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県外いろいろ
『Aldea Bar 2025』中森明菜(Cotton Club・東京都) 2025/7/13
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念願のファンクラブイベント。クラブの規約に守秘義務や誹謗中傷への警告もあり、あまり無責任なことも書けないが、思いの外に暖かい集いだった。
イベント…と言いつつ、ディナーショーと言ってよい気がする。パルコライブの頃から、小規模でお酒を飲みながらの歌を聞くスタイルを理想としていた記事に記憶があり、よりそれに近づいたんじゃないかと思う。
食事中はアルバム『Crimson』を丸々と。デザートのメインもその中の『赤のエナメル』をモチーフにしていて愛らしい。そもそものテーマカラーが還暦の『赤』なのもあるけど、こういうシャレっぽい感じが出来るのがいい。Crimsonが曰く付きではあって、本人のお気に入りの割に扱われてこなかった気がする。昨今の動向もあり、解禁されたのかな‥とゲスパー。子供の頃の自分的には、その直前に聞いていたロックなStockと比べてシティポップの流れとは言え大人しい印象があり、ピンと来てなかったのが正直なところ。が、今更聞いてて、こんぐらいがいいな…と。本人意識してないだろうけど、なんか年齢を重ねていくポイントポイントに合うモノがいつの間にか置かれてて、天才や…と思う。同じくピンと当時来なくて現在お気に入りの『不思議』の楽曲を挟んでバンドメンバー入場。本ライブオリジナルのテーマ曲からのご本人入場。
もうね。
泣くよね。
近くの人も泣いてた。
目の覚める赤い着物アレンジのドレス。黒に刺繍の半衿がまた美しい。キリッと結い上げられたロングのポニーテール。足元は後から見せてくれて黒のヒール。そん時のお御足が美しいの。本人は「若い子みたいにパツパツしてない」とか言ってたけど、『それがいい』って言いたくなる。
このイベント、昨年から衣装が日替わりになってたらしく、別日はボブでドレスだったっぽい。このコレクター泣かせな…。
滑舌や歌詞忘れは本人も気にしてたし、歌唱力とかも大分での記事は見かけた。やりようはあるだろうし、プロとして上を見ればキリがないけど、いいんじゃないかなと思った。MCも面白かったし。前回のDVDが何故あれだったのか?って思う程度には。長年見てる身としてはあれはあれで『らしい』、とも思う。それすら嬉しいんよ。
選曲はメジャー志向の人からは賛否ありそうと思いながら、自分的にはかなりツボだった。前回はYouTubeにも公開してるようなBEST I~IIあたりが中心だったのが、今回はBEST III以降が多め。所謂レコ大まで駆け上がる勢いある時期でもなく、自分も迷いながら応援してた時期の楽曲で、それはご本人もちゃんと忘れてなくて大切にしてるんだな…って感じがなんか嬉しくて。まぁ、当時、ヒット確実って位置付けだったブティックJOY(ジュエリーマキじゃなかった)のタイアップ曲を「覚えてる?」とか言ってたからわからんけど。覚えてるさ。『予感』とかさ。前回の『乱火』もツボだったし。今、一番歌って欲しいの『Metropolitan Blue』だからね…私はマイナーなほど喜んじゃうから、よくないかな。けど、嬉しいものは嬉しい。
帰り道、情報を取るのにうっかり某掲示板を覗いて微妙な気持ちになり、『好きなものを好きと言えない』葛藤の一つに彼女の存在があったなと思った。
子供の頃に『強い女性』として憧れた人の『弱さ』とか『足掻き』とかを思春期で目の当たりにして、自分自身も『女の強さ』を信じられなくなったりもした。当時、敵対視してた「聖子」が強かったんじゃないかとか、そうなれない自分の負けた感じとか。その二人に対した違いもなく、敵対構造自体が幻想だったんじゃないか、とか。自分のジェンダー観や人生観に影響を及ぼしたのは間違いない。CDも何度か断捨離した。
それでもカラオケで歌うのは彼女の曲で、楽曲も歌唱も好きなものは好き。
前述のそれぞれの年代に置き石された楽曲が何らかの指針になったりもしてる。
今回の復活とされたYouTubeを見た瞬間も思った。
生きてくれてるだけで愛おしい。
アイドルとしてのピークがかなり手前にあっただけで、それ以降も普通の芸能人としてはそれなりのキャリアを積み重ねてる。結局、某事務所の影響も考えるとよく活動してきたと思う。そういう意味ではやっぱ『強い』んかな…って思い直してみたり。強かに生き延びてる自分も同じような強さを備えている。『弱さ』も。
もちろん支えてくれている周囲の人があってこそではある。スタッフ、バンドメンバー、会場の方々への感謝が絶えない。
束の間でもいい、末長くでもいい、彼女の人生とこの活動が続きますように。
少しでも幸多い時間が過ごせますように。
(補足) 一般記事を受けてのセットリスト&うんちく覚書。
振り返ると本人作詞が3曲も入っていたことになる。タイアップの多さにしても周囲含めて頑張ってたよな…って。
『Days』 明菜作詞。「I hope so」からのシングルカット。テレ東2時間ドラマ枠タイアップ。
『APPETITE』 「SHAKER」からのシングルカット曲。観葉植物を擬人化した難曲。
『二人静』 映画『天河殺人事件』タイアップ曲。セリフ含めて最高。
『飾りじゃないのよ涙は』 井上陽水作詞作曲。アーティスト性が強調され始めた曲
(以下3曲、アコースティックギターとのデュオ)
『予感』 ASKA作。「嫌いでもいいから答えが欲しい」っていう超絶後ろ向き曲。が、折々で癒されてきた。
『陽炎』 明菜作詞。アルバム「UNBALANCE+BALANCE」には同じ曲の別歌詞「永遠の扉」も収録。
『OH NO,OH YES!』 竹内まりあ作。繊細で良曲。が、バリバリの不倫シチュでモヤる。当時、こういう複雑な状況の歌を歌える方が上手いってされてた。時代だよな…。
『月華』 ブティックJOY CMタイアップ曲。無名なら知名度が上がるが、確立済みの人だとそこまで効果なかったっていう。バブルの懐かしさ。
『I MISS "THE SHOCK"』 好き。サビの繰り返しにしろ、展開にしろ、スタイリッシュ。紅白の白のクイーンみたいな衣装が忘れられない。
『I hope so』 明菜作詞。アルバムのタイトルにもなっている。歌い応えある、前向き曲。
イベント…と言いつつ、ディナーショーと言ってよい気がする。パルコライブの頃から、小規模でお酒を飲みながらの歌を聞くスタイルを理想としていた記事に記憶があり、よりそれに近づいたんじゃないかと思う。
食事中はアルバム『Crimson』を丸々と。デザートのメインもその中の『赤のエナメル』をモチーフにしていて愛らしい。そもそものテーマカラーが還暦の『赤』なのもあるけど、こういうシャレっぽい感じが出来るのがいい。Crimsonが曰く付きではあって、本人のお気に入りの割に扱われてこなかった気がする。昨今の動向もあり、解禁されたのかな‥とゲスパー。子供の頃の自分的には、その直前に聞いていたロックなStockと比べてシティポップの流れとは言え大人しい印象があり、ピンと来てなかったのが正直なところ。が、今更聞いてて、こんぐらいがいいな…と。本人意識してないだろうけど、なんか年齢を重ねていくポイントポイントに合うモノがいつの間にか置かれてて、天才や…と思う。同じくピンと当時来なくて現在お気に入りの『不思議』の楽曲を挟んでバンドメンバー入場。本ライブオリジナルのテーマ曲からのご本人入場。
もうね。
泣くよね。
近くの人も泣いてた。
目の覚める赤い着物アレンジのドレス。黒に刺繍の半衿がまた美しい。キリッと結い上げられたロングのポニーテール。足元は後から見せてくれて黒のヒール。そん時のお御足が美しいの。本人は「若い子みたいにパツパツしてない」とか言ってたけど、『それがいい』って言いたくなる。
このイベント、昨年から衣装が日替わりになってたらしく、別日はボブでドレスだったっぽい。このコレクター泣かせな…。
滑舌や歌詞忘れは本人も気にしてたし、歌唱力とかも大分での記事は見かけた。やりようはあるだろうし、プロとして上を見ればキリがないけど、いいんじゃないかなと思った。MCも面白かったし。前回のDVDが何故あれだったのか?って思う程度には。長年見てる身としてはあれはあれで『らしい』、とも思う。それすら嬉しいんよ。
選曲はメジャー志向の人からは賛否ありそうと思いながら、自分的にはかなりツボだった。前回はYouTubeにも公開してるようなBEST I~IIあたりが中心だったのが、今回はBEST III以降が多め。所謂レコ大まで駆け上がる勢いある時期でもなく、自分も迷いながら応援してた時期の楽曲で、それはご本人もちゃんと忘れてなくて大切にしてるんだな…って感じがなんか嬉しくて。まぁ、当時、ヒット確実って位置付けだったブティックJOY(ジュエリーマキじゃなかった)のタイアップ曲を「覚えてる?」とか言ってたからわからんけど。覚えてるさ。『予感』とかさ。前回の『乱火』もツボだったし。今、一番歌って欲しいの『Metropolitan Blue』だからね…私はマイナーなほど喜んじゃうから、よくないかな。けど、嬉しいものは嬉しい。
帰り道、情報を取るのにうっかり某掲示板を覗いて微妙な気持ちになり、『好きなものを好きと言えない』葛藤の一つに彼女の存在があったなと思った。
子供の頃に『強い女性』として憧れた人の『弱さ』とか『足掻き』とかを思春期で目の当たりにして、自分自身も『女の強さ』を信じられなくなったりもした。当時、敵対視してた「聖子」が強かったんじゃないかとか、そうなれない自分の負けた感じとか。その二人に対した違いもなく、敵対構造自体が幻想だったんじゃないか、とか。自分のジェンダー観や人生観に影響を及ぼしたのは間違いない。CDも何度か断捨離した。
それでもカラオケで歌うのは彼女の曲で、楽曲も歌唱も好きなものは好き。
前述のそれぞれの年代に置き石された楽曲が何らかの指針になったりもしてる。
今回の復活とされたYouTubeを見た瞬間も思った。
生きてくれてるだけで愛おしい。
アイドルとしてのピークがかなり手前にあっただけで、それ以降も普通の芸能人としてはそれなりのキャリアを積み重ねてる。結局、某事務所の影響も考えるとよく活動してきたと思う。そういう意味ではやっぱ『強い』んかな…って思い直してみたり。強かに生き延びてる自分も同じような強さを備えている。『弱さ』も。
もちろん支えてくれている周囲の人があってこそではある。スタッフ、バンドメンバー、会場の方々への感謝が絶えない。
束の間でもいい、末長くでもいい、彼女の人生とこの活動が続きますように。
少しでも幸多い時間が過ごせますように。
(補足) 一般記事を受けてのセットリスト&うんちく覚書。
振り返ると本人作詞が3曲も入っていたことになる。タイアップの多さにしても周囲含めて頑張ってたよな…って。
『Days』 明菜作詞。「I hope so」からのシングルカット。テレ東2時間ドラマ枠タイアップ。
『APPETITE』 「SHAKER」からのシングルカット曲。観葉植物を擬人化した難曲。
『二人静』 映画『天河殺人事件』タイアップ曲。セリフ含めて最高。
『飾りじゃないのよ涙は』 井上陽水作詞作曲。アーティスト性が強調され始めた曲
(以下3曲、アコースティックギターとのデュオ)
『予感』 ASKA作。「嫌いでもいいから答えが欲しい」っていう超絶後ろ向き曲。が、折々で癒されてきた。
『陽炎』 明菜作詞。アルバム「UNBALANCE+BALANCE」には同じ曲の別歌詞「永遠の扉」も収録。
『OH NO,OH YES!』 竹内まりあ作。繊細で良曲。が、バリバリの不倫シチュでモヤる。当時、こういう複雑な状況の歌を歌える方が上手いってされてた。時代だよな…。
『月華』 ブティックJOY CMタイアップ曲。無名なら知名度が上がるが、確立済みの人だとそこまで効果なかったっていう。バブルの懐かしさ。
『I MISS "THE SHOCK"』 好き。サビの繰り返しにしろ、展開にしろ、スタイリッシュ。紅白の白のクイーンみたいな衣装が忘れられない。
『I hope so』 明菜作詞。アルバムのタイトルにもなっている。歌い応えある、前向き曲。
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