くたびれた手帳(カードワースリプレイのような何か)

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序章 終わる冒険、始まる依頼

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吹雪乱れる風景、さしもの大都市リューンでさえ人足は少ない。
そんな中を荷物を背負って歩く大人と男子の二人組がいた。

子供「やっとリューンに帰れたね、父さ・・・リーダー」
リーダーと呼ばれた男性「まだ宿についてないぞ、安心するのはまだ早い」
子供「相変わらず心配性だなぁ。分かってるよ、お師匠様」
リーダー「いや、分かってない。盗みが多いのは人足が多い時かまばらな時なんだぞ?
弟子よ、念のため小銭入れがあるか確認してみなさい」
弟子「そんなの検問の時にも確認したし・・・て、あれ、ない!ないよ!」

リーダー「ははは、そりゃないだろうなぁ。今私が持ってるんだから」
そう言いながら、小銭入れを手で弄ぶ。
弟子「え、酷いよ!何時の間に盗ったのさ!というか返してよ!」
リーダー「駄目。どうにかして奪い返せ、これも修行だ」

躍起になって手中の小袋を取り返そうとする弟子を受け流しながら、彼らは宿に入っていく。

宿の看板「地獄の釜蓋亭」

宿の亭主「いらっしゃい、久しぶりだな二人とも」
初老の亭主はまるで事前に連絡を受けていたかのように、二人を出迎えた。

リーダー「ただいま、親父さん」
弟子「ぜー、ぜー。た、ただいま・・・」

二人は長旅だったにも関わらず、いつもと変わらぬ挨拶を返す。
そして、ふらりとまた行先なしの冒険へと出かけるのだ。
それが安定した地位と名誉を代償に得た、自由という彼らの特権だった。

親父さん「ああ、そうだ。久しぶりに、お前らパーティー指名で依頼が来ているぞ。
他の連中は部屋で待ってるから、早く行ってやれ」

その特権が一時停止した瞬間であった。
[newpage]
リーダー
冒険者及び傭兵隊長として幾多の修羅場を生き延びたことから「蠅の王」と呼ばれ、
生き延びるために魔物だろうが構わず食べたことから「悪食」と呼ばれ、
風評などによるストレスからやけ食いすることが多いために「大食」と呼ばれる男。
剣も魔法も一流だが、超一流にはなれないのがコンプレックス。
そして、器用度も低い。

弟子
ミノタウロスと生贄の女性との間に生まれたウィークリング。
(ソードワールドのエロ設定)
ミノタウロス討伐後は村ぐるみで奴隷として使われ、虐待された。
見かねたリーダーと副リーダーに、養子兼弟子として迎えられる。
まだ未熟だが、戦士としての実力と機転は養父母譲り。
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