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後編 ヒールが使えない治癒士〜ついに魔力覚醒!?〜
第三十五話 女子たちの決意
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「サリーサ、扉を開けて頂戴!話がしたいのよ!サリーサ!」マリーベルは部屋の前でドアを何度も叩き続ける。
「マリーベル、もういい加減にして!私に構わないで!もう帰ってよ!」扉の向こうからサリーサが叫んでいる。
「サリーサ!ドアを開けて貰えるまでは帰らないわ!ちゃんと話し合いましょうよ!」
**ガタン** しばらくすると、音を立ててドアが開いた。
「マリーベル……あなた本当にしつこいわね……」
感情的だったサリーサが少し落ち着いていた。
「当たり前じゃない、親友なんだから!」屈託のない微笑みをするマリーベルに、サリーサはドアを開け放った。
「いいわ……中に入って……」
「サリーサ、嬉しいわ!ありがとう」
「……こちらこそ……ごめんなさい……マリーベル、私が勝手な事ばかりして、みんなの足並みを乱しちゃって……どうしてこうなっちゃうんだろうって考えるけど、気持ちが焦ってしまうの……」
「気持ちが焦っちゃうのね……でもあなたらしくないわね、以前は誰よりも冷静沈着だったのに……そんなに急いでどこに行くつもりなの?」
「私……早く一人前の冒険者にならなければいけないの!その為には強くならなければならないの!」
「お店だってそう、全然お客さん来なくなっちゃったし、ママだって慣れない店の切り盛りや、皮帽子の内職でボロボロよ……」
「私が早く一人前の冒険者になって稼がないと、それに私が強くなればパパを探しに行くことだって出来る!」
サリーサは心の奥底に抱えていた焦燥をぶちまけた。
「サリーサ……そうだったのね、ごめんなさい……気付いてあげられなかったわ……でもね!」
「……。」マリーベルは一呼吸置いた。
「あんたに何ができるっていうのよ!たかだか十三歳の女の子がいきなり強くなれるっていうの!?それであんたは店もおば様も一人で全て背負っていうわけ?」
「少し現実を考えなさい!できることとできないこがあるでしょう!」
**部屋が静まり返った**
サリーサは大きな目を見開いて立ち尽くしていた。
「……あ、あんたに、あんたに何がわかるっていうのよ!……でも……言ってくれてありがとう……」サリーサの目から、大粒の涙が溢れ出した。
「サリーサ……言い過ぎたわ……ごめんなさい……」
「いいの。事実だから……私、一人で抱え込んで、躍起になって、空回りして……もっと早く相談すれば良かったのよ……『辛い、苦しい』って……」
「でも、マリーベルのおかげで目が覚めたわ!それに話せてスッキリしたわ!」
「マリーベル、しつこく諦めないでいてくれてありがとう!」サリーサは涙を拭った。
「良かったわ、ねぇサリーサ……」マリーベルの目からも大粒な涙が溢れ出した。
二人は手を取り合い、思い切り泣いた。
そして、二人の涙が枯れた頃合いにマリーベルがサリーサに話しかけた。
「ねぇ、サリーサ。強くなりたいのならどうして弓を使わないの?折角、狩人(ハンター)なのにナイフじゃもったいないわよ」
「ナイフはパパに教わったけど、ママはビギナークラスだったから弓を教えられないって言われたわ」
「いいわよね……マリーベルはママに魔術を教えて貰えるから……あっ、私ったらごめんなさい……またひがんじゃったわ……」
「いいのよ……私、狩人で弓の技術を教えてくれそうな人を知っているわ!」
「え?本当?でもマリーベル、折角だけど無理よ……」
「どうして?」
「恥ずかしくて言いづらいけど、うちはお金がないの……鍛錬費用なんて払えないわ……」
「サリーサ、その辺も任せておいて、私が交渉してみるから!」
「えっ?そんな……マリーベル」
「いいのいいの、じゃあこれから交渉しに行くから私は帰るわね。明日は9時にギルドで待ち合わせよ!いいわね、ちゃんと来るのよ!」
「ちょっとマリーベル、駄目よ、そんなの悪いわよ……あぁ行っちゃった……」
マリーベルは嵐のように足早にサリーサの部屋を去っていった。
「マリーベルって、いつもそう……。行動力があってお節介で……最高の親友……」
サリーサは涙を拭い微笑むのだった。
「マリーベル、もういい加減にして!私に構わないで!もう帰ってよ!」扉の向こうからサリーサが叫んでいる。
「サリーサ!ドアを開けて貰えるまでは帰らないわ!ちゃんと話し合いましょうよ!」
**ガタン** しばらくすると、音を立ててドアが開いた。
「マリーベル……あなた本当にしつこいわね……」
感情的だったサリーサが少し落ち着いていた。
「当たり前じゃない、親友なんだから!」屈託のない微笑みをするマリーベルに、サリーサはドアを開け放った。
「いいわ……中に入って……」
「サリーサ、嬉しいわ!ありがとう」
「……こちらこそ……ごめんなさい……マリーベル、私が勝手な事ばかりして、みんなの足並みを乱しちゃって……どうしてこうなっちゃうんだろうって考えるけど、気持ちが焦ってしまうの……」
「気持ちが焦っちゃうのね……でもあなたらしくないわね、以前は誰よりも冷静沈着だったのに……そんなに急いでどこに行くつもりなの?」
「私……早く一人前の冒険者にならなければいけないの!その為には強くならなければならないの!」
「お店だってそう、全然お客さん来なくなっちゃったし、ママだって慣れない店の切り盛りや、皮帽子の内職でボロボロよ……」
「私が早く一人前の冒険者になって稼がないと、それに私が強くなればパパを探しに行くことだって出来る!」
サリーサは心の奥底に抱えていた焦燥をぶちまけた。
「サリーサ……そうだったのね、ごめんなさい……気付いてあげられなかったわ……でもね!」
「……。」マリーベルは一呼吸置いた。
「あんたに何ができるっていうのよ!たかだか十三歳の女の子がいきなり強くなれるっていうの!?それであんたは店もおば様も一人で全て背負っていうわけ?」
「少し現実を考えなさい!できることとできないこがあるでしょう!」
**部屋が静まり返った**
サリーサは大きな目を見開いて立ち尽くしていた。
「……あ、あんたに、あんたに何がわかるっていうのよ!……でも……言ってくれてありがとう……」サリーサの目から、大粒の涙が溢れ出した。
「サリーサ……言い過ぎたわ……ごめんなさい……」
「いいの。事実だから……私、一人で抱え込んで、躍起になって、空回りして……もっと早く相談すれば良かったのよ……『辛い、苦しい』って……」
「でも、マリーベルのおかげで目が覚めたわ!それに話せてスッキリしたわ!」
「マリーベル、しつこく諦めないでいてくれてありがとう!」サリーサは涙を拭った。
「良かったわ、ねぇサリーサ……」マリーベルの目からも大粒な涙が溢れ出した。
二人は手を取り合い、思い切り泣いた。
そして、二人の涙が枯れた頃合いにマリーベルがサリーサに話しかけた。
「ねぇ、サリーサ。強くなりたいのならどうして弓を使わないの?折角、狩人(ハンター)なのにナイフじゃもったいないわよ」
「ナイフはパパに教わったけど、ママはビギナークラスだったから弓を教えられないって言われたわ」
「いいわよね……マリーベルはママに魔術を教えて貰えるから……あっ、私ったらごめんなさい……またひがんじゃったわ……」
「いいのよ……私、狩人で弓の技術を教えてくれそうな人を知っているわ!」
「え?本当?でもマリーベル、折角だけど無理よ……」
「どうして?」
「恥ずかしくて言いづらいけど、うちはお金がないの……鍛錬費用なんて払えないわ……」
「サリーサ、その辺も任せておいて、私が交渉してみるから!」
「えっ?そんな……マリーベル」
「いいのいいの、じゃあこれから交渉しに行くから私は帰るわね。明日は9時にギルドで待ち合わせよ!いいわね、ちゃんと来るのよ!」
「ちょっとマリーベル、駄目よ、そんなの悪いわよ……あぁ行っちゃった……」
マリーベルは嵐のように足早にサリーサの部屋を去っていった。
「マリーベルって、いつもそう……。行動力があってお節介で……最高の親友……」
サリーサは涙を拭い微笑むのだった。
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