モブ以下転生者のゲーム世界無双〜序盤で死ぬモブの女の子を守るために最強になったら、物語に巻き込まれました〜

あおぞら

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第3章 種族進化

第71話 神気

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 あれからエイクスュルニルが『もう大丈夫だからやめてください!!』言うまで俺たちは土下座し続けた。
 
 幸いなことにすぐに許してくれ、夜の見張りまでしてくれた。

 まぁ子供はずっとエレノアに撫でられて気持ちよさそうにしていたが。

 それと俺はずっと気になっていた体の周りのオーラは何なのか聞いてみると、何とスキルだった。

 【神気】と言うスキルらしく、このオーラを纏っていると、身体能力が上がり、大抵の攻撃を無効化できるらしい。

 更に普通のスキルでは強化できない第六感までもが強化可能とのこと。

 ただ俺は習得はできるが、今は使用不可らしい。

 下位種族では使えないんだとか。

 更に上位種族の中でも神族の類でないと使えないらしい。

 だがもしかしたら使えるようになるかもしれないので、一応教えてもらった。

 しかし【神気】と言うから色は金色かと思っていたんだが、白銀なんだな。

 まぁ俺は金色よりは全然いいと思うけど。

 今俺は【神気】習得のため、コツを教えてもらっている。

 魔力を扱うように意識するが、ダメ出しされる。

『違います。魔力とは全くの別物です。神気はこの世界の意志です。この世界を感じなさい。この森は世界の縮図とも言われるほどの場所です。ここが丁度いいでしょう』

 うーん、全然分からない。

 世界の意志って何?

 まず世界に意志なんてあるんだな……。

 でもようは世界のことを考えろってことか?

 俺は前世のゲームの原初の森マップを思い出し、1つ1つの場所を思い浮かべる。

 始めは全く変化はなかったが、2時間程経つと何故か体が少し熱くなってきた。

 そして段々と身体強化を使った時のような高揚感に襲われる。

 しかし少し集中力が切れるとすぐになくなってしまう。

 やっぱりスキルがないときついな……。

 この世界に来て、スキルは全ての過程をすっ飛ばしてすぐに発動できると言う物だと気づいた。

 そして持っていないとこのように全ての過程をしないといけないので、何時間もかかってしまう。

 こんなの戦闘に使えるわけがない。

 集中しようとした瞬間に殺されてしまう。

『いいですよ。殆どできていました。ですがまだ少し足りないようですね。情景だけでなく、どんな気温なのか、どんな風が吹いているのか、どんな匂いがするのか、どんな音がするのかなど、もっと細かく思い出してみるといいと思いますよ』

 うーん、そうは言われてもなぁ……俺ゲームでは見たことあっても言ったことはないんだよなぁ……。

 しかぁし!

 俺には黒歴史ではあるが、厨二病だった頃の記憶がある!

 厨二病は妄想で色んなところに行くのだ!

 俺は厨二脳をフル活用してゲームの情景に五感の情報を足していく。

 すると再び体が軽くなる。

 しかし先ほどとは違い頭の回転も上がった気がする。

 更に先ほどよりも小さく細かい音が聞こえる。

 様々な匂いが鼻に入ってくるし、何も食べていないのに味がする気もしてきた。

 更にスキルを使用していないし、目も閉じているのに気配だけでなく、地形までも感じるとこができる。

 そしてゆっくり目を開くと、目の前にはエイクスュルニルがいて、

『おめでとうございます。これが神の一端の力ですよ。どんな気分ですか?』

 俺は何気なく手をみると、エイクスュルニルのように体に白銀のオーラが纏われていた。

 白銀と言えば【聖剣気】があるが、それよりも神々しく輝いている。

 ゆっくり立ち上がり、あたりを見渡して違和感を覚える。

「どう言うことだ? 周りの全てがゆっくり見えるぞ? あと景色が少し違うんだが」

 今俺の視界にはゆっくりと俺の元に向かってくるエレノアが見えた。

 更にエレノアが次に何をするかが手に取るようにわかる。

 それだけでなく、黒髪のはずのエレノアの髪に違う色が混じっているんだが。

 それに木にも青が混じっている。

『それが私たちの見ている景色です。どのくらいのものなのか気になるでしょう?』

 俺はぶんぶん首を振る。

 そんな所にエレノアがやってきて、

「ソラ様! どうして目が銀色になっているのですか?」

 ん? そうなのか?

「まぁなんか【神気】っていう技術らしい」

 エレノアはへぇーと言うような顔をしている。

 そんな顔を女の子がしてはいけません!

 エレノアの顔に手を振ってみるが反応がない。

 ただの屍のようだ……。

 俺はエレノアを放置することにし、エイクスュルニルにあることを告げる。

「一回戦ってみないか? 少し試してみたいんだ」

 エイクスュルニルの顔にニヤリと笑みが浮かんだ気がした。


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