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え...親バカとシスコン?
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扉を開けてまず視界に飛び込んできたのは鎧と剣
その瞬間…反射的に扉をバンッと音がするくらい思い切り閉めてしまった
「剣…持ってた。え?何で?」
この森は、神の祝福を受けた森。通称神の森と呼ばれている
そこに招かれた客には幸福が訪れ
招かれざる客には不幸が訪れると言う
実際にそこに招かれた心優しい少女は母親を治す薬を手に入れたが、招かれざる客であった山賊は獣に襲われ亡くなった
その事からこの森は神の森やら心の選別の森と呼ばれている
もちろんその事をシエルは知らない
まぁ9年間森に暮らして良いことしかないシエルは知らなくていい事だろう
故にシエルはこの森がどれほど危険なのかを知らない
だから彼らが剣を持っていたからびっくりして閉めてしまった
「悪い驚かせてしまったね私の名前は、ブルーワ・スファルニア。君の父親だよ」
「本当ですか?」
「あぁそうだよ。姿を見せてくれないかい?」
うーんさっきも思ったけどこの人達は大丈夫な気がする
まぁダメだったら逃げればいいし…
万が一の為に薄い水のバリアを貼っておけば大丈夫か
「初めまして?」
私がそう言った瞬間目の前にいたお父さん(仮)は目元を覆って天を仰いだ
「え…大丈夫ですか?」
お父さん(仮)は数分後「天使」と呟きハッと我に返ると私に向き直り改めて自己紹介した
「久しぶりだねシエル。私は君のお父さんだ今あの裏にお母さんとお兄ちゃんもいるんだけど話すことってできるかな?」
「はい。大丈夫です」
「じゃあ呼んでくるね」
「はい」
大丈夫だよね?それに万が一があったら転移して逃げればいいし…
「久しぶりだねシエル。私の名前はヨランダ・スファルニアよ。こっちがあなたのお兄ちゃんのカルム・スファルニア。あえて嬉しいわ」
お母さん(仮)はにこにこと朗らかな笑みで話しているがお兄ちゃん(仮)は、私の事を見た瞬間さっきのお父さん(仮)を悪化したような状態になった
両手で顔を覆い天を仰ぎ何かをブツブツと唱えている
よくよく聞いてみると「天使可愛い最高え?最強なんだけどブツブツブツ」などと唱えていて正直言って恐ろしい
「こらこらカルム愛しの妹に会えて嬉しいのはわかるけど……引かれてるわよ」
「あぁ引かれてるな」
「え?」
きっと私の今の顔は前世で言う「苦虫を噛み潰したような顔」をしているだろう
「え……ごめん怖がらせちゃったね。改めてよろしくねシエル。もし良かったら.…私の事はお兄ちゃんと呼んでくれ」
すごく期待を込めたキラキラとした目で頼まれた
私はこんな顔をされて断れる人は絶対にいないと思いつつ呼んだ
「はい…よろしくお願いします。お兄ちゃん」
「尊い」
これがシスコンか
私は初めてシスコンと言うのを理解した
「私もお母さんと呼んで欲しいわ」
「私も出来ればお父さんと呼んで欲しい」
「…よろしくお願いします。お父さん、お母さん」
「敬語じゃなくていいわ」
お母さんのその言葉にお父さんもお兄ちゃんも頷いた
「いいの?」
「いいぞ。だって家族だからな」
「ねぇ私たちと一緒に暮らさない?」
「一緒に?」
「えぇ貴族になるけれど私達はシエル貴方と一緒にいたいの」
その言葉に全員が頷いた
「……暮らす。でも最後にハリーじいと話してくる」
「ハリーじいとは?」
「確かハリー・イーサンが本名かな?ハリーじいって呼んでるの」
「そうなんだ」
「うん」
「それじゃあそのハリーじいと話して私達と一緒に暮らそう」
「うん」
私は気づかなかったお父さんが「ハリー殺す」と言っていたことに
その頃のハリーじい
「はっくしゅん」
「誰か噂しているのかな?」
「さぁどうでしょう」
秘書の男が言う
「冷たいなぁでもなんか寒気がするんだよね」
「スファルニア公爵家当主ブルーワ・スファルニアの気に触るようなことでもしたのでは?」
思いだすシエルとのあんなことやこんなこと
「もう何も言うな本当だったらひとたまりもない」
「まぁ頑張ってください」
「あぁ」
ハリーはまだ知らない
この後ブルーワに邂逅直後凍らされることをまだ知らない
その瞬間…反射的に扉をバンッと音がするくらい思い切り閉めてしまった
「剣…持ってた。え?何で?」
この森は、神の祝福を受けた森。通称神の森と呼ばれている
そこに招かれた客には幸福が訪れ
招かれざる客には不幸が訪れると言う
実際にそこに招かれた心優しい少女は母親を治す薬を手に入れたが、招かれざる客であった山賊は獣に襲われ亡くなった
その事からこの森は神の森やら心の選別の森と呼ばれている
もちろんその事をシエルは知らない
まぁ9年間森に暮らして良いことしかないシエルは知らなくていい事だろう
故にシエルはこの森がどれほど危険なのかを知らない
だから彼らが剣を持っていたからびっくりして閉めてしまった
「悪い驚かせてしまったね私の名前は、ブルーワ・スファルニア。君の父親だよ」
「本当ですか?」
「あぁそうだよ。姿を見せてくれないかい?」
うーんさっきも思ったけどこの人達は大丈夫な気がする
まぁダメだったら逃げればいいし…
万が一の為に薄い水のバリアを貼っておけば大丈夫か
「初めまして?」
私がそう言った瞬間目の前にいたお父さん(仮)は目元を覆って天を仰いだ
「え…大丈夫ですか?」
お父さん(仮)は数分後「天使」と呟きハッと我に返ると私に向き直り改めて自己紹介した
「久しぶりだねシエル。私は君のお父さんだ今あの裏にお母さんとお兄ちゃんもいるんだけど話すことってできるかな?」
「はい。大丈夫です」
「じゃあ呼んでくるね」
「はい」
大丈夫だよね?それに万が一があったら転移して逃げればいいし…
「久しぶりだねシエル。私の名前はヨランダ・スファルニアよ。こっちがあなたのお兄ちゃんのカルム・スファルニア。あえて嬉しいわ」
お母さん(仮)はにこにこと朗らかな笑みで話しているがお兄ちゃん(仮)は、私の事を見た瞬間さっきのお父さん(仮)を悪化したような状態になった
両手で顔を覆い天を仰ぎ何かをブツブツと唱えている
よくよく聞いてみると「天使可愛い最高え?最強なんだけどブツブツブツ」などと唱えていて正直言って恐ろしい
「こらこらカルム愛しの妹に会えて嬉しいのはわかるけど……引かれてるわよ」
「あぁ引かれてるな」
「え?」
きっと私の今の顔は前世で言う「苦虫を噛み潰したような顔」をしているだろう
「え……ごめん怖がらせちゃったね。改めてよろしくねシエル。もし良かったら.…私の事はお兄ちゃんと呼んでくれ」
すごく期待を込めたキラキラとした目で頼まれた
私はこんな顔をされて断れる人は絶対にいないと思いつつ呼んだ
「はい…よろしくお願いします。お兄ちゃん」
「尊い」
これがシスコンか
私は初めてシスコンと言うのを理解した
「私もお母さんと呼んで欲しいわ」
「私も出来ればお父さんと呼んで欲しい」
「…よろしくお願いします。お父さん、お母さん」
「敬語じゃなくていいわ」
お母さんのその言葉にお父さんもお兄ちゃんも頷いた
「いいの?」
「いいぞ。だって家族だからな」
「ねぇ私たちと一緒に暮らさない?」
「一緒に?」
「えぇ貴族になるけれど私達はシエル貴方と一緒にいたいの」
その言葉に全員が頷いた
「……暮らす。でも最後にハリーじいと話してくる」
「ハリーじいとは?」
「確かハリー・イーサンが本名かな?ハリーじいって呼んでるの」
「そうなんだ」
「うん」
「それじゃあそのハリーじいと話して私達と一緒に暮らそう」
「うん」
私は気づかなかったお父さんが「ハリー殺す」と言っていたことに
その頃のハリーじい
「はっくしゅん」
「誰か噂しているのかな?」
「さぁどうでしょう」
秘書の男が言う
「冷たいなぁでもなんか寒気がするんだよね」
「スファルニア公爵家当主ブルーワ・スファルニアの気に触るようなことでもしたのでは?」
思いだすシエルとのあんなことやこんなこと
「もう何も言うな本当だったらひとたまりもない」
「まぁ頑張ってください」
「あぁ」
ハリーはまだ知らない
この後ブルーワに邂逅直後凍らされることをまだ知らない
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