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1.僕はキミと出会う
(一)
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「ヒダカです! よろしくお願いしまっす!」
元気のいい、元気の良すぎる大きな声が、バックヤードに反響する。
デッケー声。
それだけで、オレの胸は落ち着かない。さっきまで、バイトに間に合うようにと必死に自転車をこいでた疲れと相まって、心臓がどうにかなりそうだ。
「この、ヒダカくんが、キミと同じ大学なんだそうだ」
だから、ナニ?
眉根を寄せかけたオレの前で、ワッハッハと店長が笑う。
「それで、悪いが、佐波くん。彼の教育はキミに任せたいんだが」
言外に「いいだろうか?」って疑問文を載せておきながら、実際は「いいよね? ね!」っていう押し付けなことを理解する。ここで「嫌です」と言ったら、この豪快笑いの店長の顔、どんなふうに変化するんだろ?
気になるけど、挑戦するつもりはない。
「わかりました。オレは、佐波。よろしくな」
握手をするわけじゃない。でも、それっぽい視線を、「ヒダカ」と名乗った大学の後輩らしき男に送る。
「よろしくッス!」
握手のために手を出したわけじゃないのに。勝手に手をつかみにかかってきた「ヒダカ」。そのままさらに勝手に、ブンブンと握手した手を上下にふる。
「とりあえず。今日は、ヒダカくんは佐波くんについて、だいたいの仕事を覚えて。佐波くんも、そのつもりで動いてやって」
「わかりました」
……わかりたくないけど。
「じゃあ、今日は品出しからだから。ついてきて」
っつーか、いつまで手を握ってんだよ。いい加減、離せ。
ブンっと手を振って、こちらから切り離す。
「えっと、ヒダカくん……で、いいんだっけ」
「そうですよ。ヒダカ、ヒダカハルトです」
そっか。「ヒダカ」か。
荷物まみれのバックヤード。目的とした場所に着いて、一つ大きな息を吐き出す。
(「井高」じゃない。ヒダカ。「井高」じゃないんだ)
「先輩?」
目的地に着いても、動き出さないオレに、ヒダカが声をかける。
「なんでもない。それより、とりあえずこれからの時間は〝品出し〟なんだけど。その手順について説明するな」
「はい。お願いします」
ニッコニコとこっちを見てくるヒダカ。
そうだ。コイツは「井高」じゃない。アイツとは違う。
名前だけじゃない、持ってる空気も似たようなものを感じたけど、でも「井高」じゃない。歳も違えば、顔も違う。しかし、持ってる雰囲気に、似たものを感じる。
(苦手だな)
こういう、やけに明るいヤツって。
「とりあえず、今日の納品で、出せてない荷物は、こうやって台車に載せてあったりするから。それをまず品出しする」
自分の個人的感情は、今はおいておく。
今やるべきは、店長に言われた通り、コイツに仕事を教えることだ。バイトとして入ってきたのなら、ちゃんと仕事を覚えてもらって、少しでもこっちの負担を減らしてもらわなくては。
「これから出すのは、グロサリー系だけど。お菓子と一般食品は、出し方にコツがあるから、ちゃんと覚えて」
残されてる品出しのアイテム。バイトでも出しやすい、なるべく簡単なものが残されてるけど、それでも守るべきルールなどはあるので、それを教えていく。
ずっと募集していた、追加のバイト。面接を経て、採用された子が近々入るとは聞いていたけど。
(まさか、こんなヤツだったとはな……)
元気すぎる。明るすぎる。
そして。
背も高すぎる。ガタイもいい。声もデカい。
それがいけないとは言わない。言わないが――。
(ハアッ……)
心の内で、大きくため息を漏らす。
*
「志弦ってヘンな名前!」
そう言われたのは、中学卒業間際の頃だっただろうか。
それを、中学でいっしょになったクラスメイトとかから言われた――のなら、まあ、許せないけど、我慢はできる。
けど。
「女みてぇな名前だよな!」
それを言ったのは、幼稚園の頃からの友達、井高翔太だった。
むかしは、「しずるくん」「しょうたくん」と呼び合う仲だったのに。いつの間にか、一番先頭に立って、こっちを嘲笑う存在になっていた。
――背もチビだしなあ。
――顔も女みてえじゃね?
オレのいない教室で、さんざんこっちをこき下ろしてきた。
悔しいけど、井高は身長もあれば、男らしい体をしていた。髪だって、柔らかくヘニャっとしたオレのと違って、硬く、ツーブロックが似合う質だった。
「アイツは、女に生まれそびれたんだよ」
放課後の教室で、井高がクラスメイトと笑いながら喋ってるのを聞いたことがある。
佐波志弦は、女の生まれそびれ。名前だけじゃなく、体だって女っぽい。学ランよりもセーラーのが似合うんじゃね?
放課後の教室。机に腰掛け、スポットライトのような夕日のなかで、オレをいじって笑ってた井高。その衝撃的すぎる光景は、今でも瞼の裏に焼きついてる。
(幼馴染なんだから、かばってくれてもいいじゃん!)
マンガとかなら、普通、そういう窮地に立った主人公をかばうってのが、幼馴染の役割だろ。率先してイジメに来るのは、幼馴染の役割じゃないだろ。
そう思ったけど、ここはマンガじゃない。リアルな世界だ。
井高にとって、オレは「女の生まれそびれ」で、親同士が仲いいからつき合ってただけの存在だったってことだ。
井高の本心を知ってしまったオレは、それ以来、井高を「井高」と呼び、「翔太くん」なんて呼びかけることはしなくなった。あっちもオレのことを「志弦くん」じゃなく、「佐波」って呼び捨ててくるし。おあいこだ。
高校はアイツとは違う学校を選んだ。
あんなふうに言われて、いっしょの学校に行きたいなんて思わない。
大学も同じ。
アイツが、関西の大学に進学すると聞いて、オレは関東の大学を選んだ。
アイツ。井高翔太。
アイツから、離れて、離れて、トコトン離れて。
今は家も出て下宿して。アイツから離れて、もう平気だと思ってたのに。
(なんで、よりにもよって、よく似た名前の、よく似た陽キャに出会うんだよ)
ヒダカハルト。
名札を見た限り、漢字を当てはめると「氷鷹陽翔」。
苗字の音が似てるだけじゃなくて、名前の漢字もおんなじのを使ってるのかよ。
アイツと、この後輩「氷鷹」は違う。違うんだ。
そう、自分に言い聞かせる。
コイツに対する苦手意識を払拭する。そうすれば、このイヤな記憶も過去も乗り越えられる。
そんな気がする――ことにする。
だから。だから、笑って、ちゃんと先輩らしく接するんだ、自分!
元気のいい、元気の良すぎる大きな声が、バックヤードに反響する。
デッケー声。
それだけで、オレの胸は落ち着かない。さっきまで、バイトに間に合うようにと必死に自転車をこいでた疲れと相まって、心臓がどうにかなりそうだ。
「この、ヒダカくんが、キミと同じ大学なんだそうだ」
だから、ナニ?
眉根を寄せかけたオレの前で、ワッハッハと店長が笑う。
「それで、悪いが、佐波くん。彼の教育はキミに任せたいんだが」
言外に「いいだろうか?」って疑問文を載せておきながら、実際は「いいよね? ね!」っていう押し付けなことを理解する。ここで「嫌です」と言ったら、この豪快笑いの店長の顔、どんなふうに変化するんだろ?
気になるけど、挑戦するつもりはない。
「わかりました。オレは、佐波。よろしくな」
握手をするわけじゃない。でも、それっぽい視線を、「ヒダカ」と名乗った大学の後輩らしき男に送る。
「よろしくッス!」
握手のために手を出したわけじゃないのに。勝手に手をつかみにかかってきた「ヒダカ」。そのままさらに勝手に、ブンブンと握手した手を上下にふる。
「とりあえず。今日は、ヒダカくんは佐波くんについて、だいたいの仕事を覚えて。佐波くんも、そのつもりで動いてやって」
「わかりました」
……わかりたくないけど。
「じゃあ、今日は品出しからだから。ついてきて」
っつーか、いつまで手を握ってんだよ。いい加減、離せ。
ブンっと手を振って、こちらから切り離す。
「えっと、ヒダカくん……で、いいんだっけ」
「そうですよ。ヒダカ、ヒダカハルトです」
そっか。「ヒダカ」か。
荷物まみれのバックヤード。目的とした場所に着いて、一つ大きな息を吐き出す。
(「井高」じゃない。ヒダカ。「井高」じゃないんだ)
「先輩?」
目的地に着いても、動き出さないオレに、ヒダカが声をかける。
「なんでもない。それより、とりあえずこれからの時間は〝品出し〟なんだけど。その手順について説明するな」
「はい。お願いします」
ニッコニコとこっちを見てくるヒダカ。
そうだ。コイツは「井高」じゃない。アイツとは違う。
名前だけじゃない、持ってる空気も似たようなものを感じたけど、でも「井高」じゃない。歳も違えば、顔も違う。しかし、持ってる雰囲気に、似たものを感じる。
(苦手だな)
こういう、やけに明るいヤツって。
「とりあえず、今日の納品で、出せてない荷物は、こうやって台車に載せてあったりするから。それをまず品出しする」
自分の個人的感情は、今はおいておく。
今やるべきは、店長に言われた通り、コイツに仕事を教えることだ。バイトとして入ってきたのなら、ちゃんと仕事を覚えてもらって、少しでもこっちの負担を減らしてもらわなくては。
「これから出すのは、グロサリー系だけど。お菓子と一般食品は、出し方にコツがあるから、ちゃんと覚えて」
残されてる品出しのアイテム。バイトでも出しやすい、なるべく簡単なものが残されてるけど、それでも守るべきルールなどはあるので、それを教えていく。
ずっと募集していた、追加のバイト。面接を経て、採用された子が近々入るとは聞いていたけど。
(まさか、こんなヤツだったとはな……)
元気すぎる。明るすぎる。
そして。
背も高すぎる。ガタイもいい。声もデカい。
それがいけないとは言わない。言わないが――。
(ハアッ……)
心の内で、大きくため息を漏らす。
*
「志弦ってヘンな名前!」
そう言われたのは、中学卒業間際の頃だっただろうか。
それを、中学でいっしょになったクラスメイトとかから言われた――のなら、まあ、許せないけど、我慢はできる。
けど。
「女みてぇな名前だよな!」
それを言ったのは、幼稚園の頃からの友達、井高翔太だった。
むかしは、「しずるくん」「しょうたくん」と呼び合う仲だったのに。いつの間にか、一番先頭に立って、こっちを嘲笑う存在になっていた。
――背もチビだしなあ。
――顔も女みてえじゃね?
オレのいない教室で、さんざんこっちをこき下ろしてきた。
悔しいけど、井高は身長もあれば、男らしい体をしていた。髪だって、柔らかくヘニャっとしたオレのと違って、硬く、ツーブロックが似合う質だった。
「アイツは、女に生まれそびれたんだよ」
放課後の教室で、井高がクラスメイトと笑いながら喋ってるのを聞いたことがある。
佐波志弦は、女の生まれそびれ。名前だけじゃなく、体だって女っぽい。学ランよりもセーラーのが似合うんじゃね?
放課後の教室。机に腰掛け、スポットライトのような夕日のなかで、オレをいじって笑ってた井高。その衝撃的すぎる光景は、今でも瞼の裏に焼きついてる。
(幼馴染なんだから、かばってくれてもいいじゃん!)
マンガとかなら、普通、そういう窮地に立った主人公をかばうってのが、幼馴染の役割だろ。率先してイジメに来るのは、幼馴染の役割じゃないだろ。
そう思ったけど、ここはマンガじゃない。リアルな世界だ。
井高にとって、オレは「女の生まれそびれ」で、親同士が仲いいからつき合ってただけの存在だったってことだ。
井高の本心を知ってしまったオレは、それ以来、井高を「井高」と呼び、「翔太くん」なんて呼びかけることはしなくなった。あっちもオレのことを「志弦くん」じゃなく、「佐波」って呼び捨ててくるし。おあいこだ。
高校はアイツとは違う学校を選んだ。
あんなふうに言われて、いっしょの学校に行きたいなんて思わない。
大学も同じ。
アイツが、関西の大学に進学すると聞いて、オレは関東の大学を選んだ。
アイツ。井高翔太。
アイツから、離れて、離れて、トコトン離れて。
今は家も出て下宿して。アイツから離れて、もう平気だと思ってたのに。
(なんで、よりにもよって、よく似た名前の、よく似た陽キャに出会うんだよ)
ヒダカハルト。
名札を見た限り、漢字を当てはめると「氷鷹陽翔」。
苗字の音が似てるだけじゃなくて、名前の漢字もおんなじのを使ってるのかよ。
アイツと、この後輩「氷鷹」は違う。違うんだ。
そう、自分に言い聞かせる。
コイツに対する苦手意識を払拭する。そうすれば、このイヤな記憶も過去も乗り越えられる。
そんな気がする――ことにする。
だから。だから、笑って、ちゃんと先輩らしく接するんだ、自分!
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