すれ違い実行委員会

ステルススター

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第一章-すれ違い-

-part3-親友

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 「紘一。おはよう」

 「おはよう。淳。どうしたんだ?」

 教室に着くと、親友の川下かわした じゅんが俺に近寄ってきた。
 
 「聞いてくれよ紘一。また、女子に振られたんだよ」
 
 「それが?」

 何故、わざわざ俺に言うのだと、首を傾げた。
 
 「「だから、どうしたんですかね?」じゃ、ないんだ。これは陰謀だ。俺の甘酸っぱい恋愛を邪魔する組織があるんだ」
 
 「お前な。前にもそんな事言って、組織を見つけ出すんだと探し回った結果、何も手がかりをみつける事が出来ずに終わったじゃないか」

 淳に、魅力がなかったのだと、諭すように言ってやった。
 それでも、淳は絶対に恋を邪魔する組織があるだと、言い続けていた。
 おそらく淳は、学園の噂を根拠にしている。その噂は、学園内でカップルが誕生しないようにする謎の組織があると。

 「紘一。おはよう」

 「え。静紀。おはよう」

 淳の愚痴を聞いていると後ろから声をかけらた。
 声をかけてきたのは、日向ひなた 静稀しずき
 挨拶を済ますと、静紀は他には何も話さず、ニコニコとおしとやかな立ち振る舞いで、自分の席へと向かっていった。

 「こ、紘一。いつから、日向さんと下の名前で呼び合う仲になったんだよ」

 「えっと。成り行きみたいなもんで」

 「どうやったら、学年・・・いや、学園で一番美人でだと言われている、人とそんなにも親しくなれるんだよ。後で、何があったか教えろよ」

 「それは駄目だ」

 「ケチ」

 「なんとでも言え。静紀の個人的な事にも関係するから俺は何も言わないぞ。どうしても、知りたいなら、静紀本人に聞くんだな」

 「無理だって、そんなの。なぁ。頼むからさ。何があったか教えてくれよ」

 「・・・聞いて、どうするつもりなんだ?」

 「話のネタにして、女子に言い寄る」

 「はい。却下。もう、絶対に言いません」

 今日一日中、淳は、静紀と俺との関係をしつこく聞き続けたが、静紀との約束でもあるんだ。口を割るなんてありえない。
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