信州観劇日記

ことい

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県内いろいろ

『jujumo TALK & LIVE』(文化公園 目地・長野県辰野町) 2025/8/3

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知人の投稿で『jujumo』さんの文字列を見掛けて、駆け付ける。

出会い頭にちょっとした勘違いがあり、内心泡立ったことは横に置く。自分のコミュ障っぷりがどうあれ、受け取ったものへの感謝に変わりはないのだし。

場所は聞き慣れない名前だったが、以前小野さんの音とのコラボ企画で二度ほど訪れた場所。一回部分が喫茶可能な店舗で下階も板張りになっていたり、絵本や書籍が並んでたりで彩りが加わっていた。そして、今回も小野さんコラボを含む。そしてGOKUさんも。素晴らしい。



鳥のさえずりのような、空気のうねりのようなボーカル。歌い始めの口上で、目の前の自然を再認識する。正確な言葉はともかく『土』『水』『風』の単語でグランディングがなる。気付かなくて、ごめん、ってなる。終わって数日立ってからも、あの声を頼りに正気を手繰り寄せてる。

歌が上手いのも楽しげなのもプロなら当たり前っちゃそうなんだけど。こっちもそっちに連れてってもらえるのが嬉しい。

強いて言うなら、jujumoしんのスケールをあの空間に押し込んだのがちょっともったいない感じ。前回のBBGは当然としても、その前のBLGC18も器的に大きかったんやな…って、久し振りに、行きたくなった。

開場前、GOKUさんと小野さんの共演がいつぞやのトーチカ以来では?と軽口を叩いたことを少し後悔する。当時にも触れたGOKUさんのMCに「ケンカが始まってら私が止めてあげる」って返してた人がいて、『あぁそう言う考え方もあるなぁ』って変に感心してみた。

実際、表現の殴り合い(一方的な殴り掛かり?)が始まり、結局見守るしか出来ない自分に気づいたわけだけど。なんとなく男同士の真剣勝負に女がしゃしゃんなみたいな昭和脳もあるし、純粋に私が弱い。仕事とか科学知識とかあたりなら、ともかく純粋な殴り合いは出る幕ないなって。無責任に煽るのは言語道断として、火の粉を払いつつ、いよいよになったら人を呼ぶ…くらいしか出来ないんだろうな。それはそれで必要な線引きかもしれん。



夏の暑い日、存在としての自分と、それが抱える限界を感じてみる。まずは生きる。それからなのかもな。

あとモリガン茶にも癒されてる。有り難い。また、次の機会にも。




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