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第2章 ソラの幼馴染
第46話 エレノアの報告
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俺の全人生で初めての、それも3人のお姉さん方とのカフェに行った次の日。
今日は特に何もなく……いや幸せなことはあったな。
何と今日もサラが一緒に食べようと誘ってくれたのだ!
それも2人きりで!
俺は今度こそバレないように、サラを抱えて【加速】を使って中庭に移動した。
そこで何が起こったかは……まぁこの世で1番幸せな時間だったと言っておこう。
そして夜になり、俺は寮の消灯時間の11時を過ぎた頃。
俺はこっそり寮を抜け出してエレノアの元へと走って移動していた。
何故俺が走っているかと言うと、シンプルに転移石を家から持ってくるのを忘れていたからだ。
俺はまだあると思っていたんだけどな。
しかしどうやらそれは俺の数え間違いだったらしい。
なので俺は気分転換も兼ねて自分の足で向かっている。
やっぱり風に当たると気分も良くなるな……。
そんなことを思っていると、ほんの5分くらいで着いた。
これもlevel UPの恩恵だな。
俺はこの世界に来れたことを感謝しながら、家の扉を開けた。
「ただいま」
「おかえりなさいませ、ソラ様!」
『こんばんはだ、主殿』
「今日はクリスティーネの報告を聞きにしたぞ」
俺がそう言った時には既に準備していた。
俺は自分の椅子に座り、フェンリルを撫でながら話を聞く。
「まず結論から言うと……」
エレノアが少し悔しそうな顔をして言う。
「クリスティーネ公爵令嬢とソラ様は、幼馴染で間違いありません」
俺はそれを聞いて取り敢えず安心した。
あのスキンシップを受けた身としては、あれが洗脳の類だったらきっと俺は術士を殺してしまうかもしれない。
俺はサラ以外にほとんど興味がないが、俺も男だ。
超絶美少女に迫られて嬉しくないわけではない。
しかも俺は前世で女に見向きもされなかったからな。
そんな俺の純情を弄ぶようなことをしたら死刑確定だ。
だから本当の幼馴染なのは良かったけど、
「でもなんで平民の俺とクリスティーネが幼馴染なんだ? どう考えても身分の差がありすぎるだろ」
俺がそう言うと、エレノアが言う。
「そこに関しては私も気になったので調べてみたのですが、どうやらお忍びでこの街に来ていたクリスティーネが、迷子になったそうで、それを助けたのがソラ様だそうです。それから家族ぐるみの仲になったそうです」
なるほどな……全然覚えてないけど、ナイスだソラよ。
もし迷子になったクリスティーネが誰かに攫われていたら、俺達は絶対にゲームをクリアできなかったからな。
ならクリスティーネと幼馴染になったのは、本当に奇跡だったのかも。
ただクリスティーネは生徒会長だから、俺の実力がバレたらきっと面倒なことになる。
サラを守るためにも、まだ絶対にバレるわけにはいかない。
俺がバレないための対策を考えていると、エレノアが『報告はまだ続きがあります』と言ってきた。
「彼女がソラ様から離れた理由は、政略結婚をする時に、近くに男がいたらいけないからだと書いてありました」
何? 政略結婚だと?
ふむ……だからゲームでは誰とも付き合わなかったのか?
しかしそれだと今の俺への態度はおかしいと思う。
それにそのことに関して相手側が何も言わない事も更に不気味だ。
「相手は誰だ?」
「クリスティーネ公爵令嬢は、この国の第2王子と婚約しています」
「なッッ!? バカな!? あいつは他国の奴と結婚するはずだ!!」
ゲームでは、他国の皇女と結婚していた。
第2王子は、兎に角性格がクズだ。
それにデブだしもう30才くらいのおじさんで、何の努力もしていないニート。
男の俺でも生理的嫌悪を感じてしまうくらいの、ゲームでも嫌われ者筆頭だった。
第1王子だったら良かったのに……。
第1王子は、本当に性格がいい。
奴隷や異住民など、どんな人でも態度は変わらない。
そのお陰での国は、世界で1番の国になった。
まさに第2王子は、第1王子の正反対だ。
「どう言うことだ!? 説明しろ!」
「はい。どうやらアイス公爵家は、第2王子に脅されているようです。何で脅されているかはわかりませんが……。申し訳ありません」
はぁ……一旦冷静になろう。
俺は何度も深呼吸をして気分を落ち着かせる。
「よし……エレノアありがとう。その情報は物凄く貴重だ。お礼に俺が何かしよう。何でもいいぞ。今の俺に出来ないことなんてほとんどないからな」
俺がそう言うと、エレノアは頬を赤くして恥ずかしそうに、
「それではその内考えておきますね」
そう言った。
さて、ゲームと違う展開になってきたな……。
しかしどうやら本編には干渉していないようだ。
ならサラに死亡フラグが立つことはないだろう。
よし、第2王子はこの際だから潰してやる。
俺はどうやって第2王子を潰すかを考え始めた。
--------------------------------
面白い! まぁまぁかな? サラ可愛い!などと思っていただければ、お気に入り登録、感想などお願いします!
また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
ではではまた次話で。
今日は特に何もなく……いや幸せなことはあったな。
何と今日もサラが一緒に食べようと誘ってくれたのだ!
それも2人きりで!
俺は今度こそバレないように、サラを抱えて【加速】を使って中庭に移動した。
そこで何が起こったかは……まぁこの世で1番幸せな時間だったと言っておこう。
そして夜になり、俺は寮の消灯時間の11時を過ぎた頃。
俺はこっそり寮を抜け出してエレノアの元へと走って移動していた。
何故俺が走っているかと言うと、シンプルに転移石を家から持ってくるのを忘れていたからだ。
俺はまだあると思っていたんだけどな。
しかしどうやらそれは俺の数え間違いだったらしい。
なので俺は気分転換も兼ねて自分の足で向かっている。
やっぱり風に当たると気分も良くなるな……。
そんなことを思っていると、ほんの5分くらいで着いた。
これもlevel UPの恩恵だな。
俺はこの世界に来れたことを感謝しながら、家の扉を開けた。
「ただいま」
「おかえりなさいませ、ソラ様!」
『こんばんはだ、主殿』
「今日はクリスティーネの報告を聞きにしたぞ」
俺がそう言った時には既に準備していた。
俺は自分の椅子に座り、フェンリルを撫でながら話を聞く。
「まず結論から言うと……」
エレノアが少し悔しそうな顔をして言う。
「クリスティーネ公爵令嬢とソラ様は、幼馴染で間違いありません」
俺はそれを聞いて取り敢えず安心した。
あのスキンシップを受けた身としては、あれが洗脳の類だったらきっと俺は術士を殺してしまうかもしれない。
俺はサラ以外にほとんど興味がないが、俺も男だ。
超絶美少女に迫られて嬉しくないわけではない。
しかも俺は前世で女に見向きもされなかったからな。
そんな俺の純情を弄ぶようなことをしたら死刑確定だ。
だから本当の幼馴染なのは良かったけど、
「でもなんで平民の俺とクリスティーネが幼馴染なんだ? どう考えても身分の差がありすぎるだろ」
俺がそう言うと、エレノアが言う。
「そこに関しては私も気になったので調べてみたのですが、どうやらお忍びでこの街に来ていたクリスティーネが、迷子になったそうで、それを助けたのがソラ様だそうです。それから家族ぐるみの仲になったそうです」
なるほどな……全然覚えてないけど、ナイスだソラよ。
もし迷子になったクリスティーネが誰かに攫われていたら、俺達は絶対にゲームをクリアできなかったからな。
ならクリスティーネと幼馴染になったのは、本当に奇跡だったのかも。
ただクリスティーネは生徒会長だから、俺の実力がバレたらきっと面倒なことになる。
サラを守るためにも、まだ絶対にバレるわけにはいかない。
俺がバレないための対策を考えていると、エレノアが『報告はまだ続きがあります』と言ってきた。
「彼女がソラ様から離れた理由は、政略結婚をする時に、近くに男がいたらいけないからだと書いてありました」
何? 政略結婚だと?
ふむ……だからゲームでは誰とも付き合わなかったのか?
しかしそれだと今の俺への態度はおかしいと思う。
それにそのことに関して相手側が何も言わない事も更に不気味だ。
「相手は誰だ?」
「クリスティーネ公爵令嬢は、この国の第2王子と婚約しています」
「なッッ!? バカな!? あいつは他国の奴と結婚するはずだ!!」
ゲームでは、他国の皇女と結婚していた。
第2王子は、兎に角性格がクズだ。
それにデブだしもう30才くらいのおじさんで、何の努力もしていないニート。
男の俺でも生理的嫌悪を感じてしまうくらいの、ゲームでも嫌われ者筆頭だった。
第1王子だったら良かったのに……。
第1王子は、本当に性格がいい。
奴隷や異住民など、どんな人でも態度は変わらない。
そのお陰での国は、世界で1番の国になった。
まさに第2王子は、第1王子の正反対だ。
「どう言うことだ!? 説明しろ!」
「はい。どうやらアイス公爵家は、第2王子に脅されているようです。何で脅されているかはわかりませんが……。申し訳ありません」
はぁ……一旦冷静になろう。
俺は何度も深呼吸をして気分を落ち着かせる。
「よし……エレノアありがとう。その情報は物凄く貴重だ。お礼に俺が何かしよう。何でもいいぞ。今の俺に出来ないことなんてほとんどないからな」
俺がそう言うと、エレノアは頬を赤くして恥ずかしそうに、
「それではその内考えておきますね」
そう言った。
さて、ゲームと違う展開になってきたな……。
しかしどうやら本編には干渉していないようだ。
ならサラに死亡フラグが立つことはないだろう。
よし、第2王子はこの際だから潰してやる。
俺はどうやって第2王子を潰すかを考え始めた。
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また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
ではではまた次話で。
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