「キミを愛するつもりはない」は、溺愛未来へのフラグですか?

若松だんご

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22.幸せホルモンが女をキレイにするって本当ですか?

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 「最近、透子ちゃん、えらいキレイになったんとちゃうか?」

 いつものように弁当待ちしてた三角関数の一人、湖西さんが言い出した。

 「そう思うか? 儂の見間違いかと思ってたんやけど。やっぱ、そうなんか」

 は、丹地さん。

 「うん、うん。鬼も十八、番茶も出花ってやつやな」

 と、佐井さん。腕組みしてウンウン頷いてるけど。――うっさいわ。
 三人とも、いつものコロッケ海苔弁、鮭海苔弁、白身タルタル弁、ご飯を炊き込みごはんにチェンジをお買い上げ。

 「そういや、透子ちゃん。この間、儂の息子んとこに、アンタのこと聞き合せに来たヤツがおったで」

 「聞き合わせ?」

 「そうや。弁当屋の小町ちゃん、えらいべっぴんさんやけど、誰か好いとる人でもおるんかって」

 べ、弁当屋の小町ちゃんっ!?

 「あ、それ、うちんとこの隣にも聞きに来とったぞ。誰もええ人おらんのやったら、紹介してほしいって」

 「モテ期到来やの。今更やけど」

 ニコニコ、どっちかというとニマニマの三角関数。
 そんなふうに惚れられて幸せやろ。どや。みたいな顔。

 「――それだけ美人になるぐらい、透子さんが旦那さんに愛されてるってことよ」

 「美菜さん……」

 ガタガタと開いたドア。入ってきた美菜さんが、三角関数の言う話題に加わる。

 「女性はね、愛されれば愛されるほど、幸せホルモンが分泌されて、肌艶が良くなるのよ。ってことで、特製欲張り弁当を四つと、おふくろ惣菜セットを一つお願いします」

 「特製欲張り四つと、おふくろ惣菜一丁!」

 厨房のお父さんと乙丸くんに声をかけて、改めて美菜さんを見る。
 軽く、ふんわりとカールした髪。ぱっちりしたお目々、スッと通った鼻梁。ぷるんと潤った唇に、キメの細かい抜けるような白い肌。体型だってモデルさんのように、出るとこ出て、へっこむところへっこんでキュッと締まってる。
 お金を出すその指だって、わたしみたいなやけど跡もなければ、パックの縁で切ったような傷跡もない。とってもキレイ。

 (愛されてキレイになるなら、雄吾のやつ、どんだけ美菜さんを溺愛したんだろう)

 野獣の愛は、美女をスーパーウルトラミラクル最強美人に成長させた?
 美しいものはより美しく。そうでないものもほどほどに美しく。
 そういうとこかな。

 「じゃあ、またね」

 美菜さんが三角関数にも挨拶して、帰っていく。

 「透子ちゃんや、諦めることないぞ」

 は?

 「せや。あそこまで美人にはなれんかもしれんが、旦那さんにもっといっぱい愛してもらえるよう、おねだりすりゃあええ」

 へ?

 「そやな。そしたら、ウチの婆さんぐらいのべっぴんさんにはなれるぞ。諦めるのはまだ早いて」

 ……あんたら、わたしを褒めてるの? けなしてるの?
 ケンカ売るつもりなら、速攻お買い上げするけど? 覚悟はいい?

*     *     *     *

 「――どうした、透子。のぼせたのか?」

 「ひゃい! あ、ごめんなさい、なんでもないの」

 うすく開いた洗面所のドア。驚きはしたけど、すぐに謝罪する。
 わたしより先に風呂を出て、ベッドのある部屋で待っていたはずの彼。いくら経ってもわたしが洗面所を出てこないことを、心配してくれたんだろう。

 「ちょっと、鏡を見ちゃってただけだから」

 「鏡を?」

 ドアをしっかり開けて、彼が入ってくる。

 「そんなバスタオル姿で? 風邪ひきたいのか?」

 ゔ。

 「いやさ、今日仕事の時に言われたんんだけど。最近のわたしキレイになったなって」

 美菜さんは、いっぱい愛されると、幸せホルモンが出て、肌艶よくなるって言ってたけど。
 化粧水とか塗るのめんどくさくて、オールインワンジェルをヌリヌリしただけの肌。翔平さんと関係を持ったことで起きた(だろう)、ビフォー・アフターは、見てもよくわからない。

 「……それ言ったの、男?」

 へ?

 「お、男、男性だけど、もういいお爺ちゃんだって!」

 翔平さんの声のトーンが、ドスをきかせた低いものになった。

 「佐井さん、湖西さん、丹地さんっていう、とってもお爺さんの常連さん!」

 だから、安心して!
 ってか、なんでそんなに狭量なのっ!?

 「いっぱい愛されると幸せホルモンが出てキレイになる~とか、友だち・・・から聞いちゃったから。それを確認してただけ!」

 「友だち」、美菜さんを強調。

 「……そんなに変化あったようには見えないが?」

 ええ、そうでしょうよ。翔平さんにいっぱい愛されたからって、美菜さんみたいに美人には変化できてないもん。肌艶だって、「そうかな? 変わったかな?」レベルだし。幸せホルモンは、体型にも影響を……みたいなネット記事も読んだけど、わたしのささやか手のひらワンカップの胸は、特に変化なし。美菜さんみたいな、両手で包んでも尚余りあるサイズにはなってない。

 「――では、確かめてみるか」

 「確かめる?」

 彼の言葉にキョトンとする。確かめるって何を?

 「自分で見てわからないのなら、他者に客観的意見を求める。キミが変わったかどうか、僕に確認させてくれ」

 「は? え? ちょっ……!」

 ナニイイダスノ?

 「バスタオル、外してくれないか。確認したい」

 「こっ、こんなところでっ!?」

 「こんなところで」

 「あ、明るいのにっ!?」

 「明るいのに。暗かったら確認できないだろう?」

 至極真面目に返してくる彼。このクソメガネ! なんて思うけど、そのメガネの先にある、甘くて情熱的な目に逆らうことはできなくて。

 「じゃ、じゃあ、確認、お願いします」

 勇気をふり絞ってバスタオルを外す。これまでにも何回もセックスして、裸体なんて何度も彼の前に晒してるのに、ものすごく、ものすご~く恥ずかしい。

 「――わかった」

 最後の砦のように握ってたバスタオルを剥ぎ取られる。それから、なぜか洗面台の大きな鏡に向き直される。翔平さんはわたしの背後。

 「まずは、顔だな。顔は、どこにでもある平均的な作りだ。二重だが、まつ毛が短い。鼻はツンと上向きだが、上過ぎずいい塩梅で押しとどまってる」

 ナニソレ。ケンカ売ってるの? その講評。

 「特筆すべきは、この肌と唇だ。肌は滑らかでさわり心地がいい。唇も潤ってて、プルンと赤くそそられる」

 「あっ……」

 褒めて、肌と唇に触れた彼の指。
 耳朶に響く彼の少し低い声。
 それだけで、わたしの中のスイッチがONになる。

 「髪は……、新しいシャンプーでも使ったか?」

 「う、うん。ドラッグストアで新商品見つけたから」

 「そうか。いつもより甘い香りがする。――悪くない」

 まだ湿り気を残す髪を一房、彼の手が拾い上げ、香りを確認する。
 髪なんて、神経通ってないはずなのに。鏡越しにその仕草を見てるせいか、背中がゾクゾクと震えた。

 「次は身体の方だな。肌は顔と変わらずスベスベでさわり心地がいい」

 「ひぁん!」

 つつっと肩をなぞる熱い手に、思わず声を上げる。

 「なんだ? 触れただけだぞ?」

 いや、わかってる。わかってるんだけど。

 「この手も、キレイとはいい難いが、悪い手じゃない」

 ヤケドや切り傷跡の残る手。水仕事多いから、ガサガサしてるのに。翔平さんが後ろから、手をすくい上げるから。鏡に映るその手が、まるで舞踏会にエスコートされるお姫様の手に見えてくる。

 「身体も。僕の腕の中にスッポリ収まって。抱き心地もちょうどいい」

 「アッ……!」

 ちょっ、もう限界。抱きしめられ、背中一面に彼の硬い皮膚と熱を感じる。

 「この胸の大きさもいい感じだ。片手に収まる程度だが、それがまたいい。こんなふうに、感じやすいのも――そそる」

 「ヒアッ、あっ!」

 「勃ってきたな。コリコリしてる」

 彼の両手が胸を揉みしだき、尖った乳首を指でつまみ、押しつぶす。

 「かっ、確認してただけじゃないんですかぁっ!?」

 なんでそんなエッチい動きしてるのよっ!

 「確認している。キミがどれだけ変わったのか」

 「変わったって……、アァン!」

 「初対面で、グーパンしてきたキミが、どれだけ蕩けやすく感じやすくなってるのか。それを確かめている」

 「そんなのっ、確かめなくて、もっ、アッ、ああっ」

 「大事なことだ」

 「ヒァッ……!」

 胸からお腹へ。ゆっくりと伝った手が、鏡に映らない、わたしの淡い茂みのその先に触れる。

 「濡れてるし、すこし腫れてるな」

 「そ、そんなとこ触られたら、誰だって! あっ、アァン、はァ……、ンあっ!」

 後ろから片腕で羽交い締めにされ、もう片方の手で、クリストスを弄ばれる。クリクリグニグニ。押しつぶし、転がし、つまむ。

 「あっ、ヒッ、そ、それえ……!」

 後ろから腕を回されてなければ、そのまま崩れそうなほど気持ちいい。

 「その甘えたような声もいい。もっと啼いてくれて構わない」

 「そんなこと、言われたってぇ、アアッ、あっ、イあっ、ンッ……!」

 出したくて出してる声じゃない。啼きたくて啼いてるわけじゃない。

 「鏡を見ろ」

 え?

 「その蕩けた顔、とてもいい」

 鏡に映るわたしの顔。彼の手で顎から支えられた顔。真っ赤に染まって、細めた目も潤んで。
 尖りきった乳首。彼の動きに合わせて、ささやかな胸がプルプル揺れる。
 一般的な白さだった肌は、茹だったように赤い。

 「透子」

 「ンンッ……、フアッ、ア……」

 喘ぎ、開きっぱなしだったわたしの口に、ツプンと差し込まれた彼の人差し指。それが、わたしの唾液を絡めて、いやらしく前後する。

 「ンっ、ハッ、ア……」

 彼の指を噛まないように。細く長い指をしゃぶる。
 鏡に映るわたしの姿。
 キレイとかじゃない。とってもいやらしい、淫らな姿。
 恥ずかしい。でも、なぜか身体の奥が熱くなってくる。

 「しょひょしょうへいひょぉふぇーひゃ、ンッ……!」

 何を求めてその名を呼んだのかわからない。名を伝わるように言葉にできてない。
 けど。

 「ああ」

 短く答えた彼。
 的確に意図を汲み取った長い指が、ズプンとわたしの膣に潜り込む。

 「ああっ!」
 
 立ってられないほどの快感が弾ける。

 「ひぅっ! あっ、アアッ……!」

 もう、立ってられない。鏡なんて知らない。
 グチュグチュ。ズチュズチュ。
 指を動かされるたび、淫らな音とともに、太ももを液体が伝わる感覚。掻き出されたそれが、幾筋も流れ落ちていく。

 「――透子」

 首筋にチュッとキスを落とされ、ビクンと身体を震わせる――と。

 (えっ?)

 ズルリと抜け落ちた彼の指。「ナニ?」と思う間もなく、グルンと視界が回った。

 「ここも確認させてくれ」

 気づけばわたしの身体は洗面所の床に仰向けに転がってて。彼の手が、わたしの脚をグイッと高らかに持ち上げて、股を開かせてって――ええええっ!

 「やっ、やぁっ!」

 丸見えっ! わたしの大切なとこ、全部丸見えっ!
 洗面所の床に転がる異常事態より、そっちのほうが――。

 「みっ、見ないでぇ……!」

 指で掻き分けないでっ!

 「どうして。今は確認してるのだろう? キミがどう変わったのか」

 
 「そっ……!」

 「赤くポッテリ腫れて。奥までヒクヒクしてるな。あんな指だけで、ここまで濡れるのか。クリも膨らんで、ちょんと勃ってる」

 「ヒグっ……」

 「どうした? 触れただけだぞ」

 いや、そのチョンチョンが、ものすごい電気みたいに走ってくるのよ!

 「奥から、甘い匂いがして……。すごいな、いくらでも溢れてくる。ナカも外もトロトロのグチョグチョだ」

 だから、言わないで! 説明しなくても、溢れてるのわかってるからっ!
 見られてる。それだけで感じるほど、わたしの身体どうにかなっちゃってるから!

 「――ナカも確認するか」

 へ?

 「アアッ!」

 ズチュ。
 挿ってきた指。その衝撃に、快感が身体を貫いた。
 なのに。

 「こっちはどうだ?」

 もう片方の手で、腫れてるというクリを押しつぶし、こね始める。

 「あっ、イッ、ああっ、ンはぁっ……」

 ナカとクリ。
 同時に責められたら、気持ち良すぎて息ができない。快感を耐えようと爪を立てるけど、ツルツルの洗面所の床は、爪がカリカリと上滑りするだけ。

 「喘いでないで、答えて」

 「ムッ、無理でっ、――アアッ!」

 答えてほしけりゃ、指を止めて!

 「ここが、いいみたいだな。クリの裏側。同時に責めると……、ほら。よく締まる」

 「ヒィンンッ……!」

 知らない。知らない、知らない、知らないっ! そこがイイとこかなんて、わたしは知らないっ!


 「もうダメっ、おねがっ、いっ、イク! イっちゃう!」

 愛され慣れた身体は、絶頂を求めて彼を求める。喘いで快感を逃すのももう限界。

 「いいよ。イケ」

 「ひぃああ――っ!」

 ズクンと奥を押し上げた指。その衝撃が、わたしの頭のなかで弾ける。
 目の前がチカチカして、呼吸が止まる。身体が強張り、つま先までピンっと伸びて震えた。

 「――はぁっ、はっ、ん、アッ……」

 息を取り戻すと同時に、ヒクンヒクン痙攣した身体が、グタっと弛緩する。

 「すごいな。こんなにドロドロになるとは。腕にまで垂れてきた」

 ――は?

 冷静さを少しだけ取り戻してみれば、そこに、袖をめくって濡らしてるわたしの愛液を舌で舐め取る彼の姿。
 舌で思わせぶりに舐めるエロい姿――っていうより、そこまで濡らすぐらい感じて、クッソ恥ずかしいわ!

 「早く、これで拭いてください!」

 というか、自分で拭く! 
 バスタオルをひっつかんで、その腕をゴシゴシ。舐めるんじゃない!
 感じたかったけど、気持ちよかったけど、そういうことされると、ドチャクソ恥ずかしいんだからね、こっちは!

 「ハハハッ。やはり面白いな、キミは」

 「どこが」

 「そんな面白いキミを、抱きたいと思ってるんだが。どうだろうか」

 彼の手が、わたしの頬に触れる。
 さっきより熱くなった彼の手。

 「……寝室でなら」

 暗くてよく見えないところでなら。
 わたしの身体だって、もっと彼を欲しいと思ってるし。
 でも恥ずかしいから、彼のように真っ直ぐ見ては伝えない。プイッとそっぽを向いて、口を尖らせて。

 「わかった」

 そんなわたしの顔を向き直させ、彼がわたしにキスをする。
 熱い、とろけるようなキス。
 寝室でって言ったのに。うっかりそのまま洗面所でいたしそうになるぐらい、彼の愛撫は気持ちよかった。
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