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第33話
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「先生、動いちゃダメ」
「……無茶、言うな……」
大人びた笑みを一瞬見せた千尋だが、次の瞬間には表情を引き締め、和彦の開いた両足の間に片手を差し込んできた。
「あっ」
欲望を柔らかく握られて、反射的に足を閉じようとしたが、膝に賢吾の手がかかって阻まれる。和彦はうろたえながら賢吾の肩を軽く押し返そうとした。
「今夜は無理だからなっ。しかも、二人がかりなんて。本当に、疲れてるんだ」
和彦の膝に唇を押し当てた賢吾が、上目遣いでニヤリと笑う。
「ひどい言いようだな。まるで俺たちが、ケダモノみたいじゃないか」
「……ケダモノのほうが、まだ可愛げがある」
「安心しろ。今夜は無理はさせない。ただ先生を癒してやるだけだ」
どうだか、と心の中で呟いた次の瞬間、和彦は、それでなくても火照っている肌をさらに熱くすることになる。
両足の間に賢吾が顔を埋め、さきほどから千尋の手によって緩く愛撫を与えられていた欲望を口腔に含んだ。
「うあっ……」
和彦は賢吾の頭を押し戻そうとしたが、その手を千尋に掴まれる。
「先生、こっち向いて」
甘えるような声で千尋に呼ばれて横を向く。濡れた音を立てて唇を吸われ、そのまま舌先を触れ合わせていた。
賢吾の口腔深くに欲望を呑み込まれ、熱い粘膜がまとわりつく。さらに先端を舌先で弄られて、下腹部をヒクリと震わせる。和彦が低く呻き声を洩らすと、眼前で千尋の目が悪戯っぽい光を宿す。何かやるつもりだなと身構えたときには、油断ならない手が、和彦の柔らかな膨らみを弄び始めた。
「あっ、あっ、そこ、やめ――」
巧みに弱みを探り当てられ、指先で刺激されると、腰が痺れてくる。この愛撫が苦痛ではない証拠に、賢吾の口腔で、和彦の欲望は瞬く間に膨らんでいく。
「うっ、あぁっ……、は、あ……」
千尋の腕の中で身悶えながら、和彦は爪先を突っ張らせる。全身が燃えそうに熱くなり、頭の芯がドロドロと溶けていくような感覚に襲われる。体が快感に満たされ、ほんの些細な刺激で破裂してしまいそうだというところまできて、ふいに賢吾が顔を上げた。
反射的に詰りそうになった和彦だが、それがとんでもなくはしたないことだと気づき、寸前のところで思いとどまる。賢吾は皮肉っぽく唇を歪めた。
「まだ、余裕がありそうだな、先生」
「……そんなわけ、ないだろ」
少し話すだけでも、息が弾む。
これ以上父子に翻弄されてはたまらないと、千尋の腕の中から逃れようとしたが、あっさり解放された次の瞬間には、賢吾の両腕の中に捕らえられていた。抱き締められ、たった今、和彦の欲望を愛撫していた唇が、今度は濃厚な口づけを与えてくる。
「んっ、ふぅ」
口腔に押し込まれた舌が、千尋がしたように粘膜を舐め回し、唾液を流し込んでくる。和彦は従順に受け入れるしかなかった。
「――今度は、俺が感じさせてあげる」
背後でそう呟いた千尋の声が聞こえる。一体何をする気かと振り返りたくて仕方なかったが、口づけに集中しろと言わんばかりに賢吾の腕に力が込められる。しかし和彦の意識は、賢吾と千尋の間で揺れることになる。
腰に千尋の腕が回され、荒々しい手つきで尻の肉を掴まれる。和彦は呻き声を洩らすが、すべて賢吾の唇に吸い取られていた。
ヒリヒリとしている背に、柔らかく唇が押し当てられ、濡れた舌を這わされる。反り返った欲望をてのひらに包み込み、緩やかに扱いてくるのは賢吾の手だ。千尋は、内奥の入り口を指の腹で擦りながら、解し始める。
「んっ、ふぅっ……。うっ、うっ――」
ゆっくりと慎重に千尋の指が内奥に入り込み、狭い肉をこじ開けていく。和彦は必死に賢吾の肩にすがりついていた。
指の侵入が深くなるにつれ、賢吾のてのひらに包み込まれた欲望がビクビクと震える。気まぐれに括れを擦られ、先端を撫でられて、焦れた和彦はすがるように目の前の賢吾を見つめる。
「イきたいか、先生?」
「……自分で、する……」
和彦が意地を張ると、父子が揃って密やかな笑い声を洩らす。
「そんなこと、許すわけないじゃん」
そう言ったのは千尋だ。内奥に二本目の指を挿入して、熱くなっている襞と粘膜を丹念に擦り上げてくる。一方の賢吾は、甘やかすように和彦の唇と舌を吸いながら、欲望を根元から扱き始める。
前後から快感を送り込まれ、和彦は腰を震わせる。賢吾にすがりつき、耐える術もなく愛撫に翻弄されていた。
精を放ちたくて仕方ないが、寸前のところで賢吾の指に根元で止められ、腰が震える。狂おしい発情のため、内奥で蠢く千尋の指を食い千切らんばかりにきつく締め付けていた。
「……無茶、言うな……」
大人びた笑みを一瞬見せた千尋だが、次の瞬間には表情を引き締め、和彦の開いた両足の間に片手を差し込んできた。
「あっ」
欲望を柔らかく握られて、反射的に足を閉じようとしたが、膝に賢吾の手がかかって阻まれる。和彦はうろたえながら賢吾の肩を軽く押し返そうとした。
「今夜は無理だからなっ。しかも、二人がかりなんて。本当に、疲れてるんだ」
和彦の膝に唇を押し当てた賢吾が、上目遣いでニヤリと笑う。
「ひどい言いようだな。まるで俺たちが、ケダモノみたいじゃないか」
「……ケダモノのほうが、まだ可愛げがある」
「安心しろ。今夜は無理はさせない。ただ先生を癒してやるだけだ」
どうだか、と心の中で呟いた次の瞬間、和彦は、それでなくても火照っている肌をさらに熱くすることになる。
両足の間に賢吾が顔を埋め、さきほどから千尋の手によって緩く愛撫を与えられていた欲望を口腔に含んだ。
「うあっ……」
和彦は賢吾の頭を押し戻そうとしたが、その手を千尋に掴まれる。
「先生、こっち向いて」
甘えるような声で千尋に呼ばれて横を向く。濡れた音を立てて唇を吸われ、そのまま舌先を触れ合わせていた。
賢吾の口腔深くに欲望を呑み込まれ、熱い粘膜がまとわりつく。さらに先端を舌先で弄られて、下腹部をヒクリと震わせる。和彦が低く呻き声を洩らすと、眼前で千尋の目が悪戯っぽい光を宿す。何かやるつもりだなと身構えたときには、油断ならない手が、和彦の柔らかな膨らみを弄び始めた。
「あっ、あっ、そこ、やめ――」
巧みに弱みを探り当てられ、指先で刺激されると、腰が痺れてくる。この愛撫が苦痛ではない証拠に、賢吾の口腔で、和彦の欲望は瞬く間に膨らんでいく。
「うっ、あぁっ……、は、あ……」
千尋の腕の中で身悶えながら、和彦は爪先を突っ張らせる。全身が燃えそうに熱くなり、頭の芯がドロドロと溶けていくような感覚に襲われる。体が快感に満たされ、ほんの些細な刺激で破裂してしまいそうだというところまできて、ふいに賢吾が顔を上げた。
反射的に詰りそうになった和彦だが、それがとんでもなくはしたないことだと気づき、寸前のところで思いとどまる。賢吾は皮肉っぽく唇を歪めた。
「まだ、余裕がありそうだな、先生」
「……そんなわけ、ないだろ」
少し話すだけでも、息が弾む。
これ以上父子に翻弄されてはたまらないと、千尋の腕の中から逃れようとしたが、あっさり解放された次の瞬間には、賢吾の両腕の中に捕らえられていた。抱き締められ、たった今、和彦の欲望を愛撫していた唇が、今度は濃厚な口づけを与えてくる。
「んっ、ふぅ」
口腔に押し込まれた舌が、千尋がしたように粘膜を舐め回し、唾液を流し込んでくる。和彦は従順に受け入れるしかなかった。
「――今度は、俺が感じさせてあげる」
背後でそう呟いた千尋の声が聞こえる。一体何をする気かと振り返りたくて仕方なかったが、口づけに集中しろと言わんばかりに賢吾の腕に力が込められる。しかし和彦の意識は、賢吾と千尋の間で揺れることになる。
腰に千尋の腕が回され、荒々しい手つきで尻の肉を掴まれる。和彦は呻き声を洩らすが、すべて賢吾の唇に吸い取られていた。
ヒリヒリとしている背に、柔らかく唇が押し当てられ、濡れた舌を這わされる。反り返った欲望をてのひらに包み込み、緩やかに扱いてくるのは賢吾の手だ。千尋は、内奥の入り口を指の腹で擦りながら、解し始める。
「んっ、ふぅっ……。うっ、うっ――」
ゆっくりと慎重に千尋の指が内奥に入り込み、狭い肉をこじ開けていく。和彦は必死に賢吾の肩にすがりついていた。
指の侵入が深くなるにつれ、賢吾のてのひらに包み込まれた欲望がビクビクと震える。気まぐれに括れを擦られ、先端を撫でられて、焦れた和彦はすがるように目の前の賢吾を見つめる。
「イきたいか、先生?」
「……自分で、する……」
和彦が意地を張ると、父子が揃って密やかな笑い声を洩らす。
「そんなこと、許すわけないじゃん」
そう言ったのは千尋だ。内奥に二本目の指を挿入して、熱くなっている襞と粘膜を丹念に擦り上げてくる。一方の賢吾は、甘やかすように和彦の唇と舌を吸いながら、欲望を根元から扱き始める。
前後から快感を送り込まれ、和彦は腰を震わせる。賢吾にすがりつき、耐える術もなく愛撫に翻弄されていた。
精を放ちたくて仕方ないが、寸前のところで賢吾の指に根元で止められ、腰が震える。狂おしい発情のため、内奥で蠢く千尋の指を食い千切らんばかりにきつく締め付けていた。
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