モブ以下転生者のゲーム世界無双〜序盤で死ぬモブの女の子を守るために最強になったら、物語に巻き込まれました〜

あおぞら

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第1章 裏切り者の陰謀編

第32話 ソラVSフェンリル

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 やっとソラ視点に戻ります!
----------------------------

 俺はフェンリルを睨み付ける。

「おい、お前逃げるなよ。どうして隠しボス部屋に居なかったんだよ。そのせいでめちゃくちゃ探し回ったし、エレノアがピンチだったじゃないか」

 そう、フェンリルはこのダンジョンの隠しボスだ。

 因みに本来のボスはオーガキングで、サラでもギリギリ勝てる相手のはず。

 それで俺はフェンリルを何とかして完全攻略しようとしていたのだが、なんとこの駄犬が巣からいなっていたのだ。

 マジでいない時は焦ったけど、エレノアの所にいるとわかった時はさらに焦ったな……。

 俺は武器を持たず、素手で構える。

 そして【身体強化】と【魔闘気】を発動。

「ソラ様!? どうして武器を使わないのですか!?」

「まぁ見といてくれ。がんばれはエレノアもこのくらい強くはなれる」

 俺はそう言った瞬間に、思いっきり踏み込んで速度を一気に上げ、フェンリルの懐に入り込む。

「はぁああ!!」

「グルゥアアア!?!?」

 俺が本気でパンチをすると、地面に並行に飛んでいく。

「……【加速】」

 【加速】スキルで吹っ飛んでいるフェンリルに追い付き、蹴り上げる。

「オラッ!!」

「ガァアア!!??」

 上空に打ち上がったフェンリルを追いかける様に跳び上がり、今度は思いっ切り打ち落とす。

 フェンリルが落ちた衝撃で、雷が落ちてきたかのような音と共に、ダンジョン全体に地震が起こる。

 俺が地面に着地した時には、フェンリルはまだそこまで弱っていなかった。

 伊達に神狼を名乗っているわけじゃないな。

 それにまだ闘争心があるようだ。

 それじゃあ俺も少し本気を出しますか。

 もう十分エレノアに人間の到達点の強さを見せることができただろう。

 俺は《魔剣闇夜》と《聖剣白夜》を指輪から取り出して腰につける。

 久しぶりにこいつらも抜くな……。

 少し刀達に挨拶をして、ゆっくりと腰を落とし、居合の格好に入る。

 そして【魔剣気】と【聖剣気】を発動させて全ステータスを底上げする。

 この時は【魔闘気】は解除しておく。

 呼吸を整えて意識を集中させる。

 そしてゆっくりと呼吸をしながら言葉を紡ぐ。

「ふぅ……【白夜を切り裂く一閃】」

 専用スキルを発動させると、一瞬黒い光が光ったかのように見えた瞬間に、フェンリルの後ろにあった大量の木が、全て綺麗に切り倒された。

 そしてダンジョンの壁に大きな傷をつけて消えた。

 俺は刀を納めてフェンリルに近づく。

「もう戦闘は十分か? どうせ俺を試していたんだろう?」

『勿論だ。お前ほど強い人間はこの世にそういないだろう。合格だ』

「よし、ありがとう。それじゃあテイミングしていいか?」

『ああ、そう言うイベントだからな。私は勇者が来ると思っていたが、どうやら違う者のようだ』

「勇者はまだまだ弱いよ。流石にこの時期に
来いなんて無茶だよ」

『まぁまだ15歳だしな! 主人殿あるじどのが異常なだけか!』

「『はっはっはっは!』」

 そう言って笑い合う。

 エレノアはこの状況に全くついていけてないようだ。

「えっと……あのどう言うことでしょうか……?」

「ああ、コイツはフェンリルと言ってな、このダンジョンの隠しボスなんだ。俺はコイツをテイミングする為に戦っていたと言うわけだ。……しかしフェンリル、エレノアに殺気を放つなよ。エレノアはまだまだお前を相手に出来るほど強くないんだから」

『むっ、すまないな、エレノア嬢よ』

「あっはい! 全然大丈夫です!」

 エレノアは先程まで敵だと思っていた相手がいきなり謝ってきたから、テンパっているようだ。

 エレノアは勢いよく立ち上がって、手を横に振る。

 そしてフェンリルに頭を下げると、俺の元に物凄い速度で近寄ってきた。

「ソラ様! フェンリル様はどうするのですかっ!?」

「ん? 学院に許可を取ってペットにする。そしてサラを守るための警護を任せようと思って」

 サラは犬が大好きだし、きっと気に入ってくれると思う。

「なるほど、そう言うことだったんですね。ですが、あの姿だとフェンリルだとバレるのではないでしょうか?」

「それに関しては大丈夫だ」

 俺はフェンリルにあるお願いをする。

 すると途端にフェンリルの体が縮んで普通のウルフの子供と同じ大きさになった。

「か、可愛い……」

 俺も可愛いと思うぞ。

 ゲームでもこの姿は俺のお気に入りだったし。

「これで大丈夫だと思うぞ。ステータスとかは見られないと思うし」

 ゲームではステータス見られたら、一発でバレて取り合いになっていたが、この世界では【鑑定】を持っている奴も少ない。

 なので大丈夫だろう。

「さてエレノア」

「はい、何でしょうか?」

「ボスを倒しに行こうか」

「……はい」

 こうしてエレノアはフェンリルの援護を受けながらもオーガキングに勝つことができた。

 エレノアとオーガキングとの戦いはまたどこかで語るとしよう。

----------------------------
 何とか終わらせました。
流石にこれ以上書いていくと話が進まないので……。 

 面白い! まぁまぁかな? サラ可愛い!などと思っていただければ、お気に入り登録、感想などお願いします!
 また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
 ではではまた次話で。
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