乙女ゲームで唯一悲惨な過去を持つモブ令嬢に転生しました

雨夜 零

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うん...どうしようか(諦め)

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 sideハリー

 シエルが来た
 それ自体は、予定でもメモしてあったし月に1度の唯一の交流だから嬉しい
 ただ今回は、つい頭を抱えてしまった
 まさかまさか…公爵子息である兄にシエルが見つかるとは
 スファルニア公爵家でのシエルの立場を後々詳しく調べてみたら驚くべきことがわかった
 スファルニア公爵家では、シエルが生まれたことにより余りの可愛さに感化され、絶対零度関わるな夫婦スファルニア公爵夫妻の家族の仲を修復した存在となっていた
 それ故にスファルニア公爵領領民やスファルニア公爵家で働いているメイドや執事から、女神やら天使と呼ばれていた
 なので誘拐された当初など、屋敷の人のみならずスファルニア公爵領の領民ほぼ全員が協力して探していたほどだ
 そんな中でも一際シエルを愛している兄…
 まぁ虐められるわけでも虐待される訳でもないから時間の問題か
「どうすればいいかな?」
「もう諦めろ」
「え…?」
 シエルはあからさまにショックを受けたような反応をした
「なんで?」
「……シエルは本当の家族の中では、女神や天使と同じ存在らしいぞ」
「え?それこそなんで!?」
 …なんて言えばいいんだ?この年齢の子に大人の結婚のドロドロ話をそのまま話す?
 却下
「……シエルが生まれたことによって家族仲が深まったんだ」
「へぇーそうなんだね。でも貴族の暮らしやだ」
 シエルは顔を顰め心底嫌そうな顔をした
 けどなぁこれ以上隠せないんだよな
 あのシエルが住んでいるツリーハウスのある家周辺の森は、私の土地であり許可がないと入れない
 あの日私は、入る許可を出していたもちろんシエルには、あまり家を出ないように行ったのだがまぁシエルだしな
 それに兄が会ったのは偶然というか奇跡に近いだろう
 なぜなら私の所有している森の面積は、城と同じくらいある
 それで会うなんて運命や奇跡、神のお導きにしか思えない
 それにシエルを助けられない理由がもう一つある
 それは……私がシエルにあってすぐに公爵家に連絡しなかったことだ
 この事がバレればシエルを守るどころじゃなくなる最悪ギロチンだ
 だから私はこれしか言えない
「頑張れ」
「うん。頑張る」
 ハリーは、気づいていた
 捕まるのが時間の問題であることも捜索隊が組まれていることも気づいてはいた
 言っていないだけで
 それにハリーとシエルが物理的距離が遠くなってもハリーはシエルのことを全力で守るだろう
 主に情報と金と人脈で
 そう考えるとスファルニア公爵家領地や王都は守りやすい
 だからハリーはそこまで心配していない
「じゃあ頑張れよ」
「うん」

 ✿.•¨•.¸¸.•¨•.¸¸❀✿❀.•¨•.¸¸.•¨•.✿
 シエルが暮らしているツリーハウスは実は、日本円で50億はする家
 ちなみに未だ気づいていない
 



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