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第27話
(24)
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守光の片手に、すでに精を放った欲望を掴まれる。緩く上下に扱かれただけで、和彦は放埓に声を上げて、守光に貫かれながら奔放に乱れていた。酔いのせいで箍が外れたと言う気はない。体が、守光に馴染み始めたのだ。
両足をしっかりと抱え上げられ、内奥深くまで守光の欲望を挿入される。大きくゆっくりと突き上げられて、和彦は上体を捩って悶える。他の男たちであれば、欲情をぶつけるように激しい律動を繰り返すのに、守光は違う。時間をかけ、責め苦のように快感で和彦を狂わせる。
浴衣を完全に脱がされ、胸元に愛撫の跡を散らされる。胸の突起を吸われて喉を震わせると、何度目かの口づけとともに、日本酒を流し込まれる。さらには今度は、柔らかな膨らみを、思いがけず手荒な手つきで揉みしだかれる。
「ひっ……、あっ、あぁっ――」
刺激の強さに腰が跳ねそうになるが、体の奥深くまでしっかりと欲望を埋め込まれているためそれが叶わず、空しく震わせる。そこを容赦なく、守光に腰を揺すられ攻められていた。
「よほどここが、いいようだ。あんたの尻が、しゃぶりつくように締まる。〈これ〉を仕込んだ男は、この具合が気に入ったんだろう」
守光の指に弱みをまさぐられ、弄られる。優しいが、残酷でもある手つきは、賢吾とそっくりだった。
「うっ、うっ、もう、許し、て、ください……、そこは……」
「だが、あんたは悦んでいる」
子供のように首を振る和彦の仕草に心惹かれたように、守光がじっと見下ろしてくる。眼差しの強さに羞恥した和彦だが、追い討ちをかけるように問われた。
「ここがいいのか、先生?」
守光の指が妖しく蠢き、和彦の意識は危うく飛びかける。なんとか繋ぎ止めはしたものの、代わりに理性は蕩けきっていた。
「は、い……」
「もっと弄ってほしいか?」
「……お願い、します」
守光の唇が緩み、感嘆するように言葉を洩らした。
「賢吾や千尋が、あんたに骨抜きになるはずだ。見た目は品のいい青年が、こうも容易く体を開いて、淫奔ぶりを晒け出すんだ。本当に、あんたに触れるのは楽しい。年甲斐もなく、猛々しい気持ちにさせられる」
口調は穏やかだが、ふいに守光の手つきが一変して、その猛々しさを表すように柔らかな膨らみを手荒く揉まれる。和彦は悲鳴に近い声を上げ――よがり狂っていた。
和彦の浅ましい姿を堪能したあと、ようやく守光は律動を再開する。
熱い精を内奥深くに受け止めたとき、和彦は快感と日本酒のせいで、酩酊状態に陥っていた。そのため、守光が次に何をしようとしているか、まったく予期できなかった。
繋がりを解かれてすぐに、体をうつ伏せにされる。汗で濡れた背を優しく撫でながら守光が言った。
「――体は、わしに馴染んできた。次は、わしのやり方に順応するんだ。難しいことじゃない。感じるままに反応してくれたらいい。いままでと同じように」
守光の言葉に一瞬恐怖を感じ、反射的に和彦は頭を上げようとしたが、それより早く守光の手が後頭部にかかり、湿った髪をまさぐられる。それだけで動けなくなる。
「大事で可愛い〈オンナ〉に手ひどいことはせん。ただ、もっと奔放に乱れる姿を見たいだけだ」
背後で守光が動く気配がしたあと、和彦は両手首を掴まれて後ろでひとまとめにされる。手首にひんやりとした滑らかな感触が絡みつき、鋭い衣擦れの音と同時に縛められた。このとき体の中を駆け抜けたのは、淫らな衝動だ。布で拘束されたというより、布による愛撫を与えられたように感じて、体が反応していた。
和彦の些細な変化に気づいたのか、柔らかな笑いを含んだ声で守光に指摘される。
「やはり嫌ではないようだな、こうされるのは。これも誰かに仕込まれたか、それとも、もともとこういう癖があるのか――」
和彦の羞恥を煽るように、守光に腰を抱え上げられ、尻を突き出した卑猥な姿を取らされる。注ぎ込まれたばかりの精が、潤滑剤とともに内奥の入り口から滴り落ち、不快さに和彦は腰を揺らしたが、すぐにその動きすら封じ込められる。
「うっ、ううっ……」
内奥の入り口に、覚えのある滑らかな感触が押し当てられ、まだ閉じきらない淫らな肉を割り開き始めた。おそろしく敏感になっている内奥の襞と粘膜を強く擦り上げられ、今度こそ数瞬意識が飛んでしまう。
内奥を犯しているのが卑猥な道具だと、体で知る。守光は、和彦を嬲るための道具を、さきほど目にした箱にすべて収めていたのだ。他にも何か用意してあるのだろうかと、さすがに危機感が芽生えたが、道具をわずかに蠢かされただけで、呆気なく霧散する。
「よくひくついて、美味そうに咥え込んでいる。熱い肉とはまた違って、これの味もいいだろう」
両足をしっかりと抱え上げられ、内奥深くまで守光の欲望を挿入される。大きくゆっくりと突き上げられて、和彦は上体を捩って悶える。他の男たちであれば、欲情をぶつけるように激しい律動を繰り返すのに、守光は違う。時間をかけ、責め苦のように快感で和彦を狂わせる。
浴衣を完全に脱がされ、胸元に愛撫の跡を散らされる。胸の突起を吸われて喉を震わせると、何度目かの口づけとともに、日本酒を流し込まれる。さらには今度は、柔らかな膨らみを、思いがけず手荒な手つきで揉みしだかれる。
「ひっ……、あっ、あぁっ――」
刺激の強さに腰が跳ねそうになるが、体の奥深くまでしっかりと欲望を埋め込まれているためそれが叶わず、空しく震わせる。そこを容赦なく、守光に腰を揺すられ攻められていた。
「よほどここが、いいようだ。あんたの尻が、しゃぶりつくように締まる。〈これ〉を仕込んだ男は、この具合が気に入ったんだろう」
守光の指に弱みをまさぐられ、弄られる。優しいが、残酷でもある手つきは、賢吾とそっくりだった。
「うっ、うっ、もう、許し、て、ください……、そこは……」
「だが、あんたは悦んでいる」
子供のように首を振る和彦の仕草に心惹かれたように、守光がじっと見下ろしてくる。眼差しの強さに羞恥した和彦だが、追い討ちをかけるように問われた。
「ここがいいのか、先生?」
守光の指が妖しく蠢き、和彦の意識は危うく飛びかける。なんとか繋ぎ止めはしたものの、代わりに理性は蕩けきっていた。
「は、い……」
「もっと弄ってほしいか?」
「……お願い、します」
守光の唇が緩み、感嘆するように言葉を洩らした。
「賢吾や千尋が、あんたに骨抜きになるはずだ。見た目は品のいい青年が、こうも容易く体を開いて、淫奔ぶりを晒け出すんだ。本当に、あんたに触れるのは楽しい。年甲斐もなく、猛々しい気持ちにさせられる」
口調は穏やかだが、ふいに守光の手つきが一変して、その猛々しさを表すように柔らかな膨らみを手荒く揉まれる。和彦は悲鳴に近い声を上げ――よがり狂っていた。
和彦の浅ましい姿を堪能したあと、ようやく守光は律動を再開する。
熱い精を内奥深くに受け止めたとき、和彦は快感と日本酒のせいで、酩酊状態に陥っていた。そのため、守光が次に何をしようとしているか、まったく予期できなかった。
繋がりを解かれてすぐに、体をうつ伏せにされる。汗で濡れた背を優しく撫でながら守光が言った。
「――体は、わしに馴染んできた。次は、わしのやり方に順応するんだ。難しいことじゃない。感じるままに反応してくれたらいい。いままでと同じように」
守光の言葉に一瞬恐怖を感じ、反射的に和彦は頭を上げようとしたが、それより早く守光の手が後頭部にかかり、湿った髪をまさぐられる。それだけで動けなくなる。
「大事で可愛い〈オンナ〉に手ひどいことはせん。ただ、もっと奔放に乱れる姿を見たいだけだ」
背後で守光が動く気配がしたあと、和彦は両手首を掴まれて後ろでひとまとめにされる。手首にひんやりとした滑らかな感触が絡みつき、鋭い衣擦れの音と同時に縛められた。このとき体の中を駆け抜けたのは、淫らな衝動だ。布で拘束されたというより、布による愛撫を与えられたように感じて、体が反応していた。
和彦の些細な変化に気づいたのか、柔らかな笑いを含んだ声で守光に指摘される。
「やはり嫌ではないようだな、こうされるのは。これも誰かに仕込まれたか、それとも、もともとこういう癖があるのか――」
和彦の羞恥を煽るように、守光に腰を抱え上げられ、尻を突き出した卑猥な姿を取らされる。注ぎ込まれたばかりの精が、潤滑剤とともに内奥の入り口から滴り落ち、不快さに和彦は腰を揺らしたが、すぐにその動きすら封じ込められる。
「うっ、ううっ……」
内奥の入り口に、覚えのある滑らかな感触が押し当てられ、まだ閉じきらない淫らな肉を割り開き始めた。おそろしく敏感になっている内奥の襞と粘膜を強く擦り上げられ、今度こそ数瞬意識が飛んでしまう。
内奥を犯しているのが卑猥な道具だと、体で知る。守光は、和彦を嬲るための道具を、さきほど目にした箱にすべて収めていたのだ。他にも何か用意してあるのだろうかと、さすがに危機感が芽生えたが、道具をわずかに蠢かされただけで、呆気なく霧散する。
「よくひくついて、美味そうに咥え込んでいる。熱い肉とはまた違って、これの味もいいだろう」
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