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第7話-2 悪役令嬢を包囲しよう。
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彼女が少し窓を開けた。
風が入ってきた。少し寒かった。
窓から散っていく枯れ葉が見える。
でも目の前の書類を前に気合を入れるには十分だ。
「エディシスフォード殿下、いつもいつもそんなにたくさんの書類があるんですか?」
彼女は書類の山をみて目を丸くしていた。
「なかなか減らないんだよ。」
「すみません・・・。こんなにいつもお忙しいのに私の事でさらにご迷惑かけてしまい・・・。」
「大丈夫。いつものことだから気にしないで。さあやろうかな?
夕食までにできるところまで頑張るよ。」
「あの・・・エディシスフォード殿下。私も手伝っていいですか?」
「手伝って欲しいのはやまやまなんだけど、君には難しいよ。」
「あ、いえ。できる限り頑張ります。少しでもお役に立てれば・・・くらいでお考え下さい。」
ラティディアは書類に手をかけて一番上のものを取りそれを見始めた。
私は先ほどの続きの書類に目を通していた。
しかし・・・
サッサッサッ。
何だか机の上の方に書類が3つに分けられていく。
何だ?何をしている?
「ラティディア???」
「殿下、少しだけお待ちください。先に今日中に終わらせなければいけない書類を抜き出します。」
「は?」
記憶を失ってからラティディアにはいろいろ驚かされたが今が一番驚いている。
私の前にスッスッと書類が置かれていく。
「左のものから処理をお願いいたします。」
「これは?」
「左は急ぎのものです。今日中に処理した方がいいです。
真ん中はまだ余裕があります。右は少し不明な点がありますので右のものを処理した後に殿下の指示を伺いたいと思います。」
は??何だこの速さは。
ほとんど一瞬に内容を理解していないか?
次々に書類が振り分けられていく。
「あら?」
「どうした?」
「この書類とさっきの書類、言っていることが真反対なんです。一度双方で話あった方がよいと思います。」
そう言って先程左側に振り分けた書類の真ん中の方から一枚抜き出した。
「じゃあハーデスに言っておこう。」
「あ!駄目です。それは差戻し案件なので他の書類と一緒にしてはいけません。」
「ああ、たしかにそうだな。」
「承認待ちはこちらに置きます。先ほど言いましたが左のものからお願いします。差戻、処理済みの箱を作ります。少し待っていてください。」
「何か手馴れているな?公爵家の手伝いでもしていたのか?」
「覚えいないのでわかりません・・・。」
「ああ、あと少しわかりにく書類を手直ししたいので筆記具を貸していただけますか?」
「ああ、そこにあるものを使ってくれ。」
「ありがとうございます。」
仕事をしながら時々彼女を見ていた。
手馴れている。なぜだ?
彼女は王太子妃になるためにいろいろ教えられていた。
それなりに頑張ったに違いない。
やはり彼女を見ていなかったのは私だったのか。
「殿下、この書類ですがこれならわかりやすいと思います。いかがでしょうか?」
ラティディアが先ほど見にくくてわかりにくかったので横に置いていた書類を持ってきた。
「え?すごくわかりやすいんだけど・・・。」
その書類は少し線が引いてあったり説明がつけ加えられていたり、表になっていたりすごく見やすく書き直されていた。
「ラティディア???君は一体・・・。」
「ひとまずこれでいいですね。」
「あ、ありがとう。」
それから二人で黙々を仕事をしていた。
少し日が傾いてきたのか窓の外にある木の影が伸びて部屋の中に影を作った。
「エディシス!そろそろ半分くらい終わった?」
執務室のドアが開いてハーデスがやってきた。
「何してたんだ!遅い!」
「ごめんよ。少し用事があってね。あ、ラティディア様まだいたの?さっきはお茶を、お願いして申し訳なかったね。ありがとう。
って??は?半分以上終わってないか?」
「ハーデス、そこの差戻の箱に入っている書類はもう一度提出者に返しておいてくれないか。間違えや、見直しが必要な場合はその旨が記載してあるはずだ。」
「どうした?何かお告げでももらったのか?」
「お告げね・・・。ラティアがいるだけだよ。」
ラティアが控えめに頭を下げて笑った。
「殿下、この書類のここの部分なんですが。」
「ん?ここか?」
「おかしくないですか?さっきの報告書と違います。
もしかして水増しされていませんか?」
「あっ?それか…」
ラティアが机の横で説明する。
なんか説明がわかりやすい。
こんな才能もあったのか。
「調べる必要があるな。ハーデス頼む。」
「では、ハーデス様、お願いできますか?」
「おやおや、なんかいいコンビじゃないか。」
ラティアはハーデスに書類を渡した。
「あ、本当だ。よく気づいたな。」
何とか今日片付ける書類は終わった。
私は手を上げて伸びた。
ラティディアは隣のソファに座ってまだ何か書いていた。
しかし私が終わったのに気づいたのかこちらをみて笑った。
「お疲れ様です。お茶でも入れましょうか?」
「ああ、もらおうか。」
お茶を飲みながらラティアがハーデスと話をしていた。
「書式がないのは何故ですか?」
「はい?」
「先程南地区の穀物輸入の報告書を見させていただきました。しかし前年度と今年度の書式が違うので比較するのに時間がかかります。書式を統一していただければ殿下の仕事も早くなると思います。」
「書式の統一か…」
「あと、何故上役の承認なしに書類が上がってくるのですか?書類は全て上役が目を通してチェックしてからあげるべきです。間違えが多くてたまりません。また相反する意見があり差し戻しが多すぎます。一旦担当部署もしくはその該当部署同士で話し合い、整理すべきです。例えばこれですが…」
何やら言われて見れば至極当然のことを説明された。
今まで誰も気づかなかったのか…。
「王太子殿下の仕事は雑用ではありません。
ハーデス様も書類を単に書類を積み上げるだけでは駄目です。ちゃんと殿下がやるべき仕事かどうかを見極めていただきたいです。」
思わず拍手してしまった。
「おっしゃるとおりです…」
やーい、やーい!ラティディアに怒られてる。
「エディシス!何か喜んでないか!」
「す、すみません。何だか偉そうなこと言ってしまいました。」
「ラティディア、いいんだ。必要なことだ。」
「あまりにも毎日大変そうなのでつい…。」
「私のことを心配してくれたんだ。それはそれで嬉しいな。」
「ハーデス、申し訳ないんだけれども宰相には来週中にはラティディを家に帰すと言ってあったのだが申し訳ないがあと二週間ほどラティディアを王宮にとどめて置きたいと手紙を書くから届けてくれないか。」
「は?あと2週間も?」
「もう視察まで二週間ちょっとだ。やらなければいけないことがあって手伝ってもらいたい。
それにその視察にも一緒に行ってもらおうと思っていた。
帰ってきてからもその視察について資料をまとめるのも手伝ってもらいたい。」
「本当にそれだけか?」
ハーデスは割とよく気づく忠実な秘書だ・・。
「ああ…」
目が泳いでいるか?
「泣くぞ、宰相…。せめて少しは帰せないか?
仕事全てこっちに回してくるぞ。」
「それは嫌だ…。やはり来週一度は帰すか・・・。」
そう何とか彼女を…なんて考えがないわけではない。視察は二人だ。話す時間はある、
とにかく記憶が戻る前に彼女の心を手に入れたい。
まずはダリアの件のけじめをつけてからだ。
先日も話をしたがなかなか納得してくれない・・・。
明日の夕方、またダリアには話をしよう。
学園が終わったら勝手にくるのだろう。
明日で終わらせよう。
そしてラティディアに謝まろう。
隣でラティディアは私なんかが仕事でお役に立てるなんて光栄です!と張り切って喜んでいた。
「疲れただろう。今日はこれで終わろうか。本当に助かったよ。明日も頼めるかな。」
「よかったです。私でもできることがあって嬉しいです。」
「あ、ラティディア様、ちょっと待って。」
ハーデスが書類を持ってラティディアのそばにやってきた。
「この書類なんだけど何でやり直しなの?」
「だってここの基準がずれています。これはこうこう・・・こうして・・・こうやるべきです。」
「エディシス・・お前王太子やめないか?」
「は???」
「ラティディア様に譲る気ないか?」
「ラティディアは私と結婚するんだから同じじゃないか。」
「いや、こんな出来の悪い王太子なんか捨てて、どこかからできる婿養子をとらないか?」
「・・・言いすぎだ。」
ラティディアはくすくす笑っていた。
風が入ってきた。少し寒かった。
窓から散っていく枯れ葉が見える。
でも目の前の書類を前に気合を入れるには十分だ。
「エディシスフォード殿下、いつもいつもそんなにたくさんの書類があるんですか?」
彼女は書類の山をみて目を丸くしていた。
「なかなか減らないんだよ。」
「すみません・・・。こんなにいつもお忙しいのに私の事でさらにご迷惑かけてしまい・・・。」
「大丈夫。いつものことだから気にしないで。さあやろうかな?
夕食までにできるところまで頑張るよ。」
「あの・・・エディシスフォード殿下。私も手伝っていいですか?」
「手伝って欲しいのはやまやまなんだけど、君には難しいよ。」
「あ、いえ。できる限り頑張ります。少しでもお役に立てれば・・・くらいでお考え下さい。」
ラティディアは書類に手をかけて一番上のものを取りそれを見始めた。
私は先ほどの続きの書類に目を通していた。
しかし・・・
サッサッサッ。
何だか机の上の方に書類が3つに分けられていく。
何だ?何をしている?
「ラティディア???」
「殿下、少しだけお待ちください。先に今日中に終わらせなければいけない書類を抜き出します。」
「は?」
記憶を失ってからラティディアにはいろいろ驚かされたが今が一番驚いている。
私の前にスッスッと書類が置かれていく。
「左のものから処理をお願いいたします。」
「これは?」
「左は急ぎのものです。今日中に処理した方がいいです。
真ん中はまだ余裕があります。右は少し不明な点がありますので右のものを処理した後に殿下の指示を伺いたいと思います。」
は??何だこの速さは。
ほとんど一瞬に内容を理解していないか?
次々に書類が振り分けられていく。
「あら?」
「どうした?」
「この書類とさっきの書類、言っていることが真反対なんです。一度双方で話あった方がよいと思います。」
そう言って先程左側に振り分けた書類の真ん中の方から一枚抜き出した。
「じゃあハーデスに言っておこう。」
「あ!駄目です。それは差戻し案件なので他の書類と一緒にしてはいけません。」
「ああ、たしかにそうだな。」
「承認待ちはこちらに置きます。先ほど言いましたが左のものからお願いします。差戻、処理済みの箱を作ります。少し待っていてください。」
「何か手馴れているな?公爵家の手伝いでもしていたのか?」
「覚えいないのでわかりません・・・。」
「ああ、あと少しわかりにく書類を手直ししたいので筆記具を貸していただけますか?」
「ああ、そこにあるものを使ってくれ。」
「ありがとうございます。」
仕事をしながら時々彼女を見ていた。
手馴れている。なぜだ?
彼女は王太子妃になるためにいろいろ教えられていた。
それなりに頑張ったに違いない。
やはり彼女を見ていなかったのは私だったのか。
「殿下、この書類ですがこれならわかりやすいと思います。いかがでしょうか?」
ラティディアが先ほど見にくくてわかりにくかったので横に置いていた書類を持ってきた。
「え?すごくわかりやすいんだけど・・・。」
その書類は少し線が引いてあったり説明がつけ加えられていたり、表になっていたりすごく見やすく書き直されていた。
「ラティディア???君は一体・・・。」
「ひとまずこれでいいですね。」
「あ、ありがとう。」
それから二人で黙々を仕事をしていた。
少し日が傾いてきたのか窓の外にある木の影が伸びて部屋の中に影を作った。
「エディシス!そろそろ半分くらい終わった?」
執務室のドアが開いてハーデスがやってきた。
「何してたんだ!遅い!」
「ごめんよ。少し用事があってね。あ、ラティディア様まだいたの?さっきはお茶を、お願いして申し訳なかったね。ありがとう。
って??は?半分以上終わってないか?」
「ハーデス、そこの差戻の箱に入っている書類はもう一度提出者に返しておいてくれないか。間違えや、見直しが必要な場合はその旨が記載してあるはずだ。」
「どうした?何かお告げでももらったのか?」
「お告げね・・・。ラティアがいるだけだよ。」
ラティアが控えめに頭を下げて笑った。
「殿下、この書類のここの部分なんですが。」
「ん?ここか?」
「おかしくないですか?さっきの報告書と違います。
もしかして水増しされていませんか?」
「あっ?それか…」
ラティアが机の横で説明する。
なんか説明がわかりやすい。
こんな才能もあったのか。
「調べる必要があるな。ハーデス頼む。」
「では、ハーデス様、お願いできますか?」
「おやおや、なんかいいコンビじゃないか。」
ラティアはハーデスに書類を渡した。
「あ、本当だ。よく気づいたな。」
何とか今日片付ける書類は終わった。
私は手を上げて伸びた。
ラティディアは隣のソファに座ってまだ何か書いていた。
しかし私が終わったのに気づいたのかこちらをみて笑った。
「お疲れ様です。お茶でも入れましょうか?」
「ああ、もらおうか。」
お茶を飲みながらラティアがハーデスと話をしていた。
「書式がないのは何故ですか?」
「はい?」
「先程南地区の穀物輸入の報告書を見させていただきました。しかし前年度と今年度の書式が違うので比較するのに時間がかかります。書式を統一していただければ殿下の仕事も早くなると思います。」
「書式の統一か…」
「あと、何故上役の承認なしに書類が上がってくるのですか?書類は全て上役が目を通してチェックしてからあげるべきです。間違えが多くてたまりません。また相反する意見があり差し戻しが多すぎます。一旦担当部署もしくはその該当部署同士で話し合い、整理すべきです。例えばこれですが…」
何やら言われて見れば至極当然のことを説明された。
今まで誰も気づかなかったのか…。
「王太子殿下の仕事は雑用ではありません。
ハーデス様も書類を単に書類を積み上げるだけでは駄目です。ちゃんと殿下がやるべき仕事かどうかを見極めていただきたいです。」
思わず拍手してしまった。
「おっしゃるとおりです…」
やーい、やーい!ラティディアに怒られてる。
「エディシス!何か喜んでないか!」
「す、すみません。何だか偉そうなこと言ってしまいました。」
「ラティディア、いいんだ。必要なことだ。」
「あまりにも毎日大変そうなのでつい…。」
「私のことを心配してくれたんだ。それはそれで嬉しいな。」
「ハーデス、申し訳ないんだけれども宰相には来週中にはラティディを家に帰すと言ってあったのだが申し訳ないがあと二週間ほどラティディアを王宮にとどめて置きたいと手紙を書くから届けてくれないか。」
「は?あと2週間も?」
「もう視察まで二週間ちょっとだ。やらなければいけないことがあって手伝ってもらいたい。
それにその視察にも一緒に行ってもらおうと思っていた。
帰ってきてからもその視察について資料をまとめるのも手伝ってもらいたい。」
「本当にそれだけか?」
ハーデスは割とよく気づく忠実な秘書だ・・。
「ああ…」
目が泳いでいるか?
「泣くぞ、宰相…。せめて少しは帰せないか?
仕事全てこっちに回してくるぞ。」
「それは嫌だ…。やはり来週一度は帰すか・・・。」
そう何とか彼女を…なんて考えがないわけではない。視察は二人だ。話す時間はある、
とにかく記憶が戻る前に彼女の心を手に入れたい。
まずはダリアの件のけじめをつけてからだ。
先日も話をしたがなかなか納得してくれない・・・。
明日の夕方、またダリアには話をしよう。
学園が終わったら勝手にくるのだろう。
明日で終わらせよう。
そしてラティディアに謝まろう。
隣でラティディアは私なんかが仕事でお役に立てるなんて光栄です!と張り切って喜んでいた。
「疲れただろう。今日はこれで終わろうか。本当に助かったよ。明日も頼めるかな。」
「よかったです。私でもできることがあって嬉しいです。」
「あ、ラティディア様、ちょっと待って。」
ハーデスが書類を持ってラティディアのそばにやってきた。
「この書類なんだけど何でやり直しなの?」
「だってここの基準がずれています。これはこうこう・・・こうして・・・こうやるべきです。」
「エディシス・・お前王太子やめないか?」
「は???」
「ラティディア様に譲る気ないか?」
「ラティディアは私と結婚するんだから同じじゃないか。」
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