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その27 暗い部屋にて
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寒くなってきた。
あれからすぐに季節が冬になった。
もうすぐ新しい年だ。
学校が始まっていろいろあった。 しかし早いものだ。っておばさんみたい。
あ、おばさんか。
何だかこの頃前世の事は考えないことにした。
私はここでシャーロレットとして生きていく。間違えだってある。失敗だってする。だけど一生懸命生きるのだ。
二つだけ前世の経験を教訓に残しておく。
溜めない、こと。
何もかも心に溜めすぎないことだ。心が曇れば周りが曇ってみえるのだ。大丈夫。きっと今度は上手くいく。
そして
信じる、こと。
ルースとはさほど進歩はない。少し前とは違う近い位置にも慣れてきた。
まあ、かなり意識はして行動おかしい時もあるけどね。
久しぶりに恋してる自分が楽しいし、堪能している。
しかしようやく私の気持ちも決まった。
やりたいことがあったから今までルースの言葉を適当にあしらっていたが、ようやく昨日終わった。これでルースと前に進める。
「お嬢様!お嬢様!急いで起きてください!」
朝侍女のサンドラが起こしに来た。
「お嬢様、起きてください。あら?ジョーカス様!またお嬢様と一緒にお寝になったんですか?」
私は目をこすりながら起き上がった。
「なんだか怖い夢を見たみたいで。」
「しかしお嬢様はもう16歳なんですよ。いい加減にお辞めくださいね。」
「次からは気を付けるはね。で、どうしたの?少し早いのではない?」
サンドラは私のクローゼット開けながら
「先ほど、ザイン家から連絡が参りました。ルーズローツ様がいらっしゃるようです。お食事をすましてお仕度ください。ほらジョーカス様も起きて下さい!」
「ルースが??どうしたのかした?」
昨日、学校で何も言ってなかった。
「今日のお洋服はどれにしますか?」
サンドラが数着の服をかけてくれた。
「ん・・右から2番目のがいいわ。あと髪のリボンは…。」
今日…今日言えるかも。もしかして、ルースに答えられるかもしれない。
「今日は一番左のものにして。」
「そうですよね。今日は絶対にこれですね。」
「ええ、なんだか楽しそうね。何かいいことあった?」
「だって昨日、完成なさったんですよね。今日せっかくルーズローツ様がお見えになるんです。気合い入れて下さいね。」
「ふふ、サンドラがそう言うならがんばるわ。」
お茶会の時にもらったリボンだ。思い入れがあるから大事にしていた。汚れたり、無くしたり、破れたりするのは嫌だから基本学校やお茶会にはあまりしていなかい。今日は家の中でルースに会うだけだから無くさない。それにそうよ!しっかり気合い入れなきゃ。
食事をして支度ができたが、先ほどザイン家から連絡が入り、もうすぐルースは家を出るらしい。
この世界では魔法石を使って連絡をとれる。まあ固定電話ならぬ固定連絡用魔法石ってところかな。
携帯電話みたいな小粒な持ち歩き便利な魔法石もある。
まだ、時間があるからルースが来たらお庭にきてもらうように伝言して散策に出た。
ソワソワして落ち着かない。
で、庭に出たのだが…
わたしは今何故ここにいる?冷たい床の上に寝ている。
そして何故私は手と足を縛られてる?
ゆっくり庭園を花々を見ながら歩いていた。すると寒さと目眩に襲われて倒れ込んだ。
目を開けたらここだ。
暗い部屋だ。すこし動くとギィと床が軋む。
窓にはカーテンが閉められているからなのかと思ったが
どうも周りに建物が密集しているらしくて光が入ってこないようだ。
「あら?お姫様、お目覚め~?」
私の前には銀の髪が前に以前より遥かに伸びているルピアさんがいた。
「ルピアさん?どうしたの?ここは?」
化粧をしているのかかなり印象が違う。
パッと見はわからなかったが面影はある。
足の根元までスリットが大きく入り胸元がかなり開いているワンピースを着て、その胸元にはジャラジャラ宝石が揺れている。
何かすこし見ない内にかなりケバくなりました…。
嫌、胸あるわ。羨ましい…と、思わず自分の胸を見てしまった。
「だぁって、アイザック様があなたに会いたいっていうから、お呼びしたまでよ。」
「ルピアさん?」
何だか様子がおかしい。
「ふふふっ、わたしねぇ、すこぉし前まで娼館にいたの。」
「えっ?何故??」
「ルーズローツに聞いてなぁい?」
ルピアさんの隣にはマントを被った少し背の低い男、少年みたいに見えるが…一人立っていた。マントの男の人は水色の髪に赤い瞳。鋭く冷たい、悲しそうな目をしている。
「私ね、ルーズローツのせいで娼婦になってたのぉ。」
「は?何でルースが?何があったの!」
「まあ世間知らずのお姫様はいいわねぇ。わたしは本当はヒロインなのよ~。はははっ。ヒロインなのにねぇ。あなたは悪役令嬢~。だったのにね~」
えっ?ルピアさんも転生者なの?で彼女はヒロインで私が悪役令嬢?本当に…?
私は多分かなり驚いた顔をしていたに違いない。
「あら?あなたも知っているかと思ったのに、知らないんだぁ~。ふーーん。そおなんだぁ~。ははは」
…知らない。知らない。やはりこの世界は何かゲームか小説の物語の中なんだ。じゃあルースは当然攻略対象?!
「闇落ちぃ?バッドエンド。わかる?ふふふ~」
えっ?バッドエンド、エンドってもうゲーム終わってるの?
私は首を振るしかなかった。わからないんだから仕方ない。
何がどうなっているのかわからない。
「せっかく私がヒロインのゲームに転生したのに、今は隠しモード何だって~。」
隠しモード?何それ?そうなると何がどうなるの?
私は悪役令嬢ではないってこと?
だっていじめてないわよ。
目指してはいたけど…。
「だから私はヒロインじゃないんだって~。笑っちゃうでしょ?あんなにルーズローツを手に入れるために頑張ったのに。」
ヒロインのルピアさんはルーズローツルートを狙っていたってこと?
突然ルピアさんの視線が鋭くなった。
口調も先ほどの甘えたものとはうってかわり攻撃的になった。
「あなたさえいなければルーズローツは私のものなのよ。」
攻撃的な鋭い視線。殺意が感じられる
「消えて欲しいんだけど、ダメ?」
…ルース…。何がどうなっているの?
私は何もできない…動けない。
どうしたらいい?考えなきゃいけない。
でも何から考えればいいの?纏まらない。
私が捕らえられているってことはどういうこと?
彼女がヒロイン、私が悪役令嬢。
じゃあ何のために私は捕まっているの?
ルースを呼び出す為?
ルピアさんはルースを狙っている…。
そして隣の人は何者?
私は囮?
ルース…来ないで…お願い、危ない。
助けに来なくていい。
でもあなたはきっと来てしまうんでしょう…。
あれからすぐに季節が冬になった。
もうすぐ新しい年だ。
学校が始まっていろいろあった。 しかし早いものだ。っておばさんみたい。
あ、おばさんか。
何だかこの頃前世の事は考えないことにした。
私はここでシャーロレットとして生きていく。間違えだってある。失敗だってする。だけど一生懸命生きるのだ。
二つだけ前世の経験を教訓に残しておく。
溜めない、こと。
何もかも心に溜めすぎないことだ。心が曇れば周りが曇ってみえるのだ。大丈夫。きっと今度は上手くいく。
そして
信じる、こと。
ルースとはさほど進歩はない。少し前とは違う近い位置にも慣れてきた。
まあ、かなり意識はして行動おかしい時もあるけどね。
久しぶりに恋してる自分が楽しいし、堪能している。
しかしようやく私の気持ちも決まった。
やりたいことがあったから今までルースの言葉を適当にあしらっていたが、ようやく昨日終わった。これでルースと前に進める。
「お嬢様!お嬢様!急いで起きてください!」
朝侍女のサンドラが起こしに来た。
「お嬢様、起きてください。あら?ジョーカス様!またお嬢様と一緒にお寝になったんですか?」
私は目をこすりながら起き上がった。
「なんだか怖い夢を見たみたいで。」
「しかしお嬢様はもう16歳なんですよ。いい加減にお辞めくださいね。」
「次からは気を付けるはね。で、どうしたの?少し早いのではない?」
サンドラは私のクローゼット開けながら
「先ほど、ザイン家から連絡が参りました。ルーズローツ様がいらっしゃるようです。お食事をすましてお仕度ください。ほらジョーカス様も起きて下さい!」
「ルースが??どうしたのかした?」
昨日、学校で何も言ってなかった。
「今日のお洋服はどれにしますか?」
サンドラが数着の服をかけてくれた。
「ん・・右から2番目のがいいわ。あと髪のリボンは…。」
今日…今日言えるかも。もしかして、ルースに答えられるかもしれない。
「今日は一番左のものにして。」
「そうですよね。今日は絶対にこれですね。」
「ええ、なんだか楽しそうね。何かいいことあった?」
「だって昨日、完成なさったんですよね。今日せっかくルーズローツ様がお見えになるんです。気合い入れて下さいね。」
「ふふ、サンドラがそう言うならがんばるわ。」
お茶会の時にもらったリボンだ。思い入れがあるから大事にしていた。汚れたり、無くしたり、破れたりするのは嫌だから基本学校やお茶会にはあまりしていなかい。今日は家の中でルースに会うだけだから無くさない。それにそうよ!しっかり気合い入れなきゃ。
食事をして支度ができたが、先ほどザイン家から連絡が入り、もうすぐルースは家を出るらしい。
この世界では魔法石を使って連絡をとれる。まあ固定電話ならぬ固定連絡用魔法石ってところかな。
携帯電話みたいな小粒な持ち歩き便利な魔法石もある。
まだ、時間があるからルースが来たらお庭にきてもらうように伝言して散策に出た。
ソワソワして落ち着かない。
で、庭に出たのだが…
わたしは今何故ここにいる?冷たい床の上に寝ている。
そして何故私は手と足を縛られてる?
ゆっくり庭園を花々を見ながら歩いていた。すると寒さと目眩に襲われて倒れ込んだ。
目を開けたらここだ。
暗い部屋だ。すこし動くとギィと床が軋む。
窓にはカーテンが閉められているからなのかと思ったが
どうも周りに建物が密集しているらしくて光が入ってこないようだ。
「あら?お姫様、お目覚め~?」
私の前には銀の髪が前に以前より遥かに伸びているルピアさんがいた。
「ルピアさん?どうしたの?ここは?」
化粧をしているのかかなり印象が違う。
パッと見はわからなかったが面影はある。
足の根元までスリットが大きく入り胸元がかなり開いているワンピースを着て、その胸元にはジャラジャラ宝石が揺れている。
何かすこし見ない内にかなりケバくなりました…。
嫌、胸あるわ。羨ましい…と、思わず自分の胸を見てしまった。
「だぁって、アイザック様があなたに会いたいっていうから、お呼びしたまでよ。」
「ルピアさん?」
何だか様子がおかしい。
「ふふふっ、わたしねぇ、すこぉし前まで娼館にいたの。」
「えっ?何故??」
「ルーズローツに聞いてなぁい?」
ルピアさんの隣にはマントを被った少し背の低い男、少年みたいに見えるが…一人立っていた。マントの男の人は水色の髪に赤い瞳。鋭く冷たい、悲しそうな目をしている。
「私ね、ルーズローツのせいで娼婦になってたのぉ。」
「は?何でルースが?何があったの!」
「まあ世間知らずのお姫様はいいわねぇ。わたしは本当はヒロインなのよ~。はははっ。ヒロインなのにねぇ。あなたは悪役令嬢~。だったのにね~」
えっ?ルピアさんも転生者なの?で彼女はヒロインで私が悪役令嬢?本当に…?
私は多分かなり驚いた顔をしていたに違いない。
「あら?あなたも知っているかと思ったのに、知らないんだぁ~。ふーーん。そおなんだぁ~。ははは」
…知らない。知らない。やはりこの世界は何かゲームか小説の物語の中なんだ。じゃあルースは当然攻略対象?!
「闇落ちぃ?バッドエンド。わかる?ふふふ~」
えっ?バッドエンド、エンドってもうゲーム終わってるの?
私は首を振るしかなかった。わからないんだから仕方ない。
何がどうなっているのかわからない。
「せっかく私がヒロインのゲームに転生したのに、今は隠しモード何だって~。」
隠しモード?何それ?そうなると何がどうなるの?
私は悪役令嬢ではないってこと?
だっていじめてないわよ。
目指してはいたけど…。
「だから私はヒロインじゃないんだって~。笑っちゃうでしょ?あんなにルーズローツを手に入れるために頑張ったのに。」
ヒロインのルピアさんはルーズローツルートを狙っていたってこと?
突然ルピアさんの視線が鋭くなった。
口調も先ほどの甘えたものとはうってかわり攻撃的になった。
「あなたさえいなければルーズローツは私のものなのよ。」
攻撃的な鋭い視線。殺意が感じられる
「消えて欲しいんだけど、ダメ?」
…ルース…。何がどうなっているの?
私は何もできない…動けない。
どうしたらいい?考えなきゃいけない。
でも何から考えればいいの?纏まらない。
私が捕らえられているってことはどういうこと?
彼女がヒロイン、私が悪役令嬢。
じゃあ何のために私は捕まっているの?
ルースを呼び出す為?
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