深窓の令嬢はダンジョンに狂う ~ハイエルフの姫に転生したけどなかなかダンジョンに行かせてもらえません~

吉都 五日

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1章

げーっと!

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「知らない天井だ……」


どうもごきげんよう。アーシャちゃんです。
とりあえず他所に泊まった時はこのネタはぶっこんでおけというママからの熱い薫陶がありました。
まあ自分で作った部屋?だし、知ってる天井 (ダンジョンの天井)ですけどね。


「おはようプリンちゃん。見張りご苦労!」

(ぷるぷるっ)


私がびしっと敬礼の真似をすると、プリンちゃんも手?を出してびしっとしてる。かわいい。たまらん。


「じゃあおやつ食べて出かけよっか」

(ぷるぷる)


昨日?に買って置いたみかんとバナナと串焼きを食べる。
串焼きはさめているので火魔法で温めてからだ。
直火で炙るとなんともいえない香ばしい香りが出てきた。たまりませんなあ。


プリンちゃんには私の魔力たっぷりのお水とみかんとバナナの皮をあげて出発だ!
壁の外に出るとモンスターらしきものは特に見当たらなかった。
囲まれてたらどうしようって心配になったけどそうならなくて良かった。


さーて、ここは何が出てくるのかなー!?


どこにあるのかもわからない階段を目指して歩くこと5分、第一モンスター発見!
ムカデさんですね。うわあ、でかい。

私よりだいぶ大きくて、3mくらいある黒いムカデだ。
ギガントブラックセンチビート…だったかな?だとするとユグドラシルダンジョンの12層にいる奴だなあ。

ココは12層認定でいいだろうか?

いや、思い込みは止めよう。ろくな事が起こらなさそうだ。

ギガントセンチビートは早い話がでかいムカデだ。黒以外にも赤や青がいるらしく、それぞれ色によって属性が分かれていたり、上位種だったりするんだって。黒はなんだったっけな?

硬くて剣が通らないとかじゃなかったかな?でも!魔法なら確か美味しい相手だったはず!


「フレアミサイ×3!」


フレアミサイルは炎を矢のように形成し、更にそれが対象を追尾して当たるという恐ろしい魔法だ。
まあ、ほとんどのモンスターは追尾の必要がないほど速度が速い弾丸だけど。

3発同時にはなった。これで多分いける!

ドドドンッ!
全部着弾した。倒した?


「やったか!?」

『ギイイッ!』


まだ生きてて襲い掛かってきた。うげげ!


「ライトニグレイ!」

『ギギイイ!』

「ファイアボルト!」


ふう。ライトニングレイでビリビリとシビレさせてから追撃に火魔法。なんとかなった。
消えていくムカデの下から魔石が出た。ぷちスライムのより流石に大きい。そりゃそうか


「ふう。なかなかタフだねえ」

(ぷるぷる)

「よし、慎重に行こう。プリンちゃんもモンスターとか気が付いたら教えてね!」


お願いすると『ぷるんっ』って返事をしてくれる。かわいいことこの上なしじゃ!

そうして森の中をウロウロする。嫌らしく隠れてるようなモンスターがいないかビクビクしたけど、この階層にいるレベルになると、どれもこれもかなり大きい。隠れてるつもりがあんまり隠れてないようなモンスターばっかりだ。と見せかけて小さい蜂みたいなのが潜んでいたりしたらどうしようもないなあとは思うから注意は怠らないけど。

ギガントセンチビートの他にはでっかいお猿さんのキラーエイプにトラのような豹のようなワイルドライガー、どれもこれも大きい。一匹づつ出くわしてるからどうにかなるけど複数出るとこれはキツイな。


「キツイね。プリンちゃん次どっち行けばいいかなあ?」

(ぷる?)

「こっち?おっけーい」


プリンちゃんはすごい!あんまりモンスターと出会わずに、出会っても一匹づつで私が余裕を持って倒せるくらいのペースで誘導してくれる。こんな賢い能力があったんだなあ。


(ぷる!)

「ん?ああ、ムカデさんだね。今度のは赤だから…」


木の枝にまきつくような形でサルを捕食しているのは赤いムカデさんだ。赤は火属性、なのであんまり得意じゃないけどウォーターボルトで攻撃するぞー!


「魔力ちょっと多めで…ウォーターボルトぉ!」


どばあっと大きい水の矢が赤ムカデを襲う。魔力をたっぷり目に込めたので、魔法の矢自体が大きくなって、さらには温度まで下がっているのだ。ぬふふ。赤ムカデよさらばっ!


赤ムカデへとウォーターボルトはぶっ飛んで行き、頭をぶっ飛ばそうかと思った瞬間、ムカデはぐるっと回って矢が外れてしまった。あっら!?そうすると次の瞬間にはこっちを向いてジロっと睨んできた。

これまずくない!?と思った瞬間にはムカデダッシュだ。ものすごい勢いでぶっ飛んでくる。さっき私が放った矢くらい早い。と言うか逆再生で戻ってきたような感じだ。


「うわわわわわ!」


慌てて横っ飛びをしてかわすと、そこに向かってムカデが尻尾を振ってくる。

ちょちょ!ちょっとまって!
プリンちゃんがぽよよーんっと間に入って尻尾を逸らしてくれる。ナイス!


「ライトニングボルト!」


ビリビリっとしているが、まだ生きてそう。追撃だ!


「ウォーターボルト!」


さっき避けられたから矢の本数を増やして、乱れ撃ちだ!
ドガガガガガッとぶっぱしたら、赤ムカデは消えていった。ふええ、やばかった。。。


「危なかったね。大丈夫?プリンちゃん」

(ぷるぷる)

「えっと、ヒール!」


一応回復しておこう。
どこも怪我はしてなさそうだけどとりあえずヒールをかけよう。いやあ、危なかった。
これからは避けられることも考えて撃たないと。気付かないと思ってたけどやっぱり動物を相手にするのは危険だなあ。あぶないあぶない。


(ぷる!)

「ん?どした?」


プリンちゃんが何かをアピールしている。これは、もしや……!
ムカデの所に落ちている四角いモノ。これはカードだ!カードゲットだぜ!いやっほー!


どうせなら何とかライガーさんみたいなモフモフがよかったとか、お猿さんの方がいろいろ出来そうだったとか、ムカデは足がいっぱいで気持ち悪いとか、そういうことは言うまい。

初めてのモンスターカードゲットだぜ!


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