思案するアタシのそば、近づいてきた一人の紳士。――って、あれ? この声、聞いたこと、あるような?
「本日はお招きいただき、光栄に存じます」
その紳士に、ご夫人方が道を開ける。
夜会の場にふさわしい燕尾服。ジャケットの色は夜の光に映えるようミッドナイトブルー。襟、ピークドラペルは艶やかなサテン地。ウェストコートはもちろん白。白無地イカ胸シャツの襟元にはウェストコートと同じ生地の蝶ネクタイ。いつものようにジャケットの前にブラス・ボタンはついてない。完璧なまでに仕上がってる紳士の装い。――だけど。
(キース、アンタ、何やってんのよぉぉっ!!)
扇子で隠しそびれた口あんぐり。
髪も丁寧になでつけた紳士。磨き上げられチリ一つない黒靴の紳士。
優雅な物腰でご婦人方に挨拶をする紳士。
(キースのそっくりさん?)
一瞬だけそう思ったけど。んなわけない。だって。
「今日は是非ご紹介したい方がいらっしゃるの。メイフォード子爵家の、ティーナ・ブランドン嬢よ」
「ほう。ではメイフォード卿の?」
「ええ、妹君よ」
……それよ、それ。「ほう」のところで一瞬だけ見せた、ニヤッて感じの笑い。伯爵夫人は気づかなかったみたいだけど、その「ニヤッ」がまんまキースなのよ!! どこからどう見てもウチのクソ執事。
「お初お目にかかります。レディ」
軽く胸に手を当てお辞儀するキース。
「よろしければ、一曲いかがですか?」
アンタ、この状況、楽しんでない?
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