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第二章
巡の受難
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皇国歴一九六一年 厳冬
「榊大尉、応答願います」
黒煙に向かってひた走る巡は、息も絶え絶えになりながら呼びかけた。返事はなく、その煙の足元にたどり着くと亀の死骸がいくつかある。動揺は、少し離れた戦場から聞こえてくる悲鳴と銃声、天使の咆哮のおかげで、彼女の心を多少慰めた。これは起こりうるべき事象なのだと整理をし、雪に残る足跡を追った。
(部隊は壊滅していない。だけど、この方向は)
戦場から遠ざかるように伸びている。しかしそれは円を描くようにして、台地を目指していた。
途中、一人の軍服が倒れている。駆け寄ると、視線だけで巡を見た。
助からない怪我である。腹部に三発の銃弾を受けていたし、袈裟懸けに刀傷もあった。
「た、ぬ」
血のあぶくが唇を濡らしている。真っ白な顔、虚ろな目、しかしそこには亀としての矜持があった。
「言い残すことは」
冷静にと心中で何度も唱えた。経文のように、しかし冥福ではなく、狂うなと自分のために祈った。
「レの字が、裏切っ」
彼は死人とは思えないような力で巡の襟を掴んだ。赤い咳をして、その飛沫が袖を汚した。
「レの字……レベトが裏切ったんですね」
「行け」
視線をその方向に向けて彼は絶命した。巡はその首元に揺れる亀の印を外し、ポケットにしまった。しかし襟を掴んだ拳は解けず、やむなく刀を抜いて手首を落とし、指を切った。
「申し訳ないが、すべては終わったあとに」
すぐさまくすんだ瞳の方向へ、南西へと走った。
もしかすると、そう示されずとも、巡はその場所へと至るに迷わなかったかもそれない。
死体の道ができている。等間隔に置かれたすでに動物や植物の糧となるばかりの目印が巡の眼尻に涙を浮かばせた。
「やるんだ。私は楔だ。ここが瀬戸際なんだ。私が踏み外しちゃ……駄目なんだ」
真実の推測は肉を帯び、穴あきだらけのそれは徐々に輪郭を持ちつつある。その完成間近の道をひた走る狸たちである、巡がもし何かをしくじれば、道はその瞬間に崩れる。
彼女がたどり着いた先に何事かがなければ、それは不明瞭なままの推測で未完のままであり、道を踏み外したといえる。しかしそうでなかった場合、亀の末路はただ悲惨なばかりである。
巡の前にどんな未来が待ち受けているとしても、狸にとって致命的な痛手を負う。そういう過度な精神的圧迫が、彼女の走る速度を上げた。
にわかに吹雪いた。雪が舞い上がり、道標につまずいて転んだ。その先は木々がまばらになって、奇妙な広場になっている。
(泣くな)
かじかんだ指先に力をこめて雪を握る。立ち上がろうとすると、風にのって声が聞こえた。幻聴の可能性を、広場の雪煙の中に人影を認めることで打ち払い、顎が雪に沈むほど姿勢を低くした。
「これでも了承してくれませんか」
タン、という耳慣れた銃声。
風は凪いだ。数分の吹雪は巡の背や髪を白くさせその発見を防ぐ役割は果たしたが、彼女の脳に命が消える瞬間を焼き付けた。
視界のその先、亀の一人が力なく倒れた。歯噛みする榊真千は、真実の生き写しのように暴力を顔に刻んでいるが、微動だににしない。
「あなたが頷けば、彼らは死ななかった」
皇国語である。レベト軍人ではないが、その顔に見覚えはなかった。
「わざわざ中央から出てきて、することがこれか。陸軍大佐ともあろうお方が自分の国を売って犬と一緒に北楽を汚すのか」
「これは天使をすべて排除するための作戦だ。そのための犠牲だ。俺もきみたちもね。我々軍人がみなことごとく死に絶えても、天使がいなくなればそれでいいじゃないか。過程の犠牲に構うな」
榊は怒りか絶望か、血涙を流し、長く息を吐いた。
「知っているぞ、平場大佐。あなたの本心を。神を使役し天使に同士討ちをさせようというのだろう。その実験にこの地を選んだ。そうだな」
「半分正解だ。すでに実験は済んでいるよ。赤間でな」
巡は伏せたまま、袖に噛みつき声を殺した。ぼろぼろと涙があふれ、それでも身動き一つしなかった。
この場になぜ自分がいるのか。命令した上官へ殺意すら芽生えそうになったが、それでも赤間生まれの部下がここにいるよりはましだったし、真実であれば榊のあの姿を直視できなかっただろうとも思う。
(大尉を生かし、奴を補縛する。それが、それが最優先だ)
自分の命と命令を天秤にかけ、素早く選び取った。何もかもをなげうってでもしなければならないと、管理票に誓った。
「フェンリルはここにいる軍人をすべて殺した後、北楽の石、蟻、その他の天使を同じように殺し尽くす。彼らは」
控えているレベト軍人は顔色を変えず、榊に銃口を向けた。
「それを見届ける。きみは優秀だし亀も本来はここにいるはずではなかったし、フェンリルを使ったこの戦場で、北楽で天使の最後を見届けさせてやろうとおもったのだが」
巡は無線機のボリュームをひねろうと思ったが、動けば感知されるだろうとそれをせず、冷気によって失われゆく感覚を、胸奥からとめどなく湧く情念によって肉体に繋ぎ止めている。
もはや怒りもなく、涙は氷り、命令を遂行する意思も薄まりつつある。彼女は真実だけを信じ、彼女の真意を汲み取ることだけを考えている。
「どうだい榊くん。我々と歩もうじゃないか。きみの甲羅はすべて砕けた。我々が亀の代わりに身を護る盾となろう」
平場は榊に歩み寄る。その後ろにはぴったりとレベト軍人が付いた。
「土戸の戦女神よ。その美貌は天使の血によって輝くらしいが、より上の階級や誰かの隣にいてこそ最も魅力的に煌めくだろう」
巡は袖から口を離し、生身の肌に歯を立てた。飛び出せない現状と不埒な光景から自分を切り離しあくまでも真実のために動くには、そうすることでしか律することができなかった。
榊は手袋を外した。そんな些細な動きにですら、レベト軍人の指先に力が入る。
「握手かい?」
平場は銃を片手で制し、温和な笑みを浮かべた。
「意思表示には違いありません」
榊の親指は耳のそばにあてがわれた。それを真横にずらし、雄叫びをあげながら一直線に引き抜いた。
頬と鼻梁を横断する出来上がったばかりの傷に、平場は舌打ちをする。対照的なのは榊である、痛みを感じていないのか、甘くうっとりとした表情だった。
「箔が付いて格好いい、と私の妹なら言うでしょう」
ものも言えない平場は、レベト軍人に目配せをした。いつでも射撃可能であり、あとは声がかかればというときにも、榊は不敵である。
「武装解除をするのならば、今度から爪切りも用意すべきですな」
撃て、と声がかかる。巡は反射的に飛び出した。
それが無駄であり、何もかもが遅いというのはわかっていた。伏せったまま状況が転じるのを待ったほうがよかっただろうが、彼女はそれをしてしまった。
すぐさま銃口が向けられ、発砲される。普段の彼女であれば避けられたかもしれないが、全身は氷のように硬く、肩に一発命中した。
倒れ込みはしたが、彼女は最後まで見届けようとした。榊の最後をと目を向けると、
「やあ巡! 一緒にいこうか!」
と、亀の絶叫とともに鮮血が空に舞った。
「榊大尉、応答願います」
黒煙に向かってひた走る巡は、息も絶え絶えになりながら呼びかけた。返事はなく、その煙の足元にたどり着くと亀の死骸がいくつかある。動揺は、少し離れた戦場から聞こえてくる悲鳴と銃声、天使の咆哮のおかげで、彼女の心を多少慰めた。これは起こりうるべき事象なのだと整理をし、雪に残る足跡を追った。
(部隊は壊滅していない。だけど、この方向は)
戦場から遠ざかるように伸びている。しかしそれは円を描くようにして、台地を目指していた。
途中、一人の軍服が倒れている。駆け寄ると、視線だけで巡を見た。
助からない怪我である。腹部に三発の銃弾を受けていたし、袈裟懸けに刀傷もあった。
「た、ぬ」
血のあぶくが唇を濡らしている。真っ白な顔、虚ろな目、しかしそこには亀としての矜持があった。
「言い残すことは」
冷静にと心中で何度も唱えた。経文のように、しかし冥福ではなく、狂うなと自分のために祈った。
「レの字が、裏切っ」
彼は死人とは思えないような力で巡の襟を掴んだ。赤い咳をして、その飛沫が袖を汚した。
「レの字……レベトが裏切ったんですね」
「行け」
視線をその方向に向けて彼は絶命した。巡はその首元に揺れる亀の印を外し、ポケットにしまった。しかし襟を掴んだ拳は解けず、やむなく刀を抜いて手首を落とし、指を切った。
「申し訳ないが、すべては終わったあとに」
すぐさまくすんだ瞳の方向へ、南西へと走った。
もしかすると、そう示されずとも、巡はその場所へと至るに迷わなかったかもそれない。
死体の道ができている。等間隔に置かれたすでに動物や植物の糧となるばかりの目印が巡の眼尻に涙を浮かばせた。
「やるんだ。私は楔だ。ここが瀬戸際なんだ。私が踏み外しちゃ……駄目なんだ」
真実の推測は肉を帯び、穴あきだらけのそれは徐々に輪郭を持ちつつある。その完成間近の道をひた走る狸たちである、巡がもし何かをしくじれば、道はその瞬間に崩れる。
彼女がたどり着いた先に何事かがなければ、それは不明瞭なままの推測で未完のままであり、道を踏み外したといえる。しかしそうでなかった場合、亀の末路はただ悲惨なばかりである。
巡の前にどんな未来が待ち受けているとしても、狸にとって致命的な痛手を負う。そういう過度な精神的圧迫が、彼女の走る速度を上げた。
にわかに吹雪いた。雪が舞い上がり、道標につまずいて転んだ。その先は木々がまばらになって、奇妙な広場になっている。
(泣くな)
かじかんだ指先に力をこめて雪を握る。立ち上がろうとすると、風にのって声が聞こえた。幻聴の可能性を、広場の雪煙の中に人影を認めることで打ち払い、顎が雪に沈むほど姿勢を低くした。
「これでも了承してくれませんか」
タン、という耳慣れた銃声。
風は凪いだ。数分の吹雪は巡の背や髪を白くさせその発見を防ぐ役割は果たしたが、彼女の脳に命が消える瞬間を焼き付けた。
視界のその先、亀の一人が力なく倒れた。歯噛みする榊真千は、真実の生き写しのように暴力を顔に刻んでいるが、微動だににしない。
「あなたが頷けば、彼らは死ななかった」
皇国語である。レベト軍人ではないが、その顔に見覚えはなかった。
「わざわざ中央から出てきて、することがこれか。陸軍大佐ともあろうお方が自分の国を売って犬と一緒に北楽を汚すのか」
「これは天使をすべて排除するための作戦だ。そのための犠牲だ。俺もきみたちもね。我々軍人がみなことごとく死に絶えても、天使がいなくなればそれでいいじゃないか。過程の犠牲に構うな」
榊は怒りか絶望か、血涙を流し、長く息を吐いた。
「知っているぞ、平場大佐。あなたの本心を。神を使役し天使に同士討ちをさせようというのだろう。その実験にこの地を選んだ。そうだな」
「半分正解だ。すでに実験は済んでいるよ。赤間でな」
巡は伏せたまま、袖に噛みつき声を殺した。ぼろぼろと涙があふれ、それでも身動き一つしなかった。
この場になぜ自分がいるのか。命令した上官へ殺意すら芽生えそうになったが、それでも赤間生まれの部下がここにいるよりはましだったし、真実であれば榊のあの姿を直視できなかっただろうとも思う。
(大尉を生かし、奴を補縛する。それが、それが最優先だ)
自分の命と命令を天秤にかけ、素早く選び取った。何もかもをなげうってでもしなければならないと、管理票に誓った。
「フェンリルはここにいる軍人をすべて殺した後、北楽の石、蟻、その他の天使を同じように殺し尽くす。彼らは」
控えているレベト軍人は顔色を変えず、榊に銃口を向けた。
「それを見届ける。きみは優秀だし亀も本来はここにいるはずではなかったし、フェンリルを使ったこの戦場で、北楽で天使の最後を見届けさせてやろうとおもったのだが」
巡は無線機のボリュームをひねろうと思ったが、動けば感知されるだろうとそれをせず、冷気によって失われゆく感覚を、胸奥からとめどなく湧く情念によって肉体に繋ぎ止めている。
もはや怒りもなく、涙は氷り、命令を遂行する意思も薄まりつつある。彼女は真実だけを信じ、彼女の真意を汲み取ることだけを考えている。
「どうだい榊くん。我々と歩もうじゃないか。きみの甲羅はすべて砕けた。我々が亀の代わりに身を護る盾となろう」
平場は榊に歩み寄る。その後ろにはぴったりとレベト軍人が付いた。
「土戸の戦女神よ。その美貌は天使の血によって輝くらしいが、より上の階級や誰かの隣にいてこそ最も魅力的に煌めくだろう」
巡は袖から口を離し、生身の肌に歯を立てた。飛び出せない現状と不埒な光景から自分を切り離しあくまでも真実のために動くには、そうすることでしか律することができなかった。
榊は手袋を外した。そんな些細な動きにですら、レベト軍人の指先に力が入る。
「握手かい?」
平場は銃を片手で制し、温和な笑みを浮かべた。
「意思表示には違いありません」
榊の親指は耳のそばにあてがわれた。それを真横にずらし、雄叫びをあげながら一直線に引き抜いた。
頬と鼻梁を横断する出来上がったばかりの傷に、平場は舌打ちをする。対照的なのは榊である、痛みを感じていないのか、甘くうっとりとした表情だった。
「箔が付いて格好いい、と私の妹なら言うでしょう」
ものも言えない平場は、レベト軍人に目配せをした。いつでも射撃可能であり、あとは声がかかればというときにも、榊は不敵である。
「武装解除をするのならば、今度から爪切りも用意すべきですな」
撃て、と声がかかる。巡は反射的に飛び出した。
それが無駄であり、何もかもが遅いというのはわかっていた。伏せったまま状況が転じるのを待ったほうがよかっただろうが、彼女はそれをしてしまった。
すぐさま銃口が向けられ、発砲される。普段の彼女であれば避けられたかもしれないが、全身は氷のように硬く、肩に一発命中した。
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