深窓の令嬢はダンジョンに狂う ~ハイエルフの姫に転生したけどなかなかダンジョンに行かせてもらえません~

吉都 五日

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2章

今夜はお赤飯

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今日の晩御飯は魔族領の特産品を使ったメニューだ。
石焼ガエルのフライに大魔のマグロを贅沢に使ったお刺身、に御寿司、コォゥヴェイ牛のフィレステーキ。

うーん、魔族領のご飯は美味しいけど肉類が多いなあ。


「美味しいけどもうちょっとお野菜欲しいね」

「魔族領は日照りが悪いからね、野菜が育ちづらいんだよ。でもその分お肉がやたら美味しいから僕らの方に出荷して代わりにユグドラシル王国からは野菜や穀類を輸出してるんだよ」

「ふーん。仲良しさんだね?」

「うん。僕らエルフは大体みんなと仲がいいね。良くも悪くも中立さ。一番仲が悪いのは人間達だけどねえ」

「そうなんだ?人間の冒険者の人いっぱい見たけど、みんないい人だったよ?」

「うちの国の中に来てる冒険者は大体みんないい人さ。それなりに厳しい審査もあるからね。それにあそこに来る人は世界でもトップクラスの人が多いんだよ。元トップの引退組みも多いけどね。」

「ギルドにいるおじさんたちみんなあんまり強くないよ?」

「仕方ないのよアーシャちゃん。アーシャちゃんもちょっと修行を止めたらどんどん力が抜けていくわよ」

「そうなの?知らなかった」

「そういう理があるのよ。だからあそこのギルドにいる元冒険者さんたちは力は弱いけど技術はすごい人ばっかりよ。力比べじゃなくって細かい技を習いなさい。まあそうは言っても、もう少し成長してからかしらね。今のアーシャちゃんじゃ使えない技術の方が多いわ。」

「むむむ。がんばる」

「いっぱい食べて早く大きくなるんだよ」

「はーい。」


料理を食べ、部屋に帰ってきた。
明日はいよいよスライム学会だ!早く寝よっと。

ベッドを見るとカリナがまだ布団の中ででグーグー寝ている。服がシワになりそうなので、べりべりっと全部脱がせてベッドのスミに蹴っ飛ばして寝るのだ。おやすみ~





「はっ!?裸?なじぇ?姫?え?」

「うるっさいなあ」

「アーシャ様?私なぜアーシャ様のベッドで!?もしかしてついに夢の一戦を!」

「夢?いい夢見てたよ。昨日は気持ち良さそうにして (酔っぱらって)たね。つーかまだ暗いじゃん。おやすみおやすみ」

「そうなのですか?そういえば何やらとても気持ちよかったような。姫~!」


カリナが抱きついてきたけど眠いし相手にするの面倒くさいからこのまま寝よう。







「アーシャ様!もう朝ですよ!国王様と王妃様はもうお待ちですよ!もう。カリナ様ったらこんな時に一体何処に行かれたのかしら」

「あれ?セレナ?おはよう。」

「おはようございますアーシャ様。もう予定時間は過ぎております。カリナ様が見つかりませんでしたので不肖、このセレナめが朝の栄誉を賜りました」

「朝の栄誉ってなにー?ふぁー、ねむい」

「アーシャ様の寝顔を拝見する栄誉でござ……アーシャ様?そちらのふくらみは?」

「これ?ああ、カリナだよ。ほら起きろカリナー!」


お布団をべりっとはがすと産まれたままのカリナがでてくる。早く起きろーってペチペチ叩くと寝ぼけたカリナが目を覚ました。


「んあ?ア、アーシャ様!昨晩は夢のようでございました!」

「ん?ああ。いい夢見てそうだったね。すごく気持ち良さそう (に酔っ払って寝てた)だったよ」

「アーシャ様……その、恥ずかしいです」

「そう?いっぱい飲んで気持ち良さそうだったもんね」

「いっぱい飲ませていただいたんですね。光栄です……」


ミルクは勝手に飲んでたようにしか見えなかったけど。まあ喜んでるから良いか。
セレナのほうを見ると信じられないような顔をしていた。


「カリナ様、なんとうらやま、ごほん。おめでとうございます。今夜は赤飯ですね!」

「お赤飯?なんで?」

「おめでたい事があったからです!」

「はあ?まあ食べたいならいいんじゃない?」


なんだかよくわかんないなあ。まあいいや。パパとママが待ってるみたいだし朝ごはんにいこ
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