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番外
わたしのかわいいおとうと
しおりを挟む私の弟はとてもかわいい。
すごくすごくかわいくて、わたしの指をぎゅっと握って離さない姿とか、両手をバンザイしたままの格好とか、何もかもがすごく。まだまだ目を離せない赤ちゃんだけど、お姉ちゃん頑張るよ。
「行ってきます。」
私たちが身を寄せているのは貧しい孤児院で、産まれたばかりの赤ちゃんなんて面倒でしかないって顔をされたけど、一人のシスターがかわいそうって引き取ってくれた。だけど、私はそのかわりにたくさん働かなければならない。でも仕方ない、かわいい弟のためだから。
今日はダンカルさんの用事があって、次はイエデムさん。イエデムさんはちょっと苦手なんだけど、それも弟のためだからね。うん、大丈夫大丈夫。
「また今日も頼むぜ。」
イエデムさんは、所謂窓口ってやつだ。私がするのは、物乞いのフリをして、良さそうな人間を探す。良さそうなっていうのは、いなくなっても探す人がいなさそうな人だったり、お人好しそうなお金持ちの子供だったりと様々だけど、みんな怖いお兄さんたちに捕まって連れられていく。もちろん私はそれが犯罪だって知っている。でも、それが何だっていうんだろう。
「今日は三人も見つけたから、イエデムさんご機嫌でこんなにたくさん貰っちゃった! アイオーンにも何か買ってあげるね! 内緒だよ?」
いつからかずっと一緒にいる黒い鳥のアイオーンに、屋台で買ったとうもろこしを差し出せば、喜んでがつがつと食べてくれる。マルスにも何か買って行こうかな。
*適当絵でごめんなさい。
感じがわかれば。
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