乙女ゲームで唯一悲惨な過去を持つモブ令嬢に転生しました

雨夜 零

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課外授業当日

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 あっという間に一週間が経った
 つまり今日は課外授業の当日。シエルの班は、四班になった
「まだ何も無いかな?でも油断は禁物!」
 実はシエルは、この課外授業で絶対に何かが起きると確信している
 それはつい昨日の出来事

 シエルは、課外授業が近づく度に強くなる敵意を宿した視線を警戒していた
 そしてその視線の正体を確信したのが昨日
 シエルが、わざわざその視線の正体が行動を起こしやすいように一人で教室に残っていた時だった
 本を読んで時間を潰していたら、突然現れた大量の闇と光
 美しく表現するなら右に天国、左に地獄だ
 その光景にシエルは…
「WOW……」
 この一言に尽きる
 いきなりだがシエルには存在を知っている二つの固有スキルと、シエル自身存在の知らない一つの固有スキルがある 
 そのうち知っている二つが【偽装】と【魔力感知】
 固有スキルは、どの魔法より楽に使えて使い勝手が良い
 けれど固有スキルは謎が多く、分かることといえばどの人間も固有スキルを常日頃から発動していて、一つしか持たないということそれくらいだ
 一応過去には、二つ持ちがいたみたいだが、流石に三つも持っている者は、いなかった
 そして常に固有スキルを発動しているシエルからしたら、【魔力感知】によって全く会ったことがない人以外の魔力攻撃は簡単にわかる
 というか闇魔法と光魔法の使い手は、とても少ない……というか二人しかいないので、隠す気がないような気がするが
 そうシエルは考えながら、左右の魔法を防ぐために水の盾を光魔法に、闇魔法には光魔法の盾を自身に纏った
 そうしてシエルが防いで聞こえた台詞
「チッこれで終わりだと思うなよ」
 と、リリーヒロイン
「これだけで終わるわけがないでしょう?」
 と、シュリ悪役令嬢
 正直リリーの言葉遣いは、「ヒロインじゃなくてヤンキー……ギャルかな?」と思ったシエルは仕方ないと思う
 そうして始まったは課外授業
 しかもチームメイトは、平民か下級貴族である
 それに加え二人のあの台詞……何か起きないわけがないだろう
「絶対に守り抜く」
 シエルが巻き込んだことなら守るのは当然。そう思いシエルは心に誓った

「それでは、次は四班です。こちらに集まってください。」
 シエルが昨日の出来事を振り返っていると、もう始まる準備が出来たみたいで担当の教師に呼ばれた
 課外授業先には、転移陣と言う魔法陣に入り魔法士が詠唱すると目的の場所に飛ぶ仕組みだ
 そうして後ろから歩いて来た人……魔法士が詠唱をして飛んだ
 この時のシエルは気づかなかった
 ニヤリと笑う人影に
 他人をも巻き込む卑劣な計画に
 恋という世界で一番美しく醜い感情の本当の怖さに
 がんじがらめに絡まったは時に思いもよらない結果悲劇を引き起こす
 まるで地震が来ると津波や火事が起きる連鎖があるように
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