信州観劇日記

ことい

文字の大きさ
46 / 53
県内いろいろ

『「お隣、いいですか?」プロジェクト』あじさんま(長野県某所) 2025/6/29

しおりを挟む
演劇というか、表現や劇場に関するプロジェクトの一つとして。

会ってお話しを聞けば良いのよね?は合ってて、でもちゃんと『お隣』の説明を紙芝居的にしてくれて、キチンと感がある。そう、この紙芝居がことの外良くて。ワーキングホリデーで旅立った知人を彷彿させる出来。素晴らしい。個人によるお手製クラファンの一面はあるけど、ちゃんとプロジェクトだなと感じる。



犀の角で起きてることは稀有で貴重に見える。けど、隣に人がいて、会話があって、繋がりがあって、何らかの活動が生まれる…のは、ごく普通のことではある。その当たり前が可視化されて、結果少し離れたところから引き寄せられもして、それが生み出す流れを私たちにも体感できて…ってところがなかなか無いことなんだろうな…って。

梓さんの意識は犀の角に来る前からあったようで、それが表面化し、加速し、飛び出していく素直な流れに感じる。今回、海外で得ようとしていることも一つの『お隣』。ある意味謙虚に『知りたい』と思う姿がスゴいなぁって思うし、愛おしい。昔、学生主体の街づくりをかなりバックアップしてる信大の教授か助教授の人がいて、「学生たちの持つ『イノセント』」って表現をしていたのね。当時は『気持ち悪っ』としか思わなかったけど、今は分からんでもない。やっぱ前を向いて動こうとしている人は愛おしい。

自分にはなんとなく『観客』でいなくてはという線引きがあって、何かの拍子以外では踏み込まずにいたつもり。が、巴のindependentの申込前に質問があって、時間をもらったことがある。その質問は早々に終わって、そのまま梓さんのこれまでを数時間に渡って聞いた。お茶一杯で居座る後ろめたささえなければ、いつまでも聞いていられたように感じる。それは前回の渡欧の直前で、研修制度も取れたらなって話を聞いた。

なんか自分に今後の話をしてくれる人って、背中の一押しを求めてたりする…気がする。もっと確実に進められるぞって人はもっと現実を見据えた人と話すイメージ。私も無条件に応援する訳ではなくて悲しい表情をさせたりもする。
けど、今回のは一押ししたいなって思ったし、こちらに余力があって目や手の届く範囲なら…という次第です。まぁ、後陣の育成は苦手とか言いつつ、先輩風の吹かせたがりと貢ぎグセが発揮された結果ですわ。

今回は世間話がメインになったり、ついでで美須々高校の見学が出来たり、その都合でイベントに参加し損ねたり、いろいろだったけどもそれもまたあじということか。インドの写真、観たかった。

彼女の冒険とそれに勇気付けられる『お隣』たちの未来に幸あらんことを。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...