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後編 ヒールが使えない治癒士〜ついに魔力覚醒!?〜
第三十七話 収穫祭
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「なぁマリーベル、今日のクエストは何にしたんすか?」
道すがらノエルが尋ねると、マリーベルは得意げに答えた。
「今日は魔文かぼちゃを収穫して調理するのよ」
「かぼちゃの収穫と調理??そんなのがクエストなんすか?」
「ノエル、ただのかぼちゃじゃないわ。『魔文かぼちゃを制するものは魔法を制する』って言われているくらい、魔文かぼちゃは魔力神経の発達に役立つのよ!」
(かぼちゃで魔法が……?まるでハロウィンだな……汗)と、ノエルは思う。
「ノエル、もしかして魔文かぼちゃを見たことないの?私はあれ、苦手なのよね……」サリーサがげっそりとした顔で呟く。
マリーベルを先頭に、ノエルとサリーサは後をついて歩いた。
「ノエル、サリーサ!もっとシャキシャキ歩いたら?」
先頭を行くマリーベルが振り返るが、二人はあからさまに拒否感を露わにしていた。
「だってねぇ、ノエル……」
「そうだよなぁ、サリーサ……」
(この二人の意見が合うなんて珍しい……)マリーベルは不思議そうに首を傾げた。
***魔文かぼちゃの畑***
「さぁ着いたわよ」マリーベルは元気良くノエルとサリーサに声を掛けた。
「な、何だよあれっ!!飛び跳ねているじゃねぇか!しかも笑ってやがる!!」
簡素な策で囲われた畑の中。そこでは、無数の「顔」があるかぼちゃが飛び跳ねていた。
「ノエル、やっぱり初めて見るのね!エレメンタリースクールでは、子どもたちがトラウマになるといけないからって授業でサラッと習うだけだものね」
(トラウマって……あれがそんなに危険なのか?)と、ノエルが思った瞬間、畑の中央に鎮座する「巨大な影」を発見した。
そこには、高さが一メートルを超える丸々としたかぼちゃが、薄ら笑い浮かべて飛び跳ねていた。
「出たわね!変異種の魔文大かぼちゃ!見てなさい、ファイアーボール!……あっ、弾かれた!」
呪文を弾き飛ばし、魔文大かぼちゃは不適な笑みを浮かべた。
「さすがよね、魔法体制が強いわ!」マリーベルは悔しがる。
(今、あのかぼちゃ、ドヤ顔しやがった……)ノエルは思わず吹き出した。
「ノエル!何笑ってるのよ、あなたも攻撃しなさいよ!」
(攻撃しろって言われても、あのかぼちゃ硬そうだし、それに俺は一応治癒士なんだけどなぁ……)と、ノエルはこんな時だけ都合良く自分を「非戦闘員」に位置づけた。
「バインド!……あぁ、やっぱり絡みつかない、もう、これだから魔文かぼちゃって嫌いなのよ!」サリーサも声を荒げる。
「あれ、本当は精霊獣じゃないのか?[ノエルはムキになって攻撃を繰り出している二人に大声で話しかける。
「違うわ!『野菜』よ!!」二人の声はピタリと重なった。
「こうなったら滅多刺しよ!ほら!ノエルも!」
サリーサはナイフでグサグサと魔文大かぼちゃをメチャクチャに刺しまくる。
仕方なくノエルも魔文大かぼちゃにひたすら拳と蹴りを浴びせ続けた。
すると突如、魔文大かぼちゃの色が緑色からピンク色に変化した。
「よし、今よ!ファイアーボール!」
マリーベルの放った炎が直撃し、魔文大かぼちゃは真っ二つに割れた。
「ふぅ……クエスト完了!さぁ、次は調理よ!」
「こんなデカいかぼちゃ、どうするんだ……って、あれ?えっ??」ノエルは思わず声を上げた。
魔文大かぼちゃはみるみる内に萎んでいき、普通サイズに戻ってしまった。
「こ、こいつ縮みやがった!!」
「あら、魔文大かぼちゃって、普通の魔文かぼちゃが魔力暴走を起こして膨らんでいただけだから、割っちゃえば魔力が抜けて元通りよ」
マリーベルは人差し指を立てて、ノエルに解説していると、畑に聞き覚えのある声が響いた。
「ナイスタイミング!そろそろだと思ってたのよね」
「タ、タミル!どうしてここへ??」
「マリーベル、決まってるじゃない、私、魔文かぼちゃ大好きなの!さぁ、みんなで調理しましょう!」
「タミルさん、受付の仕事は?」
サリーサは恐る恐るタミルに尋ねると、タミルは満面の笑みで答えた。
「半休よ、半休!さぁそんなことより運ぶわよ!何作ろうかしら、グラタン、タルト、普通に煮付けても美味しいのよね!」
タミルは食べる事で頭が一杯のようだった。
その後。ギルドの調理室で、魔文かぼちゃ料理に舌鼓を打った一行だったが、食事を終えた瞬間に空気が一変した。
「あぁ、美味しかった、お腹いっぱい……さぁて、サリーサ。やるわよ!」
「タミルさん……もしかして今からですか??」
「当たり前じゃない、私はわざわざ半休とったんだから!」
ニコリと微笑むタミルの目は、全く笑っていなかった。
そのタミルの微笑みを見て、サリーサの顔が青ざめる。
(タミルさんって、時々目が笑ってないんだよなぁ……サリーサ、ご愁傷様……)
ノエルは、これから始まるであろうドSな訓練を想像し、心の中で手を合わせるのだった。
道すがらノエルが尋ねると、マリーベルは得意げに答えた。
「今日は魔文かぼちゃを収穫して調理するのよ」
「かぼちゃの収穫と調理??そんなのがクエストなんすか?」
「ノエル、ただのかぼちゃじゃないわ。『魔文かぼちゃを制するものは魔法を制する』って言われているくらい、魔文かぼちゃは魔力神経の発達に役立つのよ!」
(かぼちゃで魔法が……?まるでハロウィンだな……汗)と、ノエルは思う。
「ノエル、もしかして魔文かぼちゃを見たことないの?私はあれ、苦手なのよね……」サリーサがげっそりとした顔で呟く。
マリーベルを先頭に、ノエルとサリーサは後をついて歩いた。
「ノエル、サリーサ!もっとシャキシャキ歩いたら?」
先頭を行くマリーベルが振り返るが、二人はあからさまに拒否感を露わにしていた。
「だってねぇ、ノエル……」
「そうだよなぁ、サリーサ……」
(この二人の意見が合うなんて珍しい……)マリーベルは不思議そうに首を傾げた。
***魔文かぼちゃの畑***
「さぁ着いたわよ」マリーベルは元気良くノエルとサリーサに声を掛けた。
「な、何だよあれっ!!飛び跳ねているじゃねぇか!しかも笑ってやがる!!」
簡素な策で囲われた畑の中。そこでは、無数の「顔」があるかぼちゃが飛び跳ねていた。
「ノエル、やっぱり初めて見るのね!エレメンタリースクールでは、子どもたちがトラウマになるといけないからって授業でサラッと習うだけだものね」
(トラウマって……あれがそんなに危険なのか?)と、ノエルが思った瞬間、畑の中央に鎮座する「巨大な影」を発見した。
そこには、高さが一メートルを超える丸々としたかぼちゃが、薄ら笑い浮かべて飛び跳ねていた。
「出たわね!変異種の魔文大かぼちゃ!見てなさい、ファイアーボール!……あっ、弾かれた!」
呪文を弾き飛ばし、魔文大かぼちゃは不適な笑みを浮かべた。
「さすがよね、魔法体制が強いわ!」マリーベルは悔しがる。
(今、あのかぼちゃ、ドヤ顔しやがった……)ノエルは思わず吹き出した。
「ノエル!何笑ってるのよ、あなたも攻撃しなさいよ!」
(攻撃しろって言われても、あのかぼちゃ硬そうだし、それに俺は一応治癒士なんだけどなぁ……)と、ノエルはこんな時だけ都合良く自分を「非戦闘員」に位置づけた。
「バインド!……あぁ、やっぱり絡みつかない、もう、これだから魔文かぼちゃって嫌いなのよ!」サリーサも声を荒げる。
「あれ、本当は精霊獣じゃないのか?[ノエルはムキになって攻撃を繰り出している二人に大声で話しかける。
「違うわ!『野菜』よ!!」二人の声はピタリと重なった。
「こうなったら滅多刺しよ!ほら!ノエルも!」
サリーサはナイフでグサグサと魔文大かぼちゃをメチャクチャに刺しまくる。
仕方なくノエルも魔文大かぼちゃにひたすら拳と蹴りを浴びせ続けた。
すると突如、魔文大かぼちゃの色が緑色からピンク色に変化した。
「よし、今よ!ファイアーボール!」
マリーベルの放った炎が直撃し、魔文大かぼちゃは真っ二つに割れた。
「ふぅ……クエスト完了!さぁ、次は調理よ!」
「こんなデカいかぼちゃ、どうするんだ……って、あれ?えっ??」ノエルは思わず声を上げた。
魔文大かぼちゃはみるみる内に萎んでいき、普通サイズに戻ってしまった。
「こ、こいつ縮みやがった!!」
「あら、魔文大かぼちゃって、普通の魔文かぼちゃが魔力暴走を起こして膨らんでいただけだから、割っちゃえば魔力が抜けて元通りよ」
マリーベルは人差し指を立てて、ノエルに解説していると、畑に聞き覚えのある声が響いた。
「ナイスタイミング!そろそろだと思ってたのよね」
「タ、タミル!どうしてここへ??」
「マリーベル、決まってるじゃない、私、魔文かぼちゃ大好きなの!さぁ、みんなで調理しましょう!」
「タミルさん、受付の仕事は?」
サリーサは恐る恐るタミルに尋ねると、タミルは満面の笑みで答えた。
「半休よ、半休!さぁそんなことより運ぶわよ!何作ろうかしら、グラタン、タルト、普通に煮付けても美味しいのよね!」
タミルは食べる事で頭が一杯のようだった。
その後。ギルドの調理室で、魔文かぼちゃ料理に舌鼓を打った一行だったが、食事を終えた瞬間に空気が一変した。
「あぁ、美味しかった、お腹いっぱい……さぁて、サリーサ。やるわよ!」
「タミルさん……もしかして今からですか??」
「当たり前じゃない、私はわざわざ半休とったんだから!」
ニコリと微笑むタミルの目は、全く笑っていなかった。
そのタミルの微笑みを見て、サリーサの顔が青ざめる。
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ノエルは、これから始まるであろうドSな訓練を想像し、心の中で手を合わせるのだった。
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