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第21話 驚きと真実と呆気のごった煮。
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「ボードウィン卿……」
信じられなかった。
今だって信じきれてない。
だって彼は兄さまの叔父なのよ? 兄さまの死を悼んでくれてた人なのよ? 子爵家の相続人として不慣れなアタシを支えてくれるっておっしゃってくださった方なのよ?
それが、それが……。
「どうして……」
声がかすれた。
そして、頭のどこかで「そんな手合いの小説もいっぱいあっただろうが、バーカ」と誰かが嘲笑う。うるさい。
キースの持ってきた本にもそういうのあったけど、彼はノーマークだったのよ。警戒してなかったのよ。だって、彼、ボードウィン卿は兄さまの叔父だから。領地にいる遠すぎる血縁の親族と違って、兄と懇意にしていたであろう相手だったから。
だから。
信じられなかった。
信じたくなかった。
だって、そんな、いくらなんでも……。
「ウソ……でしょ」
目の前に広がる光景。
ランプも灯さない薄暗い室内。部屋を荒らす泥棒か何かのように、必死に探していた卿の姿。血走った目。そして、ジュディス……じゃなかった、ジュードとの会話。
兄さまが遭った馬車の事故。あれは不幸の雪だるまじゃなくって、故意に仕組まれた事故だった。
それが、ジュードに依頼された「前の仕事」。
そして、「今の仕事」。
それって、それって……。
(アタシを殺す――こと?)
終わったら倍の報酬を払ってもいいからとまで言わせた、殺しの依頼。
アタシを殺して、卿は――ううん、コイツは子爵家の資産を手に入れるつもりだったの?
ここに来る途中、馬車の中で知らされた真実。
アタシの命を狙ってるのは、兄さまの叔父であるグレッグ・ボードウィン卿。
船の上でアタシを突き落とそうとしたり、ホテルで階段から突き落とそうとしたり、伯爵夫人の舞踏会でアタシを狙ったのも全部このボードウィンのしわざ。もう「卿」なんてつけたくない。クソ野郎。
――僕はね、ローランドの古い友人なんですよ。
聞けば、キースは兄が懇意にしていた相手で。
――自分が誰かに狙われている。“誰か”の見当はおおよそついているが、自分を始末したら、次に狙うは妹だろう。そう、ローランドは申しておりました。
キースのもとに、兄さまから助けを求める手紙と、兄さまの毛髪の一部が届けられたのだという。
髪を調べてくれ。
それが考え過ぎではない、確かな証拠だ。
髪には――微量のヒ素が含まれていた。
――僕は、彼の願い通り、妹であるキミを守るため執事のフリをして、キミに近づき、敵にも近づいた。
馬車のなかで、隠していたことに頭を下げたキース。執事でなくなった彼は自分のことを「私、わたくし」ではなく「僕」と言う。
いやもうなんていうのか。ジュディスがじつは男の子でしたー!! なんてのが霞むほどぶっ飛んだ情報だったわよ。
――ちょうど今、屋敷にその“誰か”がおりますから、見に行きましょう。少しエサを巻いておきましたからね、多分、今頃必死になって食いついてますよ。
一部焼け焦げた屋敷の一角、書斎にいたのが、兄の叔父、グレッグ・ボードウイン卿だったなんて。キースが仕掛けたという“エサ”に釣られたのが、コイツだったなんて。
「ウソ……よね」
声が震えた。
「やあ、ティーナ。どうしたんだい? そんな青い顔をして」
驚くアタシの前で、“グレッグ・ボードウイン卿”が笑顔を見せた。
「ああ、そんな悪い奴らに脅されてるのかい? かわいそうに。さあ、こちらへおいで」
にこやかに近づいてくる。まるで、さっきジュードと交わした会話などなかったかのように。囚われの姫君を助ける騎士のように、こちらに手を差し出してくる。
「……失礼」
パシッと小気味いい音を立てて、キースがその手を払い除ける。
「申し訳ありませんが、その小汚い手で彼女に触れないでもらえますか」
「――キース、お前」
「ムダですよ。彼女は、ティーナ嬢はすべてご存知です。アナタが子爵家の財産を狙って、ブランドン家の兄妹を狙っていたこと、そのすべてを、ね」
その言葉に、笑顔を消しチッと舌打ちする。甥を亡くして悲しむ、面倒見のいいアタシの後見人、“グレッグ・ボードウイン”の仮面が外れた。
(うっわ、悪党面……)
その本性に気づけなかった自分を悔いる。
「なら話が早い。おい――」
顎でしゃくって、ジュードに命令を下しかける――が。
「残念ですが、彼も私も動きませんよ」
キースが笑った。
「僕たちは、彼女の忠実な下僕、彼女の騎士ですから」
いや、アンタは執事だったでしょうが。ジュードは小間使いだったし。過去形だけど。
「彼女を殺す。その命令を聞き、懐に入り込むことで、様々な情報を得ることが出来ましたよ。アナタの事業がうまくいってないこと。ギャンブルなどでこしらえた莫大な借金があること。それらを取り戻すために、子爵家の資産が必要だったこと。そのために、彼女の兄、ローランドと彼女自身を狙ったこと。すべて知ることが出来ました」
ボードウィンがギリッと奥歯を噛みしめた。下から睨みつけるようなギラギラした視線。
「アナタがローランドにヒ素を盛り出したことを知って、こちらから仕掛けたんですよ。『もっと手っ取り早く甥を殺してやろう』ってね」
毒殺より事故死のほうが早く済む。疑われる確率も減る。
キースは、ボードウィンの仲間になるフリをして、ヤツに近づいた。そして、次に狙うだろう、アタシにも近づいた。
ボードウィンには「執事として近づいて妹も殺す」って言ったのかもしれない。世間知らずのお嬢さんだから、容易くヤれる――みたいな。
けど、実際は違った。
キースは執事に身をやつして現れたけど、彼がやったのは、アタシを守ること。
ボードウィンが放ったザコ(ってキースが表現してた)を倒し、アタシを守ってくれていた。
街で女の子のフリしてお花を売ってたジュードまでいつの間にか味方につけ、アタシを守ってくれていた。
それだけじゃない。
「それよりも、そちらもそろそろ苦しいんじゃないですか? 借金返済の催促とか、財産の差し押さえとか――ね」
「お前、ま、まさか……」
「手を回したのは僕ですよ。ホテルも何もかも買わさせていただきました。焦ったアナタがここへ来ることを見越してね」
「なるほど。最初っからそういうつもりで、こちらに近づいてきた。そういうことか」
「ええ」
ニッコリ言い放つキース。
どうやらあのホテルは、もともとボードウィンのものだったけど、キースが買収したらしい。……あんな高級そうなホテルを「買っちゃった☆」みたいな、煙草かなんかを買うような軽い感じで言われても。
コイツ、何者なの?
執事でないことはわかったけど。
「そういうことですから、ここは素直に観念してお縄についてください」
キースのことだ。アタシが知らないだけで、もう警察は手配してあるのかもしれない。もしかしたら階下に、「御用だ!! 神妙に、大人しくしろぃ!!」って、乗り込み予定の刑事たちが控えているのかもしれない。
「――なるほど、な」
観念したように、ズボンの両ポケットに手をつっこみ、うつむいたボードウィンが息を吐き出した。
お金はない。作戦も失敗した。
「だが――」
顔を上げたボードウィン。懐に手を入れると鈍色の塊を素早く取り出し、こちらに向けた。
「これは、どうかな?」
ヤツの持つもの――ピストル――の銃口がこちらに向けられる。ニヤリと笑ったボードウィン。
「こうなったら、お前ら全員に死んでもらおう。なに、心配することはない。『屋敷で再び起きた火事』として処理してやろう。ああ、それとも『にわか令嬢と執事の痴情のもつれ』もいいかな?」
「なっ!!」
「おっと、動くなよ」
チャキッと銃口がアタシに狙いをつける。
って、どうしてこういうことになるのよ!!
「……フウ」
キースが肩の力を抜くように息を吐き出す。
キース、ちょっとアンタ、階下に刑事さんとか名探偵なんかを待機させてるんじゃないの? 「それまでだ!!」とか言って、颯爽と刑事さん登場の場面じゃないの、ねえ!! ため息ついてる場合じゃないのよ!?
「仕方ありませんね」
いや、「仕方ありませんね」じゃないわよ。どうなるのよ!!
「――やれ」
短い命令。
動いたのは――風?
違う。
風のように早く動いたテオ。アタシとキース、それにジュードの間を素早く通り過ぎると、次の瞬間にはボードウィンの喉元に短剣を突きつけてた。もちろん、もう片方の手で、銃口を押さえつけ、こちらが狙われないようにしている。
「グッ……」
喉を唸らせたボードウィン。下から襲いかかった刃に身動きが取れなくなっていた。
「レディ、マイ・ロード、お怪我はございませんか?」
「大丈夫だよ、お前のおかげでね」
ジュードが「おっかねぇ」と声を上げた。
普通の従僕ってあんな動き出来ないよね?
というか、“マイ・ロード”? キースが?
「ロード・ヴィッセルハルト。ヴィッセルハルト侯爵だよ、ティーナ」
「おおお、おにぃっ、お兄さまぁぁっ!?」
声が詰まって、ひっくり返った。
テオから少し遅れて現れた、懐かしい人の顔。どこからどう見ても、アタシの兄、ローランド・ブランドン。お化けでも幽霊でもなく、正真正銘ローランド兄さま。何年も会ってなかったけど、見間違えるはずがない。
「勝手にバラさないでくれ、ローランド」
「ごめんね」
楽しみを取られて悔しそうなキース。申し訳ないと笑う兄さま。あっけにとられるジュード。どうでもよくなってしまったボードウィン。
ってか。
誰かこの状況を説明しなさいよ!!
信じられなかった。
今だって信じきれてない。
だって彼は兄さまの叔父なのよ? 兄さまの死を悼んでくれてた人なのよ? 子爵家の相続人として不慣れなアタシを支えてくれるっておっしゃってくださった方なのよ?
それが、それが……。
「どうして……」
声がかすれた。
そして、頭のどこかで「そんな手合いの小説もいっぱいあっただろうが、バーカ」と誰かが嘲笑う。うるさい。
キースの持ってきた本にもそういうのあったけど、彼はノーマークだったのよ。警戒してなかったのよ。だって、彼、ボードウィン卿は兄さまの叔父だから。領地にいる遠すぎる血縁の親族と違って、兄と懇意にしていたであろう相手だったから。
だから。
信じられなかった。
信じたくなかった。
だって、そんな、いくらなんでも……。
「ウソ……でしょ」
目の前に広がる光景。
ランプも灯さない薄暗い室内。部屋を荒らす泥棒か何かのように、必死に探していた卿の姿。血走った目。そして、ジュディス……じゃなかった、ジュードとの会話。
兄さまが遭った馬車の事故。あれは不幸の雪だるまじゃなくって、故意に仕組まれた事故だった。
それが、ジュードに依頼された「前の仕事」。
そして、「今の仕事」。
それって、それって……。
(アタシを殺す――こと?)
終わったら倍の報酬を払ってもいいからとまで言わせた、殺しの依頼。
アタシを殺して、卿は――ううん、コイツは子爵家の資産を手に入れるつもりだったの?
ここに来る途中、馬車の中で知らされた真実。
アタシの命を狙ってるのは、兄さまの叔父であるグレッグ・ボードウィン卿。
船の上でアタシを突き落とそうとしたり、ホテルで階段から突き落とそうとしたり、伯爵夫人の舞踏会でアタシを狙ったのも全部このボードウィンのしわざ。もう「卿」なんてつけたくない。クソ野郎。
――僕はね、ローランドの古い友人なんですよ。
聞けば、キースは兄が懇意にしていた相手で。
――自分が誰かに狙われている。“誰か”の見当はおおよそついているが、自分を始末したら、次に狙うは妹だろう。そう、ローランドは申しておりました。
キースのもとに、兄さまから助けを求める手紙と、兄さまの毛髪の一部が届けられたのだという。
髪を調べてくれ。
それが考え過ぎではない、確かな証拠だ。
髪には――微量のヒ素が含まれていた。
――僕は、彼の願い通り、妹であるキミを守るため執事のフリをして、キミに近づき、敵にも近づいた。
馬車のなかで、隠していたことに頭を下げたキース。執事でなくなった彼は自分のことを「私、わたくし」ではなく「僕」と言う。
いやもうなんていうのか。ジュディスがじつは男の子でしたー!! なんてのが霞むほどぶっ飛んだ情報だったわよ。
――ちょうど今、屋敷にその“誰か”がおりますから、見に行きましょう。少しエサを巻いておきましたからね、多分、今頃必死になって食いついてますよ。
一部焼け焦げた屋敷の一角、書斎にいたのが、兄の叔父、グレッグ・ボードウイン卿だったなんて。キースが仕掛けたという“エサ”に釣られたのが、コイツだったなんて。
「ウソ……よね」
声が震えた。
「やあ、ティーナ。どうしたんだい? そんな青い顔をして」
驚くアタシの前で、“グレッグ・ボードウイン卿”が笑顔を見せた。
「ああ、そんな悪い奴らに脅されてるのかい? かわいそうに。さあ、こちらへおいで」
にこやかに近づいてくる。まるで、さっきジュードと交わした会話などなかったかのように。囚われの姫君を助ける騎士のように、こちらに手を差し出してくる。
「……失礼」
パシッと小気味いい音を立てて、キースがその手を払い除ける。
「申し訳ありませんが、その小汚い手で彼女に触れないでもらえますか」
「――キース、お前」
「ムダですよ。彼女は、ティーナ嬢はすべてご存知です。アナタが子爵家の財産を狙って、ブランドン家の兄妹を狙っていたこと、そのすべてを、ね」
その言葉に、笑顔を消しチッと舌打ちする。甥を亡くして悲しむ、面倒見のいいアタシの後見人、“グレッグ・ボードウイン”の仮面が外れた。
(うっわ、悪党面……)
その本性に気づけなかった自分を悔いる。
「なら話が早い。おい――」
顎でしゃくって、ジュードに命令を下しかける――が。
「残念ですが、彼も私も動きませんよ」
キースが笑った。
「僕たちは、彼女の忠実な下僕、彼女の騎士ですから」
いや、アンタは執事だったでしょうが。ジュードは小間使いだったし。過去形だけど。
「彼女を殺す。その命令を聞き、懐に入り込むことで、様々な情報を得ることが出来ましたよ。アナタの事業がうまくいってないこと。ギャンブルなどでこしらえた莫大な借金があること。それらを取り戻すために、子爵家の資産が必要だったこと。そのために、彼女の兄、ローランドと彼女自身を狙ったこと。すべて知ることが出来ました」
ボードウィンがギリッと奥歯を噛みしめた。下から睨みつけるようなギラギラした視線。
「アナタがローランドにヒ素を盛り出したことを知って、こちらから仕掛けたんですよ。『もっと手っ取り早く甥を殺してやろう』ってね」
毒殺より事故死のほうが早く済む。疑われる確率も減る。
キースは、ボードウィンの仲間になるフリをして、ヤツに近づいた。そして、次に狙うだろう、アタシにも近づいた。
ボードウィンには「執事として近づいて妹も殺す」って言ったのかもしれない。世間知らずのお嬢さんだから、容易くヤれる――みたいな。
けど、実際は違った。
キースは執事に身をやつして現れたけど、彼がやったのは、アタシを守ること。
ボードウィンが放ったザコ(ってキースが表現してた)を倒し、アタシを守ってくれていた。
街で女の子のフリしてお花を売ってたジュードまでいつの間にか味方につけ、アタシを守ってくれていた。
それだけじゃない。
「それよりも、そちらもそろそろ苦しいんじゃないですか? 借金返済の催促とか、財産の差し押さえとか――ね」
「お前、ま、まさか……」
「手を回したのは僕ですよ。ホテルも何もかも買わさせていただきました。焦ったアナタがここへ来ることを見越してね」
「なるほど。最初っからそういうつもりで、こちらに近づいてきた。そういうことか」
「ええ」
ニッコリ言い放つキース。
どうやらあのホテルは、もともとボードウィンのものだったけど、キースが買収したらしい。……あんな高級そうなホテルを「買っちゃった☆」みたいな、煙草かなんかを買うような軽い感じで言われても。
コイツ、何者なの?
執事でないことはわかったけど。
「そういうことですから、ここは素直に観念してお縄についてください」
キースのことだ。アタシが知らないだけで、もう警察は手配してあるのかもしれない。もしかしたら階下に、「御用だ!! 神妙に、大人しくしろぃ!!」って、乗り込み予定の刑事たちが控えているのかもしれない。
「――なるほど、な」
観念したように、ズボンの両ポケットに手をつっこみ、うつむいたボードウィンが息を吐き出した。
お金はない。作戦も失敗した。
「だが――」
顔を上げたボードウィン。懐に手を入れると鈍色の塊を素早く取り出し、こちらに向けた。
「これは、どうかな?」
ヤツの持つもの――ピストル――の銃口がこちらに向けられる。ニヤリと笑ったボードウィン。
「こうなったら、お前ら全員に死んでもらおう。なに、心配することはない。『屋敷で再び起きた火事』として処理してやろう。ああ、それとも『にわか令嬢と執事の痴情のもつれ』もいいかな?」
「なっ!!」
「おっと、動くなよ」
チャキッと銃口がアタシに狙いをつける。
って、どうしてこういうことになるのよ!!
「……フウ」
キースが肩の力を抜くように息を吐き出す。
キース、ちょっとアンタ、階下に刑事さんとか名探偵なんかを待機させてるんじゃないの? 「それまでだ!!」とか言って、颯爽と刑事さん登場の場面じゃないの、ねえ!! ため息ついてる場合じゃないのよ!?
「仕方ありませんね」
いや、「仕方ありませんね」じゃないわよ。どうなるのよ!!
「――やれ」
短い命令。
動いたのは――風?
違う。
風のように早く動いたテオ。アタシとキース、それにジュードの間を素早く通り過ぎると、次の瞬間にはボードウィンの喉元に短剣を突きつけてた。もちろん、もう片方の手で、銃口を押さえつけ、こちらが狙われないようにしている。
「グッ……」
喉を唸らせたボードウィン。下から襲いかかった刃に身動きが取れなくなっていた。
「レディ、マイ・ロード、お怪我はございませんか?」
「大丈夫だよ、お前のおかげでね」
ジュードが「おっかねぇ」と声を上げた。
普通の従僕ってあんな動き出来ないよね?
というか、“マイ・ロード”? キースが?
「ロード・ヴィッセルハルト。ヴィッセルハルト侯爵だよ、ティーナ」
「おおお、おにぃっ、お兄さまぁぁっ!?」
声が詰まって、ひっくり返った。
テオから少し遅れて現れた、懐かしい人の顔。どこからどう見ても、アタシの兄、ローランド・ブランドン。お化けでも幽霊でもなく、正真正銘ローランド兄さま。何年も会ってなかったけど、見間違えるはずがない。
「勝手にバラさないでくれ、ローランド」
「ごめんね」
楽しみを取られて悔しそうなキース。申し訳ないと笑う兄さま。あっけにとられるジュード。どうでもよくなってしまったボードウィン。
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